黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『玻璃の天』北村薫(文藝春秋)

2007-05-07 | 読了本(小説、エッセイ等)
時は昭和初期。
士族出身の上流家庭・花村家の令嬢・英子は、ある日、銀行家の令嬢・内堀百合江からある相談を持ちかけられる。彼女の恋する相手は、内堀東一郎氏。彼女と彼の祖父は兄弟だが、ある事件が原因で、以来犬猿の仲だという。若い二人の仲を認めさせるべく、まず祖父たちの関係を修復させることになったのだが……『幻の橋』、
読んでいた本がきっかけで、箏の名手・清浦綾乃と仲良くなった英子。そんなある日、綾乃が失踪。謎の暗号が残されていて……『想夫恋』、
切れ者と噂の末黒野貴明と建築家であるその友人・乾原剛造に出逢った英子。乾原が新たに建てたという末黒野の新しい家に招かれた英子。
ところが同様に招かれていたところが同様に招かれていた論客・段倉荒雄が、ステンドグラスのある天窓から墜落死し……『玻璃の天』の3編収録の連作短編集。

ベッキーさんのシリーズ・第2弾。
謎の多いベッキーさんの正体がとうとう明らかに。なかなかに切ない展開です;
そして『幻の橋』で英子が出逢った少尉・若月さんとの今後の展開が気になるところ(笑)。

<07/5/7>