一昔前・・・って言っても、世間様と違ってだいたい5年以内の話なんですけれど、コンピューターウイルス=メールで広がると言った認識が大勢を占めた時期がありました。また、MS OfficeのVBAマクロが今よりももっと寛容・・・というか、性善説で実装されていた時代で、MS Officeファイルに対するマクロウイルスが猛威をふるった時期もありました。時には、PCがいきなり再起動を繰り返すという、実にわかりやすい症状を持ったウイルスが流行を、いや掛け値無しに大流行したりもしました。
その当たりから一般にも広くセキュリティチェックの意識が広がり始め、セキュリティソフトの活躍の場がようやく一般にも広がり始めたのもその頃ですが、数年たった今、まだまだ本当の意味での浸透とは行かないようです。
USBメモリ利用時の危険性、認知しているのは約半数~IPA調査 INTERNET Watch
USBメモリを使用する際に行っているセキュリティ対策を尋ねた質問では、複数回答のうち1つでも対策を実施している人の割合は67.0%で、3人に1人は何の対策も実施していない。
このように、USBメモリに関しては、値段もこなれてきて普及している一方、気軽に使えることが災いしているようにも見受けられます。現に、私のUSBメモリも、人に貸した後、返ってきたときにはウイルスに感染していたという笑えない自体に遭遇しています。幸いウチのセキュリティソフトで駆除ができましたが、対策が施されているとはいえ、職場でパンデミックを起こしていたらと考えるとゾッとしませんね。
また、今回のように感染を水際で食い止めるためのセキュリティソフトについても、パターンファイルの更新やライセンスの継続について無頓着な人が意外に多いというのも、今後糸を引く問題ですね。なまじっかXPが長続きしてしまっているだけに、PCのライフサイクルが伸びたことも原因の一つなんじゃないでしょうか。
調査ではUSBメモリだけでなく、無線LANについてのセキュリティ意識の低さも露呈しました。
IPAでは、無線LAN利用者の約2割が危険なWEPを利用しており、また、そもそも暗号化を行っていない・暗号化を行っているかどうかがわかならい利用者が4割を超えており、無線LAN利用時の危険性についても今後も継続して啓発していくとしている。
友人の家で無線LANを導入したとき、隣家のネットワークを間違って選択したところ、暗号化がされておらずあっさりつながってしまったという事例を知っているだけに、これについても便利さだけが先行して普及している印象を受けますね。・・・まあ、私自身もいろいろ反省点がありますのであまり偉そうなことを言えないのですが・・・。危険と言われるWEPでも、やらないよりはマシ。それに、モバイル端末やゲーム機などは、WEP以外の暗号化の対応が遅れていた事も要因の一つじゃないでしょうか。また・・・ネットワークの管理ってやっぱり面倒ですから、一度つながってしまうと滅多に設定をいじらないと思うんです。となると、新たにWPAを導入って言われても動いているんだしいいじゃない、って・・・ああ、すいません。私も以後気をつけます。
本日、運転免許の更新をやってきたんですけれど、講義を受けるとやっぱり「安全運転しなきゃ」って気分になりますものね。コンピューターのセキュリティも同様で、こういう啓発記事を見ることで、自分の環境を振り返るきっかけにもつながってきます。さすがに、元記事は一般的ではないですが、もうちょっとかみ砕いた表現で、一般にも周知ができるような啓発を地道に続けていくことが必要なんじゃないか、と改めて思った次第です。
明日は我が身ですからね。交通事故もセキュリティトラブルも。