パソコン大手3社、2007年までに撤退・米社が予測Nikkei Net
米国の情報技術(IT)調査会社、ガートナーは30日、世界の大手パソコンメーカー上位10社のうち3社が収益悪化で2007年までに市場から撤退するとの予測を発表した。世界のパソコン市場の伸びが鈍化する上、中国など新興国のメーカーが躍進するため。
いま、デスクワーカーからパソコンを取り上げるのは、「仕事をするな」と言う宣告に等しい。ライターからはペンと資料を奪うに等しい行為だし、商店に取っては帳簿を燃やされるも同じ事だ。
つまり、それくらいパソコンという道具は浸透してしまっている。
では何で、そんな大きな市場から、大手PCメーカーが撤退しなければならないのだろうか。
それは、先進国にとってもはやPCが当たり前の道具になったことを意味する。
何でもそうだが、市場が活性化している頃は、とりあえず出せば売れる。なぜなら浸透しきっていない為、需要が常に見込めるからだ。だが市場が成熟してしまう=需要が低迷するとなると話は変わってくる。
PCは生鮮食料品でも、日用雑貨のように取り替えるスパンが短い物でも、長く使えるが値段が安く、気分によってちょくちょく変えられるような物でもない。
大多数の人にとってPCは、値段が馬鹿に高く、一度使い込むと環境を変えるのに大変な労力がいり、廃棄するのも気を使うやっかいな道具のはずだ。一部のマニアでもなければ、CPUが速くなったから、グラフィックカードが新しくなったから、HDDがなんか遅いからとホイホイ買い換えるなんて事はできない。ノートPCの場合は元々オールインワンと言うこともあり、その傾向はより高いと言える。そして、近年はデスクトップよりもノートがよく売れている・・・
となると、新規の顧客が減ってくるスピードと、買い換えの頻度が全く合わないため、当然業界は先細りに。買い換えるにしても、何でも付いているお高い大手製よりも、何にも付いてないがとにかく安いメーカーを選ぶのも確かに魅力的な選択ではありましょう。これはDELLが確実にシェアを伸ばしていることからも読み取ることができます。
多分、Windows3.1や95の時代のような、「買い換えると爆発的なパフォーマンス改善がねらえる」という状況が続いていたならば、こういう事態は起こらなかったと思うのですが、いかんせんインターネットも、メールも、デスクワークの多くも、結局は文字情報がメイン。今の「ある程度のスペックがあれば不自由はない」という状況から抜け出すのは多分難しいでしょう。
今後、どのメーカーが撤退するのかは分かりません。傲れる者久しからずや。5年後、PC業界がどうなっているのか、こういう側面から見るのもまた一興でしょう。
米国の情報技術(IT)調査会社、ガートナーは30日、世界の大手パソコンメーカー上位10社のうち3社が収益悪化で2007年までに市場から撤退するとの予測を発表した。世界のパソコン市場の伸びが鈍化する上、中国など新興国のメーカーが躍進するため。
いま、デスクワーカーからパソコンを取り上げるのは、「仕事をするな」と言う宣告に等しい。ライターからはペンと資料を奪うに等しい行為だし、商店に取っては帳簿を燃やされるも同じ事だ。
つまり、それくらいパソコンという道具は浸透してしまっている。
では何で、そんな大きな市場から、大手PCメーカーが撤退しなければならないのだろうか。
それは、先進国にとってもはやPCが当たり前の道具になったことを意味する。
何でもそうだが、市場が活性化している頃は、とりあえず出せば売れる。なぜなら浸透しきっていない為、需要が常に見込めるからだ。だが市場が成熟してしまう=需要が低迷するとなると話は変わってくる。
PCは生鮮食料品でも、日用雑貨のように取り替えるスパンが短い物でも、長く使えるが値段が安く、気分によってちょくちょく変えられるような物でもない。
大多数の人にとってPCは、値段が馬鹿に高く、一度使い込むと環境を変えるのに大変な労力がいり、廃棄するのも気を使うやっかいな道具のはずだ。一部のマニアでもなければ、CPUが速くなったから、グラフィックカードが新しくなったから、HDDがなんか遅いからとホイホイ買い換えるなんて事はできない。ノートPCの場合は元々オールインワンと言うこともあり、その傾向はより高いと言える。そして、近年はデスクトップよりもノートがよく売れている・・・
となると、新規の顧客が減ってくるスピードと、買い換えの頻度が全く合わないため、当然業界は先細りに。買い換えるにしても、何でも付いているお高い大手製よりも、何にも付いてないがとにかく安いメーカーを選ぶのも確かに魅力的な選択ではありましょう。これはDELLが確実にシェアを伸ばしていることからも読み取ることができます。
多分、Windows3.1や95の時代のような、「買い換えると爆発的なパフォーマンス改善がねらえる」という状況が続いていたならば、こういう事態は起こらなかったと思うのですが、いかんせんインターネットも、メールも、デスクワークの多くも、結局は文字情報がメイン。今の「ある程度のスペックがあれば不自由はない」という状況から抜け出すのは多分難しいでしょう。
今後、どのメーカーが撤退するのかは分かりません。傲れる者久しからずや。5年後、PC業界がどうなっているのか、こういう側面から見るのもまた一興でしょう。