黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

キューブシュークリーム(和三盆糖×栗餡)@パティスリー・ブラザーズ

2010-12-22 | スイーツ



 和三盆糖を使ったクリームと、栗餡が入っています。
 上に載ってるチョコレートは、中の味によって違っていて、本当は色とりどりなのですが(パレットみたい)、うっかり似たような色のばかり買ってしまったので、イマイチ伝わりませんね…;

 パティスリー・ブラザーズ:東京 ※東京駅で購入。

 


『玉工乙女』勝山海百合(早川書房)

2010-12-22 | 読了本(小説、エッセイ等)
石印のつまみに細工をほどこす職人になりたいと夢見る村娘・黄紅。
けれど女ゆえに修行するあても見つからず、鶺鴒閣の箱職人・戴宇源の元で下働きをしている。
そんなある日、使いの途中に、食うものにも困っている旅の男を拾った黄紅。彼は周千麒という無錫の者で、書画を学び、文字を書き印を彫って生活していたという。特に蓮を描くことにかけては、名の売れた人物だったが、ある理由で、蓮という文字すらも描けなくなっていた。
そんな彼に教えを乞い、彫鈕の技術を学ぶことにした黄紅は、日々修行に励む。
やがて彼女のつくる石印に興味を持つものが現れ、鳳雛競刻会に出場できることに……。
一方、杭州の商家・沈家には、なかなか男児が生まれず、生まれても何故か育たなかった。
そんな中でようやく生まれた待望の男児だけは失うまいと、女児の服装をさせ、阿妹と呼び育てた。しかしその後道士の見立てたところによると魔に魅入られている為、それだけでは足りず、それに対抗するには、さらに阿妹の姉妹の誰かに、逆に男の格好をさせると良いという。そんな中で選ばれたのが、十七歳の少女・沈双槿。
それ故に年頃にも関わらず、纏足もできない。いつか女に戻り、幸せな結婚ができる日がくるのかと、思い悩む。
そんなある日、美しい妹・沈双芙までも魔物に狙われて……

中国清朝を舞台にした、石印の職人を目指す少女と、弟の代わりに男装する少女の物語。
二人の少女たちは、同じ時代で近い場所にいながらも互いに出会うことはなく(ニアミス部分はあるけれど)、お話は撚り合わされた縄のような構造を持ちつつ語られています。
ファンタジーテイスト(というか怪異譚?)がだいぶ入っていますが、そちらが主ではなく、むしろ少女たちの生き方を描くのがメインっぽい感じ。

<10/12/22>