Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

日本ブログ協会発足

2006-02-28 20:30:47 | Weblog
 この記事のカテゴリーは間違いなくWeblogですよ。間違いない。

 本日、ネタになりそうな記事をニュースサイトで探しているときに、あれ?という記事が目に飛び込んできました。

総務省、「日本ブログ協会」設立 ITmedia

 総務省は2月28日、「日本ブログ協会」を設立したと発表した。ブログに関する啓蒙活動や調査などを行ってブログ普及を推進する。当初の活動期間は来年3月末までの1年間としている。

 総務省?ブログ協会?ちょっと半信半疑でしたが、問題のトップページに飛んでみると、確かにページは存在しました。

日本ブログ協会

 詳しい設立理念等はページを実際に見てもらうとして、ここで注目すべきは会員登録なるものがあると言うことです。年会費など無料・・・と言いますか、1年間しか活動しないのに年会費もあるまいて・・・と言うことですので、私も早速登録してみることにしました。何となく本名を書くのが嫌だったので、Kermountで、ですけど。

 実際にこの団体が何をやるかとか、活動の指針は決まっていても、具体的な内容はまだまだこれからのようです。会員登録をしてみたものの、会員用のページはまだオープンしていませんし。
 これから1年間、身のある活動をできるのかどうか。総務省は、官主導でBlogに対してどんなアプローチを行っていくというのか。メールなり何なりで入ってくるであろう、活動報告が楽しみです。

FLASHとPDFはNetscapeの夢を見るか

2006-02-28 00:23:16 | PC
 Webブラウジングをしている最中に、目の端に動画が飛び込んできて、思わず目がいってしまう・・・このようなことが最近頻繁に起こるようになってきました。例えばブラザー工業のCMでは、実写動画がなめらかに動いており、TVのCMのようです。
 これらはマクロメディアのFlashで作成されており、Web上のインタラクティブ、つまり動きのあるコンテンツの多くは、その恩恵を受けています。

 何かの申込書をWeb上から手に入れる、もしくは製品のマニュアルや企画書のような、一連の書類を、紙のイメージ通り配布したい・・・いわゆる”紙”を電子デバイス上で、より”紙らしく”扱うためのフォーマットとして、現在ディファクトスタンダードとなっているのが、アドビのPDFです。どんなプラットフォームでも、同じレイアウトを得られると言うことで、文書の共有化の為には大変有用です。

 今のインターネット上では、上記の二つの技術はすでに”必須”と言っても過言では無いくらい普及しています。もちろん代替技術もありますが、ディファクトスタンダードとして、誰も異論を挟むことは無いでしょう。

 この状況をおもしろくないと考える企業はたくさんあるでしょうが、その中でも一番影響力のある企業・・・つまりマイクロソフトが、代替技術をアピールし始めました。

Vista新グラフィックスエンジンはAdobeにどこまで対抗できるか? ITmedia

Windows Presentation Foundation(WPF)はMicrosoftが提供する新しいグラフィックスエンジンとAPIのセットだ。WPFは複数のバリエーションで提供され、それぞれのバリエーションが異なるシナリオと機能を提供し、異なるプラットフォームをサポートすることになる。WPFの狙いは、オーディオ、ビデオ、アニメーション、3Dなどの高度な機能を広範な層の開発者に提供することだ。

これらは、

デスクトップアプリケーション
Windows対応のWebブラウザアプリケーション
クロスプラットフォーム対応のブラウザアプリケーション
固定文書の共有


の四つのカテゴリで提供される、新たなグラフィックスエンジンとAPI。これをマイクロソフトはWPFとよんでいるのですが、この中で、Windowsネイティブで動作するものと、Javaアプレットの代替としてWindows上のブラウザでのみ動作するものは、今回の話からは除外します。
 問題は、Flashの対抗となるブラウザ全般で動作する"WPF/Everywhere"と、PDFの対抗となる固定文書フォーマット"XML Paper Specification(XPS)"の二つです。

 このうちFlash対抗の方は、まだ情報が帆飛んで出てきていない様子ですが、PDFの方は、すでにWindows2000、Linux、MacOSについてXPSリーダーを配布するという発表を行っています。
 また、昨年発表され話題になったマイクロソフトの固定文書フォーマット規格、Metroと同じもののようです。

Metroは、LonghornのAvalonグラフィックエンジンと同じ仕組みで、グラフィックスやテキストを記述/解釈するようになっている。

LonghornはもちろんVistaのコードネームですし、AvalonはWPFの事。この一文からわかるように、MetroはXPSのコードネームだったようです。

 呼び名が変わっても、問題は一年前から何も変わっていません。

 「本当の問題は、PDFの代わりにわざわざMetroを使う理由があるのかということだ」

これを、「Flashの代わりに・・・」と読み替えても同じ事でしょう。しかも、現時点では、フォーマットの利便性、機能性の両面において、XPSに対してPDFは明らかにアドバンテージを持っています。

 かつて、IEがNetscapeを駆逐したように、FlashやPDFも同じ運命をたどるのでしょうか?今回は、いくらMicrosoftが「同梱の強み」を持っていたとしても、いささか分の悪い勝負ではないか?と思うのですが。

Macユーザーに訪れた現実的な脅威

2006-02-26 20:38:05 | PC
 コンピューターウイルスの被害は、いかんせん単一かつ最大のプラットフォームに集まる傾向がありました。そして、現在はWindowsがその標的となっています。マルウェアも思想が違うだけで同一、と私は考えていますので、同じように扱うことにします。

 何でWindowsに被害が集中したかと言えば、まず被害が拡大しやすい、そして、システムの穴を共有するためのネットワークが発達していたから、となります。つまり、Windowsプラットフォームのウイルスは、「作成する際に参考にできるリソースが大量にある(作りやすい)、そしてカモがたくさんいる」と言うことで、ウイルスベンダーに人気が合ったのです。
 ほんの少し前までは、それ以外のプラットフォーム(化石になったAppleIIやPC98などをのぞいて)ではウイルスが拡大する事や、それ以前にセキュリティーパッチの事も話題に上ることはほとんどありませんでした。
 ことMacOSに関しては、メーカー側が「セキュリティーへのアドバンテージ」として、MacOSを標的とするウイルスが圧倒的に少ないことをあげていた時期もあったのです。そして、これらの「神話」はユーザーレベルでも浸透していることは、まず間違いありません。新参ユーザーにしても、Appleのセールストークによって、ネット上の脅威に対して麻痺していることは、想像に難くありません。
 それ以前に、MacOS用のセキュリティーソフトってものすごく少ないんですけどね。

 こんな状況で、MacOSを標的とするウイルスが現れたと、公式なアナウンスがあったならどうなるか?

初のウイルスに混乱するMacユーザー ITmedia

 Apple ComputerのSafariブラウザの深刻な脆弱性と、Mac OS Xを狙った新しいワームの登場で、Windows以外のOSを搭載したコンピュータへの脅威が拡大しているという認識が高まっている。

 ”混乱”という大げさな言葉が使ってあるものの、記事を読む限りでは、大きな動きは無い、と考えた方が良さそうです。「それでも自分は関係ない」という訳でしょうか。
 彼らの考えは、有り体に言えばよくわかります。なぜなら自分がそうだったんですから。

 私のうちにブロードバンドが引かれたのは、今から6年ほど前のこと。ウイルス対策ソフトなんて導入するつもりは毛ほどにもなく、のほほんと構えていました。
 考えが変わったのは1年後のことです。
 戯れに入れてみたフリーのファイヤーウォールソフトにガンガン引っかかる通信。実際には安全なものが大半だったと思いますが、「いつ何時でも、攻撃は来る」という現実を目の当たりにして、対策ソフトをさっさと導入したものです。

 何らかのきっかけがなければ、意識改革なんてできるはずもなく、現状から動きはしないでしょう。
 記事ではMacユーザーに対して、

 Mac OS Xユーザーはまず、Windowsユーザーが何年も前から受けてきたアドバイスに従うべきだ。定期セキュリティアップデートをダウンロードし、インストールすること。そしてデスクトップファイアウォールを利用し、ウイルス対策ソフトをインストールすることだ

とWindowsユーザーには至極当たり前の事をアドバイスしています。
 ただ、これはMacユーザーだけの問題ではなく、Linuxなどにも当然当てはまることです。彼らのセキュリティーに対する意識が低いのは、単に今まで脅威にさらされていなかったというところが大きいのでしょう。これからしっかりと対策を整えて言っていただきたいものですが・・・彼らにはWindowsにはない大きなアドバンテージがあります。
 Windowsがウイルスに対抗してきたという”前例”がそれです。
 ネットワークに不要なトラフィックが流れるのを少しでも抑制するためにも、Windows以外のOSには神話を守り続けてもらいたいものです。

 ウイルスと言えば、そのうちXBOX360にも現れるんじゃないでしょうか・・・ハードディスクを持っている以上は、脅威にさらされていると考えた方が無難だと思いますけれど。

トリノ五輪のフィギュアエキシビジョン

2006-02-25 20:40:27 | Sports
 えー、現在トリノオリンピックでは金メダル1個と大変寂しい状況ですが、金メダル取得から一夜明けて、フィギュアスケートのエキシビジョンが行われた模様です。
 NHKの放送を見たんですが、最初のアメリカのペアの演技を見て、大会中のクラシックに乗せて行う演技よりも、ポップスの方が見ていてずっと楽しい、と感じました。

 でも、そんなものは序章でした。

 私が度肝を抜かれたのは、ロシアの金メダリスト、プルシェンコの演技です。
 確かに演技も素晴らしい。高難度の技を華麗に繰り出し、氷上を踊る姿は感動を同姓の私から見ても格好いいし、感動を覚えました。
 しかし、です。私が彼以上に注目した人物が氷上に存在しました。リンクの真ん中で音楽を奏でる黒衣のヴァイオリニストです。
 彼はスケートこそ履いていませんでしたが、その演奏はいちいち大げさで、情熱的。そして、スケートの演技に合わせて”生演奏”を奏でているという演出も含めて、私の視線は彼が移っている間中、金メダリストそっちのけで彼に釘付けでした。

 エキシビジョンのフィナーレにも、ちゃっかり”出演”していた彼。演技中のスケートリンクに、”スケート靴を履いていない人がいる”というのも「ありだ」と思った次第です。

 あー、私は楽器がほとんどできないので、ああいう風にかっこよく演奏できるのは、本当にうらやましいですなあ。

鼻洗浄を体験する

2006-02-25 01:36:29 | Dialy
 昨日はこのBlogをお休みしましたが、理由は簡単。風邪でぶっ倒れていたんです、私。
 午前中は検査があったので無理矢理仕事に出ていたんですけど、終わってから関に座っている最中に、どんどん頭が痛くなってきて、最終的に吐き気がし出しました。
 頼まれてた仕様変更作業のコードを書こうにも(どんな仕事だよ)、頭が全然回らないから全く進まない。そのうちもう、ディスプレイがまともに見られなくなってきて、昼休みに入ったとたんにトイレで吐きました。
 当然吐くものが無いから胃液しか出ません。そういう時ってなんだか冷静かつ客観的に自分の行動、と言うか状況について把握できるもので、

「あ~、胃液ってやっぱり酸っぱいのな。」
「固形物が無いと喉ごしは悪くないね。」
「でも、それで逆流するのは結構つらいな。」

などと、「吐く」という事について分析をしたりしていました。何やってんだ自分。
 仕事にならないし、周りにうつすと各方面から恨みを買いそうなので、午後から休んでおとなしく医者に行きました。

 いきなり点滴されたときは驚いたね!診察するときも先生やけに心配そうだったし!
 まあ、風邪とアレルギー(花粉症)の複合と言うことで大事ではない、と言うことだったんですけど。
 でも、私にとっては「、今年は全然こないね」と思っていた花粉がすでにきていることを客観的にわからされた訳で、おもしろくないことこの上ない。

 長々と前置きを書いてきましたけど、ようやく本題です。
 つまり、今年は花粉に対して「攻め」の姿勢でいこうと思い、手始めに鼻洗浄とやらをやってみようと思い立ったわけであります。

 市販の鼻洗浄薬を医者の帰りに買ってきまして、早速トライ。
 しかし、以前から「鼻洗浄は痛い」という考えが頭に残っている私。実際にぬるま湯でも試しているのですが、我慢できませんでしたから。
 ある程度の食塩濃度があれば痛くないと言うのは、頭ではわかっていたんですけれど、やっぱり怖いもの。でもせっかく買ってきたんだからもったいないし・・・と結局やることにしたんですけど・・・

 いや、これが全然痛くないんです。素晴らしいです。
 これできれいになったお鼻にマスクをつければ、ナイスな対花粉生活が送れます。ビバ鼻洗浄!
 と、ここで終わったら記事になりません。フツーの日常として捨てられるだけです。簡単に言えばオチがあったんです。

 ええとね、痛くないけど結構苦しいんですわ。
 説明書きだと「鼻から入れて口から出す」みたいなことが書いてあるんですけど、量が少しなんで口から出すほどためるのにすごく時間がかかるんです。その間中、喉の奥に塩水が停滞している感じがして、とんでもなくバッドな気分です。
 さらに、はき出すときには鼻や口からよだれや鼻水も一緒に出ますし、喉の奥からこみ上げてくるような感覚もありますので、まあ有り体に言って「おう吐する」感触。鏡を見たとき、自分の姿の情けなさに、ちょっぴり悲しくなりました。

 ですが、やった直後は確かにすっきり。効果はあるようです。今まで鼻の奥の方はどうにもならなかったわけですから、画期的と言えば画期的。
 やっている最中の嫌さ加減も「慣れ」の問題だと思いますし、最中になったらそんなことも言ってられなくなりますからね、多分。専用液がお高いのが難点ですが、無くなったら安い生理食塩水を買ってこればいい訳です。

 今年は対策が一つ増えた、と言うことで、何とか楽に乗り切って行ければ良いんですけど。


次世代メディアの第三勢力「EVD」って?

2006-02-22 21:52:41 | Weblog
 つい最近、Blue-Ray DiscとHD DVDの規格争いについてお話ししました。
 しかし、日本では全くと言っていいほど知られていないのですが、次世代光ディスクの規格に「EVD」というものがあり、かつ、それはすでにリリース済みです。

 これはいったいどういう規格かと言いますと、簡単に言えば、「中国国内でのみ流通している、中国政府標準規格」となります。
 今月号のASCIIのモノクロページに、ひっそりと記事が載っていたのですが、

EVDは「Enhanced Versatile Disc」の略。現在のEVD規格によると、メディアはDVDと同じで、容量は約4.7GB(片面1層)、約8.5GB(片面2層)で、従来のCDやDVDと同じく赤色レーザーを使用する。映像圧縮はMPEG-2、音声圧縮はEACを採用し、VCD(320×240)、DVD(720×480)、HD(1280×720)、フルHD(1920×1080)の解像度に対応する。
(中略)
フルHDでは片面2層でも約50分、HDでも約105分しか映像の記録ができない。


月刊ASCII 2006年3月号P129 中国の次世代光ディスク「EVD」 山谷剛史 より抜粋

 簡単に言えば、現行のDVDでフルHDの映像を記録するための規格といえます。が、肝心のフルHDはもとより、HD画質でも「映画一本を1枚に記録できない」という致命的な欠点があります。

 ASCIIの他にも、例えばこのページを読んだりするとわかるんですけど、EVDは海外の企業に「DVDのライセンス料」を払いたくない → 中国独自の規格ならライセンス料を払わなくて良い」というコンセプトが根底にあるようです。最終的に「次世代光ディスクの主導権を握れば、支払い義務が無くなるどころか、逆にライセンス料をふんだくれる」と言うことも考えているようです。
 しかしながら、現在、中国国内での販売は全く芳しくなく、ASCIIの記事曰く、「店頭ではほとんど見かけることはない」と言います。さらに言えば、EVDプレイヤーは例外なくDVDも読める、というか規格自体がDVDの拡張であるため、ベンダーはEVDとDVDの両方にライセンス料を支払わなくてはならないという本末転倒な未来も見えてきたようです。

 えー・・・そして、衝撃の事実。

中華・電脳マキシマリズムの記事を見るに、ソフトがあればDVDドライブでも再生できるの?

それと、中国独自規格の次世代DVD!と聞いて、おお、新しいディスクの規格か!と思った人(含む自分)、事実はこのように全然違います。EVDってのはDVDのディスクに、独自エンコード+セキュリティー対策を施した動画データを入れてるだけなのね。

容量とか一緒だあ、とは思っていたんです。先の記事での「メディアはDVDと同じ」というのは、「記録方式まで一緒」って事なんですね。・・・これで独自規格だからライセンス料は払わなくてもいいとか言い張るか。

 この規格にハリウッドが乗っかることは「絶対にない」と思いますので、今までと同じように、「存在を忘れさって」、BDとHDの規格争いを見守っていきましょう。

Ajaxってなんですか?

2006-02-22 01:02:50 | PC
 本当に今更なんですけども、Ajaxについて私はいまいち理解していませんでした。今回の記事では、Ajaxがどういった技術なのか、知っている方は復習もしくはつっこみを、知らない人はトリビアとして楽しんでいただければ幸いです。

 とは言え、本当にAjaxの事を調べようと思ったなら、例えばWikipediaのAjaxのカテゴリを調べたり、実際に実装しているページを見てみたりする方が良いとは思うんですけど、そこはそれ。このBlogの記事解説の基本理念に沿って、「わかりやすいものをよりわかりやすく」「完璧が無理ならぼんやりと」説明していきましょう。

 Ajaxとは、簡単に言えば「ブラウザ上で動的なコンテンツを提供する技術」となるんでしょうけど・・・いや、これでは簡単では無いですよね。
 対応ページ、例えばGoogleサジェストとかMapsを見てもらうとわかるんですけれど、「ページを移動しないで、ユーザーの操作に対して反応を返すWebページを作る技術」というのが、一番わかりやすいですか。さらに、誤解を恐れずにかなり端的に表現するならば、「Webブラウザで一般的なソフトウェアの様な操作をするための技術」とでも言いましょうか・・・

 しかし、ブラウザでの動的、インタラクティブなコンテンツというと、JavaアプレットやFlashがあるわけで、今更騒ぐ様なものではないはず。
 これらの技術とAjaxが違う点、それは、ブラウザ単体が持っている機能であるDHTML、Javaスクリプトなどの「枯れた技術」を組み合わせて使うことで、JavaアプレットやFlashで使われるようなプラグイン導入無しで、同じような機能を実現させたところです。

 つまり、今までは「ここまでが限界」だと思われていたHTML表示について、Ajaxが「新たな可能性」を示したと言うこと。枯れた技術に対する再評価が行われていると言うことです。
 Google Mapsを見てみるとわかるんですけれど、これがブラウザの機能だけで実現されているとは、最初は半信半疑でした。やっぱり固定観念があるわけですし。それを打ち破ったと言うのは評価に値するんでしょうね。

 ブラウザだけで動作すると言うことは、例えばプラグインの導入ができない公共や共同の場のコンピュータや、PC以外のブラウザについても動作環境が用意しやすいと言うこと。そして、効果的に使うことで、大幅な使い勝手の向上が見込めるこの技術は、やはり魅力的ですね。

 ところで、Ajaxってなんて読むんでしょう?様々な解説ページでは、”アジャックス””エイジャックス”が併記してあります。むー、私は最初にエイジャックスって読んだので、これからもこっちです。 

Blue-RayとHD DVDの行方・・・あるアナリストの予想

2006-02-20 21:40:19 | Technology
 ここ最近はDVDを割とよく見ている私ですが、その”次”について、あるアナリストが見解を述べました。
 次と言うのは、何のことは無い”Blue-Ray Disk”と”HD DVD”の企画争いについてです。

米調査会社:「次世代DVD戦争は長期化--勝者はBlu-rayに」 CNET.Japan

調査会社Forresterは米国時間19日、次世代DVD規格をめぐる争いにおいて、ソニー陣営のBlu-ray Discが、東芝陣営のHD DVDに勝利するだろうとの予測を示した。ただし、同調査会社によると、勝利までの道のりは平たんではないという。

 かいつまんでその根拠を説明すると、映像のみを焦点に据えたHD DVDに対し、Blue-RayはゲームやPCのストレージも視野に入れていること。そして、PS3の存在がある・・・と言うことらしいです。
 しかしながら、HD DVDにしても、MicrosoftがVista及びXBOX360への対応を謳っていることから、決して映像のみのメディアでは無いことは明白でしょう。
 もっとも、注力の度合いはどうだかわかりませんけれど。

 この”メディアの規格争い”については、過去に「ベータとVHS」という負の遺産を人類は経験しているのですが、規格統一が失敗に終わった今、その歴史をBDとHDがなぞることは、すでに避けられなくなりました。

 ただ、今回の争いについて、「ベータとVHS」とはちょっと状況が違っています。
 それは、「消費者がそれを必要と感じているか、否か」という非常に根本的なところについてです。

 現在の「DVD」という規格は、確かに「ハイビジョン対応ではない」、「コピーされてしまう」という欠点を抱えているものの、「DVDプレイヤーの価格が5,000円ほどから」「メディア単価が安い」「流通が容易」といった利点があり、今現在、ビジネスとしての不備はほとんどありません。
 また、欠点の「ハイビジョン対応でない」という問題も、「一般に普及している価格帯の再生機がフルペックハイビジョンに対応していない」という建前を抜きにしても、現在の市場が「フルスペックハイビジョン再生対応のプレイヤー、メディアを求めているのか?」という点については、はなはだ疑問です。

 確かにPS3は大きな踏み台になるでしょうけれど、家のテレビのスペックが足りなければ意味がありません。それに、PS3が普及し尽くすまでには数年かかるでしょう。もちろん、価格によっては、覇権をとれるとも限らないわけですし。

 それよりも、日本の場合は「2011年」のアナログ放送停止という転機がありますので、その当たりが普及のターニングポイントになるのではないでしょうか?
 記事にもありますが、規格競争に

困惑した消費者が、新規格をサポートするDVDプレイヤーを自信をもって購入できるようになるまでには、2年はかかる

というように、どちらが本当に「買い」なのか、本当の意味で市場が沈静化するまでには数年かかると言うことです。発売すぐに飛びつくのはやめて、しばらく静観するのが賢い消費者、でありましょう。
 私も例に漏れず、しばらく待ちます。きっとPS3のお値段は、初回59800円くらいに設定されるでしょうから、とてもじゃないけれど買えそうにありませんし。

 ・・・もしかしたら、「ベータとVHS」の時との最大の違いは、先に述べた「消費者が必要としているか否か」ではなく、「消費者がベータとVHSの争いと結果を知っている」という事なのかもしれませんね。

時計を見て我に返る

2006-02-20 00:03:35 | Dialy
 よくマンガや映画などで、「寝ぼけ眼で時計を見て、とんでもない時間であることを知り、一気に目が覚める」というシーンがありますが・・・そんなものはフィクションの世界だけではなく、現実でも起こります。私も何回か体験しました。
 そして今日も、ですけど。

 もっとも、今日は約束の時間に遅れたわけではないんです。でも、起きた時間がちょっとばかりアレげだったので、それまでの計画がすべて台無しになってしまっただけと言うこと。なすすべも無いというのはまさにこの事でしょう。計算外、と言うのも当てはまるかもしれません。

 普段、休みの日には昼まで寝ています。予定があれば別ですけど、大方は前日に夜更かしをするので、起きていられないのです。
 で、昼ご飯の頃に起こされて、さあなんかやろうかな・・・となるのですが、今日は違いました。
 ふと目を覚ますと、時計の針があり得ないところにありました。一瞬目を疑いました。昼の3時です。午前中まるまるつぶしてしまいました。どうも、家族は葬式に行っていたようで、私には全然気づいていなかったようなのです。
 悪い冗談です。貴重な休日をつぶしてしまうなんて。私は次の予定が4時半と言うことで、さっさと着替えて失態を忘れることにしました。

 私は以前からこういう失敗を何回かしているのですが・・・私の後輩にとんでもない事をやらかしたものがいました。
 朝まで騒いで起きたら、妙に腹が減っている。軽い違和感を覚えつつも、大学へ向かうと、用意してきた授業が何一つ無かった。同級生から言われたのは、「昨日何やってたんだ?」・・・つまり、72時間ずっと寝ていたと言うのですよ。さすがに私でも、絶対にできないでしょうね。

 時は金なり。私ももうちょっと、休みを有効に使うように努力した方が良いかもしれませんね。

まるで映画のような惨事

2006-02-19 04:04:45 | Life
 木曜日から今までの3日間、実に5本の映画を見ました。
 その中で、パニック映画は2本あり、うち災害をテーマにしたものは1本ありました。
 その映画では、登場人物のドラマティックな犠牲により、最悪の事態を免れるというラストシーンでしたが・・・現実世界では、ヒーローは現れなかったようです。

地球が揺れた…比の地滑り、数秒で農村まるごと消滅 YOMIURI ONLINE

地肌が削られ、赤土がむきだしとなった山のふもとに泥沼が広がる。フィリピン中部の南レイテ州(レイテ島)で起きた大規模な地滑りは、瞬時に小村をのみこんだ。

 現場では、一夜明けた18日も懸命の捜索が続いたが、救助隊員の足が沈むほど地盤は緩く、行方不明者は2000~3000人にのぼる。

 地滑りが起きたギンサウゴン地区の山は、ふもと付近に近づくにつれて土砂が広がるように流れ、一帯は泥の海。押しつぶされた民家の残骸(ざんがい)や倒れたヤシなどが点在するだけで、ふだん穏やかな農村は、まるごと消滅した。

 
 まるごと消滅した・・・普段の生活ではまず使わない言葉です。リンク先の記事に写真もありますが、写真からは村を連想できるものは、何一つ伝わってきませんでした。
 地盤が緩いので重機は現場に入ることができず、人力でもって厚さ数メートル、30メートルの土砂をどけ、救助活動を行う・・・まさに絶望的状況です。

 いったいどれだけの量の土砂が押し寄せてきたら、3000人もの行方不明者を出せるというのでしょうか?昨年起きた新潟地震よりも迅速、かつ、発生後に地形が激変することで、救出活動が絶望に近いほど遅滞するという恐ろしいこの災害。さらに元通りへの復旧しようとする際に、厚く積もった土砂を残らず撤去なんて「不可能」という現実。
 雪崩でも津波でも、噴火時の火砕流でもそうですけれど、押し寄せてくる大質量のものに、人類の力がとうてい及ぶことも無く・・・悪くすると天文学的な被害を出してしまいます。そして、予想はきわめて難しく、できたとしても、短い時間でできることは限られているという無力感。
 自然の前では人間の力なんてちっぽけなものです。今回の記事で、改めて思い知りました。

 この間のフェリーに続いて2件目の大規模惨事。人災か天災かの違いはあるものの、大量の人が無くなったり行方不明になっているのは、さみしいこと。
 こういう悲しいニュースが続かないと良いのですが。