Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

“USB to Cloud”を実現するN-TRANSFER

2010-09-30 23:32:23 | Digital Devices

 うちのオフィスでは制限が強くてまともに使えないと言う事もあり、せっかく登録したEvernoteも、Windows liveも活用が出来ていません。しかしながら、せっかくiPhoneを持っているんだし、ちゃんと活用できたら便利であろうな、という思いは無いことはないのです。

 となると、必要なのはアップロードするデータ。デジタルデータは簡単ですが、書類など紙媒体もアップロードして活用したいとなると、とたんに面倒になります。そこで、海外ではこのような製品が発売されていたりしますが、同じような、しかし大幅に応用の利きそうな製品がNTTから発売されるようです。

クラウド対応デバイスサーバー「N-TRANSFER(エヌトランスファー)」の販売開始について NTTニュースリリース

本商品をエプソン社、PFU社のUSB機器に接続し、紙媒体等をスキャンすることで、パソコンを使わずに電子化されたデータが「フレッツ 光ネクスト」等のインターネット接続サービスを通じて、Evernote社のクラウドサービスへアップロードすることができ、屋内外を問わず、携帯電話、スマートフォン、パソコン等で様々な場所から手軽に参照できます。

 本体自体はUSB端子がついた小型サーバーで、繋いだスキャナーでスキャンした画像をEvernoteに直接送れるようになると言う代物です。ドキュメントスキャナでPDF化したものならば確かに便利だと思うし、急いでいるときにPCレスでとりあえず送るという使い方は良いかと思いますけれど・・・フラットベッドスキャナの場合、読んだデータをそのまま送るより、いったんPCで整形してからの方が便利に使えると思いますが・・・要は使い方次第です。

 加えて、地味に便利だと思ったのがUSBトランスファー機能。既存のルータに繋ぐだけで、USBストレージをファイルサーバーに、USBプリンター他をLAN内で共有できるという機能です。最近だとルーターにUSB端子がついていたり、USBデバイスサーバーの単体製品も他社製のものが色々と売っていますので目新しさは無いですが・・・

 とりあえず、USB to Cloudが前面に出されているこの製品。そこに魅力を感じるならば、他の機能もひっくるめて7,000円という価格は結構お買い得ではないでしょうか。もっとも、活用するには「機器を持っている」という前提がネックになってきますけどね。


ニンテンドー3DS、発売日と価格が発表に

2010-09-29 19:43:27 | Digital Devices

 本日行われた任天堂カンファレンス2010にて、ついにニンテンドー3DSの発売日と価格が発表されました。昨日というか、本日の午前中までさまざまな噂が飛び交っていましたが、価格としては上限、発売日は予想よりも大分遅くなったようです。

任天堂カンファレンス2010実況中継!【任天堂カンファレンス2010】 ファミ通.COM

[14:48:18] アクアブルー、コスモブラックの2色、2月26日に25000円

 というわけで、2色展開、発売日は2011年の2月26日と言う事で、クリスマスシーズンに合わせて発売されると予想していたのですが、思ったよりもずっと準備期間を取るようです。ソフトが揃わなかったのか、DSの時の教訓を生かして、在庫を十分に用意する方針なのかも知れませんね。

 私個人の話をすれば、ニンテンドーDSソフトが動くことと、パルテナの鏡、そしてゼルダの伝説時のオカリナ3Dが出る時点で購入決定ですが、メタルギアソリッドやスーパーストリートファイターIVなどのビッグネームがどう3Dに対応してくるかが、普及の分かれ目になりそうです。

 ちょっと気になるのは価格。初の裸眼3D対応携帯ゲーム機、そして安価な3Dカメラとして、非常に先進的な機能を詰め込んでいるとは言え、任天堂のハードウェアとしては高め、携帯機としてはトップの販売価格である25,000円はちょっとハードルが高めです。これまでのように、「一人一台」の普及を目指すとすると、せめて2万円を切ってくる価格が欲しかったですが・・・DSソフトの下位互換が付いているので、ゆっくりとした移行を狙っているのでしょうか?

 もう一つは、サードパーティ問題について。要するに、任天堂のソフトが強すぎて他社のソフトが売れないという問題ですが、これについては任天堂も認識しており、

[14:48:53] 普及への課題がもうひとつ。任天堂ハードで売れるのは任天堂ソフトばかり
[14:49:30] Wiiのサードパーティー比率はとくに低い
[14:50:19] ニンテンドー3DSでもそうなるのでは? この課題に取り組む

とコメントが出ています。これについては期待しましょう。

 私は、最も安価に3Dを体験できるデバイスとして、ゲーム以外の展開にむしろ興味がありますが、すでにテレビ各社と番組の配信の話が出ている模様。PSPの後継機の話題が出ない今、携帯ゲーム機の話題を存分に引っ張っていってもらいたいものです。


広がるフェムトセル auも提供へ

2010-09-28 20:11:46 | Technology

 例えば、部屋の模様替えをして、作業机や座椅子・・・要するに「居場所」の位置を動かしたとします。そんなとき、希に起こりうることが、「携帯電話の受信状況が悪くなる」こと。電波の届く、あるいは送信できる範囲は様々な外的要因によって変化しますので、「最近電波の入りが悪い」なんてこともあるかもしれません。

 そんなときに現状で一番手っ取り早いのが、ソフトバンクが提供しているフェムトセルサービス。フェムトとは一兆分の一を示す接頭辞(ミリは千分の一、キロは千倍を表す。それと同様なもの)ですが、実際には半径数十メートルが圏内になる、極小さな基地局のことを指します。その小型基地局を家にある有線ブロードバンドに繋ぐことで、家庭内+αの電波状況を一気に改善することが出来る様になるというものです。

 そのフェムトセルサービスを、今度はauが全国的に提供をはじめるみたいです。

KDDIの「auフェムトセル」、対象を首都圏から全国に拡大 ITpro

 KDDIは2010年9月28日、携帯電話用の小型基地局「auフェムトセル」の受け付け対象エリアを、10月1日から沖縄県を除く全国に拡大すると発表した。これまでは2010年7月から1都3県(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県)を対象にフェムトセルを提供していた。

 フェムトセルサービスを提供する事により、家庭にあるブロードバンド回線を「間借り」して自身の携帯電話ネットワークの死角を潰すことが出来ます。電波状況を改善したい家庭の協力及び電源の提供が受けられ、キャリアは施設の整備に伴う工事も必要なく、回線を増強する必要もありませんから非常に安上がりとなっています。双方にとってメリットがある施策と言えますね。

 ただ、フェムトセルサービスは、機器費は無料ですが、電源及び「家人以外の通話」に関しても契約しているブロードバンドで引き受けることになります。ですからフェムトセルサービスを申し込んだ場合、何らかの割引などの見返りを受けられると良いかもしれません。田舎では本来の目的にしか使えないかも知れませんが、都心部ならフェムトセルのネットワークを活用することで、本来のアンテナの出力を押さえられるなどのコスト低減策を創出できるかも知れませんから。

 新たな基地局建設よりもずっと安上がりかつ、素早く、ピンポイントでユーザーのニーズに答えられるのは大きなメリット。auの参入で、新たな認知とより積極的な活用が期待されます。


偽セキュリティツールが引き起こしたパンデミック

2010-09-27 19:05:02 | Thinkings

 9月24日午後9時30分頃から9月25日午前0時27分にかけて、あるマルウェア(ウイルス)のパンデミックが起こりました。ほんの数時間の間でしたが、被害者は正にパンデミックにふさわしい数が報告されています。

 最近ではセキュリティソフトやメールフィルター、ルーターの普及もあり、一種類のマルウェアが爆発的に感染を拡大させることは置きにくい状況が続いていたのですが、ここに来て突然の大量感染。原因は、これまで言われてきた「いかがわしいサイトに行かなければ大丈夫」という”誤解”が引き起こしたものでした。

偽セキュリティソフト「Security Tool」感染爆発、原因はマイクロアドの広告配信サーバへの攻撃 Gigazine

9月24日(金)の21時半頃から9月25日(土)0時27分にかけてGIGAZINE・毎日jpImpressSlashdot・価格.com・食べログ・みんなの株式みんカラなど多数のサイトのページを見た一部ユーザーが偽セキュリティソフト「Security Tool」に感染している可能性が明らかになりました。原因はページ内に表示していたマイクロアド社の広告が原因、この広告を配信していた多数のサイトでも同様の被害が発生していたとのことです。
GIGAZINEでは即座に原因を特定したため、マイクロアドの広告を非表示にし、今も念のため非表示処理を続行しています。もう少し早くこちらで特定できればもっと早くに非表示にして被害を抑えることができたのですが、これが限界でした、非常に申し訳ないです。

 引用元のGigazineもキャリアとなってしまいましたが、現状ではリカバリー方法も含めて、最も詳しく紹介してある記事だと思います。

 引用を見ると分かるように、今回の感染を拡大させた「キャリア」となったのは、いずれもメジャーなサイトばかり。いわゆるいかがわしいサイトではありません。というのも、今回の感染源の大元は、マイクロアドという広告配信会社のサーバーだったからです。広告配信によって、様々なサイトにリンクを貼り付けることになりますので、これによって、通常ならウイルス感染があり得ないような健全なサイトにまでキャリアが広がってしまったというわけです。
 今回を教訓に、広告配信企業は、ハッキングに対してより強固な対応をしていただきたいもの。これによって失う信用はすさまじい物がありますからね・・・というわけで、マイクロアドは信用回復のために多大なコストを支払うことになるでしょうね。

 今回の件は、ある意味、「いかがわしいサイトに行かないから大丈夫」という心理に基づくソーシャル的手法を利用したものと言えます。というのは、その誤解に基づく安心感から、ウイルスセキュリティソフトの更新を怠っていたり、そもそもセキュリティソフトを導入していなかったという層をターゲットにし、結果としてパンデミックが引き起こされているからです。

 転ばぬ先の杖とはよく言ったもの。感染してからでは非常に手間と時間(あるいは金とか信用も)を強いられるウイルス感染ですので、面倒でもセキュリティ対策は万全に行っておきたいものです。


アプリケーションのプロトタイプを「紙」で作るのはそんなにダメか?

2010-09-26 21:12:11 | Thinkings

 私は、いわゆる職業プログラマではないので、あまり大規模なプロジェクトとか分業に関わったことと言うのは、正直ありません。私程度が作れるレベルの小規模なアプリケーションならば、とりあえずGUIの設計から入って、行き当たりばったりに作っていっても何とかなることが多いです。・・・もちろん、ちょっと複雑になると、仕様書の存在が欠かせなくなるわけですが。

 その仕様書の一番大元は、やはり「紙とペン」でしょう。図や表、箇条書きにした文章を、ツールを使い分けることなくスピーディに記載できるというのはPCには出来ない大きなメリットです。可読性とかは後々PC上で清書すれば済むことですからね。

 というわけで、「紙とペン」でプロトタイプを模索するというのは、その作業性故に理にかなったことだと思う訳ですが、それを持って他人に意見を求めるのは、この記事で散々に叩かれているように、そんなに悪いことなんでしょうかね?

iPhoneアプリケーションを試してみて欲しいと言われたが、そのアプリケーションは「紙」だった TechCrunch

確かに、コーディングを始める前に、アイデアを紙に書き出したり、あるいは紙でプロトタイプを作るのは悪いことではない。しかし第三者に見せたりフィードバックを求めるのは、実際にiPhone上で動作するアプリケーションを作ってからにする方が良いのではないかと思う。Bhaktaのために書いておくと、彼は教授からの指示に従っただけのようだ。-中略-笑えることに、彼がそういう指示を受けた講座は「Introduction to Human-Computer Interaction Design」なのだそうだ。悪口を言うつもりはないが、どうやら「Human-Computer」の「Computer」の部分が欠けているようだ。

 ポイント1。

これまでに数多くのアプリケーションデモを見てきた。とくに今日は、来週行われるDisruptに参加するスタートアップのデモを何件も見てきた。いくつか、本当に素晴らしいものもあった。

 記事を書いた彼は、この日にすばらしいデモを何本も見ていること。

 ポイント2。
 記事を書いた彼に紙のプロトタイプを見せてきた学生は、あくまでアプリケーションの「デザイン」について意見を求めてきただけだと言うこと。

 結論として、プロトタイプを見せた彼はなんにも悪くない。記事を書いた彼は、すばらしい「実際に動く」デモを見た後だったので、アプリケーションの「デザイン」と「実装」は、本来別物だということを忘れてしまっているのでしょう。アプリケーションのパテントにしても、実際に動くものではなく、その仕様書を示せば取得できるわけですから、実装は出来るものにやらせればいい=アイデアを仕様書付きで示した、その学生をこんな風に非難しなくても良いと思うんですけどねえ。

 ・・・名指しでさらし者にされたBhaktaくんとその教授が気の毒だなあ・・・いや、むしろアイデアを広められてチャンスかも知れないですね。


Microsoft、無償セキュリティソフトを企業にも提供

2010-09-25 23:59:59 | PC

 セキュリティソフトはWindowsを使う上で、避けては通れないコストとなっています。個人で使うなら、無償のセキュリティスイートでも問題はなさそうですが、企業での利用の場合、クライアントの手前もあり、ある程度は名前の通ったセキュリティソフトを使いたくなるのが人情というものです。

 ある程度名前の通ったセキュリティソフトとなると、当然毎年のライセンス更新という固定費がかかってきます。数台ならまだしも、まとまった数だと結構な金額になってきます。このご時世ですから、減らせるものなら減らしたいものですね。

 そんな折、Windowsの発売元であるMicrosoftが、個人ユーザー向けに提供していた無償セキュリティソフトである「Microsoft Security Essentials」を、小規模の企業向けにも提供するようになりました。

Microsoft、無償ウイルス対策ソフトを中小企業でも利用可能に Internet Watch

 米Microsoftは22日(米国時間)、個人向けに提供している無償セキュリティソフト「Microsoft Security Essentials」を、10月初旬より中小企業でも利用できるようにすると発表した。最大で10台までのPCにインストールできるようになる。
 -中略-
 従来は、家庭、またはホームオフィスでの利用に限られており、企業その他法人での利用は認められていなかったが、今回、ライセンス条項を改訂し、運用コスト削減、生産性改善などの高い圧力にさらされている、中小企業での利用を可能にしたという。

 もともと企業向けにもセキュリティソフトを提供してきた同社ですが、今回の行動によって、中小企業のWindows離れを食い止めるよう「予防措置を張った」とも読めます。・・・他のクライアントの手前、MacやLinuxに移行するのも難しいとは思いますけれど、固定費の減免という視点で見ると単純に中小企業にとっては優しい措置と言えるかも知れません。

 ただ、今回の行動は「Microsoftオフィシャルのセキュリティソフトが他社製品に攻勢をかけてきた・・・しかもタダで」ともとらえられかねませんからね。他社からの反応が気になるところではありますが、積極的にコマーシャルをしている訳ではないですから、これまでと同様、放置でしょうかねえ・・・


「短いメール」のススメ

2010-09-23 23:59:59 | Thinkings

 私の職場での仕事は、確かにメールチェックから始まっているような気がします。グループウェアを開くと、画面の片隅で脅迫的に自己主張する未読メールの数表示・・・幸いメールの数はそんなに多くありませんし、社内メールの場合は内容も要件のみなので処理にはそんなに時間はかかりません。しかし、未読メールの数がやけに多いときはさすがにうんざりしますよね。

 世の中には未読メールに押しつぶされるかのごとく、返信どころかチェックすらままならず、連絡手段としての本分を果たすどころか業務にも支障を来している状況にある人も多いと聞きます。それを解消するための手段として、TechCrunchにとある提案がされていました。

3行メールを普及させて電子メール処理地獄から抜けだそう! TechCrunch

多くの人が述べているが、電子メールの処理に時間がかかりすぎる。
自分自身およびメールを受け取る人のことを考えて、電子メールを最大3つの文で書くようにしてみてはどうだろう。
この考えに賛同してくれる人が増えれば、メールを読むのに要していた時間で他のことができるようになる。

 要するに、メールの本文を「すべての人が」3行以内に押さえるよう努力すれば、チェックする時間、そして返信する時間を大幅に減らせるという内容です。

 確かに社内向きならともかくとして、社外向き、しかもあまり親しくない人へのメールは、挨拶や丁寧な説明文により、伝えたいことに比べてずいぶんと長くなりがちです。挨拶等はともかくとして、本文については出来る限り簡潔に書くというのは、双方に対してのメリットとなり得ます。丁寧な前置きや詳しい説明がしたければメール以外の手段でする方がいいでしょうね。

 もちろん、何をいまさらという話でしょうけれど、TechCrunchからの提案の様に「3行」などという明確な数字で目安が記されているのは重要なことです。こういう時代に合わせたルールを、新たなビジネスマナーとして普及させていくために、まずは出来る範囲で実践していかないとですね。


リアルタイムで英語文法をチェックするAIType

2010-09-22 23:59:59 | Technology

 この間、私がjoojooを買ったことを覚えておられるでしょうか?実は、今うちにあるjoojooは二台目で、1台目はすでにシンガポールに送り返してあります。そう、一台目は初期不良で、充電が突然出来なくなってしまったんです。送り返すときに、わざわざ名古屋のキンコーズまで出向いたときは面倒の極みでしたよ・・・FedExさん、岐阜近郊にもキンコーズを出店してくれるとうれしいです・・・

 面倒と言えば、joojooの注文から返送までの一連の連絡についてもそうでしたね。というのは、シンガポールとのやりとりは当然英語。私は生粋のネイティブジャパニーズスピーカーですから、読むならまだしも、英語で文章を組み立てるのは大の苦手。仕方が無いので、翻訳サービスを使ってざっくり翻訳し、表示された翻訳文を手直しして利用するというたどたどしい方法をとるしかありませんでした。

 中々使い慣れていない言語で文章を書くというのは難しいもの。しかも文法的に正しいものを、となればなおさらです。そこで、「ある程度使える状態まで持って行った後」の手助けをするツールが紹介されていましたので報告します。

タイプしている間にリアルタイムで英語をチェック/修正してくれるAIType TechCrunch

AITypeは、ある言語を話せるし理解できるけど、そのルールや慣習については自信がない、という人のためのツールだ。たとえば、英語で文章を書く外国人は、語順を間違えたり、不適切な言葉を使うことが多い。AITypeは、ユーザが今何を書こうとしているのか、つねに予測して先回りして候補語を出すから、知らない人が見ていると、英語の達人がすらすらと文章を書いてるように見えるだろう。

 要するに、日本で言う携帯電話の予測変換機能みたいなもの。それが「あり得ない単語や言い回し」を排除し、文法的に正しい文章を作る「手助け」をしてくれるというわけです。

 しかしながら、これは全く持ってカンペキではありえません。予測変換機能を使い慣れていると分かると思いますけれど、ある程度その言語になれていて、次に来る単語一覧から使いたい単語を正しく取捨選択できる能力は最低限必要になるからです。要は、英語に全く不慣れな人間には宝の持ち腐れであると言う事を示しています。

 日本語の回りくどい言い回しをそのまま英語に直訳してもうまくいかないように、英語には英語のスタンダードな表現方法があります。また、今回紹介したAITypeは言うに及ばず、翻訳サービスもとんでもない訳をはき出すことがよくありますし・・・つまりは、英語に関してはテクノロジーよりも自分自身がある程度使えるようにならないとってことでしょうかね。

 ・・・少しは勉強するかなあ。


適当に拡張できるパーソナルストレージ「Drobo」日本デビュー

2010-09-21 22:12:19 | Digital Devices

 ファイルサーバーとか外部ストレージって、考えてみれば実に地味な存在です。大量のデータをバックアップしたり、当面使わないデータを退避させておいたり、共有したい写真や動画を保管しておいたり・・・と、使い方は色々あるものの、退避させるデータがそもそもそんなになかったり、共有したものの思ったより使わなかったり、転送速度が遅くてそこまで使わなかったりと、以外と容量が遊んでしまったりするものです。それに、日々大量のデータを扱うような環境に無ければ、せっかくストレージを増設しても、そこまで劇的に生活が変わるようなモノでもないからです。

 でも、転ばぬ先の杖として、つまりバックアップ先としては、外部ストレージは実に便利な存在です。今時片面4.3GBのDVD-R1枚で保存できるデータ量なんてたかがしれていますし、使い勝手とコストパフォーマンスを考えると外付けHDDが非常に便利に見えてきます。
 しかし、外付けHDDは容量がでかいだけに、故障したときのダメージもはかり知れません。かといって、RAIDにすると、容量を増やしたいときとかに非常に面倒です。

 そこで、そういうニーズに応える製品「Drobo」が日本でも正式に発表されました。このDroboという製品のキモは、RAIDのようにデータの堅牢性を高めつつ、簡単に容量を増強できる「ラフな管理」を両立した点にあります。具体的には以下の引用文のような使い方が出来る様です。

簡単拡張ストレージ「Drobo」のデータロボティクス、日本市場に本格参入 ITmedia

 プラグ&プレイ機能と自己マネジメント機能、ミックス&マッチ機能により、「当初は500Gバイト×2の構成で運用→容量が少なくなったので、2Tバイト HDDを1つ追加しつつ、現500GバイトHDDを1つだけ外して、もう1つの2TバイトHDDと差し替える」──などといった芸当が可能だ。3.5インチのSerial ATA HDDであれば「何でもよい」ため、新旧異なる容量のHDDを混在して使用できるほか、HDDの入れ替えもバックアップ作業などは必要なく、古いHDDを引き抜いて新しいHDDを入れるだけで完了する。

 要するに、刺さっているHDDが2つ以上であれば、ある程度のデータの堅牢性を保持しつつ、かつ容量も普通にRAIDを組むよりも効率的に扱えるという事。複数メーカーの、しかも容量の異なるHDDが混在できると言うことで、ロットによる故障率をばらつかせて同時に壊れることを防いだり、流動的な容量の増大が行える管理の楽さが、これまでのストレージ製品とは一線を画しています。

 価格はちょっと・・・いやかなりお高いですが、データを確実に守りつつ、HDDの管理をユルくやっていきたいという場合には最適な製品かも知れません。特に自分しか持っていないデータ・・・家族の写真とか自分で作った作品類のデータを無くしたくない人で、これまで外部ストレージを使っていなかった人の最初の相棒として、かなり心強い製品では無いでしょうか。

 「容量が大きい方が飛んだら、たぶんえらいことになる」というのは何となく分かりますけれど、個人的に残すべきデータが増えたとき、検討したい製品ですね。


確かに釈然としない・・・インテルのCPUアンロックコード

2010-09-20 23:59:59 | Technology

 あれはドリームキャストのエターナルアルカディアだったですかね。ファミ通などのゲーム雑誌にゲームディスクが付録として付いていて、そのままだと体験版なんだけれど、コードを買って入力すると、製品版として続きを遊べるという趣向のマーケティングを行ったのは。Windows Vista・7も、ライセンスを追加で購入することで、下位エディションから上位エディションにそのままバージョンアップが出来たりと、ソフトウェアの世界では「機能の付け足し」が別に珍しい事ではなくなっていますね。

 しかしながら、なんでしょう。ハードウェアになったとたん、同じようなものなのに、ここまで釈然としないのは・・・

インテル、CPUの性能アンロックコードを販売 engadget

 Intel Upgrade Serviceという名前のもと、同社がはじめたCPUアンロックコード販売の例です。カードに書かれている番号をウェブ上で入力すると、CPUの性能を増強する(あるいは性能制限を解除する)ソフトウェアがダウンロードできるという仕組み。このカードの場合はIntel Pentium G6951向けで、HyperThreadingを有効にし、1MBのL3キャッシュを「アンロック」します。Pentium G6951が「アップグレード可能CPU」であることはHardware.infoが事前に伝えていましたが、さっそくその仕組みが利用されることになります。

 要するに、元々CPUの能力に制限を加えておいて、後からパスコードを読み込ませることによって制限を解除するというもの。
 50ドル払うと、HTでCPUラインが2から4に増えて、CPUキャッシュが+1MBされるとか。かつてから、わざとクロックを押さえてあったり、4コアなのに1コア殺して3コアにしたり、キャッシュを有効にしていなかったりと、CPU周りでは「大人の事情」が横行してきていました。今回の場合はその大人の事情を逆手にとって、ユーザーの選択肢を絞ることなく、インテル及びPCベンダー側のラインナップ数を押さえ、かつ柔軟に必要かどうかを「後からユーザー自身が」判断できる措置と言えなくはありません。

 とは言え、最初から使える機能をわざわざ押さえ、後々の収入につなげようとする姑息な手段とも取れなくはなく、「物理的に何もプラスしないのに」と言う事を考えると、やっぱり何となくモヤモヤしますね。正々堂々とラインナップを絞るだけで良かったんじゃないかとか思いますが・・・