Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

ベッドサイド・ネットデバイスに最適解? Eee PCから2万円弱の新製品

2009-10-31 23:07:10 | Weblog

 私の父や、職場の上司といった年代の方々が抱えている共通の問題として「老眼」というものがあります。遠くのものは良いのですが、近くの、特に本や新聞を読むことが非常に苦痛になるらしいのですね。
 そこで、彼らの何割かがやっている対策として、「老眼鏡をそこかしこに置いておく」というものがあります。老眼鏡って、それほど個人向けのカスタムが必要ないのか、100円ショップで売られているものでも短時間ならば対応できてしまうことも多いみたいなんですね。ですから、家の中の使いそうな所にばらまいておくことで、いつでも困らずさっと使えるというわけです。

 何でこんな話をするかと言いますと、ネットデバイスでも同じような使い方がしたいなあ、と思ったからなんです。具体的には、ベッドサイドにおいて就寝前の読書代わりにネットをみれたら良いなあと。さすがにデスクトップPCを持ち運ぶわけには生きませんし、ある程度のスペックの汎用性のあるノートは、就寝前限定で使うにはいささか重い。
 と言うわけで、どこでも使えて本当に気軽に使え、ベッドサイド限定にしても惜しくない価格(ここ重要)のネットデバイスをここ数年ずっと探してきました。

 そんなわけで、お値段控えめのネットデバイスを見かけると割と見境無く取り上げてきましたが、ここで新たな情報が飛び込んできました。

ASUS、2万円以下のEee PC「高峰」を来年Q1発売・Android 採用? engadget

留まるところを知らないノートPC価格競争のなか、火付け役の一人であるASUSのCEO Jerry Shen氏が今度は6000台湾ドルのEee PCを来年第1四半期に発売すると発言しています。日本円にそのまま換算すると1万7000円以下。Shen氏いわくこれは同社の「秘密兵器」で、 AtomではなくARM系チップを採用したEee PC高峰(Eee PC Peak?)と呼ばれているもの。

 CPUがARM系で、OSにAndroidを搭載するかもしれないと言うことで、位置づけ的にはXP搭載のPCネットブックのような汎用機のローエンド版ではなく、ネット閲覧+メディア再生・ただしシャープのネットウォーカーやiPhoneよりはPCライクという所でしょうか。
 サイズはほぼネットブック準拠でディスプレイの解像度も確保されていそうで、Flashのバージョンアップに伴い、ネットを見るだけならば必要十分の性能を持ち合わせているように思えます。

 さて、すばらしいのは価格で、なんと円換算で1万7000円だとか。先ほど名前を出したネットウォーカーが最安3万5千円程度ですし、ネットブックの最安もだいたいその程度ですので、現行機種の約半分の価格で市場投入と言う事になります。これなら、失敗覚悟で買っても後々の傷は浅そうです。
 ・・・なんだか、一昔前にWindows CE機を各社がこぞって出していたときの価格破壊感のような既視感を感じました。

 また、この機械は3G端末内蔵ではないし、EeePCブランドと言うことで日本でも発売が期待できると言う意味でも、現状もっとも期待できるベッドサイド・ネットデバイスじゃないでしょうか。
 こういうガジェットの記事を書いたときにいつも思うことなんですが、日本のメーカーもこう言うのをやれば良いのに・・・どうしても、過度な小型化とか高機能化とかそっちの方に行っちゃうんでしょうね。あ、でも、ネットウォーカーとかVAIO type P、LOOX Uはステキだと思いますよ?あと、VAIO Xも。


ホームサーバーの夜明けはいつ?

2009-10-30 23:08:15 | Thinkings

 いくら「モバイル環境でのネット利用がこれからのフロンティアだ!」と言っても、やっぱりスタンダードな固定回線+PCのネット環境というのは便利なものですね。もともとそういう環境向けにウェブページが設計されているということもありますけれど、回線速度と広いデスクトップはどうしても魅力的。iPhoneでのブラウズは場所を選ばないので便利ですけれど、使い勝手はどうしても劣りますものね。

 というわけで、家庭でウェブ閲覧の中心としては、やはりPCになると思われます。ネットブックをうまく活用したりすることによって、一人一台とは言わないまでも、家庭内に数台のPCがあることはすでに珍しくなくなっていることでしょう。
 最近では、PC以外にもPS3やWiiでもネット利用が可能になってきていますし、家庭内での回線利用台数は今後も増えていくことが予想されます。

 一般的に、そのような状況でどのように回線を”分配”しているか、と申しますと、フレッツなどの回線事業者から提供されるモデムのルータ機能を利用するか、もしくは個別にルータを買ってくる場合がほとんどだと考えられます。無線LAN環境がかなり一般的になってきましたが、その場合は主に後者ですね。家電店のネットワーク機器売り場に行っても、無線ルータが花盛りになっています。

 さて、先に分配という言葉を使ったのには訳があります。そう、ルータを利用している時点でLAN、つまりホームネットワーク環境を構築しているにもかかわらず、それがいまいち使われていないような気がするのです。それぞれの機器がルータを踏み台にして、単独でネットを利用しているだけ、と言うのが一般的なホームネットワークの姿なのではないでしょうか。

 せっかく各社がホームサーバー用OSを提供しているのだから、例えばこんな仕様を使ってホームサーバーを作ったら面白いんじゃないだろうか、と思った次第です。

インテル、「マイクロサーバ」の設計仕様を標準化へ CNET

 引用が難しいので割愛しますけど、要するに、消費電力が少なく、かつそこそこ高性能なサーバーの設計仕様を標準化するから、うちのCPUをガンガン使ってくれ、と言う事です。主に大量に使う業務用で、ブレードサーバーの置き換えを狙ったものと見られますが、これを家庭用のシングル使用用途に置き換えることで、それなりに魅力的なホームサーバープラットフォームになるのでは、と記事を読んでいるときに思った訳です。

 とはいえ、ホームサーバーを作ったとしても、使用用途がデータ置き場かメディアサーバー以外に思い浮かばないのが困ったところ。実は私もファイルサーバーを導入しているのですが、母艦のデスクトップとノートPCの間のデータ移動に使うくらいで、まともに運用が出来ていません。いや、まあそれが出来れば十分なんですが。

 やはり、ホームサーバーを売り込むためには何らかの布教活動が必要ですね。例えばこんなのとか。あるものは有効に使いたいのが人情ですが、いかんせん、それも必要があればこそ。ただ、必要の喚起のために、新しいサーバーの形を提示するのは決して悪いことではないと思いますよ?


ニンテンドーDSi LL発表 変更点はサイズのみ?

2009-10-29 23:59:59 | Thinkings

 最近、DSが売れなくなってきたとか。
 まあ、別に驚きません。すでに発売から5年経っているのですから、行き渡るべき所には行き渡り切ったと思いますし、携帯と一緒で「与えられる年齢になった時」に子供に与えるとかしかまとまった数で増えていくのは難しいのではないでしょうか。

 そうなってくると、任天堂としては次なるマーケット、もしくは買い換え需要を模索する必要があるわけです。

 そこで、任天堂が「おそらく」目を付けたのは「高齢者」と「ツール用途」。そのためにとった方策が、これです。

大画面になったよ! 4.2型ディスプレイ搭載の「ニンテンドーDSi LL」発表 GIZMODO

ジャンボDSの登場です。

先日リークされた大型液晶搭載DSの噂ですが、どうやら本当だったようです。ディスプレーサイズが4.2型に大きくなった「ニンテンドーDSi LL」が正式に発表されました。

 ちなみに、変わったのはサイズのみで、そのほかのスペックはDSiと変わらない模様。256×192の解像度で4.2インチというのは、ある意味贅沢かもしれませんけど・・・まだ生産出来るんですね。

 まず、画面が大きければ、それだけ高齢者にも使いやすいです。老人ホーム等でリハビリ用途にも使えるのではないでしょうか。また、孫とのコミュニケーションにも使いたい場合の敷居が低くなりそうな気がします。
 また、DSをゲーム以外の用途で使う場合にも、大きな画面は利点です。エデュケーションソフトはもちろん、電子辞書代わりに使ったり、レシピを調べたりするような「情報の参照」目的の利用では、画面の大きさは単純にユーザーへの利便性につながります。
 DSをゲーム機ではない何かにしたい任天堂としては、ある意味正常な進化なのではないでしょうか。

 価格的にも、ソフトウェアのオマケや単純なサイズアップを考えると、20,000円というのは従来とほとんど変わらないと考えることも出来ます。PSP goにとっては発売2日前という最悪なタイミングで横っ面をひっぱたかれた形になりますけれど、そもそもひっぱたけるほどの横っ面だったのかは発売一週間後のお楽しみですね。

 まず今回の発表で残念だったのが、スペックがDSiと変わらないと言うこと。画面が大きくなったのならば、一部のDSi専用ソフトウェア、特に辞典やブラウザなどの利便性に配慮し、解像度を上げても良かったのではないかと思います。単純に4倍にして512×384ドットを実現したなら、そのままネットブックと言い張っても良かったような気がするのですけどね・・・。
 そう、DSi LLの路線でこのまま行くならば、DSの行く先はゲーム寄りのネットブックであると何となく確信めいたのですが、その実現はTegraを搭載するというDSiの次の機種に期待しましょう。


使うユーザーを選ぶ? メール使い放題プラン

2009-10-28 21:10:20 | Thinkings

 auからiPhoneにケータイを乗り換えてから半年以上経ちました。その間、パケット通信料は常に上限となっており、料金明細を見る時の心を常に寂しくさせてくれます。・・・前は無料分が残るくらいだったのに・・・。ま、iPhoneという電話のキャラクター上、仕方が無いと言えばそうなのですが。何しろ、ソフトバンク自ら無線LANでの使用を推奨するくらい、データ通信を頻繁に行う機種ですからね。

 そんな状況におかれていますので、初めてタイトルを見たときにはちょっとした疑問が湧きました。

auケータイのEメール送受信が無料に、基本料月額1095円から――新料金プラン「ガンガンメール」 ITmedia

 ガンガンメールの大きな特徴は、1095円からの月額料金で、auケータイから送信したメールやauケータイで受信したメールをパケット通信料無料で利用できる点。au網内だけでなく、他キャリアやPCとのEメールのやりとりにも適用され、添付ファイルの容量を気にせずメールによるコミュニケーションを楽しめる。

 パケット通信の上限が決められているのに、その枠内でやるメールが無料になるってどういう事?うれしいの?という疑問です。

 しかしながら、それは私がメール以外にも・・・むしろメール以外のパケット通信が主な使い方をしているからであって、使用頻度が高く、写真をよく添付することがあったりすると、メールだけの使用の場合でもパケット通信料がずいぶん高止まりしてしまうことがあるでしょう。その時に、ガンガンメールなどの「メール無料」プランに入っていたならば、ウェブサービスを利用しない限りはパケット利用料を気にしなくても良いという利点が生きてきます。
 確かに、私の以前の携帯の使い方にはうまく合致したプランです。それに、ケータイを「通話・メール」というコミュニケーション目的にのみ使うというならば、余計な出費を抑えられる点で確かに有用かもしれません。

 それにしても、auがガンガンメールを発表したとたんにソフトバンクとドコモも追従しましたが・・・実にユーザーフレンドリーですねぇ。このように、他社のプランのいいところを競うように追従していった場合、最終的にはどこかで破綻しそうなものですが・・・こういう「プラン合戦」がいつまで続くかも、ある意味見物かもしれませんね。


USBメモリでWindows7をインストール出来るようにする理由

2009-10-26 21:57:26 | Thinkings

 理由は簡単。DVDドライブを搭載しないノートPCが増えてきたから。以上、おしまい。

 ・・・だとこのブログの存在価値が無くなってしまいますね。と言うわけで、まずMicrosoft純正のUSBメモリインストーラー作成キットの記事を引用してきましょう。

Microsoft、「USBメモリ入りWindows 7」の作成ツールを提供 ITmedia

 このツール「Windows 7 USB/DVD Download Tool(WUDT)」は、Windows 7のISOイメージから、同OSをインストールするためのブータブルUSBメモリを作成する。Windows 7インストールDVDも作成可能だ(USBメモリや外付けDVDドライブからのブートにはBIOS設定の変更が必要)。WUDTはWindows XP、Windows Vista、Windows 7で動作する。

 このツール、より正確に説明するならば、ダウンロード版のWindows 7をDVDやUSBメモリにインストールする為のツール。パッケージ版の用に物理メディアが無いダウンロード版でクリーンインストールなどを実現するには必須とも言えるツールですね。

 そして、元々DVDドライブを持たないネットブックにとっては最適なソリューションとも言えます。Microsoft Storeでも、

Do you have a netbook?

と、ネットブックを大きく意識したものでありますが、別にネットブック以外でも恩恵は受けられそうです。
 というのは、DVDドライブは薄型化、軽量化をはかるときに邪魔になることがあり、また低価格化の波を受けて削減されることも少なくないのです。と言うわけで、DVDドライブが必ずしもPCに付いているとは限らない今、USBメモリを選択肢に加えるのは実に自然な流れと言えましょう。

 では、何故マイクロソフトは、需要があると知りながらUSBメモリ版のWindows 7を売らなかったのでしょうか?現に、日本においてはソースネクストやジャストシステムが、USBメモリにソフトをパッケージングして売っているので、流通が無い訳ではないのです。
 しかしながら、スタンプするだけのDVDメディアに比べ、USBメモリは調達、インストール、そして価格の各面において大きく劣ります。一般のソフトウェアに比べて販売数の桁が違うWindowsにそれを採用するよりも、ほぼ行き渡っているインターネット網と個人所有のUSBメモリ、そして各個人の時間を使って二次的に流通させる方が、ユーザーの手間が増えるものの、価格的にもマーケティング的にも有利でしょう。

 元記事によれば、同様のインストールキットをパートナー企業も採用するとか。
 PC初心者や「初心者でいたい人たち」にとって、USBメモリやDVDを入れるだけでインストールが始まり、ソフトをPCの外に隔離しておけるダウンロード販売方式というのはうれしいかもしれません。今後、この方式は案外広まるかもしれませんね。


ネットを使って直接民主制・・・意見としては面白いけど

2009-10-25 20:48:39 | Thinkings

 今の時代、バブル期と違って就職に関してのチャンスも大きく絞られているし、一般的に就労して得られる金額がかなり目減りしています。つまり、生活に対して大きな制限があるわけです。

 こうした状況を対しての不満をぶつける先として、打開策を打ち出せない政治に矛先を向けるのは、まあ自然かもしれません。いろいろな要因がある中で、一番わかりやすく、最大公約数的で且つ、批判しやすいのがそれですからね。この間の民主党の大勝も、そのような性質があってのことなんでしょう。

 さて、そのような批判からさらに一歩進んで、大胆な提案がとある討論番組で出された模様。

「ネットがあれば政治家いらない」 東浩紀「SNS直接民主制」提案 J-CASTニュース

   インターネットというテクノロジーは10万人規模の直接民主制を可能にする。基礎自治体(市町村)のいくつかはミクシィ(mixi)とかのSNSで運営すればいい――。批評家の東浩紀さん(38)が深夜のテレビ番組で「政治の未来像」について大胆な提案をした。「そうなれば、政治家は今ほど必要ないのではないか」というのだ。

 彼の提案は実に単純。ネットを使って直接民主制を行えばいい、と言うわけです。つまり、市議会程度の規模なら無くしてしまって、SNSで意見を聴取して、直接投票してやれば良いんじゃないかという訳です。最終的には、国政に関しても、ネットでの直接民主制・・・つまり、ネットを使ってコストを掛けずに国民投票を頻繁に行う形に持って行こうと言うわけです。

 確かに、直接民主制にすれば、ダイレクトな世論に従って国の方針が定まるかもしれません。しかし、これは私には後継無糖に思えます。そのような声に対して、東さんは「想像力が追いついていないからだ」と言う。

 確かに想像力が追いついていないかもしれません。私程度の想像力では、例え投票率が9割に達したとしても、とてもじゃないけれど直接民主制がベストだとは思えないからです。
 世論は実に移り気です。何で言い切ってしまえるかと申しますと、株価の変動と同じようなものだからです。株価は企業の業績によって細かく変動していきますが、ちょっとした出来事で大きく値を上下させることも珍しくありません。世論でも、もっと言えば内閣支持率も任期中ずっと安定しているなんて事はあり得ません。
 これでは、例え実現できたとしても、短期的な利益のみを追い求める方向にしか進まないんじゃないかと。

 政治には、長期的なビジョンが必要だし、そのビジョンを提案し、集団をまとめていくリーダーも必要です。そういう一部の人間だけいればいいかというと、そのように権力を集中させてしまうと独裁者になってしまいますし、国民にしても四六始終政治のことばかりを考えているわけにはいきません。

 実にあっさりした答えですが・・・直接民主制は確かに面白いかもしれませんが、それ以上に今の複雑な社会では弊害が大きすぎるのではないでしょうか。
 ・・・でもまあ、首相を国民投票で決められるくらいの直接性があると、もうちょっと政治が盛り上がるかもしれませんね。


変わるか、ネットブック -増えてきたCULVノートという選択肢

2009-10-24 23:25:50 | Thinkings

 今から二年前、世間を席巻するネットブックが世に放たれてから、ローエンドPCの価格は音を立てて崩れていきました。
 この二年の間に、国内外のありとあらゆるPCメーカーがネットブックに参入しました。しかも、1年ほど経ったところでスペック的にはほぼ横並びで、HDDの容量や、外観デザインをちょこちょこと変更したモデルが山のように発売されたのです。

 これらのノートに搭載されているCPUはIntelのAtomばかりで、価格と消費電力は低いものの、肝心の処理速度は現行のメインストリームとは比べるべくも無い貧弱なものでした。具体的には、YouTubeやニコニコ動画を見るのに支障が出るときがある程度です。

 つまり、一般的なウェブテクノロジにも対応できない程度でスペックの向上が止まった上、価格は下げ止まるというメーカー的にもユーザー的にも非常によろしくない状態で、供給過剰気味にネットブックが市場投入されてきたわけです。ある意味にこの状況がよく続いたな、と思います。

 そこで、Atomをリリースした当のIntelが中心になってAtomのネガティブキャンペーン・・・というか、次の低価格PCへのアプローチを始めます。それがCULVノートなんですが、どうやらそれが実を結びそうな感じです。

「CULVノート」PCって何? YOMIURI ONLINE

 「携帯ノート」と聞くと、ビジネス用途で使われる高価なパソコンというイメージがあります。そんな携帯ノートに一石を投じる存在が「CULVノート」です。中心価格帯は7万円前後から10万円前後。20万円を超える携帯ノートがある中で、半額以下の価格で販売されます。光学ドライブを搭載していないなど、機能・性能面での違いはありますが、一般の人なら必要十分な性能を持っています。

 どこかで聞いたような宣伝文句だと思いませんか?そう、ネットブックが出てきたときと同じようなセールストークなんです。しかしながら、CULVノートがネットブックと違うところは、XPの低スペック縛りの呪縛から解放されていることと、ネットブックと違ってCPUやメモリ周りにずいぶんと余裕がある事です。そして、最大の余裕は「ネットブックではない」ことによる価格の余裕でしょうか。ネットブックの場合は5万円から高くても8万円くらいでしたが、CULVノートは7万円から10万円と、価格帯が数万円上がっていまして、これが大きな差につながります。
 これらの余裕により、各メーカーは”価格以外の何か”、つまりスペック上のアドバンテージとか、付加価値を付けることでの差別化が容易に行えるようになります。何より利ざやを稼ぐのがネットブックより格段に簡単になったのではないでしょうか。

 私は、この二年間のネットブックの大ヒットというのは、ある意味「バブル」だったのではないかと思います。特に、この一年はそうです。どのネットブックを見てもスペックは一緒。注目されるのは外観デザインのみ・・・これは、PCのマーケットとして正常とは言い難いのでは無いでしょうか。
 ですので、CULVがネットブックに取って代わろうとしている(もしくはマスコミ含めて取って代わって欲しいと流れを作っている)のは正常なマーケットに戻るための第一歩なんじゃないかと思うのです。
 正直な話、私もそろそろネットブックのニュースにうんざりしていましたので、これを機にネットブックのカテゴリが「廉価PC」ではなく、違う方向に進むことを願っています。


モバイル燃料電池、ついに市販化

2009-10-23 23:59:59 | Technology

 「ベイパーウェア」という言葉があります。ベイパーは蒸気の意味で、とりあえず発表はしたけれど、全く発売の音沙汰がないソフトウェアに対して使っている言葉です。サービスやゲームの世界でよく使われるのですが、製作発表から13年経っても未だに発売できてないFPSなんてのがありますね。

 一方、基礎技術は発表されたけれど、実際の製品までこぎ着けられていない画期的なIT製品というくくりとなると、これはもう蒸気どころの話ではなくて、もはや都市伝説レベルにつかみ所のない話がモリモリあるわけですよ。例えば、少し前のWiMAXとか水素燃料の電気自動車とか、様々な材料・技術を使った「画期的なメモリ」とか・・・

 燃料電池もその類ですよね。古くはアポロ計画に使われるほど由緒正しい技術なのでしたが、最近になってようやく家庭用の据え置き型燃料電池が市販されるようになりました。しかしながら、カートリッジ式のモバイル燃料電池の方は、様々な企業での基礎開発と技術提携、試作品発表などかなりアクティブな展開を見せていたものの、待てど暮らせど実際の製品は出てきませんでした。
 しかし、そういう懸念も時が解決してくれたようです。

東芝、メタノールを使用したモバイル機器向け燃料電池 AV Watch

 メタノールを燃料として発電する「ダイレクトメタノール方式」と、リチウムイオンバッテリとのハイブリッド構造を採用した充電池。カートリッジ「MC050A00001」から高濃度メタノール燃料を注入することで発電を開始し、モバイル機器へ電源供給が可能になる。同社では、Dynarioを「電気を作り出して供給する、これまでとは全く異なるコンセプトのモバイル電源」としている。

 モバイル機器へのチャージは、同梱の出力ケーブルを介したUSB接続で行なう。USBでチャージできない機器やパソコンへの充電には対応しない。燃料の注入時間は約20秒と短時間で、1回注入すると携帯電話を約2回充電できるという。Dynario本体に燃料残量が把握できる「燃料ゲージ」を搭載する。

 と言う事で、東芝がやってくれました。比較的常温で安定しているメタノールを、機器に直接流し込む方法で燃料補給を行います。ただ、29,800円+カートリッジ5本で3,150円というのは、やはり新しもの好きのコレクターズアイテムという印象はぬぐえないような価格ですよね・・・

 私は、燃料電池は将来的に大きな市場を形成するだろうと思っていますが、モバイル向けの場合はダイレクト、つまり直接注入ではなく、専用のカートリッジごと機器に挿入する形が出てこないと普及しないんじゃないかと思っています。過去にライターの大手が参入したという話も聞きましたが・・・はやくそちらの方式も見てみたいですね。


Now Installing…

2009-10-22 22:13:17 | PC

 本日はWindows7の発売日!と言うことで、日が変わるあたりから秋葉原はずいぶんと賑わっていた模様です。
私の元にもキャンペーンで頼んだアップグレードパッケージが届きまして、現在、メインマシンでインストーラーが目いっぱい走っております。

 悩ましかったのは、32ビット版と64ビット版のどちらをインストールするか。当初は、Core i5が良さそうだったので、メインマシンの中身をごっそり取り替えるか、HDDとメモリだけ買ってきて64ビット版をクリーンインストールのどちらかを考えていたのですが、自分の感覚ではずいぶんと早く発売日を迎えてしまったのと、先立つものと時間が絶望的にないと言う状況から、おとなしく32ビット版を上書きインストールする方向で落ち着きました。
 当面は32ビット版で様子を見、機を見てPCをアップグレードした後に64ビット版を導入しようと思ってますが・・・ボーナス商戦で安くならないかなあ。

 と言うことで、インストールが終わり次第色々試してみたいと思います。使った感想等々はしばらく使ってみてから後日報告するかもしれません。


アップルの新しいマウス「Magic Mouse」

2009-10-21 23:59:59 | PC

 思えば、アップルのこれまでのフラグシップマウスであるMighty Mouseは、出た当初から別に欲しいと思える製品ではありませんでした。トラックボールがホイールの代わりに付いていたマウスはすでに他社から発売されていましたので、特に目新しいものでもありませんでしたし、クリック感の無いボタンが採用されていたと言うこと、そして何より機能に比べて価格が高かったことから、マイクロソフトやロジクールのマウスと比べると、どうしても選択肢に入ってきませんでした。

 しかしながら、今回発表されたマウスはひと味違いました。もう単純に「使ってみたい」と思えるのです。・・・常用するかどうかは別として。

アップルのマルチタッチ対応新型マウス「Magic Mouse」--ジェスチャーで操作可能に CNET

 Appleは米国時間10月20日、「iMac」や「MacBook」「Mac mini」の新機種とともに、新しい「Magic Mouse」も発表した。Magic Mouseは、2006年に消費者の注目をあまり集めることのなかった「Wireless Mighty Mouse」を発展させたものだ。新しいMagic Mouseはまた、(「iPod」と「iPod touch」「MacBook Pro」に続いて)マルチタッチ機能に対応するデバイスとなっている。

 そう、このMagic Mouseの売りはマルチタッチ。タッチパッドのないデスクトップのマックでも、マルチタッチジェスチャが使用できることが最大のポイントです。ホイール代わりに使ったり、”戻る”、”進む”動作をしたりと、他社の多ボタン化に対するアップルからの回答と言えそうです。

 そして、もう一つ大きなポイントは、Mighty Mouseとは違ってマウスのクリックに対して物理的なフィードバックがあると言うこと。つまり、クリック感があると言うことなんでしょうか?これが本当なら非常に大きな改善ポイントになると思うのですけどね。

 とりあえず、マルチタッチがどのように機能するのか、実に興味があります。出来ることなら触ってみたいです。6800円はチト高いですが、全くの新ガジェットに触れるならば、何とか許容範囲・・・と思っていたのですが、残念ながらMac専用みたいです。確か、マイクロソフトかロジクールも同じようなコンセプトのマウスを企画していたようですので、本当に便利ならば発売されてくることでしょう。
 それまでは、ワコムの出したマルチタッチ対応タブレット+Windows7で遊んでいるのが吉かもしれませんね。