迷いに迷ってサトノアラジン、結末は

インコースに閉じ込められて出てこれるかこれが引っかかっていたが、パドックの雰囲気を見てこれはと思いサトノアラジンを軸に勝負することにした。勝負事は何があるかわからないのは百も承知だけど、まさかの斜行で後味の悪い結末となった。故意にやったとは思わないけど、降着のルールもどうかなと思う。かなり重い騎乗停止を課しながら、これでいいのかという疑問もある。そうはいってもこれも競馬と思うしかない。川田騎手の位置取りはやむなしだったが、サトノアラジンも直線を向いた時の反応も今一つで、エンジンのかかりの悪さが不利を受ける原因になったかもしれない。気を取り直して一週間後のジャパンカップまでに立て直そう。それにしてもやはりルメールか。

確勝のはずのゼーヴｲントの敗戦

福島の小回りの2000ｍはコーナーを四回回り、減速を余儀なくされる。本格派の馬の落とし穴に見事にはまった感がある。逃げたマルタージアポジーはこの特徴を生かし切って逃げ切った。まさに小回りで大物の馬が敗戦する典型的なパターンだった。ラストはさすがの伸びだったけど、時すでに遅しで、場所代わりの勝利に期待しよう。

マリアライトの不利に思う

マリアライトは不利が全てだったのだろうか？これは時間が戻らないので分からないが、レース後の蛯名騎手の「死ぬかと思った」のコメントを聞くと、馬もショックだっただろうが、運転手（騎手）の心理状態に与えたダメージは計り知れない。自分のこととして考えてみると大事故に遭いそうな恐怖感を感じた後に冷静な判断は出来ないだろう。つまり、馬もさることながら騎手の心理状態が敗因のすべて思う。マリアライトに後遺症が残らなければ有馬記念あたりが次の大目標になると思う。勝ったクイーンズリングは出遅れをものともせずインに潜り込んで直線は狭いところを割って出た。強さを感じさせる内容だった。それにしてもＧ１のデムーロは要注意だ。

エリザベス 勢い一番のルメールとデムーロ

Ｇ１のデムーロは要注意は今回も証明された。今が旬で絶好調のルメールが位置取り前で積極的にレースを進めてあわや勝ちというところまでの接戦となった。休養明けのミッキークインは実力通りの好走だった。狙いのシュンドルボンは結果的に位置取りの差が出たという感じ。これが腕の差というのか、競馬の難しさかも知れない。Ｇ１になるとやはり、騎手の腕の差が如実に出てくるのを思い知らされた。さすがにシングウイズジョイから入るのはきついけど馬連の紐穴狙いで引っ掛けられた可能性もあっただけに残念だった。マリアライトは不利を食らって走りのリズムを乱したとしか言いようがない。

ルメールとデムーロを足すと

今年からＪＲＡ騎手となったルメールは１５６勝、デムーロは１２２勝二人で２７８勝、ＪＲＡ全レース2952（１１/６終了現在）。つまり二人合算で行くと9.4％はどちらかが勝っていることになる。詳しく調べていないけど賞金の高いＧ１レースでのデムーロの強さは抜けている。土日で固め勝ちしたルメールは戸崎騎手に一勝差まで肉薄してきた。アメリカの大統領選挙に比べればののしりあいもなく、爽やかな争いといえる。あと二か月を切ったけど有馬記念まで二人の活躍を見ていきたいものだ。