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【岩崎俊夫BLOG】社会統計学論文ARCHIVES

社会統計学分野の旧い論文の要約が日課です。

時々、読書、旅、散策、映画・音楽等の鑑賞、料理とお酒で一息つきます。

東日本大震災(ブログ通報⑦)

2011-04-10 00:13:07 | その他

 震災に関連して、原発の管理が問題になtっていますが、とくに海の汚染が懸念されます。

 過日、茨城県北茨城市にある平潟漁協が採取した魚の「コウナゴ」から、1キロあたり4080ベクレルの放射性ヨウ素が検出されました。平潟漁協によりますと、今月1日までに日立沖で採取した魚介類5品目について、民間の検査機関で放射性物質を検査したところ、上記の結果がでたたのです。カレイやヒラメなどほかの魚介類からは、最大で35ベクレルの微量の検出となっています。

 「今後もモニタリング検査を続ける必要があると思いますが、暫定基準値以下ですので食べても問題はないと思います」(医師・自治医科大学 香山不二雄教授)ということですが、放射性ヨウ素が検出された魚介類をわざわざ食べたくはありません。許容量ということなのでしょうが、個人差みあるので、ある人にとってなんでもないことが、他の人には強い影響力がでることだってあるはずです。
 
 放射能による海洋汚染もさることながら、津波であらわれた海辺には工場や倉庫、加施設などがかなりありましたが、そこから有毒な物質が海水に放出された危険性があります。そのようなデータは発表されていないようですが、どうなっているのでしょうか?

 海外では、日本からの魚介類の輸入を当面みあわせる国がでてきています。

 また、フランスの放射線防護・原子力安全研究所は、福島第1原発事故で漏えいした放射性物質が海洋に与える影響を予測する報告書を作成しました。それによると、海藻や魚類に放射性物質が蓄積する危険性が指摘されています。

 この報告書は、原発の冷却作業などで直接海に流入した放射能汚染水のほか、汚染地下水・雨水が海に流入した場合も考慮に入れて、短長期の影響を予測したようです。

 報告書はまず、汚染水が海水に流入後、数日間は水深20~100メートルの比較的浅いところで汚染物質が漂い、一部は今後、海底に堆積(たいせき)すると指摘しています。数週間~数カ月後には、汚染海水が千葉県以北の太平洋沖合に達し、10~15年後には、放射性物質が太平洋の赤道付近に到達することも懸念されています。

 放射能物質でもヨウ素は半減期が短く、危険は数カ月で収まるようですが、セシウムの場合には半減期が長く、30年ほど海中にとどまる可能性があるとのことです。

 不要な風評はいさめるべきですが、第三者機関が多角的なデータを公表する体制が不可欠です。


東日本大震災(ブログ通報⑤)

2011-04-05 00:03:52 | その他

 「悪い状態で安定している」福島第一原発への事故対応は、いったいどうなるのでしょうか? 先日、2号機取水口付近の作業用の穴(ピット)の亀裂からの漏水に放射能物質が含まれ、それが海水に流入しているとの確認がありました。昨日(3日)、それをおさえる措置が講じられ(水を含むと膨張する化学物質のポリマーの投入)、くわえてそのような危険な漏水がどこから生じているのかを究明したようですが、どちらも成功していない状況です。

 現在、原発への海水など外部からの注入が続けられています。かろうじて原子炉内の燃料は冷却され、大気中への放射能の飛散は小康状態がたもたれていますが、通常使っていた冷却システムが復旧、稼働しないため、建屋のなかは水浸しの状況です。

 建屋のなかは場所によっては放射能の濃度がきわめて高いので、たとえば上記の放射能を含んだ水の懐中への漏水の原因を、人間が建屋のなかに入って調査できないということです。素人判断としては、絶望的な状況に見えるのですが、いったいどうなるのでしょうか?

 この状態がいつまで続くのか。ようやく昨日、管政権は、見通しでは今の状態、すなわち放射性物質が漏れるのを食い止めるには数カ月かかるとの見通しを示しました。しかし、この程度のアナウンスでは、アナウンスの内容そのものがないよりあったほうがいいという程度の代物で、曖昧模糊としています。

 被災地での人命救助は依然として継続されています。不明者の数が減少している様子もみえてきません。福島県からの避難民、約2万人が全国各地にちり、そういうところでは4月に入って子どもたちの一部が学校に通えないでいるという報道もありました。

 学生の頃、札幌に住んでいて、当時、泊原発反対の活動にもかかわったこともありました。原発の構造など何もわからないまま参加していたという側面はありましたが、「絶対」安全という北海道電力の説明には当時、不信感をもちました。福島原発の状況をみると、「絶対」安全ということなどありえないということをあらためて認識します。


東北・関東大震災(ブログ通報④)

2011-03-19 00:00:15 | その他

 東北・関東大震災が起こってから一週間たちました。被災地では地震発生の2時46分に黙とうがありました。余震はかなりおさまってきましたが、一週間たってまだあるということ自体が異常です。

 死者の数、不明者の数が2万人にせまって、前代未聞の状況です。原発問題が深刻化しているのは、報道にあるとおりです。放射線のレベルは直接健康を害するものではありません、神経質にならざるをえません。まわりのご家庭をみると、洗濯物を外で干している家は、ほとんどありません。そのような手段を講じる必要は全くないのだそうですが、過剰反応したくなる気持ちはわかります。

 原発の状況は相変わらず非常事態で、現在いろいろな工夫で炉心、使用済み核燃料を冷却しています。早く目途がつくことを期待します。外部電源の復旧で冷却できるようになるのが一番いいのですが、これはもう少し時間がかかるようです。「時間との闘い」との現場報告がありました。

 福島県民が地元を脱出し始めているのも深刻です。わたしの住んでいる近くの埼玉アリーナには、
2500
人前後の福島県民が逃げてきています。

 社会的影響が多方面に出ています。株価暴落、円高進行はそうですが、地震保険の支払額が阪神・淡路大震災をはるかに上回る見通しとか、プロ野球開催の是非までいろいろです。相変わらず、コンビニ、スーパーには、米、パン、カップめん、レトルト食品、トイレット・ペーパー、電池などが棚にありません。この機会を悪用して、振り込み詐欺が横行しています。妙な風評も飛び交っています。とくにネット上で。

 わたしたちは、たとえば太平洋戦争とか、関東大震災とか悲惨な歴史的事件に直接遭遇しておらず、歴史上の事件としてしか認識していないのですが、今回の巨大地震は①その規模の大きさ、②津波による破壊、また③原発事故を含むという人類史上初の事態で、将来ずっと記憶にとどめられることになりますが、現在日々その事態に立ち会っているわけです。

 いずれにしても、1日も早い被害者の救出、インフラの復旧によって、被災地に安寧が訪れることを祈ります。

 


東北・関東大震災(ブログ通報③)

2011-03-17 00:30:58 | その他

 今回の地震は、単に巨大地震というだけでなく、大津波、そして原子力発電所の事故と重なっているので、世界でも従前に経験がない事態で、もちろん歴史上でも例をみない大惨事です。

 TVの映像をみると、津波の破壊力の恐ろしさがくっきりです。女川では高さが15メートルだったそうです。津波の恐ろしさは高さだけでなく、巨大な水の塊となってすべてを飲み込んでいくことです。それを目の当たりにしました。物理的にはビルや家屋には1000トンを超える圧力がかかったようです。津波の前では、人間は蟻の子のようであり、建物はおもちゃのようです。

 そして、原子力発電所の危機。いまは必死に1号機、2号機、3号機の原子炉を冷却する方法が考えられています。炉心が冷却されず、しかも空気と接すると水素を発するので、爆発します。4号機は使用済み核燃料の冷却ということになっています。これも冷却しないと1200度を超えてしまうのだそうです。5号機、6号機も4号機同様、地震があったときは停止されていましたが、こちらも当面は何ごともないようにみえながら、成り行きは監視していないといけないようで、放っておくわけにはいかない状態です。6機とも、地震と津波との連鎖によって被害にさらされました。

 今日は東京に出ました(わたしは埼玉県在住です)。電車は、回復していました。とくに往路はガラガラでした。復路は通常の混み方でした。

 被災地では日に日に窮状が深刻化しています。とくに何もできないのですが、昨日は義援金を振り込みました。義援金活動は9月まで続けられるので、毎月一度を心がけたいと思います。

 


東北・関東大震災(ブログ通報②)

2011-03-16 00:37:15 | その他

  いま(10時31分)、地震がありました。静岡県東部が震源のようで、富士宮市では震度「6強」(わたしの居住区は3)だそうです(マグニチュード6.0)。新幹線は止まりました。これは東北大地震の余震ではなく、独自の地震のようです。

 今日は日中、余震が少しあったくらいで、落ち着いた感じでしたが、たったいまの大きな地震を経験すると、まだまだ予断をできない状況です。

 朝に予定されていたわたしの地域の計画停電は、結局、ありませんでした。こういうふうに計画停電に関する状況は、二転三転しています。わたしは今日は自宅にいたので、とくに生活に影響はありませんでしたが、通勤で停電を考えて早めに出た人は混乱したようです。

 郵便局に行って、義援金を日本赤十字社に振り込みました。そのあと、買い物にいったのですが、生協にも、大型スーパーでもパン、米、餅、カップラーメン、電池、ガスボンベなどが全部売り切れで、棚にはなにもありません。多くの人が地震対策で買い占め(?)をしているようで、不愉快になりました。

 交通は間引き運転が多いようですが、だいぶ回復してきました。ところによってはホームに入れないほどで、行列が何百メートルも連なっていたところもあったようです。TVの映像に映っていました。

 東北地方では相変わらず、被害の全貌はわからないまま、死者・行方不明者の数が増えています。深刻なのは原発です。1号機、3号機に続いて、2号機にも支障がでましたし、4号機も異変、火災が観測されました。

 しばらくは、警戒です。        (3月15日10時42分記)


東北・関東大震災(ブログ通報)

2011-03-15 00:08:55 | その他

 東北・関東大震災、時間が経過するにつれ、被害の甚大さが明るみになってきて、その大きさに驚愕しています。マグニチュード9.0というのはわが国で未曾有のことですが(阪神大震災の1000倍のエネルギーだそうです)、今回は津波の脅威を見せつけられました。

 あまりみたくない映像とはいえ、TVの映像に映し出される津波の現実を直視すると、自然の猛威に震えます。一網打尽の村と町、被災地は戦争の焼跡のようで、正視できません。いまだにおさまらない余震、建物の倒壊、津波の猛威の痕跡、ライフラインの途絶、くわえて原発の被害(水素の爆発)、計画停電、他人事ではなく、いつ関東に連動してくるかわからない状況です。

 被災地の窮状の一日も早い安定と復興を祈るばかりです。
 
 わたしは地震のあった11日(金)2時50分ごろ、丁度電車に乗っていました。電車が軋んだような音をたてて、急停車。人身事故でもあったのかと思いましたが、電車が異常に揺れて、すぐに地震とわかりました。すぐに止むだろうとたかをくくっていましたが、その後、数回、強い揺れがあり、そのうち車内の電気が消え、暖房もとまりました。電車はなかなか動かず、そのうち発車のめどはたたないといわれ、約1時間半ほど缶詰になりました。そして救助。場所は駒込だったので、駅におり、改札をでたところ、ものすごい人だかり。

 そのうち地震の大きさがわかり、東京の電車は全く終日動かない可能性があると判断。それではというわけで、職場のある池袋まで歩こうと決心し、歩き始めました。

 この日は結局、帰宅できず職場で宿泊。翌日11時ころ、そろそろ交通事情は改善されたと思い、職場をでたのですが、ここからがまた大変でした。自宅に着いたのは午後3時ころ、普通は職場と自宅間、ドア・トゥ・ドア約1時間のところ、4時間かかってしまいました。

 大変な混雑と、なかなか発車しない電車。自宅の最寄駅まで電車は動いておらず、3つ前の駅で降り、そこからタクシーと考えましたが、これが前代未聞の長蛇の列。

 とぼとぼと自宅に向けて歩きだしたのですが(約15キロくらい)、20分ほどで空車をみつけたので、おがみたおして、乗せてもらい、ほうほうの体で帰宅しました。

 個人的なこの体験は序の口のまた序の口。冒頭のように被災地の惨状に呆然としてしています。義捐金など動きださなければと思っています。

 原発は1号機、3号機に続いて、2号機も爆発の危険性が高まっているとのこと、警戒を怠ることができません。

 明日の午前6時20分から10時まで、わたしの住んでいる地域は「計画停電」が予定されています。


ブログ情報

2010-12-04 00:20:39 | その他

 ブログに関する情報が日々、通知されます。

 たとえば、今日は本ブログ開始後、1422日目だそうです。この間、ブログの書き込みをしたのは1148日です。打率は・807(8割7厘)です。

 一日で一番訪問者が多かったのは、203人。その時の訪問者数の全国順位は6681位でした(本年11月4日)。
Gooのブログを使っている人は145万人ほど(現在でも、毎日増え続けています)ですから、そのなかでの6681位はかなり上位です。ちなみに、順位のこれまでの最高は6186位でした(7月27日:200IP)。

 わたしのブログに、わたし自身が記録したカテゴリーで一番多いのは「映画(135)」、続いて「小説(113)」、「音楽/CDの紹介(110)」、「地理/旅行/温泉/散歩(106)」となっています。


ご冥福をお祈りいたします(黒岩比佐子さんご逝去)

2010-11-18 13:17:32 | その他

 本日の新聞で、黒岩比佐子さんのご逝去(17日)を知りました。心からお悔やみ申し上げます。

 本ブログでは、本年の8月31日に『明治のお譲さま』、9月1日に『日露戦争・勝利の誤算』、9月28日に『歴史のかげにグルメあり』を紹介しました。

 取材力のすごさ、最後まで徹底的に調べぬく強靭な力、達意の文章で、どの本も魅力的でした。わたしはテーマ設定の新鮮さにも、かねてから共感をもっていました。

 近著で「堺利彦」のことを書いているようなので、読んでみようと思います。

 52歳は若すぎます。合掌。

 なお、黒岩さんは生前、下記の「古書の森日記-古書中毒患者の身辺日記」というブログを公開されていました。
 http://blog.livedoor.jp/hisako9618/archives/2010-11.html#20101117


邦画の紹介ブログ:鉱脈発見

2010-07-29 00:11:11 | その他

 世の中にブログをたちあげている人は何百万、いや一千万人を軽く超えるのではないでしょうか?

 そのなかには度肝を抜かれるような凄いものがあります。たとえば日本の映画を紹介した次のサイトの、なんともそのストーリーの叙述の詳しいこと。もちろん、掲載されている邦画の数もただものではありません。

 ブログのタイトルは「いくらおにぎりブログ」というもので、これだけでは映画と何の関係もないので、長く、わたしの視野に入ってきませんでした。しかし、最近、ある拍子で、検索にひっかかてきて、その内容を見て仰天しました。いやいや、世の中には凄い人がいるものだなと。無数のブログのなかから鉱脈を発見した気分です。

 紹介します。下記のサイトです。一度、とくとご覧ください。

  http://blog.goo.ne.jp/langberg/

 


ブログに穴があいた理由(わけ)

2010-06-01 00:26:55 | その他

  このところ、ブログの記事が滞っていましたが、さぼっていたのでもなく、1000回投稿で気が抜けたのでもなく、体調がすこぶる悪かったからです。

 少しばかり歩いても息があがる、ひどい時には立って歩くのも困難という状況でした。食欲もなしでした。

 病院にはめったに行きませんが、さすがに辛い日々が続き、職場の診療所で診断を受けました。血液検査などを受けたところ、血色素量(赤血球ヘモグロビン量)の検査値が異常に低くなっていて、即座に問答無用で、入院となりました。

 血液中のヘモグロビンは通常の人の3分の1ぐらいに落ちていたのです。この血色素量(赤血球ヘモグロビン量)の検査値は成年男性で通常は15くらいの値らしいですが(1デシリットルあたり15グラムの意味)、それが5におちていました(医者の話ですと8くらいあると、どうにか日常生活はできるそうです)。

 原因は出血で、十二指腸潰瘍からのもので、ピロリ菌が悪さをしていたか、ストレスからくるもののようです。連続して大きな出血があって、この値が2とか3おちると、意識が混濁すると説明を受けました。

 というわけで、入院、内視鏡検査、点滴、輸血などを受け、3日間の病院生活となりました。病院で受けたお医者さん、看護婦さんの献身的な治療に感謝です。

  数値がまだ正常値の15にはほど遠いですが、体調と相談しながら、今日から職場復帰でした。


1000回目の記事

2010-05-24 00:26:16 | その他
 一昨日の映画の週刊誌の記事が999回目、今回が1000回目です。2007年の春に初めたので3年数か月での達成となりました。文字通り、チリもつもれば山となるです。

 最初は「ブログとは何か」があまりわかってなく、どんなものかと思いながらトライしたのです。毎日、不特定多数に向けて書くことようなこともなく、すぐに終える予定でしたが、次第にはまっていきました。

  最近は、誰かに向って書くというのではなく、自分のための覚え書と位置づけています。あることがどの本かに書いてあったのだが、あの店はどこにあったっけ、というときにブログ検索をかけると出てきます。重宝しています。

 これからも読書を中心に書いていきます。よろしく。

軽くて読みやすい新書と文庫

2010-01-09 00:31:40 | その他

ブログコンセプト⑥

 本ブログによくアクセスしてくれる友人のなかに、わたしの読書傾向について「新書」が多い評す人がいます。

 確かにそうかもしれません。新書はあるテーマがコンパクトにわかるので、好んでいます。それになんといっても軽いのがいいのです。

 本を読む機会は、通勤電車(往復)のなかとか、休みの日に寝転んで、ということが断然多いので、軽さは重要です。

 朝、出かけに読みかけの面白い本を電車のなかで読もうと鞄にいれて、それがハードカバーで厚く、結構重いと新書に入れ替えることはしばしばです。また、寝転んで読むときには重い本は腕が疲れ、長時間の読書は無理です。

 ということもあって、新書、文庫に手がいくのですが、本当に多いのかを調べてみました。

 昨年、完読したた126冊のうち、新書は26冊でした。20.6%です。ちなみに文庫は20冊で15.9%でした(ということは、新書、文庫以外は、63.5%です)。これを多いというのか、少ないというのか? 微妙です。

 


ブログコンセプト⑤ 人生のよきことの探索が基本

2009-06-07 10:08:46 | その他

ブログコンセプト⑤  人生のよきことの探索が基本

 もしもこのブログを見ておられる方がいたら、ブログの書き手がどうしてこんなにいつも楽しそうなのか、と素朴に思ってしまうかもしれません。そこで一言・・・。

 楽しそうに見えるかもしれませんが、それは辛いこと、嫌なこと、疲れることは書かないからです。ただそれだけのことです。後者も前者と同じくらいあります。ホームランバッターが三振が多いとか、人生に成功した人はそれと同程度失敗をくりかえしているとかと同じように、わたしは辛いこと、嫌なこと、疲れることは、日常茶飯事です。

 そのような辛いこと、嫌なことから沸いてくる気持ちを、ここは吐露する場ではないと心得ています。そういったことを一時忘れて、自分の人生のよき演出の場として、ブログの価値を見出しています。

 ブログを書いているのは大抵、深夜です。楽しかったこと、面白かった本などを探して書き連ねています。以前にも書きましたように、本ブログの記事は過去の読書日記、メモを土台にしていることも多く、そういう場合は、過去のよい思い出などを、ビールを飲みながら回顧しながら書いているというわけです。東京散歩とか居酒屋めぐりなどは、過去の記憶を掘り返し、ネットで情報を再確認して記事にしています。

 したがって、このブログは少しもドラマチックではありません。ドラマの語源は、ギリシャ語の「葛藤」です。いいこと悪いこととの葛藤がドラマを作りだしますが、ここには原則的にいいこと、楽しいことしか書いていないので、ドラマにはなりようがありません。

 年齢を重ねると苦しいこと、悩みがたくさん出てきます。現在は3つほど心配事を抱えていますが、それは個人的なことなので、そのことの表明は本ブログには馴染みません。

  これからも人生の素晴らしさを読書などをつうじて追及していきます。


ブログコンセプト④ 本の評価と紹介

2009-05-07 10:03:22 | その他
ブログコンセプト④ 本の評価と紹介

 本ブログでは、本、映画などを多数、紹介していますが、いくつか決めていることがあります。なかでも、一番に心がけているのは、どの本にも、映画にも、難点を書かないことです。読書をすれば、映画を鑑賞すれば当然、自分の意見、評価がでてきます(わたしの知らない分野に話には評価は甘いかもしれません。よく知っている分野のテーマには辛口の評価をしがちです)。しかし、それらは心にしまってあります。

 一番苦労するのは、わたしと全く対極にある見解が表明されていたり、違う立場から書かれた本です。それらを批判を抜きに、肯定的に紹介すると同じ考え方と受け取られかねません。それはわたしの本意ではありません。

 実は、ブログのもとにあるエクセルの「読書ノート」、「映画鑑賞ノート」には、評価を五つ星で付けています。時間がたって振り返らなければならなくなったときの指針です。この部分は、ブログに転載しません。

 ブログに罵詈雑言、誹謗中傷は禁じ手、厳禁なのは言うまでもないことです。わたしはそのことに加えて、批判めいたことを書くこともしないようにしています。もし、それをするなら別のところで、です。

 そうではなく、読書なり映画鑑賞なりから学んだことだけを書くようにしています。あまり印象がよくなかった小説でも、いい所を引き出すようにして書いています。それゆえに、主張がないように受け取られる可能性はありますが、ブログはそれでいいと思っています。

本をどのように選ぶか?

2009-05-01 00:11:58 | その他
ブログ・コンセプト③  選書のルート

  読書のための本をどのように選ぶか? まずある本を読んでいい本だと、その本を書いた同じ著者のものを続けて読みます。以前、作家の乙川優三郎さんの小説を読んで、その見事な文体、独特の江戸情緒、描かれた市井の潤いに感嘆しました。その後、乙川さんの小説を続けて何冊も読みました。昨年は前半は田辺聖子さん、後半は吉村昭さんでした。このルートがひとつ。

 別のルートは、読書の達人の推薦書を参考にすることがあります。たくさん本を読んでいる人は、その蓄積された経験から珠玉の本を知っています。推薦された本は、確かな価値をもっています。ツヴァイクの『人類の星の時間』を教えてくれたFさん、大崎春生の『聖の青春』を読むきっかけを与えてくれたHさん、三島由紀夫の『裸体と衣装』を推薦してくれた方、もしそうした方がいなかったら出会わなかったであろう良書に接すると、人も本もいい出会いがいかに重要かを思い知らされます。

 3つ目のルートは、新聞、ラジオなどの読書案内です。新刊本は次々と出てきますので、新しいいい本を選択するにはこのルートが必要です。とかく読書は、その傾向が偏りがちであり、それは一方では全くかまわないことと思いつつ、しかしいろいろなジャンルに目を配ることを怠らないようにしています。種々の読書案内は、その要求を満たしてくれます。

 4つ目のルートは、図書館。図書館にはよく行きます。最初からある本を探す目的ででかけることもありますが、図書館で棚を目で追って見つけたいい本はたくさんあります。読書経験を積めば積むほど、こういうときの選球眼はよくなってきます。棚に並んでいる本のほうで、わたしに発信があります。

 最後は自分の選球眼です。本に関する情報は、ゴマンとあります。いい本を探すスイッチがONになっていると、まったく偶然の出会いに恵まれます。アンテナをいつも張っているわけです。このアンテナは、読書経験を積んでいくとドンドン研ぎ澄まされていきます。このアンテナは、読書をやめてしまったら、驚くほど速く錆びついていってしまいそうな予感があります。

 とまれかくまれ、一生で読むことのできる本は5000冊から7000冊ぐらい。となると、あまり無駄な読書は、もはやしたくありません。効果的に本をセレクトしたいとの気持ちは日々強まります。