【岩崎俊夫BLOG】社会統計学論文ARCHIVES

社会統計学分野の旧い論文の要約が日課です。

時々、読書、旅、散策、映画・音楽等の鑑賞、料理とお酒で一息つきます。

「日本国宝展」(東京国立博物館・平成館)

2014-12-07 21:26:30 | 美術(絵画)/写真

             
 上野の国立博物館・平成館で開催されていた「日本国宝展」が今日で終わりました。この国宝展は14年ぶりだそうです。日本の各地に点在している国宝が大挙して集まりました。
  5日の金曜日に行ってきました。金曜日は普通の日と異なり夜の8時まで開いています。少しはすいているかと思ったのですが、たいへんな人気ぶりで、混雑していました。

  NHKの「日曜美術館」で知識を得たので、その記憶を頼りに回りました。100点近くの国宝が並んでいるのですから、道案内がないと「ただ観た」にとどまります。「日曜美術館」では、主に下記の展示物が紹介されていました。雑踏の合間をくぐりながら、観てきました。
 
  全体は「第一章 仏を信じる」「第二章 神を信じる」「第三章 文学・記録にみる信仰」「第四章 多様化する信仰と美」「第五章 仏のすがた」で構成されていました。

・仏足石
・玉虫厨子(奈良・法隆寺)
・扇面法華経冊子(東京国立博物館)
・土偶 合掌土偶(八戸市埋蔵文化財センター[是川縄文館])
・日本書記(京都国立博物館)
・栄花物語(九州国立博物館)
・日本霊異記(京都・来迎院)
・六道絵(滋賀・聖衆来迎寺)
・観音菩薩坐像・勢至菩薩坐像(京都・三千院)
・善財童子立像(奈良・安倍文殊院)
・元興寺極楽坊五重塔(奈良・元興寺)

 入り口をはいると「仏足石」の巨大な石が・・・。
これを観ながらさらに進みますと、中学の美術の時間に学んだ「玉虫の厨子」があります。かなり背が高いものです。これはお経を入れてしまっておくものだったようです。それはそうかもしれません。厨子ですから。四面に絵がついています。
 「扇面法華経冊子」にはお経が書いてあり、扇の面には絵が描いてありますが、これはお経とは何にも関係のない絵だそうです。きれいなものが尊ばれ、それをもっていると浄土に行けるという観念がありました。
 「善財童子立像」は、今回の展示会のチラシに刷り込まれ、目玉になっています。快慶の作。後ろをふりかっている童子です。髪を角髪(みずら)に結い、その服は風に吹かれてめくりあがっています。動的な作品です。これはある絵に描かれていたものを、木彫りにしたものです。絵では、振り返っている目の先には、文殊菩薩がいます。
  どの作品にも歴史がきざまれ、人間の祈り、想い、営みが込められているようにおもいました。


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