レトロゲームと聞いたときに、私が真っ先に思い浮かべるのは「ファミコン」になります。しかしながら、すでにPS2が発売されてから早6年。そう考えると、スパーファミコンやメガドライブは言うに及ばず、PSやサターンも、すでにレトロゲームになってしまったと考えるのが自然でしょうか。
あー、3DOやプレイディアはさて置いて。
まだ新作ソフトが出ている(!)ドリームキャストは微妙なんですけど、それら「レトロゲーム」とされているハードウェアでしか遊べないゲームというのは、もちろん多々存在します。
それらのゲームを楽しむ為には、もちろんエミュレ・・・現行ハードに移植されるのを待つか、当時のハードを押し入れから引っ張り出してくる、若しくは中古屋で手に入れてくるという選択を迫られる訳です。
ですが、それらの選択肢のうち、「中古屋で手に入れる」と言うものが選択できなくなるとしたら?
えっ? 4月からレトロゲーム機の販売が規制される!?
要約すると、この
法律の為に、
2001年以前の電化製品は売っちゃダメ!
てなことになっているようなのです。
それで、「リサイクル店潰し」とか「オーディオ関連大変」とか、ネットで騒ぎになっているというわけです。
タイトルのゲーム関連にしても、ドリキャス以前のハードについては全滅となっており、サターンやファミコン、スーパーファミコンを買えなくなってしまうことになります。
それは・・・そんなに一大事なことなんですか?
確かに昔のゲーム資源が遊べなくなる、昔の良いスピーカーが買えなくなる、と言うのは問題なのかもしれませんけど、それ以外の白物家電とかって、現在のものに比べて消費電力がやけに多かったりするので、逆に効率悪くないです?それ以前に買わないか、今更。テレビにしてももうすぐ使えなくなるものばかり(地デジで)ですし、冷蔵庫とか洗濯機とかは中古のはあまり使いたくないような。あまり見ないですしね。
となると、結局オーディオやゲームに話が行くわけですけど。レトロゲームファンやピュアオーディオファンって言うのは人口の0.1%いないんじゃないですか?そりゃあ、人口比でばっさり切るのは乱暴だとは思いますけど・・・
販売店にしてみても、もう5年ほど前から、法律自体は施行されているわけですから、今更知らなかったとは言わないでしょう。大手のリサイクルショップでは、すでに対策を取り始めているようですし、大して影響が出ないような気がします。
ファンが憤るのもそりゃあわかりますけど、中古市場が無くなるわけでもなく、比較的新しい商品流通へシフトするだけ、と考えれば良いんじゃないでしょうか?
それでも納得できないなら、過去の電化製品使ってて故障、漏電、それが原因で火事とかになったらどうする?ってことですよ。
漏電って、怖いんですよ?
私が消防団に入ってから起きた火事の中でももちろんありましたし、私の友人も、漏電が原因で家を無くしています。
このページによると、平成15年度の火災の原因で電気関連のものは、わかっているものだけで、実に9%にのぼっています。また、原因が不明な場合の多くは電気が絡んでいると言われています。
この法律関連の記事で、「リサイクル無視」とか「天下り法」などと批判ばっかりだったので、ちょっとだけ養護してみました。
確かに極端な部分もあるけれど、5年間の猶予期間を置いてあること、その期間の製品のシェアなどを考えると、必ずしも悪法とは言えないんではないか?と思うのですが。それに、この法律によって出てきた廃棄物を、それこそ適正に処理、リサイクルできれば、事実上の不良在庫として残っているよりも、よほど有意義ではないかな、とも思うのですけど。
この問題に関しては、それこそ人によって意見が大きく食い違うだろうし、様々な問題をはらんでいると思います。
でも、それを言うなら、地デジだって一緒・・・どころかさらに根が深いような気がするのは私だけ?だって今回のネタのは、「買えなくなる」のだけど、地デジの場合は、「買ったものがゴミになる」「それが嫌なら追加投資」ですよ?しかも「個人レベルで」。もっと問題にした方が良いんじゃないですか?チューナーを一世帯に1つ配るくらいの対応とか。