【岩崎俊夫BLOG】社会統計学論文ARCHIVES

社会統計学分野の旧い論文の要約が日課です。

時々、読書、旅、散策、映画・音楽等の鑑賞、料理とお酒で一息つきます。

BRAHMS:SONATAS FOR VIOLIN & PIANO NOS.1-3

2010-08-03 00:30:24 | 音楽/CDの紹介
                                  ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ全集
  アンネ=ゾフィー・ムター(ヴァイオリン)とアレクシス・ワイセンベルク(ピアノ)によるブラームスの「ヴァイオリンソナタ全集」です。ブラームスは全部で3曲のヴァイオリンソナタを作曲しています。
 「ヴァイオリン・ソナタ 第一番」は、<雨の歌のソナタ>と呼ばれることもあります。これはブラームス自身の歌曲<雨の歌>の旋律を第三楽章に使っているからです。ブラームス本人の命名ではありません。ブラームスは77年に第二交響曲を書き、翌年の夏にはヴァオリン協奏曲を完成させました。「ヴァイオリン・ソナタ 第一番」はそれらの副産物でヴァオリン協奏曲作曲中に浮かんだアイデアなどが盛り込まれているといわれています。

 「ヴァオリン・ソナタ第二番」は、ブラームスが86年から88年までスイスのトゥーンで過ごしたおりに作曲されたものです。第一楽章の冒頭がワーグナーの≪ニュルンベルクのマイスタージンガー≫のなかのワルターの歌う賞歌の旋律に似ているために、≪賞歌の歌≫と呼ばれていますが、全くの偶然だったようです。第一番より明るく、たくましい感じがします。  

 「.ヴァイオリン・ソナタ 第三番」も第二番同様にトゥーンで作曲されました。4楽章構成です。重く厚い和声法と対位法、凝ったリズムをもち、ブラームスらしさがよくでていると言われます。

 演奏者はのムターは1963年にドイツのフライブルクで生まれ、5歳からヴァイオリンを習い始め、7歳で若い音楽家を対象としたコンクールで優勝しました。著名なヴァイオリニストのカール・フレッシュ門下のエルナー・ボニヒベルガーについて研鑽をかさね、スイスのウィンタートゥール音楽院のマスター・クラスに入り、やはりカール・フレッシュ門下のアイーダ・ストゥニッキに師事。女性らしい、感性的な演奏をします。

 ピアノのワイセンベルクは1929年にブルガリアのソフィアで生まれ、著名なブルガリアの音楽家ヴラディゲロフにピアノと作曲を学び、1946年にニューヨークのジュリアード音楽院に入りました。1947年、レーヴェントリットでのコンクールで第一位、カーネギーホールでセル指揮のニューヨークフィルと協演しデビュー。その後の活躍はよく知られていますし、日本ではとくになじみ深い音楽家です。

■ヴァイオリン・ソナタ 第一番 ト長調 作品78
・ 第1楽章 : ヴィヴァーチェ・マ・ノン・トロッポ(10:16)
・ 第2楽章 : アダージョ(7:18)
・ 第3楽章 : アレグロ・モルト・モデラート(7:45)

■.ヴァイオリン・ソナタ 第二番 イ長調 作品100
・第1楽章 : アレグロ・アマービレ(7:31)
・第2楽章 : アンダンテ・トランクイロ~ヴィヴァーチェ~(5:48)
・第3楽章 : アレグロレット・グラツィオーソ(4:59)

■.ヴァイオリン・ソナタ 第三番 ニ短調 作品108番 ニ短調 作品108
・第1楽章 : アレグロ(7:19)
・第2楽章 : アダージョ(4:18)
・第3楽章 : ウン・ポコ・プレスト・エ・コン・センティメント(2:39)
・第4楽章 : プレスト・アジタート(4:59)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿