とくに教えてもらったわけではありませんが、ポテトコロッケをよく作ります。ひき肉とみじん切りの玉ねぎをいためてマッシュしたじゃが芋と混ぜ、これをコロッケらしい型にまとめ、あとは卵、小麦粉、パン粉をまぶして油で揚げるというものです。子どもの頃に母が作ってくれました。子どもたちに人気メニューのひとつでした。
コロッケが作れれば料理の基本はマスターできる、というのがわたしの持論です。それというのも、じゃがいもの皮を「剥く」、「切る」、「つぶす」、「煮る」、玉ねぎを「みじん切りにする」、ひき肉を「炒める」、塩・コショウなどで「味を調える」、これとマッシュしたジャガイモを「混ぜる」、コロッケの形に「成形する」、「衣をつける」、「揚げる」といった具合に料理の基本工程がおよそ全部そこに入っているからです。
あとは応用になります。カレー粉を混ぜたり、ゆで卵を刻んで入れたりすることもできます。ポテトコロッケでなく、クリームコロッケでも、だいたいは同じです。ただし、クリームコロッケは少しばかり作るのに神経を使いますが。ジャガイモの代わりに、里芋でも、カボチャでも、応用で、できます。
料理は究極の(?)ものづくり。食べることは生きていくためには端折れません。小さいころからまかないご飯くらいが作れるように、その作法が少しばかり身に着いていてよかったです。