【岩崎俊夫BLOG】社会統計学論文ARCHIVES

社会統計学分野の旧い論文の要約が日課です。

時々、読書、旅、散策、映画・音楽等の鑑賞、料理とお酒で一息つきます。

本をどのように選ぶか?

2009-05-01 00:11:58 | その他
ブログ・コンセプト③  選書のルート

  読書のための本をどのように選ぶか? まずある本を読んでいい本だと、その本を書いた同じ著者のものを続けて読みます。以前、作家の乙川優三郎さんの小説を読んで、その見事な文体、独特の江戸情緒、描かれた市井の潤いに感嘆しました。その後、乙川さんの小説を続けて何冊も読みました。昨年は前半は田辺聖子さん、後半は吉村昭さんでした。このルートがひとつ。

 別のルートは、読書の達人の推薦書を参考にすることがあります。たくさん本を読んでいる人は、その蓄積された経験から珠玉の本を知っています。推薦された本は、確かな価値をもっています。ツヴァイクの『人類の星の時間』を教えてくれたFさん、大崎春生の『聖の青春』を読むきっかけを与えてくれたHさん、三島由紀夫の『裸体と衣装』を推薦してくれた方、もしそうした方がいなかったら出会わなかったであろう良書に接すると、人も本もいい出会いがいかに重要かを思い知らされます。

 3つ目のルートは、新聞、ラジオなどの読書案内です。新刊本は次々と出てきますので、新しいいい本を選択するにはこのルートが必要です。とかく読書は、その傾向が偏りがちであり、それは一方では全くかまわないことと思いつつ、しかしいろいろなジャンルに目を配ることを怠らないようにしています。種々の読書案内は、その要求を満たしてくれます。

 4つ目のルートは、図書館。図書館にはよく行きます。最初からある本を探す目的ででかけることもありますが、図書館で棚を目で追って見つけたいい本はたくさんあります。読書経験を積めば積むほど、こういうときの選球眼はよくなってきます。棚に並んでいる本のほうで、わたしに発信があります。

 最後は自分の選球眼です。本に関する情報は、ゴマンとあります。いい本を探すスイッチがONになっていると、まったく偶然の出会いに恵まれます。アンテナをいつも張っているわけです。このアンテナは、読書経験を積んでいくとドンドン研ぎ澄まされていきます。このアンテナは、読書をやめてしまったら、驚くほど速く錆びついていってしまいそうな予感があります。

 とまれかくまれ、一生で読むことのできる本は5000冊から7000冊ぐらい。となると、あまり無駄な読書は、もはやしたくありません。効果的に本をセレクトしたいとの気持ちは日々強まります。

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