Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

フリーなOffice、バージョンアップ

2005-08-31 00:53:30 | PC
 以前にも記事にした、OpenOffice.org Ver.2がbeta2にバージョンアップしました。

 OpenOffice.org

 Officeと言えば、今やデスクワークでは欠かせない・・・と言いますか、書類のシェアまで考えると、もはや必須とも言えるソフトです。しかしながら、最初からプリインストールされているものは良いですが、自作PCユーザーやバンドルされていないメーカー製PCを買った場合は、家に会社の仕事を持ち込もうとすると、どうしても環境を整備しなくてはなりません。
 しかし、導入コストは馬鹿になりません。
 OfficeXP Personalでも3万円以上という高めの価格設定は、購入を躊躇させるには十分な価格ですが、無いと仕事にならないのも事実・・・

 そんな場合にOpenOffice.orgは魅力的な選択肢ですね。もちろん、これに年間1,980円有償サポートをつけたStarSuiteでもよろしいのですが、価格だけ見ると圧倒的です。
 各サイトの批評を見てみても、普通に使う限りは全く問題ないレベルまで互換性は保たれており、「家で仕事の続きをする」「プライベートな書類を作る」用途ならば、わざわざ高価なMS Officeを買わなくても対応できるでしょう。

 しかし、EXCEL VBAに関しては「互換性は全くない」という問題があったり、「シートの名前に使えない文字がある」など、まだ完全とは言えない部分がそこそこ残っています。このあたりに目をつぶれるかどうかで、使えるか使えないかの評価は全く変わってきますね。

 最近はソフトウェアも二極化が進んでいるように感じます。
 ソースネクストに代表される「廉価」ソフトウェア、そしてPhotoShopや件のMS Office等の「高価」なソフトウェアです。
 その中の「廉価」の中でも究極とも言える「無料」のOpenOffice。これからも進化を続けるのでしょうが、私はディープなPCユーザーだけでなく、一般のユーザーにももっとアピールしていく戦略をとっていってもらいたいです。まずは一定のシェアを持つこと。そうすることで初めて、選択肢としての意味を持つはずだから。

 ムック形式かポケットリファレンスの様な形でROM付きの本でも出てないのかな?・・・と思ってたら11冊ほど出ているようです。店頭で見たこと無いなあ。
 小冊子付きDVDケースサイズ、1,000円弱で、コンビニや書店のレジ脇で売ったら結構おもしろいと思うんですけどね。どうせOfficeと一緒だから説明書なんてみんな読まないでしょ。

本当は恐ろしいデジタルテレビ?

2005-08-29 21:10:45 | Life
 地上波デジタル放送が開始されて、もう結構な時間が経ちました。
 HDDレコーダーや各社の液晶テレビは、ミドルクラス以上のものならば、ほぼ間違いなく”地デジ”に対応しています。

 私は、と言えば相変わらずテレビはアナログ。ほとんどテレビは見ませんので、そんなものにお金をかけてもなあ・・・と思っているのですが、それでも朝のニュースや暇つぶしに眺めることが無いとは言いません。
 今回はそんなテレビのお話です。

 さて、総務省は2011年7月24日をアナログ放送のXデーとし、その日を境に全てのテレビはデジタル放送に取って代わられます。と言うことは、そのころには一家に一台、デジタルテレビが・・・と言いますか、お店に行ってもデジタルテレビしか選択肢が無くなるわけです。
 いや、実際にはもっと早く、新品で買う場合の選択肢が無くなる日がやってくるでしょう。時代はもう、地デジに移行せよと言っているのです。

 そんな矢先、ある事件が起こりました。
 SHARPのAQUOSの一部機種で、ある日突然、同機種が一斉に動作しなくなったのです。

ITmediaのこの記事に詳しく載っていますが、ちょっと長いので要約すると、

 CSのデジタル放送によってデータをアップデートしようとしたところ、ファームウェアが壊れて画面すら映らなくなってしまった。

 と言うことです。デジタルテレビがファームウェアを勝手にアップグレードするというのにまず衝撃を受けましたが、その失敗によってテレビ自体が落ちてしまうと言うのには得体の知れない怖さがあります。

 また、このデジタルテレビには、双方向通信機能が付いておりまして、簡単にテレビショッピングが行えるようになっています。具体的にはテレビの中に”クレジット番号を含む個人情報”を記録しておくのですが・・・恐ろしくて使えないすね、しばらくは。

 先の記事の筆者も言っているのですが、PCはウイルス対策ソフトやルーター等を”ユーザー”が用意して、対策を施すことができるのに対して、デジタルテレビはユーザーが介入する余地は全くありません。あくまで一つのパッケージとして提供されるのです。
 今まではそれでも良かったのですが、ファームウェアをアップデートするなど”完成に近づいていく”ものがその状態では、ユーザーからしてみたら何とも危なっかしいと感じます。そのあたりはメーカー任せなので何とも言えませんが。

 とにかく、後6年というゴールは設定されてしまっていて、すでに後戻りができない状態にまで来ているデジタルテレビ。別にショッピングや双方向通信なんぞに全く魅力は感じませんが、ここに来て”脆弱性”という想定外の問題が出てきました。一家に一台という代表的な家電なだけに、素早く包括的な対応が望まれます。

 それが間に合わなかった場合、番組を見ていたら突然画面が真っ暗になって、延々と”アルプス一万尺”が流れ出したりとか・・・

こんな失敗

2005-08-28 21:13:55 | PC
 私の持論は「PCは生き物である」。
 機嫌が良いときもあれば、悪いときもあるし、変なものを食べさせれば腹をこわす。マーフィーの法則にも、「犬に良くほえられる人は機会にもなめられる」とありますが、まさにそんな感じです。
 もっと機械ってちゃんとしたものだと思うんですけど、どうも、PCに関してはあんまり当てはまらないような気がするんですよね。

 さて、そんな私は、最近一つ失敗をやらかしました。本当に基本的な事で恐縮なのですが・・・

 ある日、いつものように自宅のPCを立ち上げようとすると、Biosはスルーして、Windows2000の起動画面が立ち上がり、解像度が変わるところで画面が崩れました。うんともすんとも言いませんし、どうやらOSごと落っこちているらしく、HDDのアクセス音もありませんでした。

 もう頭の中は真っ白です。とりあえず何かに祈るようにリセットボタンを押し、無事再起動したときは嬉しかったですね。
 実は、以前、作業中に突然画面が崩れて固まったことがありまして、その時は再起動したら治ったのですが。まさか初っぱなの起動で起こるとは夢にも思っていませんので、内心冷や冷やです。
 その時に頭に浮かんだ原因。

 1.物理的にグラフィックカードが壊れた
 2.ソフトウェアの干渉
 3.ドライバのバグ
 4.OSもしくはHDDが壊れた
 5.USB音源との相性

 ・・・結構浮かぶものですね。真っ先に疑ったのは2番。その時に再起動で治ったことから余計にそう思いました。
 しかし、今度はOS立ち上げの瞬間です。3・4・5番を疑いました。でも、再起動で治ると言うことは、どうもおかしい・・・みんな「壊れたら壊れっぱなし」のところではないですか。
 
 おかしいなと思いつつも、ずっと使えていましたので、原因究明もロクにせずにいたんです。そうしたらとうとう、

 100%起動不可

という状況になりまして・・・

 もう頭の中は真っ白ですよ。立ち上がりさえしないんですもの。BIOSはOK,起動画面もOK、でも解像度変わるあたりでドボン。画面さえ見えればまだ冷静だったんですけど、それが無いとなると焦りますね。
 一応セーフモードは何故か正常に立ち上がったので、ドライバを更新してみたりもしましたがそれでもダメ・・・。
 頭の中で「新しいグラフィックカード」という言葉がぐるぐる回って、福沢諭吉さんがひらひらと舞っておりました。

 もう藁にもすがる思いでTETUさんに電話してみると、

「とりあえず接続を見てみたら」

 他にも色々とアドバイスを頂きましたが、とりあえず一番手っ取り早いのを試してみる事に。頭に血が上った私ではまったく考えつかなかったことです。
 そうすると・・・あれ?なんか、もっと奥に挿せる。

 そうなのです。前にUSB音源を買ってきてケーブル回りをやり換えたときに、DVI-Dケーブルのささり方が甘かったようなのです。そのおかげでうまくいったり行かなかったり、最後には微妙な均衡が破れて、全く映らなくなったという訳みたいです。

 本当に間抜けな話です、まさかケーブルがまともに挿さっていなかったとは。色々無駄な出費をしなくて済んだのは良いですが、何とも恥ずかしい思いをしました。

 今回得た教訓としては、
 1.DVI-Dケーブルはしっかり最後まで挿す。ネジはちゃんと締める。
 2.基本的な部分からまず疑う。
 3.解像度が低い場合、半差しでも動いてしまう事があるので油断禁物。

 「まさかこんな事」と思うことほど、やってしまったときには解決は難しい。そんなことを久しぶりに思い出しました。この事例について、何か参考にでもなれば幸いです。

人類最後のフロンティアへ

2005-08-27 21:10:52 | Life
「ちょっと宇宙旅行へ行ってくる」
 こんな台詞、今まではSFの中でしかお目にかかることはありませんでしたが、妄しばらくしたら普通に聞けるようになるかもしれません。

 JTBの宇宙旅行

 アンサリXプライズなる民間主導の宇宙旅行コンテストで、スペースシップワンが見事、チャレンジを成功させたのが去年のこと。民間による安価?な宇宙旅行への道が開けた瞬間でした。

 とはいえ、今回ご紹介するのは、ツアーを提供する会社こそ民間ですが、ロシア連邦のロケットを使って行くものです。

 ツアーのコース紹介をのぞいてみますと、一番現実的な高度100kmまの弾道飛行はもちろんですが、他にもぶっ飛んだツアーが用意されていました。

 まず、国際宇宙ステーションへの一週間滞在コース。

ソユーズロケットに乗り宇宙へ、そして国際宇宙ステーション:ISSに一週間滞在するという、まさしく“宇宙旅行”です。2001年4月、アメリカの実業家デニス・チトー氏が世界初の民間人として宇宙飛行。世界中をアッと言わせました。無重力・超音速・宇宙船トレーニングなど、宇宙飛行士と同じような訓練を十分に積んで宇宙へ向けて出発します。

 お値段22億円也。

 そして、とっておきのがなんと月旅行。

この「月旅行」は堅牢確実な宇宙船ソユーズを利用し、ロシアの宇宙飛行士が操縦、地球の低軌道でアッパーステージ・ブースター(月へ行く際に使うロケット)に直接ドッキングを行う方法と、国際宇宙ステーション(ISS)に数日滞在した後に月ロケットへのアッパーステージ・ドッキングを行う方法が検討中です。月までのみちのりは片道約3日間、月の裏側を飛行し地球に帰還します。前者の場合の旅行期間は8~9日間、後者の場合は9~21日間となる予定です。

 お値段はなんと110億円。しかし、110億積めば月までいける・・・とうとう観光目的で、他の天体まで行くことが可能となったのです。とんでもないことですね。
 私もお金さえあれば速攻申し込むんですが、その前提をクリアしたとしてもまだまだ難題が立ちふさがります。

(のべ6ヶ月~8ヶ月のガガーリン宇宙センターでの訓練費用を含みます。)

 ・・・えーと、一週間ちょっとの為に半年以上の訓練ですか。さらに、ロシアで訓練が行われるため、

ロシア語の勉強必須

 旅行云々よりも、そっちの方が厳しいと思うのは私だけでしょうか。

 とにかく、金と努力を惜しまなければ、「誰でも」宇宙にいける時代が来たのです。そりゃ、誰でもって部分は引っかかりますけどね。

 将来的に、宇宙旅行に参入してくる民間企業が多くなれば、必ず値段は下がってくるでしょう。そうすれば、個人でも「海外旅行」にいくくらいの感覚で、弾丸飛行位は体験できるかもしれません。
 そうなる日を待ちわびながら、ニュートンの宇宙の記事でも見ていることにしましょう。

例えばこんな、情報格差

2005-08-27 01:24:48 | Life
 今現在、インターネットが使えないというのは、ある意味大きなデメリットです。
 それはもちろん、使わなくても生活はできますが、手に入る情報量という点では圧倒的とも言える差が開くことになります。

 たとえインターネットが使えるとしても、ダイヤルアップしか使えない状況と、光までの全ての選択肢がある状況では、またずいぶんと変わってきます。当然ブロードバンドまで使える方がいいわけですが・・・世の中はそううまくいくところばかりでは無いようです。

 先日、私は「インターネットを引くにはどれくらいの金額がかかるのか」という相談を受けました。 普通なら、「フレッツADSLとプロバイダの料金で月に5千円弱も見ておけば問題ないす。」とでも言えば済むことです。
 しかしながら、その地区は非常に返答が難しい地区でした。

 なぜなら、途中で基幹回線が光回線に改修されているので、メタル回線でないと使えないADSLは地区丸ごと対象外なのです。そして、光回線になっているのは一部だけなので、光も来る予定がない。それならばケーブル・・・と言いたいところですが、以前に計画はあったものの現在は凍結されているという、何とも選択肢がない場所だったのです。

 こうなると、ダイヤルアップかフレッツISDN、AirH"か@Freedくらいしか思いつきません。私はフレッツISDNを一応薦めておきましたが・・・
 インターネットのためだけに引っ越すことは、家族持ちにはなかなか難しいことです。これからその地区にとって、一番大きい可能性としては行政主導のケーブルテレビでしょうが、このあたりは何とも言えません。

 電子政府、IT、大いに結構ですが、環境が整っている場合とそれ以外で、格差がどんどん開いていくと言うことです。そのメリットが十分に享受できない地域への措置も、考えていく時期になりつつあるのでしょうね。

リミットは48時間

2005-08-25 00:55:32 | Life
 映画が一本、そのまま入ったDVDが600円。コンビニでも買えますが、ネットで買う場合は送料無料・・・
 ただでさえ安いのに加えて、Amazonでさえ「1500円で送料無料」なのにこの大盤振る舞い。この価格設定はかなり挑戦的です。

 もちろんおいしいところばかりではなく、この話には裏があります。

 48DVD

 そのDVDは真空パックで届けられ、48時間後に読み出しができなくなる、言わば「時限爆弾付き」のディスクなのです。本来ならせっかく買ったものだから、手元に置いておきたいのが人情というものなのですが、このディスクはそれを許してくれないようです。

 原理はと言いますと、ディスク表面の酸化物が空気に触れることで化学反応を起こし、だいたい48時間後に読み出しができなくなると言うもの。真空パックのパッケージから出さなければ1年ほどは持つようです。
 このDVDの狙う顧客は「レンタル」の客層らしいです。オフィシャルページにもありますが、「返却不要」「いつでも見たいときに」というところが売りのようですが・・・

 レンタルの対抗商品と考えると、とたんに価格設定にひずみが生じてくるのが恐ろしいところ。実質一枚300円でレンタルしてこれることを考えると、その倍の金額と、返却不要などのメリットが釣り合うかと考えると、このあたりは怪しいところです。
 また、「48時間でゴミになるものに600円という金額を払えるのか?」という懸念もあります。もちろん映画なんて1度見ればまず二度目は見ませんので、使い捨ての娯楽と考えれば合理的かも知れません。その考え方をした場合、やっぱりレンタルで良いじゃない?という考えも否定できないですが。

 ちなみにネットでの安価なレンタルの例としては、livedoorのぽすれんといったサービスもあります。

 さて、私はこの事業の「リサイクル」への取り組みについては評価しています。
 このDVD、48時間で自動的にゴミになりますが、専用の封筒に入れて郵送(切手代等はかからない)することでリサイクルができます。
 実質返却の手間と変わらないじゃないか?という点は抑えて、最初からリサイクルの仕組みが事業プランに組み込まれているというのは良い点であると思います。

 さて、このサービスについて、すでにアメリカでは実施されています。
 先行した向こうの評判は、

 使い捨てDVDの売れ行きは低調

 ・・・えーと、日付を見てみると2003年とあります。2年前なんですが。調べてみましても、様々な記事が2004年の1月の時点で止まっており、9月17日の48DVD発売日記事まで動きがありません。こけた・・・と言うことなんでしょうね。

 すでに市場がノーを出したものをまた発売するとは。日本市場は違うと言うことでしょうか・・・

進化するPSP

2005-08-23 23:08:31 | Weblog
 「開発者の意図とは関係なく」をつけた方がいいかもしれませんが、PSPがゲーム機としては間違った方向?へ進化続けています。
 さきのファームウェアアップデートで、とうとうWebブラウザを搭載したPSP。その自慢の大画面でのWebブラウジングは、携帯よりも遥かに快適、PCよりももっと手軽と、ますます「ゲームもできるポータブルマルチプレイヤー」の名声を高めるものでした。

 そしてPSPの特徴として、メモリスティックからでもソフトウェアが実行できると言うものがあります。ソニーオフィシャルでもファームウェアのアップデータがその形式でした。
 世の中にはXBOXでLinuxをブートさせようとする人や、OSを一から作っちゃう人たちだっているんです。そう言う人たちがこの”おもちゃ”に注目しないはずがありませんでした。

 ドンキBLOGさんで色々と紹介されていますが、各種エミュを動かしてみたり、midiファイルを鳴らしてみたり、PC-9801が動いてみたり、果てはWindows95のブートに成功したりと、もうやりたい放題です。
 まさにマルチプレイヤー・・・というか、ここまで来るとPDAですねえ。実売2万以下と考えると恐ろしくお買い得。買っておけば良かった・・・

 なんで過去形かと言いますと、今現在発売されているPSPはファームウェアのバージョンが2.0だから。これらの、いわゆる「非公式なプログラム」はバージョン1.50以前のものでないと動きません。
 今買っても楽しめないんだから、ああもどかしい!

 今まではさっぱり購買意欲のわかなかったPSPのゲームタイトルですが、今になってプリンセスクラウンが移植されるというビッグニュースが舞い込んできました。もうちょっと早くこういうお知らせがあれば、私もすんなり衝動買いできていたのに・・・。初期の頃のMP3&Mpeg4プレイヤーだけではどうにも踏み切れなかったものですから。

 ああ・・・、ファームウェアを1.00か1.50に戻せるアップデータはないものですかねえ。

タイトー、Sエニックス傘下に

2005-08-22 20:32:12 | Weblog
 平成15年4月1日、エニックスとスクウェアが合併し、スクウェア・エニックス社が退場しました。どうやら今度はタイトーがその傘下に入るようです。

 合併では無く”完全子会社化”ですのでちょっと趣が違いますが、先のナムコとバンダイの例も有り、ゲーム業界での大きな再編のうねりは、まだやみそうにありませんね。

スクウェア・エニックス、タイトーを買収へ NIKKEI NET

 ゲーム大手のスクウェア・エニックスは22日、同業のタイトーを株式公開買い付けで買収すると発表した。1株あたり18万1100円で、タイトーの発行済み株式全株の取得を目指す。全株を取得できた場合の買収額は約670億円。タイトー経営陣と、タイトー株を36%保有する筆頭株主の京セラは同公開買い付けに賛同しているという。 (16:00)

 スクウェア・エニックスの公開買い付けに関する報道資料 (PDF)

 タイトーと言えば、電車でGO!で有名な会社・・・すいません、HP見て思い出しました。
 私がタイトーで一番最初に思い浮かべたゲームは「DON DOKO DON」です。ちなみに未プレイです。

 HPを見てみると、ケイブからの移植やファルコム物の移植、アーケードのシューティングと、結構手広くやっていましたね、そう言えば。ダライアスとか奇々怪々とか懐かしいですが・・・そう言えばPS版で死ぬほどやったプチカラットもタイトーでした。
 そう考えると結構やっているゲーム多いですね、タイトー。

 そう言うゲーム会社が統合されるのですから、多分名前は残るんでしょうけど寂しい物です。思い起こしてみれば、ヒューマンやらテクノスやらコンパイルやら、私がまだ10代の前半だった頃からあるメーカーは結構つぶれちゃってたり、コンシューマーから姿を消していますね。

 最終的に、日本のゲーム会社は大手三社で回ってます・・・みたいな状況になっちゃわないか、なんて思ってしまいます。いやですけどね、そんなんでは。 

ウイルス被害は誰の責任か

2005-08-21 22:14:15 | PC
 そんなもの、決まっているじゃないですか。ウイルスを作った制作者の責任です。
 しかし、そう考えない人も世の中にはかなりの数でいるようです。

 「ワーム大発生はマイクロソフトの責任」35%--米調査 CNET Japan

 先ごろのワームの大発生について、企業ユーザーの3分の1がMicrosoftに原因があると考えていることが世論調査から明らかになった。

 セキュリティ企業Sophosがウェブ上で行った非公式のウェブ調査において、35%の回答者が、最近起こった「Zotob」ワーム亜種の大発生はMicrosoftに最終的な非があると答えた。米国時間18日に発表されたこの調査結果では、全体の45%がウイルス作者に責任があるとし、20%がシステムにパッチを迅速に適用しなかった社内のシステム管理者に問題があったと回答している。

 SophosのシニアテクノロジーコンサルタントGraham Cluleyは声明の中で、「ユーザーの大半は、ワームを作成し拡散させて、防御力の低い企業を大混乱に陥れた責任はウイルス作者にあると考えている」と述べ、さらに「だが驚くべきことに、実に多くの人々が、そもそも脆弱性のあるソフトウェアを販売していることが問題だとして、Microsoftを非難している」と続けた。


 マイクロソフト側は、「100%安全なソフトウェアなど存在しない。」と言っていますが、この意見には私も賛成です。
 考えてみてください、たかが1MBにどれだけ多くの情報を詰めこむことができるのか。日本語ベースなら約52万文字、400字詰め原稿用紙1,311枚分です。文庫本にして約5冊分ですよ。ソースコードはアルファベットで書かれていますから、単純にその倍の文字数を詰め込めることになります。
 WindowsXPをフルインストールすると1GBをこえてしまいますので、それを人力で全部、様々な環境を織り交ぜてチェックするというのは、物理的に不可能です。OS上で動くアプリケーションですらバグを取りきるのは難しいのですから、Windowsがクリーンになるのは大変な労力と時間がかかることは容易に想像できるでしょう。

 だからといってWindowsをリリースしているマイクロソフトに全く責任が無いとは言い切れませんし、マイクロソフト側もパッチのリリースという形である水準の責任を果たしています。
 現状で、マイクロソフト側にこれ以上の対応を求めるのは難しいと思いますが。

 逆説的な話になりますけど、WindowsUpdateという、「Windowsは完全ではありません」とリリース側が認めている機能があるのですから、ユーザーもある程度納得して運用する必要があると思います。
 別にセキュリティーに気を使っているなら、WindowsNTや98SEの様に「枯れた」環境もあるのですから。もちろん、サポートとか受けられるかは別にして。

 このような批判は、WindowsがOSの90%を締めるという前提があってされている物でしょうから、一種の有名税みたいなものなんでしょうけど・・・

 ところで、今ふと思ったんですが、管理者権限でないとスタートアップにアプリを登録できないようにすれば、かなり効果が上がるような気がするんですが。

とうとうブラウザが販促グッズに

2005-08-20 15:22:41 | Weblog
 最近は、インターネットでの新製品キャンペーンや、懸賞の応募受付がごく当たり前になってきました。その時に、ごく当たり前に目にするのが、デジタルノベルティー・・・電子おまけとでも言いますか、要するに製品の販促グッズのデジタル版です。

 多い物は壁紙、時計や付箋紙のようなちょっとしたアクセサリが主で、ちょっと使いにくい物が多かった用に思います。
 時計なんて、わざわざデスクトップに表示しなくたって、タスクバーについてますし。むやみに大きい場合が多いので、デスクトップを占有されたり、作業中のウインドウに隠れてしまって見えないことも多々あります。

 さて、そんなデジタルノベルティーに新たなアプローチが提案されました。

 Lunascape、トヨタ「マークX」ユーザー向け専用ブラウザ「X-Browser」提供  INTERNET Watch

 X-Browserは、タブブラウザ「Lunascape3」をベースとして、マークXのコンセプトを取り入れた専用のデザインを実装したWebブラウザ。トヨタ車の公式サイトやキャンペーン情報などがお気に入りやRSSティッカーにあらかじめ登録されているほか、X-Browser専用のポータルサイト(toyota.luna.tv)が用意されている。

X-Browzer

 見てみると、黒を基調にしたなかなか格好いいデザインです。ポータルサイトやRSSが最初から登録されていることを除けば、MarkXをとくに主張しているわけでもありませんので、普通に使っていても違和感はなさそうです。

 確かに、タブブラウザがフリー、シェア問わずに大量流布し、ユーザーにとっては選択肢が多く与えられるようになっています。このような、販売促進ツールとしての使い方も一つの手として評価される物だと思います。

 この戦略についての私の印象としては、とうとう、という感想が一番大きいですが、こういう手もあったかと言う感嘆もあります。

 ブラウザの様に「毎日、頻繁に使う物」が促販ツールとなるのは確かに合理的。ホビーユーザーにとって、一番向き合うのがブラウザという人間は多いでしょうから、効果としては大きいように思います。メインで使う物ですから、他の作業の邪魔にはなり得ませんからね。
 もちろん、いつも使う物だから、できるだけ控えめに・・・というのは前提として。

 果たしてこの戦略は根付くのでしょうか?
 今度のIEはタブブラウザになるそうですが、もしもスキンが使えたならば、もっと手軽にブラウザに”主張させる”事ができそうです。そうすれば、今回のような”ソフトの提供”よりも、ずっとハードル(提供側、ユーザー側双方)は下がるでしょう。それでいて同じような結果が得られるのですから、”有り”だと思うのですが。

 何にせよ、今回の試みはおもしろいと思います。今後の展開も含めて、やや気になるニュースですね。