震災に関連して、原発の管理が問題になtっていますが、とくに海の汚染が懸念されます。
過日、茨城県北茨城市にある平潟漁協が採取した魚の「コウナゴ」から、1キロあたり4080ベクレルの放射性ヨウ素が検出されました。平潟漁協によりますと、今月1日までに日立沖で採取した魚介類5品目について、民間の検査機関で放射性物質を検査したところ、上記の結果がでたたのです。カレイやヒラメなどほかの魚介類からは、最大で35ベクレルの微量の検出となっています。
「今後もモニタリング検査を続ける必要があると思いますが、暫定基準値以下ですので食べても問題はないと思います」(医師・自治医科大学 香山不二雄教授)ということですが、放射性ヨウ素が検出された魚介類をわざわざ食べたくはありません。許容量ということなのでしょうが、個人差みあるので、ある人にとってなんでもないことが、他の人には強い影響力がでることだってあるはずです。
放射能による海洋汚染もさることながら、津波であらわれた海辺には工場や倉庫、加施設などがかなりありましたが、そこから有毒な物質が海水に放出された危険性があります。そのようなデータは発表されていないようですが、どうなっているのでしょうか?
海外では、日本からの魚介類の輸入を当面みあわせる国がでてきています。
また、フランスの放射線防護・原子力安全研究所は、福島第1原発事故で漏えいした放射性物質が海洋に与える影響を予測する報告書を作成しました。それによると、海藻や魚類に放射性物質が蓄積する危険性が指摘されています。
この報告書は、原発の冷却作業などで直接海に流入した放射能汚染水のほか、汚染地下水・雨水が海に流入した場合も考慮に入れて、短長期の影響を予測したようです。
報告書はまず、汚染水が海水に流入後、数日間は水深20~100メートルの比較的浅いところで汚染物質が漂い、一部は今後、海底に堆積(たいせき)すると指摘しています。数週間~数カ月後には、汚染海水が千葉県以北の太平洋沖合に達し、10~15年後には、放射性物質が太平洋の赤道付近に到達することも懸念されています。
放射能物質でもヨウ素は半減期が短く、危険は数カ月で収まるようですが、セシウムの場合には半減期が長く、30年ほど海中にとどまる可能性があるとのことです。
不要な風評はいさめるべきですが、第三者機関が多角的なデータを公表する体制が不可欠です。