黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『ホルモー六景』万城目学(角川書店)

2007-12-07 | 読了本(小説、エッセイ等)
京都産業大学玄武組の“二人静”としてその強さを誇る、定子と彰子。結束の堅い二人だったが、定子が2人で決めた約束をやぶり、自分の誕生日にデートをすると打ち明けたことから、彰子は定子に決闘を申し出て……『第一景 鴨川(小)ホルモー』、
イタリア料理店 ・ann's cafeで働く高校生の“僕”。そこに新たにアルバイトとしてやってきたのは、大学生・楠木ふみ。彼女は口数も少なく、とらえどころのない彼女は土曜日だけはサークル活動の為休むのだった。そんなある日、店長が二股をかけている相手が見事にバッティング。絶体絶命になった店長は逃亡してしまうがそこで、彼女は“仕分け”に思わぬ能力を発揮する……『第二景 ローマ風の休日』、
いつもと様子が違う“もっちゃん”。どうやら彼は電車で見かけた同志社大学の隣に建つ女子校の学生に恋をしたらしい。告白の為、キーツの詩集(全部英語)を破って渡したが、読んでもらえず落ち込んでいた彼に、恋文を書くように説得した安倍だったが……『第三景 もっちゃん』、
憧れの教授・桂に学びたいが為、留年してまで同志社大学に入学した巴。ところがその桂教授は来年には退官してしまうと知り、大ショック。せめてこっそり講義にまぎれこもうとしたものの果たせず、桂の研究室の前に立っていた巴は、突然桂に用事を言いつけられ書庫に入ることに。巴は、そこで“horumo”という不思議な言葉の書かれた手紙を見つけて……『第四景 同志社大学黄竜陣』、
東京丸の内。井伊直子は酒井、榊原康は本多に……それぞれ同僚に誘われ参加した合コン。顔を会わせた彼らは驚いた、榊原は京都産業大学玄武組の会長、井伊は龍谷大学朱雀団の会長としてかつて戦った仲だったからだ。何とかホルモーの事は隠し通した2人だったが……『第五景 丸の内サミット』、
立命館大学白虎隊に所属する細川珠実は、老舗料理旅館“狐のは”で仲居のバイトをすることに。ある日、蔵にあった長持に“なべ丸”と書かれたのを見た珠実は、なぜか意志に関係なく自分の名を書いてしまう。その後で確認すると、文字が増えていて……『第六景 長持の恋』の6編収録。

鴨川ホルモーの外伝的お話。
『長持の恋』がかなり切ないです~;(号泣)

<07/12/7>