黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『探偵ザンティピーの休暇』小路幸也(幻冬舎)

2010-12-15 | 読了本(小説、エッセイ等)
マンハッタンに住むザンティピー・リーブスは、数カ国語を操る探偵。
しかしその稼業ゆえに両親とは不仲で疎遠。
そんな彼の元に、妹のサンディ(アレクザンドラ)が日本人と結婚したとの知らせが届き、本人からも会いに来て欲しいという電話が……彼女は、北海道のルモエのオビラという地で、温泉旅館<ゆーらっくの湯>の三代目・カサジマリュウイチに嫁ぎ、若女将になっているという。
招きに応じて、来日したザンティピーは、妹に十年ぶりに再会、ある相談を持ちかけられる。
その地にはオンハマと呼ばれる地があり、オンジョ岩という大岩があった。そこは町の人々曰く、決して入ってはいけない場所だという。入った者にはオングチさんの呪いがあるという。
ところが、犬の散歩をしていたサンディは、逃げ出した犬を追ってそこに入り込んでしまい、人骨を発見したというのだった。しかし、そういう事情故にその事実を誰にも言うことができずに悩んでいたという。
自分はうっかり入り込んだことにして、人骨の存在を明らかにするつもりだったザンティピーだったが……

アメリカで暮らす探偵ザンティピーが、日本で若女将をしている妹を助けるために、来日。その土地の伝説と見つかった人骨の謎を追うミステリ。
ザンティピーは耳から言葉を覚えることが得意で(書くのは苦手)、日本語もぺらぺらなのですが、寅さんが好きなので、あの口調でしゃべる…という設定なので、その姿を想像するとちょっと楽しいです(笑)。
結構あっさり終わってしまったのが(本の厚さが薄いので…)、ちょっと勿体無い感じだったかも。

<10/12/15>