この映画はどういう動機でできたのだろう。オードリー・ヘップバーンのチャーミングな魅力が全面に出ている作品である。
ストーリは次のとおり。
サブリナ(オードリー・ヘップバーン)は、富豪ララビー家のお抱え運転手の娘。彼女はララビー家の次男坊デイヴィッド(ウィリアム・ホールデン)に思いを寄せていた。
サブリナの父親はそれは娘にふさわしくないと考え、うつつを抜かしている彼女をパリの料理学校で修業させる。それから2年、サブリナはパリ・スタイルを身につけ、帰郷した。財閥タイスン家の令嬢エリザベス(マーサ・ハイヤー)との婚約がすでに決まっていたデイヴィッドは、パリ・ジャンヌに変身したサブリナに熱を上げる。デイヴィッドは自分の婚約披露パーティーにサブリナを招待し、婚約者をそっちのけでサブリナと踊った。
デイヴィッドの兄で謹厳な事業家ライナス(ハンフリー・ボガート)はこの事態を当然ながら好ましくないと、シャンペン・グラスの上に座って怪我をしたデイヴィッドが寝込んでいるうちにサブリナを再びパリに送る計画を思いつく。計画はうまくいくが、サブリナはじょじょにライナスに傾いていく。
ライナスと一緒にパリへ行けるものと勘違いしたサブリナ。ライナスは船室は2つとり、自分は乗船しないつもりだった。サブリナはそのことを知って悲しみ、ライナスとの夢を諦めてパリへ行く決心をする。
ところがライナスは自責の念にかられ、いつの間にか自分がサブリナに恋していることに気づく。サブリナ出帆の日、ララビー会社では重役会議が開かれていた。そこに怪我が治って現れたデイヴィッドは、ライナスとサブリナが結婚すると突然、新聞記事を手に発表する。サブリナとライナスの気持ちを察したデイヴィッドの計らいだった。ライナスはサブリナを追い、客船の甲板でふたりは愛を誓うのであった。
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