Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

2010年に愛を込めて

2010-12-31 21:40:56 | Weblog
さて、今年も残すところ数時間となりました。
年末の大掃除やらで毎年てんやわんやで、普段よりもずっと疲れるこの時期も、明日から後半戦に入ります。

市場にしろ政権にしろ、世間様は色々と不安定な年でしたが、ITの世界もネットブックからタブレット、スマートフォンへの変革があったり、FacebookやMixiと言ったSNSの立ち位置がより重要になってきたりと、昨年末からすれば、非常に巡るましい一年だったように思います。来年も今年のように、色々と驚くようなニュースが待っている事を期待したいですね。

ところで、このブログの話ですが・・・実は結婚が決まりまして、その準備や新生活にむけて、今年は更新が不安定になることが多々あるかと思いますが、どうかご容赦をお願いします。さっそく、ついたちは更新が難しそうです・・・

では皆さん、良いお年を! また来年お会いしましょう。

今こそサウンドに投資するタイミング

2010-04-28 23:00:54 | Weblog

 こういう新製品の記事を見ると、変な話、まだ市場として成立しているんだと言うことを再認識している感じ。

クリエイティブ、PCIeサウンドカード「Sound Blaster X-Fi Titanium HD」 マイコミジャーナル

クリエイティブメディアは、PC用サウンドカード「Sound Blaster」のハイエンド向け新モデルとして、X-Fi Xtreme Fidelityオーディオプロセッサ搭載のPCI Express x1サウンドカード「Sound Blaster X-Fi Titanium HD」を発表した。発売日は2010年5月中旬。価格はオープンだが、同社直販サイトでの価格は19,800円。

 そう、サウンドカードです。このノートPC全盛のご時世にサウンドカード?なんていう感覚を、なんとなーく自分も持っていることに逆に驚きます。グラフィックカードだと全然そんなこと思わないのに・・・

 PCの設計をする上で、真っ先に削られるのがサウンド周りという勝手な印象があります。現に自作の世界でも、ビデオカードは別に買っても、サウンド周りはマザーのオンボードで十分という場合が多いようです。某自作雑誌においても、まれにサウンド周りの特集記事が組まれることがあっても、自作例にサウンドカードやユニットが含まれることはまずありません。

 と言うわけで、今更サウンドカードなんて・・・という事をちらりと思ってしまったわけですが、いやいや、逆に今こそサウンドカードなのかも知れません。

 別にUSBのオーディオユニットでもいいのですけど、iPodやウォークマンの”母艦”としてPCが使われる事が多々ある現状において、今あるPCの音質を上げることは、自宅の音楽環境をグレードアップさせることに直結するわけですよ。
 例えば、最近のテレビはPC入力を持つ物が多いですから、ノートPCをテレビに繋いで大画面でYouTubeやニコニコ動画を利用できますが、その時にテレビのスピーカー(>ノートPC内蔵のショボイスピーカー)もジャックできます。USBオーディオユニットを介せば、さらに音質を上げた状態で、お手軽なジュークボックスとして楽しむことも出来るでしょう。
 「据え置きのオーディオプレイヤーがPCしかない」なんていう家庭ももはや珍しくないでしょうから、今こそ音質に投資して、快適なオーディオ生活を満喫してみるのも良い選択肢ではないでしょうか。別にコンポを買い足すよりも、スペース効率も費用対効果もずっと高いはずです。

 1万円前後のちょっと高級なヘッドフォンが売れている今ですから、次に「ちょっと高級なサウンドカード&USBオーディオ」が来ても全然おかしくないはず。ノートPC用に「スピーカー+USBオーディオ」のスタイリッシュなセットを一万円前後で売り出せば・・・それこそiPod用スピーカーのノリで、むしろiPod用のドックも付けて・・・きっと需要はあると思いますが、どんなもんでしょ?Boseさんがやると高くなっちゃうでしょうから、オンキヨーさんが素直にやらないでしょうかね?


ロボットの宇宙飛行士が誕生

2010-04-15 23:33:36 | Weblog

 ロボットと聞くと、とりあえず「人型」と思い浮かべてしまうのは、鉄腕アトムの頃から連綿とすり込まれた日本人の性質らしいですが、一般的に社会で働いているロボットは機能特化型、特にアームによる作業をする物がほとんどで、人型の物はほとんど見受けられません。
 と言いますのも、一般的な作業の場合は、人型というのはムダが多いわけです。一点にとどまって作業するロボットに足は要りませんし、わざわざシルエットを似せる必要も薄いです。あえて人型にするメリットは、人間と同じ居住空間で、人間と同じ道具を使い、より人間に近い作業をする事が出来る点です。二足歩行ならば階段や段差などがある住宅内でも人間と同じように移動できますし、家事や作業をするときでも特別に道具を用意する必要が無いわけです。また、人間と同じ形をしていることで、心理的な抵抗感が和らぐというメリットもあるようです。

 その人型ロボットが家庭にやってくるのはまだ先のようですが、空の上にはまもなく「滞在」する事になるようです。

ヒト型ロボット、宇宙ステーションに「居住」へ 日本経済新聞

米航空宇宙局(NASA)は14日、米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)と共同開発したヒト型ロボットをスペースシャトルで初めて打ち上げると発表した。国際宇宙ステーション(ISS)に“居住”させ、性能試験などをする。将来はロボットに宇宙空間での危険な作業などを担わせ、より複雑な構造物の建設や科学実験に役立てる構想だ。

 ASIMOじゃないのか・・・と残念な気持ちが否めませんが、このGM製のロボットは正に宇宙用。上半身しかないのです。無重力空間では、確かに足は飾りかも知れません。

 電力供給さえ受けることが出来れば、呼吸もせず食事も取らず睡眠も必要ないロボットは、宇宙滞在にはうってつけの存在です。手先が器用と言うことで、地上からの遠隔操作によって、宇宙飛行士だけでは難しい作業をこなせるようになるかも知れませんね。

 ところで、このロボットの名前は「ロボノーツ」と言います。ロボットの飛行士ってニュアンスですが、私は昔懐かしい「ポリスノーツ」を思い出してしまいました。似ているのは名前だけですが。いつか、日本製のロボノーツも誕生する日が来るでしょうけど、出来るだけ早くお目にかかりたいものです。


Freescale社がタブレットのリファレンスデザイン発表

2010-01-04 23:56:07 | Weblog

 origamiはどこに行ってしまったんでしょうか?

 微妙な出だしで申し訳ないですが、近頃はタブレットPCの「コンセプト」と「噂」だけは元気ですけど、実際の製品となるといまいちな状況が続いています。先のCrunchPadは残念な結果に終わりましたが、AppleのタブレットPCの噂やOLPCのXO-3などの製品”候補”から、Androidやubuntu搭載の自作機など、話題には事欠きません。なんだかんだ言ってもタブレットPCに皆さん興味があるようですね。

 かくいう私もその一人なのですが、ベッドなどの寝転んだ状態や立った状態でネットを扱うためには、置いて使うのが基本となるノートPCスタイルよりも、一枚板のタブレットスタイルの方が使いやすいと常々思っているためです。ですから、このニュースにも食いついたのですが・・・

Freescale、タブレット型の「第2世代スマートブック」を公表。予価200ドル以下 engadget

FreescaleがCESに向けてスマートブック / タブレットのリファレンスデザインを発表しています。Smartbookといえば、x86プロセッサ(というよりAtom)で動くネットブックに対抗して (あるいは便乗して)、「ネットやメディア再生程度ならハイエンドスマートフォンで使われているARM系アプリケーションプロセッサで十分だし、フル Windowsは走らなくてもAndroidとかLinux系が進歩してきたし、むしろ安くて低消費電力で軽くできますよ」と提案するカテゴリの製品。

 と言うわけで、ARM系プロセッサを使った「低価格」「低消費電力」のタブレットのリファレンスデザインを発表し、パートナー企業と組んで市場に投入していくという計画です。
 リファレンスデザインを名乗るからには、もちろんベースとなるものがあります。それが、Freescale社の開発したARM系プラットフォームである i.MX515で、平たく言えばQualcomm社のSnapdragonやNVIDIAのTegraと同じようにARM系CPU+HD動画再生支援機能+3Dグラフィックスエンジンetcをパッケージングしたプラットフォームです。

 これにより、パートナー企業はSnapdragon、Tegraに加え、i.MX515といった選択肢を手に入れたことになります。タブレットPCのリファレンスデザインよりも、むしろそれの方が重要で、これにより高性能ARMネットブックの市場投入の可能性と、出た場合の選択肢がより広がる事になります。
 とりあえず、リファレンスデザインのままでも良いので、パートナー企業から早い時期の市場投入が始まることを祈るばかり。このまま行けば、SnapdragonやTegra搭載のネットブックより早く世に出るかもしれませんね。


交通事故の現象の影に

2010-01-02 23:59:59 | Weblog

 交通事故の当事者にはできるだけなりたくないものです。しかしながら、どれだけ気をつけていても、一瞬のミスとか気の緩みというのは100%なくすことは出来ません。また、交通事故という性質上、自分が大丈夫でも相手に巻き込まれるという危険性も常に存在します。

 このような事故によって命を落とす人は、悲しいことに数万人規模、つまり小さな町が毎年一つほど消えていく計算になります。しかしながら、不幸中の幸いといいますか、昨年中の交通事故死亡者数は前年を下回ったとか。

09年の交通事故死者数、57年ぶりに5千人割る asahi.com

 元記事中では、死亡者の減少の要因として後部座席のシートベルト着用が上げられています。やはり、シートベルトはシンプルながらも命を守る効果が高いようです。
 シートベルトだけでなく、乗用車の安全性を高める装備の進化は著しいものがあります。エアバックや衝突安全性を高めたボディなど、表に現れていない部分でも、日々、安全性の向上は続いています。乗用車が今日まで、普及しだした当初のままの姿で道路を走り続けていたとしたら、きっと死亡者数はとんでもないことになっていたでしょうね。

 事故を起こさない、おこさせないというのが一番ですが、起こしたときにどうするか、というも大事です。車側の安全性はテクノロジーの進化によって著しく向上しました。次は、起こしてしまった当事者のモラルの向上にも期待したいものですね。


2009年終りの日

2009-12-31 19:44:47 | Weblog

 このブログで迎える大晦日ももう6回目。雪が降りしきる中、今年も何事もなく・・・とは言いませんけれど、大過なく終えることが出来そうです。

 この一年の注目すべきIT関連ニュースとしては、iPhoneから始まったスマートフォンの躍進、相変わらずのネットブックの人気、そして、ネットブックの次をねらうCULVノートの台頭と、クラウドとソレを利用する関連技術が目立っていましたね。

 しかしながら、このブログは、あんまり注目されないニュースを好んで取り上げるというスタイルをできるだけとっていますので、世間的にはどうでも良いニュースを振り返ってみたいと思います。

 ということで、これです。

COBOL、50回目の誕生日

Googleの新しいプログラミング言語「Go」

 今年50周年を迎えたCOBOLと、今年産声を上げたGo。様々なサービスのすべてのベースとも言えるプログラム言語は、動きに派手さこそないものの、じわりじわりとトレンドが動いている分野です。普段は目新しいサービスに話題を奪われがちですが、このような割と大きな話題が続けて出てくることで、少しでも注目されると個人的には嬉しいです。

 このブログの方は、今年も例年通り淡々と続けてきましたが、来年もたぶん、この調子で進んでいくのでしょうね。
 では、一年間ありがとうございました。どうか良いお年を。また明日、新年の記事で会いましょう。


ソフトバンクがクラウドで目指すのは

2009-11-19 23:59:59 | Weblog

 大手各社がクラウドサービスに乗り出す中、ついにソフトバンクもクラウドサービスの開始を発表しました。携帯電話やインターネットなどの他業種と同じく、最大の訴求点はやはり「価格」・・・では無いかもしれません。

ソフトバンクテレコムが浮かべた白い雲 ASCII.jp

 ソフトバンクテレコムが、同社のクラウドコンピューティングサービス第一弾として「ホワイトクラウド シェアードHaaS」「ホワイトクラウド プライベートHaaS」の提供を発表した。

 確かに、発表のキーとして、4725円/月からという価格はあるのですが、それよりもそのサービス提供形態の方が今回の発表のキモと言えるでしょう。

 サービスの実現に関しては、「ホワイトクラウドコミュニティ」と呼ばれるハードウェア/ソフトウェア各社とパートナーを組むことで、各レイヤーに多彩な製品を組み込んでワンストップで提供する戦略が見て取れる。実際、ソフトバンクテレコムのプレスリリースに記載されたホワイトクラウドコミュニティの説明には「個々の企業単独ではカバーしきれない様々なクラウドコンピューティングサービスを共同で実現し、サービスの付加価値を高めることを目的とします」とある。

 これをそのまま解釈するならば、パートナー各社の製品を柔軟に組み合わせることで、顧客にとって最適なサービスを提供できる、となります。つまり、ソフトバンクはクラウドをプラットフォームとして提供し、顧客ごとに利用サービスの管理を行う事で、支払いやテクニカルサポートの窓口を一本化すると言う事をやろうとしていると思われます。

 このクラウドサービスによって、顧客側は他社の提供するクラウドよりも、より柔軟で多彩なサービスを構築出来き、かつ支払い等を一本化出来ること。そしてコミュニティに参加する企業側は、一社単独では出来ないような、よりニッチなサービスの提供や、広範なPR戦略、顧客管理や料金回収の委託と言ったメリットを享受できることになります。

 懸念としては、ソフトバンクが”元締め”として存在することで、各社が提供するサービスの利用料のダンピングが進む可能性が考えられること。また、複数のコミュニティ企業にまたがるサービスを構築した場合の、障害の切り分けやサポートの混乱といった問題も考えれます。

 これまでも、シェアを獲得するために、過剰とも言える価格競争を仕掛けてきたソフトバンクですが、今回のクラウド戦略に関しては、正直な所そのような方向性では進んで欲しくないです。急速な価格の低廉化は、サービスや市場の地力の低下を招き、中長期的な成長を阻害するでしょう。インターネットや携帯電話と言った、参入した時にはすでに大きくなっていた市場と違い、クラウドは控えめに言っても黎明期です。最初のうちは急くことなく、じっくりとコミュニティを育てていく方に注力してもらいたいです。


ベッドサイド・ネットデバイスに最適解? Eee PCから2万円弱の新製品

2009-10-31 23:07:10 | Weblog

 私の父や、職場の上司といった年代の方々が抱えている共通の問題として「老眼」というものがあります。遠くのものは良いのですが、近くの、特に本や新聞を読むことが非常に苦痛になるらしいのですね。
 そこで、彼らの何割かがやっている対策として、「老眼鏡をそこかしこに置いておく」というものがあります。老眼鏡って、それほど個人向けのカスタムが必要ないのか、100円ショップで売られているものでも短時間ならば対応できてしまうことも多いみたいなんですね。ですから、家の中の使いそうな所にばらまいておくことで、いつでも困らずさっと使えるというわけです。

 何でこんな話をするかと言いますと、ネットデバイスでも同じような使い方がしたいなあ、と思ったからなんです。具体的には、ベッドサイドにおいて就寝前の読書代わりにネットをみれたら良いなあと。さすがにデスクトップPCを持ち運ぶわけには生きませんし、ある程度のスペックの汎用性のあるノートは、就寝前限定で使うにはいささか重い。
 と言うわけで、どこでも使えて本当に気軽に使え、ベッドサイド限定にしても惜しくない価格(ここ重要)のネットデバイスをここ数年ずっと探してきました。

 そんなわけで、お値段控えめのネットデバイスを見かけると割と見境無く取り上げてきましたが、ここで新たな情報が飛び込んできました。

ASUS、2万円以下のEee PC「高峰」を来年Q1発売・Android 採用? engadget

留まるところを知らないノートPC価格競争のなか、火付け役の一人であるASUSのCEO Jerry Shen氏が今度は6000台湾ドルのEee PCを来年第1四半期に発売すると発言しています。日本円にそのまま換算すると1万7000円以下。Shen氏いわくこれは同社の「秘密兵器」で、 AtomではなくARM系チップを採用したEee PC高峰(Eee PC Peak?)と呼ばれているもの。

 CPUがARM系で、OSにAndroidを搭載するかもしれないと言うことで、位置づけ的にはXP搭載のPCネットブックのような汎用機のローエンド版ではなく、ネット閲覧+メディア再生・ただしシャープのネットウォーカーやiPhoneよりはPCライクという所でしょうか。
 サイズはほぼネットブック準拠でディスプレイの解像度も確保されていそうで、Flashのバージョンアップに伴い、ネットを見るだけならば必要十分の性能を持ち合わせているように思えます。

 さて、すばらしいのは価格で、なんと円換算で1万7000円だとか。先ほど名前を出したネットウォーカーが最安3万5千円程度ですし、ネットブックの最安もだいたいその程度ですので、現行機種の約半分の価格で市場投入と言う事になります。これなら、失敗覚悟で買っても後々の傷は浅そうです。
 ・・・なんだか、一昔前にWindows CE機を各社がこぞって出していたときの価格破壊感のような既視感を感じました。

 また、この機械は3G端末内蔵ではないし、EeePCブランドと言うことで日本でも発売が期待できると言う意味でも、現状もっとも期待できるベッドサイド・ネットデバイスじゃないでしょうか。
 こういうガジェットの記事を書いたときにいつも思うことなんですが、日本のメーカーもこう言うのをやれば良いのに・・・どうしても、過度な小型化とか高機能化とかそっちの方に行っちゃうんでしょうね。あ、でも、ネットウォーカーとかVAIO type P、LOOX Uはステキだと思いますよ?あと、VAIO Xも。


初めての地球型系外惑星、発見される

2009-09-20 23:59:59 | Weblog

 よく分かる天文講座の時間です。

 今回のテーマは「系外惑星」について。
 現在、太陽の周りを回っている惑星は、水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星の8つ。これらは太陽を中心とした太陽系に属しています。宇宙には、太陽以外にも自ら光り輝く恒星が無数にあり、それらの恒星も、太陽と同じように惑星や小惑星を従えて系を作っていると考えられています。この、「太陽以外の恒星を回っている惑星」の事を、「太陽の別の恒星系にある惑星」と言う事で、系外惑星と呼んでいます。

 これまでにもたくさんの系外惑星が発見されてきましたが、それはどれもガス・ジャイアントと言われる巨大なガス惑星です。太陽系に当てはめると木星、土星・・・広義には天王星と海王星も含まれまして、そのままずばり木星型惑星と言うことが多いです。
 なぜ木星型惑星ばかりが見つかるかと言いますと、現在の観測技術では、自ら輝きもせず、直径も小さい惑星を直接観測することはとても難しく、多くの場合、恒星の前を惑星が通ったときの光の増減から間接的に存在を観測することしか出来ないからです。そうなると、「恒星から比較的近くを回る、巨大な木星型惑星」が発見されやすくなってしまうわけです。

 しかしながら、9月16日に発表された「コロー7b」と呼ばれる系外惑星はこれまでの木星型惑星ではなく、「地球型」・・・水星、金星、地球、火星のように、主に岩石で出来ていて大気が薄い惑星・・・である事が確実視されています。

欧州南天天文台、系外地球型惑星を初めて特定 sorae.jp

ヨーロッパ南天天文台(ESO)は9月16日、系外惑星「コロー7b(Corot-7b)」を追跡観測した結果、地球と同じように、岩石や金属などから成る地球型惑星であると特定したことを発表した。

「コロー7b」は一角獣座方向、約500光年離れた恒星の周りを周回している。大きさは地球の2倍以下で、最も小さい系外惑星としても知られている。主星からわずか250万kmしか離れていないため、表面温度は1000~1500度に達し、生命の存在は期待できない。

 この惑星も、恒星の光量の変化から間接的に発見されているため、公転軌道が大変恒星に近くなっています。250万kmというと、水星の公転軌道の半径が5,791万km、太陽の直径が139万kmですので、それこそ表面を嘗めるような軌道を取っています。
 いくら地球型とは言え、重力が数倍で表面温度が1000度を超えていては、地球と同じようなタンパク質とアミノ酸で作られた生命は存在できません。しかしながら、「太陽系外でも岩石惑星が存在する」という確固たる証拠という意味で、天文学的には非常に大きな意味を持ちます。

 今後の調査によって、これからもたくさんの地球型系外惑星が発見されることでしょう。もし、地球と同じように海があって、生命が存在する惑星を発見できたならと考えると非常にロマンがありますね。人類の歴史が続く間にその惑星に到達することは無いかもしれませんが・・・


ショートメールの垣根がなくなる

2009-09-01 22:34:30 | Weblog

 新しい職場の同僚や、新しく増えた友人、飲み会での出会い・・・そういう場で困るんですよね、iPhoneって。

 なぜかって、普通の携帯電話についている赤外線通信がついていないものだから、連絡先を教えあうのにすごく不便なんですよ。大概は、アルファベットの入力が楽なこちらがメールアドレスを教えてもらってから、向こうに送信して登録してもらいます。最近だと、自分の連絡先をQRコードに変換できるアプリを使っていますけど・・・登録してもらったはずの相手から、連絡が来なかったりね・・・

 でも、もうすぐそういう懸念もなくなるかもしれません。

SMSの事業者間接続の検討で携帯電話事業者5社が基本合意 ITpro

 NTTドコモ,KDDI,沖縄セルラー電話,ソフトバンクモバイル,イー・モバイルの携帯電話事業者5社は2009年9月1日,現在各社が提供している第三世代携帯電話機(3G)におけるショート・メッセージ・サービス(SMS)について,事業者間接続の実現に向けた検討を進めることで基本合意したと発表した。

 つまり、キャリアを問わず、電話番号さえ知っているならばメールを送りあえるようになるわけですよ。HTMLメールは送れないので、表現力は下がると思いますけれど、連絡先を教え合うときの煩わしさはかなり減ります。

 また、最大のメリットとして、ナンバーポータビリティ制度を利用してキャリアを乗り換えたとき、メールアドレスの変更を通知しなくても良くなる点があります。
 電話番号は変更無くても、各キャリア固定のメールアドレスはどうしても変更になってしまいます。そのため、変更の通知の面倒くささからキャリア変更をためらうと言う弊害が出ていました。それが解消されるのですから、キャリア変更の垣根も大きく下がることでしょう。

 携帯用メールアドレスも廃れてしまうかも・・・とも思ったのですが、携帯以外へもメッセージが送れたり、高機能なメールアプリが使える面は依然として大きなメリットだと思うのですよ。ですので、用途とか”親しさ”によって、今後も使い分けられていったりするのかもしれませんね。

 ただ・・・携帯のメールがショートメッセージ中心になれば、迷惑メールはずいぶん減るでしょうねえ。