黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

モンブラン@ドルチェ小川

2010-12-02 | スイーツ
 タルトの中にダマンド。その上に生クリームがあって、栗のペーストが載っています。
 栗は熊本産(…だったかな?)の和栗を使っていて、かなり風味豊か。
……今回うっかりタルトばかり買ってしまって、若干後悔(美味しかったけど、違うのも食べてみたかった…);

 ドルチェ小川:新潟(見附)

イチゴのタルト@ドルチェ小川

2010-12-02 | スイーツ
 厚めだけれどサクサクなタルトの中はダマンド。
 その上にカスタードクリームがあり、いちごが並べられています。上には生クリーム。

 最近、東京&海外に修行に出られてた息子さん(?)が戻ってこられた所為か、商品のラインナップがだいぶ今風になったかも…。

 ドルチェ小川:新潟(見附)

『マボロシの鳥』太田光(新潮社)

2010-12-02 | 読了本(小説、エッセイ等)
今はもう、誰も知らない遠い時代。確かにあったはずの国。朽ちかけた城の一番上の部屋に、少女はいた。
全身を荊に巻き付かれた体で、長い時を過ごしていた彼女の傍らには、白い髪の老婆だけが付き添い、少女の涙を拭った。
少女を抱きしめられる者があらわれたら、その荊は消えるというのだが……『荊の姫』、
突然の爆発によってケンは、一瞬で粉々に吹き飛んだ。世界一美しいといわれる島。二十歳になったケンは、十歳の時に埋めたタイムカプセルを掘り起こそうとしていたのだが、その下には不発弾が眠っていたのだ。
遡ること六十五年前、ポールという青年が爆撃機に乗って敵国の上空に。やがて戦争は終わり、嘘のような平和がやってきた。しかし抜け殻のようになったポールはシェリーと出会い……『タイムカプセル』、
さて!今からこの私が皆様方にお聞かせするお話は、語るは涙、聞くは笑いの物語。
時は西暦20XX年。ついに絶滅の瀬戸際まで追いつめられた人類の最後の頼みの綱は、たった一人のみすぼらしい老人…風間奇一朗博士。今まさに博士は、前人類に向けて大演説をする為に、演台へと向かっていた……『人類諸君!』、
自分は神だと宣言し、銃を乱射した後、自殺した青年。その死体からは悪魔がはい出してきた。
一方、ネズミというあだ名の少年がいた。誰からも嫌われている彼は、唯一絵を描くことが好きだったが、描く物はいつも奇っ怪なものばかり。
そんなネズミのところに悪魔はやってきた。ネズミが描きかけた絵に、真っ赤な悪魔の薔薇を描き加えた。人々は、その薔薇の美しさに魅了されてゆくが……『ネズミ』、
今まさに魔女として処刑されんとする娘・タバサ。
人々に好かれていた父が突然亡くなったが、母は魔法のような美しさを発揮し、人々はそれを恐れた。やがて父を殺したのは母で、人々に魔女だと決めつけられ、処刑された。
やがてタバサ自身が同じように、魔女だといわれ……『魔女』、
事件が起きたのは、オリオン劇場。魔人チカブーが見せる、マボロシの鳥の芸…胸から一羽の鳥を出現させる…を見る為に、劇場は超満員。あまりにも人を詰め過ぎて、呼吸が苦しくなってしまうほどになってしまったことから、チカブーとの契約…ドアや窓は必ず閉めておく…をやぶり、窓を開けてしまった。鳥はそこから飛び立ってしまい……『マボロシの鳥』、
三年前に家を出た冬子。父が亡くなったことから、その葬儀の為、八歳になる娘の春子をつれて実家に戻った。
母と早くに死に別れ、冬子と兄を育てた父。しかしシングルマザーとして娘を産んだ自身の生き方に意見され、家を出ていたのだった。
通夜の晩、その亡き骸を前にしていた冬子は、春子が執着している人形を見て、ふいに、昔父からもらった人形の存在を思い出す……『冬の人形』、
砂漠の町ザーラ。一ヶ月前、百年ぶりの雪が降った。
無垢なふたりの少女・アオイとスミレに、老婆は、それは神からのお告げだという。
彼女たちが唯一懐いている少年・アザミは、九月十一日の奇跡の計画の実行に関わっていたという男・ハムザと知り合う……『奇跡の雪』、
駅の階段をホームへと降りていくと、満開の桜が汽車に覆い被さるように咲いていた。
キミがこの星を去ってから、どれくらいの年月が過ぎただろうか。ようやく旅立つことにしたぼくは、そこから古びた汽車に乗り込んだ。
その向かいの座席に、黒いコートを着た老人が座る。彼はジョバンニといった……『地球発……』の9編収録。

爆笑問題の太田さんの初短編集。皮肉の効いたお話だったり、(意外に?)ロマンティックだったりと、さまざまな系統のお話を集めた、バラエティボックスのような一冊。
太田さんだという予備知識がない方が、素直に楽しめるかなぁという気がしますね。

<10/12/2>