中国では毛沢東の指導のもとに文化大革命が1966-76年に展開され、下放政策が推進された。この政策は都市の学生を農村に送り込み、農業労働をとおして革命の魂をつかみとる、というものであった。都市の生徒、学生1600万人が、中国共産党の監視のもとに農村での活動に従事した。
この作品は、革命の聖地といわれた延安で、下放した青年とその地の女性の間に生まれ(当時、恋愛は反革命行為で罰せられた)、生後すぐに秘密裡に預けられ、育てられた女性(何海霞)が、27年後に養父母の反対をおしきって、北京・長辛店にいた父(王露成)と会う経緯を描いたもの。
歴史に翻弄された人々の生活と思い、かつての下放青年の苦悩がドキュメンタリータッチで描かれている。
広大な黄土高原の映像も見どころである。
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