黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『倒立する塔の殺人』皆川博子(理論社)

2007-12-29 | 読了本(小説、エッセイ等)
戦時中の東京。都立の**高等女学校に通う阿部欣子は、良家の子女たちの中では微妙に浮いた存在。ひょんなことからクラスメイトの三輪小枝と親しくなり、一冊のノートを見せられる……孔雀模様の表紙で背表紙は模造革。蔓薔薇模様で飾った囲みの中には、“倒立する塔の殺人”というタイトルが記されていた。
小枝が親しかったミッションスクール・**女学院の女学生・上月葎子らの手を渡りつつ、書き足されてきたそれは、さまざまな人の手記と小説によって構成されていて……

戦時中の少女たちの間で綴られるお話。
ヤングアダルト向けでも皆川さんのテイストは健在で、とても魅力的なお話でした♪
できれば装丁は、作中の描写に沿ったものの方が良かったかなぁ……と思っていたら、カバー下はその通りになってるっぽいですね(笑)。

<07/12/29>