黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

マフィン@ドルチェ小川

2010-12-14 | スイーツ
 おまけでいただきました(クリスマスケーキ予約特典?)。
 シンプルなマフィン。ほのかに塩分があるような…。
 周りの紙が、季節柄、クリスマス仕様(笑)。

 ドルチェ小川:新潟(見附)
 

『伏 贋作・里見八犬伝』桜庭一樹(文藝春秋)

2010-12-14 | 読了本(小説、エッセイ等)
山奥に住む祖父の下で猟師として暮らしてきた十四歳の小娘・浜路は、祖父の死をきっかけに山を降り、江戸に住んでいる七つ違いの異母兄・道節のもとに引き取られることに。
その頃、江戸では“伏”という、人ならぬ存在…犬人間が跋扈し、人々を襲っていた。伏には懸賞金がかけられ、道節はそれを目当てに伏の行方を追っていたが探し当てることができずにいた。しかし浜路は猟師としての嗅覚から、江戸にやってきて早々、伏に出くわすことになる。
兄妹で吉原に見物に出かけた折、花魁・凍鶴太夫が伏であることを知り、追い詰めた浜路。死の間際、彼女から、親兵衛という男に手紙と大金を渡して欲しいと頼まれた。
そんな浜路の周辺に、たびたび姿を現し始めた、青白い若い男。彼は曲亭馬琴の息子・滝沢冥土で、伏の情報を記した瓦版<冥土新聞>を江戸の町に売り歩いていた。
馬琴の手伝いで伝承を調べている冥土は、自分で調べたことをまとめた、もうひとつの…馬琴の立場からすれば、“贋作”の里見八犬伝をこっそりと書き綴っているという。文字の読めない浜路に、冥土はその物語を語って聞かせるのだった……
それは、安房の国の里見家に生まれた姫・伏、そして三つ下の弟・鈍色。彼が拾った犬・八房たちの物語で……

桜庭流に、かなりアレンジされた里見八犬伝(というかほぼ別物)。壮大な歴史アクションファンタジー、といった感じ。
浜路と道節の兄妹が伏を追う本筋に、冥土の語る『贋作・里見八犬伝』、信乃の語る伏たちの物語『伏の森』が挿入されている形式になっています。
ラストの感じからすると、物語はまだ続きそうな気配ですが、どうなるのかなぁ…。

<10/12/12~14>