黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『メルカトル』長野まゆみ(大和書房)

2007-05-08 | 読了本(小説、エッセイ等)
生まれて間もなく運河で流木に乗って漂っていたところを拾われたリュス・カルヴァートは、救済院で育ち、高校を飛び級し17歳で卒業すると、大学に入る学資を稼ぐ為、ミロナにある地図収集館で働きはじめた。
そんなある日、“エルヴィラ・モンド”という人気女優と同じ名前を持った女性が、地図収集館を訪れたのを皮切りに、彼の周囲にさまざまな人が浮上し始める。
悪戯少年・ミロルとその祖父、大女優・エルヴィラ本人、ドラッグストアのアルバイト店員・ダナエ……そんな彼らに翻弄されるリュスだったが……

ちょっとミステリテイストなお話。
その生い立ちから、物事に対して淡白にならずにいられなかった彼の姿が、ちょっと切ない感じでしたが、ハッピーエンドで何よりでした♪
舞台化とかしたらおもしろそうかなぁと思ったり(すごく演技力を求められますが/笑)。

<07/5/8>