Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

いわゆる「iPod難聴」を防ぐために

2009-09-30 19:35:01 | Thinkings

 最近ちょっと不満なのが、圧縮音源前提で音作りをしているCD。この間もちょっとがっかりしたところですが、要するに、それくらいPCでの音楽利用が増えていると言うことですね。より正確に言えば、PCで曲を管理して、携帯音楽プレイヤーで聴くという使い方がスタンダードになってきていると言う事でしょう。

 携帯音楽プレイヤーとひとくくりにしてしまいましたが、日本においては携帯電話で利用できる「着うた」も一大勢力となっていますけど、それらに共通する問題として、いわゆる「iPod難聴」という問題があります。

 通常の使い方では、ヘッドフォンもしくはイヤフォンを使って音楽を聴くことになりますが、例えば電車の中などではついつい音量を上げがちになったりします。また、迫力を求めて大音量で使ってしまう場合もあるでしょう。
 しかしながら、これらの行為は耳に長時間、大きな負担を掛けることになりますから、これが原因で恒久的、つまり直らない難聴になってしまうことがあるのです。iPodがポータブルプレイヤーのスタンダードであり、音量出力も比較的大きかったことから、「iPod難聴」という名前が通称としてまかり通っているわけですね。

 これらの問題は、それこそiPodが出てくる前からあったものですが、使用人口が増えたことで問題が表面化してきたようです。それに対応するため、EUでは毎度おなじみ欧州委員会が安全基準を策定する事になりました。

携帯音楽プレーヤーの安全な音量、EUが標準策定へ INTERNET Watch

 欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は28日、携帯音楽プレーヤーの音量について安全基準を策定する方針を発表した。

 長時間にわたる大音量での使用によって聴力障害を引き起こさないよう、安全な音量のデフォルト設定をとり決める。音量と使用時間の関係により、音量が80デジベルならば1週間に40時間、89デジベルならば同じく5時間を超えてはならないことを明確化する。

 一度なってしまうと一生不便を抱えて生きて行かなくてはならない、というのは何とも重いですから、このような基準を制定するのは十分な意味があります。と言うか、日本でも基準を明確にして欲しいものです。個人差がありますから、基準を守っていたところで、なるときはなる・・・という話もありますけれど。

 ただ、一つはっきりしていることは、これは自衛が出来る問題であると言うこと。安易にボリュームを上げすぎない、物足りなくても耳が慣れるまで我慢する、というような努力をすれば、簡単に難聴を回避できます。音漏れの心配もありますし、心当たりのある人は、一度ボリュームの目盛りを確認してみたらいかがでしょうか。


盗難携帯電話の販売規制強化

2009-09-29 22:39:13 | Thinkings

 今ちまたに出回っている携帯電話のほとんどがSIMカード採用しています。このSIMカードというのは、契約者の電話番号やIDが記録されています。これによって、携帯電話の機種を変更するときに、SIMカードを入れ替えるだけでそのまま使えるようになりますので、ドコモやソフトバンクでは携帯端末を買い足したり、買い換えたりと言うことが個人レベルでも簡単にできてしまいます。実用面で言うと、多機能で重い携帯電話をプライベート用にし、普段はシンプルなデザイナーズ携帯を使うなんてことも出来る訳です。まあ、そんな使い方をしている人は滅多に・・・あ、身近に一人いたなあ。

 ただ、このように端末をユーザーの手で簡単に乗り換えられるというのは思わぬ弊害を呼びました。中古市場の形成と、単価が高いことから盗品売買が横行し出したのです。
 考えてみれば、端末の単価が数万円・・・要するにPS3やブランド物の財布と同じような価値を持ち、かさばらず、大量生産品ですので足がつきにくく、データ的な痕跡はリセットで跡形もなく消せる・・・という、何とも魅力的な品ですので、買い取り先があるならば、悪いことを考えるやつも出てるわけです。

 しかしながら、ドコモやソフトバンクもそのような状況を見守っているわけでもなく、対策を打ち出してきました。

不正携帯のネット競売阻止=ドコモとソフトバンクが対策発表 時事ドットコム

NTTドコモとソフトバンクモバイルは29日、楽天ヤフーなどインターネット企業と協力し、不正に入手された携帯電話機の流通防止策を実施すると発表した。ネット各社は、両社の携帯をオークション(競売)に出品する際、製造番号の記載を義務付ける。携帯両社は、製造番号を入力すると利用制限のかかった電話機が分かるウェブサイトを設け、落札希望者が事前に不正な電話機かどうか確認できるようにする。

 つまり、買い取ったときには分からなかったけれど、買うときに盗難の届け出が出ていれば不正携帯をつかまされることがなくなるという自己防衛が出来ると言うわけですね。

 しかしながら、オークションでの個人売買では別に問題は無いですけれど、中古販売業者がつかまされていた場合にはそのまま不良在庫になってしまい泣き寝入り・・・個人だけではなく、買い取りを行う業者にも自己防衛が必要となるでしょうね。となると、結果的に中古市場は大きく縮小してしまうかもしれません。
 それが良いかどうかは分かりませんが、KDDIは現に盗品が出回らないよう、auショップを通じてしか機種変更が出来ないようになっており、それで特に問題になっていないですからね・・・

 個人的な話をするならば。他人が使いこんだ携帯は、正直な話あんまり使いたくないです。衛生的にとか、ほら、心情的にも。


今度こそ確定?MacBook touch

2009-09-28 22:23:09 | PC

 今までもずっと噂だけが先行していたAppleのタブレットですが、今度こそお待たせしました!・・・と記事を載せているGIZMODOでは、やけに自信があるみたいです。

お待たせしました! 噂の「MacBook touch」が年内に完成と判明 GIZMODO

アップルファンの皆さま、誠にお待たせいたしました! ついに噂の「MacBook touch」が、9.6インチのタッチスクリーン&3.5Gの「HSDPA」高速無線通信を装備して、年内にもアップル本社へと完成品が届けられますよ。アップルが買収したP.A. Semi製の低消費電力プロセッサの採用により、長時間のバッテリー駆動も保証されてますね。

 さて、一緒に貼り付けてある画像では、しれっとOS Xが動いてます。まあ、MacBookですからね。でも、これまでの話だと、iPhoneやiPod touchと同じく「iPhone OSを搭載したネットブック」という路線がまことしやかに語られていたし、iProdという謎のデバイスもiPhone OS 3.1 SDKから流出していたので、そっちの方が信憑性が高いような気もするのですが・・・確かに、9.6インチのデバイスで、わざわざiPhoneのソフトウェアを動かすよりは、OS Xを素直に動かした方が賢いような気がします。

 お値段は799ドルと、ネットブックとするとかなり強気なお値段。iPhoneの上位機種と考えるならさらに強気、MacBookとして考えるならもっともリーズナブルな機種になるという微妙な価格設定です。HSDPAを装備していることから、モバイル向けのネットブックと考えるのが一番妥当だと思いますが、今のところ仕様が謎なので、推測の域を出ませんね。

 ただ、少々大きめのタッチスクリーンや価格設定から考えたときに、正直な所ターゲットがあまり見えてこないです。iPod touchからの乗り換えには大きすぎるし、iPhone OSだと解像度的にもったいないです。MacBookとしては面白いけれど、2台目需要のネットブックとするとやはり高すぎると思いますし、メインで使うには色々と足りない・・・と、まさに「MacBook touchの市場を一から創る」デバイスになるのではないかなあ、と。ある意味、Appleにとってはお得意の展開ですけど。

 相変わらず限定的な情報で、実の所何一つ分かっている事はありません。これまでの傾向からすると、特段珍しいハードウェアにはしてこないでしょうから、やはりOSをどう持ってくるのかにもっとも興味があります。iPhone OSかはたまたOS Xか。それとも、どちらでもない、新しいOSか。個人的には新しいOSだと面白いかなあと思います。OS Xのカスタマイズ版でも良いけれど、なんにせよ、「普通じゃない」ものをどうしても期待してしまいますね。


カラープリンタの不満は維持費らしい

2009-09-27 23:59:59 | Thinkings

 なんだかんだ言って、モノクロとカラーの表現力の差というのはいかんともしがたいものがあります。しかも、それが印刷物ともなれば、さらに顕著になって現れてくるのです。

 そんなわけで、今やオフィスには何かかにかカラープリンタがあるもので、そのカラープリンタについて顧客満足度調査が行われたようです。

カラープリンタの不満は維持費、顧客満足度はリコーが1位 誠 Biz.ID

 カラープリンタは導入時、導入後ともコストを重視する商材だ。その中でも「維持費」が主な不満の原因なっており、維持費の評価の低下によって、カラープリンタ全体の満足度が低下するという。

 ここで注目したのは、維持費が一番の不満点になっていると言うことです。トナー代も馬鹿にならないからな、と思っていたら、どうやら故障対応がその原因らしいのです。それもだいたい4年以上使っているユーザーに多く、どうやら保守契約を結ばずに使っているケースが多いから、故障の度に修理費がかさむからだと分析されていました。

 家庭用でのデータは紹介されていませんが、たぶん、その場合の不満点も維持費が一番の不満点に上げられることが容易に想像できますが、その内容はずいぶんと変わっているでしょう。というのは、カラーレーザーではなくインクジェットが大勢を占めていますから、トナーに比べて高いインクの消費による費用がもっとも表に出やすく、修理するより買い換えた方が安いほど単価の低い本体の修理費は下降する傾向にあるだろうからです。

 となると、最近採用が進んでいるであろう、中小企業向けのビジネス用インクジェットプリンタにスポットを当てた場合、家庭用と同じような傾向になる可能性が高いです。プリンタの顧客満足度というのは、オフィスでも家でも使う物だけに非常に興味深いですから、是非ともインクジェットに絞った調査もやってもらいたいものです。


今度はeコマース企業が標的 SpeedTrackの特許ビジネス

2009-09-26 23:11:06 | Thinkings

 まあ、日本だとこんな大事にはならないですけどね。大概は勝てないから。

 ソフトウェアとかサービスに関わる特許が、最近「訴訟」と言う形でよく表に出てきます。まあ、そもそも、そのように世間様の注目を集めなければ表に出ないものなんですけれどね。とくに、アメリカの場合は日本では考えられないくらい巨額な賠償金とか、にわかに信じられないような意外な絡め方等の話題を呼びやすい裁判が多いですし、陪審制をとっていることから往々にして「勝ってしまう」事があり、余計に注目を集めやすい土壌ができあがっています。

 で、今回もそんな話題です。

Amazonなど大手小売りサイトのほとんどが被告に–カテゴリーによる商品検索が特許侵害だって? TechCrunch

ソフトウェアデベロッパのSpeedTrack が、大手のオンライン小売りサイトのほとんど…Amazon.com、Best Buy、Overstock.com、Nike、Costco、Dellなどなど…を特許権侵害で訴えた。それは、彼らのWebサイトの上でお客が製品を探すときに使う検索方法に関する特許だそうだ。

 今度の特許を簡単に説明するならば、「あなたの探しているのは、たぶんこういうのじゃないかな?」と、検索結果に近いと思われる他の商品をおすすめする機能。Amazonどころか、大手のeコマース企業はほぼ全部やってる事ですよね。ですから、普通に考えれば、主張するような独自性は見あたらない・・・つまり、誰でも考えつくことができたと言う事で、その訴えは通らない可能性が高い、と元記事では言ってます。しかし、プレゼン次第で陪審員の心を動かすことが出来るのが、アメリカの司法制度の怖いところですよね。

 このような話を紹介するときにいつも思うのですが・・・。特許を振りかざして、先に成功している企業から巨額の利益をせしめる、というのはどうにも納得がいかないんです。確かに、最初に特許として認められる時点ではすばらしいかもしれませんが、それよりも、「それを使って何をしたか?」という事の方が、ビジネスの世界ではずっと重要なことです。しかも、その特許が世の中に知られていなければ、実際に利益を上げた人たちが、そのやり方を「再発見」しているわけです。なんというか、後出しじゃんけんみたいで、端から見ている方としては気分悪いですね。

 ・・・正直な所、特許の適用について、もうちょっと納得できるガイドラインなどがあればいいのになー、って思います。


時代はミニビデオカメラなのか ビクターも参戦

2009-09-25 20:46:36 | Thinkings

 各社とも採算の面では苦労しているようですが、YouTubeのヒットを皮切りに、ネット上では動画投稿サイトの伸びが著しいことになっています。
 日本では「日常を切り取る」ように、ビデオカメラを使ってスナップ撮影し、家族とか自分自身の動画をシェアするという事はそこまで一般的であるとは言えませんが、YouTube発祥の地であるアメリカにおいては割とスタンダードな物みたいです。

 YouTubeへの投稿に最適なカメラとして「Flip Video」という商品がヒットしたことで、CreativeやSonyも同じようなコンセプトのビデオカメラをリリースしています。これらの特徴としては、画質は二の次で、安価で簡便で投稿も楽々という、正に動画投稿を手軽に行うためのツールとして作られているところです。もうちょっと抽象的に言うなら、「ちょっとデラックスな携帯電話についてるカメラ」と言ったところでしょうか。

 最近では、とにかく安いこと、そこそこの画質でとれるようになってきたことから、YouTubeに投稿する以外の用途にも広がってきている(広がらせたい)ようで、デジタルカメラでいうところの、一眼レフに対するコンパクトデジカメのような立ち位置になりつつあるような気がしないでも無いような気がします。
 少なくとも、ビクターがこんな製品をリリースするくらいには。

ビクターが小型HDビデオカメラPICSIOを発表、実売2万円 engadget

Everioブランドでビデオカメラを展開している日本ビクターが、PICSIOブランドで小型カメラにも進出します。第一弾はPICSIO GC-FM1。1440x1080/30fps や 1280x720/60fpsでの動画撮影に対応しており、8メガピクセルでの静止画撮影も可能です。

 ちまたのビデオカメラは、まともなやつを買おうとするとちょっと躊躇する値段ですし、デジカメや携帯電話についている動画撮影機能だとやっぱり物足りない・・・とまあ、要するに、動画中心であるけれどそこまで金を掛けたいわけではないという層・・・やっぱりYouTubeとかの投稿用か、お手軽スナップ撮影用に利用するときにこういう製品は便利ですよね。単焦点のピンホールレンズになってますので、いくら画素数が多くても画質はあまり期待できないでしょうし、ズームもデジタルしかありませんが、そこに妥協に出来るならデジカメとして使ってみても面白そうです。

 こういう中途半端な製品の場合、日本では「携帯電話」という超強力なライバルもいますけど・・・製品カテゴリとしては面白いと思うのですよ。他社も含めて、同じようなコンセプトの製品をリリースしていけたら、日本でもある程度の市場形成が出来ると思うのですけどね。
 私?私はフォトショでイラレな人なので、ちょっと良いデジカメの方が欲しいですかねえ。


マイクロソフトの「Windowsじゃない」タブレットPC

2009-09-24 22:21:38 | PC

 なんというか・・・動画を最後まで見て、ちょっとあっけにとられてしまいました。と言いますのは、マイクロソフトがタブレットを出すのだから、たぶんWindowsなんだろうなあ・・・なんて思ってたんですが、良い意味で裏切られたからです。むしろ、「アップルがタブレットを出すとしたら、際限なくハードルが上がってしまった」と思うくらいの出来でした。

詳細初リーク! マイクロソフトの極秘タブレット「Courier」(動画あり) GIZMODO

―さてはみんな漁場、間違えてた?

世界中のマスコミがAppleタブレット上陸を待ちわびる中、誰もいない沖合いにザブンと大魚が姿を現しました。

Microsoftの新タブレット「Courier」です。

Courierは実在のデバイスです。ギズが聞いた話では、開発は「後期試作品」段階にあるそうです。タブレットではなく、見開きのブックレット型。7インチ(おおよそ)のデュアルスクリーンはマルチタッチ対応で、指に加えスタイラスでも書いたり、フリックしたり、線描が楽しめます。

 見開きのブックレット型で、デモ中はペンでさらさらと文字入力をしつつ、指でシームレスにUI操作。二画面の利点を生かしたGUIと、Windowsからは全然想像できないような、夢みたいなインターフェイスのタブレットです。
 現在試作機が出来ているようで、数日中にはもっと詳しい情報も上がるみたいですけど、この時点ですでに欲しいのですが。

 やはり日本に上陸させる上での問題は、「日本語の扱い」ってことになると思うのですが、ペン入力が主体であることもあって、デモを見ている限りだとそのまま日本語を扱うのは難しそうな印象でした。こういう時には、直感的な入力UIに、「変換」という過程は邪魔だよな・・・と思った次第です。

 販売とか生産をどうするのかも分からない点です。XBOXやZuneはマイクロソフトが直接売っているハードウェアですが、これもマイクロソフトの直売となるのかどうか。マイクロソフトはソフトウェアとコア技術だけ提供し、ハードウェアは他社に任せる・・・という、Andoroid的な展開も考えられるわけで、そうなると色々おもしろいかな?と。たぶん、マイクロソフトがそのまま扱うことになると思いますけれどね。

 続報が実に楽しみです。


「音楽の聴き方を永遠に変える」かもしれないヘッドフォン

2009-09-23 23:59:59 | Technology

 ヘッドフォンって使います?私は、普段は車移動の一軒家住まいなので、正直な所あんまり使いません。必要に駆られて、一時期ずっと家でも使っていた時があるのですが、今では電車での移動時とかのピンポイントで使用するくらいですね。

 こんな風に使用頻度のあまり多くない私ではありますが、全く使わないと言う事でもありませんので、ヘッドフォンの最近の傾向にはちょっと不満な部分もあるのです。
 それは、カナル型がやけに増えてきたこと。確かにうまく装着すれば、低音の伸びも良くなりますし、音漏れも(ものによっては)少ないですし、遮音性も相まって没入感も得られますけど・・・耳の穴に何か入れるのがそもそもイヤなんですよ。また、遮音性が高いと言うことは、外の音が聞こえにくいと言う事でもありますからね。

 そうは言っても、世の中の流れは確実にそっち方面。今回のネタもそっちですけれど、なかなか面白い機能がついています。

ソニエリ MH907 モーション起動 ヘッドホン engadget

「音楽の聴き方を永遠に変える」とのふれこみで予告されていた新製品の正体。ソニー・エリクソンが発表したのは、世界初の「モーション起動 ヘッドホン」 MH907でした。Motion Activatedとはなんぞやと申せば、ヘッドホンの片方を耳から外す動作で再生中の音楽を一時停止、戻せば再生開始になる、という仕掛け。Sony Ericssonはこの技術を SenseMe Controlと名付けています。またヘッドセットとして、電話が着信したらイヤホンの片方を耳につけて通話開始、外して終話も可能。

 永遠は言い過ぎだと思いますけど、普及したら・・・たしかに変わるかも。要するに、カナル部分にセンサーを用意しておいて、両耳に付けるとき「再生」、片耳だけ付けるか外すと「通話」、どちらかでも外すと「音楽は一時停止」という、携帯電話をマイク付きヘッドフォンの動作自体で操作するというコンセプトです。普通に手元のリモコンで操作すれば良いかもしれませんけれど、こちらの方が確かにスマートです。鞄の中に携帯電話を突っ込んでおいて、あとはヘッドフォンだけで直感的に操作出来るということで、通話まで対応するのは確かに便利かもしれません。切り忘れも防止できそうですしね。

 ただ問題は、普通のポータブルプレイヤーには使えないか、機器の方で対応が必要そうな所。少なくとも、iPodやiPhoneでは使えないでしょうね。コンセプトは面白いと思いますので、他社も真似をするならば案外簡単に、少なくとも携帯電話での音楽の聴き方はもっと手軽になるかもしれませんね。

 ちょっとしたことだけど、実はかなり便利でエポックかもしれない・・・とじわじわ思ってきました。たぶん、こういう事の積み重ねが、今と20年前の差って事なんでしょうね。


クラウドのファイルコンバートサービス

2009-09-22 23:59:59 | PC

 今、私の仕事上の立ち位置は二ヶ所あります。ひとつは本来の役職上、部署配属による立場。そしてもうひとつは、サポートセンターのおにーさんです。仕事についてから、一般事務業務で遭遇するであろう、「日常の困ったこと」に一通り対処してきたような気がします。
 ただ、これからも新しい案件は増え続けるでしょうね・・・。新しいファイルの種類が増えるから。

 そう、最近増えてきている問題は・・・まあ、私の本来の仕事の立場も関係してくるのですが、ファイルの種類の事が結構な頻度で持ち込まれます。一番多いのはオフィス2007形式の問題ですけれど、ほかにもJPEG画像やCADファイルをPDFに変換したいといった要望も聞かれます。

 これらは、「対応するソフトウェアがインストールされていないと、そもそも開くことすらできない」という、業務上、割と深刻な問題を抱えています。以前に実際に遭遇した案件では、先方から送られてきたファイル形式がppt・・・つまりパワーポイント形式で、こちらにはパワーポイントが入っていなかったり、一太郎形式(jtd)でそのまま編集して送り返してくれとか・・・こういうときにはファイルフォーマットの変更がすばやくできると便利ですよね。

 というわけで、今回はそういうサイトのご紹介です。

Convert.Files  CNET

 「Convert.Files」は、文字通りありとあらゆるフォーマットの変換に対応したウェブサービスだ。ドキュメントであればDOCX、DOC、 TXT、XLSX、XLS、PDF。イメージであればBMP、GIF、JPG、PNG、PSD。オーディオであれば、AAC、MP3、WAV、WMA。ビデオであれば、3GP、ASF、AVI、FLV、MPG、WMV。これらのフォーマットの相互変換がすべてオンラインでできてしまうのだから、まさに最強のフォーマット変換サイトと言ってよいだろう。

 このサイトは文書だけでなく、動画や音楽といったメディアファイルにも対応します。むしろ、本来はそっち向けに作られているのでしょうけど。専用ソフトには当然及びませんが、出先でも気軽に利用できるのはうれしいところですね。

 前半でビジネス向けに話をしましたけれど、頻度の多い使い方といえば、やはり動画などのメディアファイルの変換でしょうね。見つけた動画をすぐにPS3で見られるように変換したいとか・・・まあ、用途がすぐには思いつかないですが・・・いざというときには便利に使えると思います。

 今は、ファイルフォーマットがある意味氾濫しています。動画だけでも何個拡張子があることか。ですので、ファイルフォーマットの相互変換は今後の大きなテーマだと思うわけですが・・・本来は「絞る」方向で動いてくれるとうれしいんですけれどね。具体的には、「そろそろリアル形式とかやめようぜ」って話です。
 こういう時代ですから、このサイトはブックマークに入れておけば確かに便利に使えるでしょう。ただ、あくまでもウェブサービス・・・つまり、「ネットの向こうに情報を送る」ということを忘れないようにしてくださいね。特に社内、社外の機密文書などは、よーく考えてから利用することをお勧めします。


ソーラーパネルを髪の毛で?

2009-09-21 21:44:39 | Technology

※2010/01/03追記 ネタ元がでっち上げの可能性が高いです。注意。

 エコの波に乗って、流行ってますね、ソーラーパネル。

 流行るという言い方はちょっとおかしいかもしれませんが、これまでよりもずいぶんと注目度が上がっているのは間違いないですよね。
 なによりも、太陽光はコストゼロ!サハラ砂漠の一角をソーラーパネルに変えればヨーロッパ全部の電力をまかなえるような莫大なエネルギーを常に放出し続けているわけですからね。しかも、あと45億年は輝き続けるのですから、少なくとも人類が存在する間は無尽蔵にあると考えて良さそうです。
 一方で、「パネルの生産コストが回収できない」とか、「生産、輸送系まで含めて全体のCO2の排出量は決して低くない」とかの意見もあるわけですが、増産に伴うコスト低減等で、将来的にきっと解決できると思いますが。石油だって、大きなコストを掛けて輸送してきているのですから。

 他にも、太陽光が出ているときにしか安定して電力を生産できないことや、必要電力に応じて設置面積が広大になることなどのデメリットもありますけれど、可動部分が無いことから設置後のメンテナンスの容易さや、供給燃料が無いことによるランニングコストの低減など、他の方式とは根本的に違う太陽電池ならではのメリットはかなり魅力的だと思いますよ。

 先ほども触れましたが、現時点において、太陽電池の弱点の一つに生産コストがあります。つまり、高いんです。日本の様に経済的に余裕があり、例えば携帯電話の充電などのエマージェンシー用途に使いたいというならば、多少コストが高くても問題ないわけです。しかし、途上国において日常的に使うとなると、どうしてもそのコストがネックになってしまうとのこと。

 そこで、とあるネパールの学生が、太陽電池パネルの画期的な新材料を発見したようです。

ソーラーパネルにシリコンはいらない! 人間の髪の毛でOKだよ。 GIZMODO

太陽エネルギー自体は、特に新しいものではないけど、ご存知のとおりソーラーパネルはシリコンを使ってるぶん高くついちゃうので、各家庭が導入するにはハードルが高すぎます。その部分を、Karki君が髪の毛で解決したってわけです。

なぜ髪の毛がシリコンの代わりになるのかというと、人間の髪の毛に含まれているメラニン色素には感光性があるので、導体の役割をはたしてくれるんだそうですよ。

 髪の毛かあ・・・その発想はなかったなー。なんでも、ネパールでは髪の毛が普通に売っているらしいです。電池を買うよりもずっと安いし、材料も入手しやすいのでシリコンよりも大幅に安くできるのだとか。まあ、誰にでも多かれ少なかれ生えているものですからね。ただ、有機材料なだけあって、シリコンに比べて耐久性に問題があるようで、メンテナンスが結構な頻度でいるみたいではあります。このあたりは太陽電池の便利さがスポイルされちゃって残念な部分ですね。

 アイデアはすばらしいと思うし、入手コストも低く、確かに画期的。でも、自分のでもちょっとイヤなのに、他人の髪の毛を使うなんてのは、私はイヤだなあ・・・。シリコンパネルがもっと安くなってくれるか、色素系材料等の代替素材の開発促進を切望します。