Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

USBという名前のワイン

2008-10-31 22:13:38 | Thinkings

 今や、デジタル機器の標準接続規格として広まりつつあるUSBポート。出自であるPCだけでなく、各種ゲーム機やコンポ、テレビとかのAV家電にもついていたり、電源をとるためにコンセント代わりに使われたりと、その用途は多岐にわたっています。

 そっちに疎い人でも、とりあえず名前だけは知っているUSBポートですが、とうとうワインにまで侵略の手をのばし進出したみたいです。

USBポートワイン engadget

「USB」はカリフォルニア Peltier Stationワイナリーの酒精強化デザートワイン。USBといってもUniversal Serial Bus端子を備えているわけではなく、ボトルにUSBポートもついていません。「USB」という商品名になったのは当局の規制により、本場ポルトガル産でないと「ポート (ワイン)」を名乗れなくなったため。

というわけで、別に実際のUSBとは関係なく、暗に「ポート」を示したかったことと、単なる当てつけで命名されたようですが・・・。engadgetの記事の方がきれいな写真を使っていましたけれど、解像度が大きすぎるので販売元のPeltier Stationのホームページから画像を引用してきました。見事なUSBコネクタマークですね。

 私はワインに全くといっていいほど興味がないので知らなかったんですが、ポートワインの”ポート”ってポルトガルのことだったんですね・・・。知ったところで私は酒が全く飲めないのでそれを役立てる機会も少なそうですが、意外なところで一つ勉強になりました。

 また一つ守備範囲を広げたUSB。次はどんなものがターゲットとなるのでしょうか?家電とかだと直球すぎておもしろくないですが・・・まあ、「まな板・包丁」とか「農作物」につくようになったら世も末なんじゃないですかね。


MS Office、Web版提供へ

2008-10-30 20:24:43 | Thinkings

 Microsoft関連の記事がここ三回ほど続いていますが、とりあえずはここで一区切り。最後はMS OfficeのWeb版の話です。

 オフィススイートとして盤石の地位を築いたMS Office。事実上、そのファイル形式は業界のディファクトスタンダードとして機能しており、様々な他社製オフィススイートも、「MS Officeのファイルが読めること」を前提に開発されています。

 しかしながら、全部そろえると数万円という高価格が災いし、安価・無料で提供されている他社のオフィススイートにシェアを奪われるという現実的な驚異にさらされています。たとえば、MS Officeと同様の機能を有しながら無料で使えるOpenOffice.org、低機能ながらもブラウザがあれば場所や環境を選ばずに使えるGoogle Appsなど、MS Office以外の選択肢が増えてきたことや、低価格PCの急速な普及、「実は家庭ではそこまでオフィススイートを使わない」という事実にユーザーが気づき始めたことなどの複数の要因から、コンシューマー用途では選ばれにくい土壌ができつつあるのです。

 コンシューマーで使われなくなることは、ビジネス用途でも徐々に商売がやりにくくなることを意味します。価格や手軽さという面で攻勢をかけてくるライバルを迎え撃つための次の一手としてMicrosoftが選んだのは、他社に習うことでした。

 Microsoft、ブラウザで使える軽量版Office提供へ ITmedia

 米Microsoftは10月28日、Webブラウザで利用できる軽量版Officeスイートを提供する計画を明らかにした。「ソフトウェア+サービス」として製品を提供する戦略の一環だ。

 軽量版をリリースするのはWord、Excel、PowerPoint、OneNote。ユーザーはWeb経由でブラウザからOffice文書を作成、編集でき、ほかのユーザーとの共同編集も可能。

 長い前置きでしたが、MS OfficeもGoogle Appsのようなブラウザアプリ版をリリースするということです。利用料金は無料で、Windows Live IDがあればサービスインの後そのまま利用できるとのこと。

 画面を見る限りでは、さすがMS Officeの本家ですのでWordの再現度はかなり高いですし、Excel、パワーポイントも遜色なくさわれそうです。現時点のままリリースまで持ってくるならば、Google Appsを簡単に駆逐できるのではないでしょうか?

 問題は、収益の柱となっているMS Office自体の首を絞めやしないか、ということですが・・・これに関しては、ビジネス用途に関しては今まで通りのパワフルな・・・というよりも機能的に不足のないOfficeが使い続けられるだろうという自信があるようです。確かに、「明日からGoogle Appsしか使っちゃダメ」というお達しが職場で出たとしたら、とりあえず途方に暮れるでしょう。せめてOpenOffice.orgを使わせて欲しいと直訴する可能性が高いです。

 しかしながら、Web版のMS Officeの出来が必要十分であったなら・・・再現度が高いと言うことは、そのあたりまでWeb版でも手を入れられるということを意味しますので、もしかすると「Web版でビジネスもいきたい」という顧客が増えるかもしれません。このあたりのバランスは難しいですが、Microsoftがどのあたりまで機能を搭載してくるか、非常に興味深いです。
 それとも、Google Appsのように顧客用のサーバースペースを用意するようなクラウドサービスとしての提供を用意するかもしれませんけれど・・・パッケージ版の手前、どうするんでしょうね。


Windows 7のプレβ公開 Vistaより軽い様子

2008-10-29 23:59:59 | PC

 Microsoftの主催する開発者向けイベントであるPDCにおいて、次期クライアント向けWindowsであるWindows 7のプレβが配布。それと同時に、Vistaからの変更点がいろいろと明らかになってきました。
 当ブログでは、Windows 7およびOfficeについて、二回に分けて紹介をしていきます。

 一回目はWindows 7の話題から追っていきましょう。

 様々なIT系ニュースサイトをチェックしますと、各所で大きく扱われていまして、まさに情報が氾濫している印象です。とりあえず、コンパクトにまとめてあるengadgetの記事を引用。

マイクロソフト、Windows 7の概要を公開 ・ ネットブックでも動きます engadget

開発者イベントPDCにて、マイクロソフトがWindows 7の概要を発表しました。キーノートで実演されたWindows 7の新要素は大きく変わったタスクバーやウィンドウの挙動などユーザーインターフェースの進化、Liveサービスとの連携強化、また基幹部分でVista を元にしながらメモリ管理の最適化と全般的なパフォーマンス向上が図られネットブックでも問題なく作動すること。

 目を引く変更点としては、Windows95からの伝統的なタスクバー表示をボタンからアイコンに変更したこと。UACの使い勝手の改善。マルチタッチの採用。サイドバーの撤廃があります。ほかにも細かい変更点はたくさんありますけれど、見た目に大きく影響するのはこのあたりでしょう。

 タスクバー表示の変更は相当なインパクトがありますが、エンドユーザーに訴求点として高いのは、やはりUACのうるささを低減できることでしょう。ソフトウェアをインストールするのに、しつこいぐらい許可を求めてくるUACですが、その許可を求める頻度を大幅に低減させたり、ソフトウェアの種類によって個別に設定することが可能になりました。安全を提供するとはいえ、あまりに面倒・・・その意見に譲歩した形ですね。ソフトウェアのインストール中に気を抜けない今の状況からはずいぶんと改善されるのではないでしょうかね。
 サイドバーの撤廃はちょっと残念ですね。ガジェットは廃止されませんのでそのまま使えるのですが、それをまとめておく領域として割と気に入っていたので、設定によって似た挙動が使えるようになるといいのですが。

 さて、engadgetの記事を引用したのにはちゃんと理由があります。それはこの部分を引用したかったから。

Windows 7が「Vistaとばし」でミニノートに採用されることはメーカーの発言などからすでに知られていますが、キーノートではマイクロソフトSVP スティーブ・シノフスキー氏が「1GHz CPU、1GB RAMのネットブック」で動いているWindows 7を披露、起動後の状態でも500MBのメモリが空いていることをアピールする場面もありました。

 ほかのニュース記事ではあまりこの部分について触れていなかったんですね。この部分を見る限りでは、現行のVistaよりも幾分か軽く、XPよりもなんぼか重いと言えそうです。Windowsの歴史が始まって以来、初めての「メジャーアップデートによる軽量化」となりそうな雰囲気です。Asusがすでに、EeePCにVistaを採用せずWindows 7を採用することを明言していますが、元々PCメーカーには互換性などの問題で早期にフィードバックを求めていたことから、Vistaよりもハードウェア要件が低くなっていることは確実でしょう。今後XPプリインストール要項を縮小し、徐々にWindows 7に移行していくことになりそうです。

 発売当初から、様々なネガティブキャンペーンを受けてきたVista。そのカーネルを引き継ぐことで互換性を克服し、様々な使い勝手を向上したWindows 7によって汚名を返上することができるのでしょうか。折しもバージョン番号の増え方も一緒であるWindows2000からWindowsXPに移ったときのように、幸せな移行ができるといいのですが。


Windows Azure?

2008-10-28 21:53:18 | Technology

 一時期はSaaSがはやったけれど、今はクラウドが人気。ビジネスの分野でいかに花盛りかは、ウェブニュースの過去のトピックをのぞいてみれば一目瞭然です。AmazonやSaleforceが開拓したこの分野に、GoogleがGoogle Appsで参入し、今度はMicrosoftが新たな「Windows」を投入することで覇権を狙っているようです。

マイクロソフト、Windowsのクラウド版「Windows Azure」を正式発表 CNET

 ロサンゼルス発--Microsoftは米国時間10月27日、Microsoft社内のデータセンタからインターネットを通じて提供される「Windows Azure」を発表した。

 この新しいWindowsファミリであるAzure(アジュールと読むらしい)はMicrosoftによるとクラウドOSということになるらしいです。・・・何ですが、そもそもクラウド自体がエンドユーザーには縁のない話ですし、そのOSと言われても実態が全くわかりません。かくいう私もそうです。

 そんなわけで、ちょっといろいろと調べてみることにしました。

 まず、クラウドとはなんぞや?ということですが、「ネットの先にあるブラックボックス。雲みたいに広がっているからクラウド」と乱暴にまとめてみました。雲の中のことはよくわからないし知る必要もないけれど、こちらから必要なデータや指示を送ると結果が帰ってくる仕組みのことです。このような、データ処理やデータ管理をサービスと呼び、サービスの単位で機能を切り売りして提供するビジネス形態をとります。クラウドサービスを提供しているサーバーは運用元が管理し、顧客側はクライアントだけを管理する形になります。
 まるっきりSaaSですが、クラウドの考え方に照らすとSaaSもクラウドの一部になるそうです。

 具体的な例を出すならば、Amazonが提供しているクラウドサービスであるEC2は、アマゾンのサーバーから必要な分だけの帯域と要領を「切り売り」して提供するもので、顧客側は自社でサーバーを用意しなくても、Amazonのサーバーを利用して自社用のサーバーを立ち上げることができるようになっています。この場合の「サービス」は、自社サーバー立ち上げに際してのリソースです。顧客は、サーバーの設置費用や維持費を支払う代わりに、Amazonにサーバー「サービス」の利用料を払うことになります。

 では、Windows Azureはどんな差別化がされたクラウドサービスなのでしょうか?

 発表によるならば、Azureの最大のセールスポイントは「従来の資産をそのまま使える」点にあるようです。
 とりあえず、現行のMicrosoftが提供しているウェブサービスはすべて利用できる・・・というよりも、Azureがその基幹プラットフォームとなること。そして、開発者に大きく間口を広げたことが挙げられます。
 ASP.NETなどのウェブサービスはもとより、Microsoftの提供するVisual Studioによる開発、またIBMのEclipseといった他社製の開発環境にも対応するようです。そのために数多くのAPI等を提供するようですが・・・そのプラットフォームで動くアプリケーションのためにまとまったAPI群を提供するというのは、考えてみれば確かにOSそのものですね。

 サーバーのハードウェア運営を他人に任せることのできるクラウドは、たぶん今後大きく発展していくことでしょう。いくら「Webサービスにすべてを任せるのは危険」と叫んでみたところで、この大きな流れは今更止まることはないのでしょうね・・・

 ちなみに、クラウドに対して否定的な立場をとっている一人に、GPLの創始者、オープンソースの体現者ともいえるリチャード・ストールマン氏がいます。

「愚かな考え」--R・ストールマン氏、クラウドコンピューティングを一蹴 CNET

  先に「クラウドはブラックボックス」としましたが、ネットの先の、管理の離れてしまうところで行われる所行に御大は我慢できないご様子です。・・・まあ、確かになんとなく気持ち悪いといえばそうですね。


地上アナログ停波まで1000日

2008-10-27 20:39:35 | Thinkings

 とうとうというか、やっとというか。アナログ停波まで残り1000日となりました。よりいっそうの周知徹底のため、大阪でイベントが開かれたようです。

地デジ移行まであと1000日  大阪・千日前でイベント 47NEWS

 地上デジタル放送への移行まであと1000日になったのに合わせ、大阪・千日前で、準備を呼び掛けるイベント「地デジまで、あと1000日@千日前!」が開かれた。

 まだ1000日もあるのか!ってのは、家電屋で地デジ対応テレビしか売っていない今、結構な数の皆さんが思っているのではないでしょうか。この間のオリンピック需要など、いまやテレビは薄型一色ですからね。大型テレビも価格が滝のように下がってきていますので、結構な家庭で買い換えが進んでいるのではないでしょうか。

 しかしながら、高齢者のみの世帯とか、私のようなアレゲな人がいない世帯ではそうも言ってられないようです。

 結局のところ、地デジを見るにはどうしたらいいかとか、逆に見られなくなるのはいつなのか?という周知が完全に進んでいないのが問題で、漠然と「テレビがいつか見られなくなる」という不安だけが先行している状態のようです。その不安につけ込んで、こんな詐欺が横行しているとのこと。

地デジ詐欺、横行…高齢者狙い、高額な工事代請求 YOMIURI ONLINE

 地上波テレビ放送が2011年7月にデジタル放送(地デジ)に完全移行するのを前に、高齢者らが「地デジを見るために必要だから」と高額な工事代を請求されたり、テレビの“調整料”をだまし取られたりする被害が相次いでいる。

 今や懐かしい2000年問題の時もそうでしたけれど、このような話題性のある不安ごとが出てきたときは、高齢者は格好のターゲットになってしまいますね。周知が不足と言いますけれど、テクノロジー関連の話はどうしたって難しいと思いますよ?それこそ、役所の人間とか高齢者が集まるイベントで周知するとか・・・なんというか、横のつながりを何とかしていく方向で考えていかないと何ともならないのではないでしょうか。

 とはいえ・・・いまテレビを見ない人も増えました。かくいう私もそうなんですけれど、模様替えをしてテレビを別の部屋に置いたとたん、さっぱり見なくなりました。自分でびっくりです。
 「そもそもテレビなんて見ないから関係ない」人にとっては、こういう話も対岸の火事なんでしょうね。


とうとう実用化間近か? 汎用家事ロボット

2008-10-26 18:14:05 | Technology

 いやあ、夢が広がりますね!メイ・・・家事ロボットというやつは。

 ASIMOが仕事をしだすようになってから日々現実味を帯びてきていた「家庭用ロボット」のうちで、もっとも実用性が重視されるであろう「家事をこなすロボット」が東大によって開発されたらしいです。

 以前、新聞の見出しにも上った「お掃除ロボット」。まあルンバなんですが、あれを見てがっくりきた者としては、期待半分あきらめ半分という気持ちで記事をのぞいてみたのですが・・・

掃除や洗濯これ1台で 東大やトヨタなど家事ロボ開発 asahi.com

写真

掃除や洗濯、食器の片づけなど、家庭内でのいろいろな仕事を1台でこなしてくれる「家事支援ロボット」を、東京大やトヨタ自動車などの研究グループが開発した。東京大で24日、その仕事ぶりが公開された。

 このロボットは車輪で移動し、身長は155センチ。単身世帯や高齢世帯の家事負担を減らすことを目標に開発した。事前に命令しておけば、留守中に家事をこなしてくれる。

 足は車輪だけど、ちゃんと人型してる!掃除などはモップなどの既存の道具を使って人間の用にやる模様。見た目はメカメカしいですが、ここまで技術が進んでいることに単純に驚きました。テーブルの下も、いすをどかしてちゃんと掃除するんですって。何より、それら一連の動作を自立してできるというのがすばらしいですね。

 また、以前は足が車輪ですと、家の中の移動がかなり制限されていましたが、今はバリアフリーの考え方がかなり進んでいますので、ターゲットとされている高齢者世代の家庭ではそれほど障害にならないでしょう。

 お値段は一台100万円ほどにできないか、ということですけど・・・これって、高齢者もそうですけれど単身者や共働きの夫婦世代でも需要がありますよね。改良が進んでできることが増えていったら、それこそ家事はロボットに任せてゆっくりできるという未来が待っているのかもしれません。
 けれど、高齢者はそれでいいとして、若い人たちもそれで本当にいいのか・・・ちょっと不安と言えば不安ですねえ・・・。


盗っ人猛々しい Microsoftの対策に中国人、怒る

2008-10-25 17:58:53 | Thinkings

 改めて「中国の著作権意識のなさ」にあきれた次第。

 以前このブログでも紹介した「海賊版だと判断された場合、デスクトップを真っ黒にする」というMicrosoftの対策ですが、メインターゲットとなっている海賊版天国・中国ユーザーが理不尽に怒りまくっている様子。

中国ユーザー、Microsoftの海賊版対策に激怒

 「どうしてMicrosoftが自動的にわたしのコンピュータに接続するのか。このコンピュータはわたしのものだ!」と、憤慨したあるブロガーは中国の人気WebポータルSina.comに記している。「Microsoftには、わたしの同意を得ずにわたしのハードをコントロールする権利はない」

 端から見れば「金も払ってないのに権利主張だけは一丁前かよ」となりますけれど、よくわかりませんが、弁護士まで出張って海賊版ユーザーの権利主張を行っているようです。

 ・・・中国においてソフトウェア産業を発展させるには、ウェブサービスかオープンソースくらいしか選択肢はなさそうですね。たとえ組み込みでも、すぐにコピーがばらまかれることでしょう。企業の苦肉の防衛策にもここまでは向かうのですから、中国の一般市民や現地企業に対してはソフトウェアで商売できるとは考えない方が良さそうです。

 少なくとも、その可能性があることを承知で海賊版Windowsを使っているにも関わらず、こんなことをのたまっているユーザーがいる時点で、今後10年はまともにならないのではないでしょうかね?

 「プログラムを書いているときにコンピュータの画面が真っ黒になったら、おそらく重要な情報が失われるだろう。その損失を誰が埋め合わせてくれるのか」

 北京の弁護士ドン・チェンウェイ氏(35)は、Microsoftを「中国最大のハッカー。ユーザーの同意もなく、法的な権限もなくコンピュータに侵入している」と表現していると、China Dailyは記している。

 餃子の薬物混入の時もそうですけれど、政府主導で「著作権」・・・というか「金をちゃんと払う」という教育を施さないと、中国国内でのソフトウェア開発にとってもよくないような気がしますけれどね。


スペースを気にせずデュアルディスプレイを

2008-10-24 20:48:24 | PC

 まず最初に謝っておかなくてはなりません。私はPCのパーツ、周辺機器メーカーであるセンチュリーを、海外企業だとずっと思い込んでおりました。謹んでお詫び申し上げます。・・・裸族シリーズが出始めたあたりで気づいても良さそうだったのに・・・

 とりあえず謝っておいたということは、今回のネタはセンチュリー関連。バスパワー駆動のUSBサブディスプレイです。

USB接続&バスパワー駆動の4.3型サブディスプレイ plus one engadget

なぜか海外の通販サイトで先行販売されていたセンチュリーのUSBサブディスプレイ「plus one」が国内でも発売となりました。LCD-4300U 「plus one」はUSBで接続する4.3インチWVGA (800 x 480)の小型ディスプレイ。パスパワーで作動するため、 USBケーブル一本でサブディスプレイを追加できます。

 最初はお手軽デュアルディスプレイ、とか気軽にモニタ追加とか枕詞につけようと思ったのですが・・・15~17インチのディスプレイが今冗談みたいに安いですので、こちらの製品の方が実は割高。従来型の方が汎用性も高いですしね。

 しかしながら、用途を限定するならば、USBケーブル一本でつなげられるサブディスプレイというのは意外に魅力ではないでしょうか。

 私はここ数年、家のPCは常にデュアルディスプレイ環境で使っていますが、何が便利かと言えば「最大化が二画面で別々に行えること」。単一の大型ディスプレイに比べてデスクトップを完全に分けられる点は、資料を参照しながら記事を書いたり、iTunesで音楽を垂れ流しながら作業をしたりという用途に重宝しています。今回紹介したディスプレイに関しても、iTunesを常に最大化で表示させておいてジュークボックス替わりに使うとか、スケジューラーを常時表示しておいてカレンダー代わりに使うとか、RSSチェッカーを走らせておくとか、ランチャー代わりにショートカットを並べておいたりとか・・・使い方次第では本当に便利に使えるのではないでしょうか。

 液晶になってCRTよりはずいぶんとましになりましたが、それでもどうしてもスペースをとってしまうデュアルディスプレイ環境ですが、スペースやコンセント的にあんまり悩まされることなく導入できるこのサブディスプレイはなかなかおもしろいのではないでしょうか。

 ・・・いやまあ、周りの知人にもデュアルの良さを啓蒙しているのですが、なかなか皆さん手を出してくれない。いや、わかりますよ?何で二枚もディスプレイを買わなくちゃいけないとか、そんなものを置けるほどスペースに余裕がないとか。あ、あと、みた直後に軽く引くとかね。
 こういった製品ならば、まだ真っ向から勧めやすいんですよ。導入しやすいし、見た目も仰々しくないし。そういった意味では、「別に自分は欲しくないけど、知人にデュアルディスプレイを広めたい」と考えている私のようなデュアルディスプレイユーザーがもっとも待ち望んでいた製品かもしれないですねえ。


テレビじゃないの? 三菱のVISEO発表

2008-10-23 20:47:16 | PC
 昨日は風邪引いて寝込んでしまいました。まさかご飯が食べられなくなるなんて・・・久々に健康はいいと思った次第です。

 さて、今回は液晶ディスプレイの話。
 液晶ディスプレイと一口に言いましても、スタンダードなものから変わり種まで本当にたくさんの種類が存在します。今はDVDとかフルHDとかの関係でワイドタイプが人気ですね。また、近頃のテレビには決まってD-sub 15ピンコネクタがついてきますので狭義にはこれもディスプレイといえなくもないですね。・・・まあ、そう考えると「主としてPC画面を映す」ということで別に文句はないんですけれどね。

三菱、業界初の3波対応地デジチューナーを搭載するフルHD対応21.5V型ワイド液晶ディスプレイ Digital Freak

三菱電機は、液晶ディスプレイ「VISEO」シリーズの新モデルとして、PC用液晶ディスプレイとしては初めて地上・BS・110度CSデジタル放送チューナーを内蔵したフルHD対応の21.5V型ワイド液晶ディスプレイ「MDT221WTF(BK)」を発表。

 仕様をみると、デジタル三派対応のほかにもHDMIやD端子、S端子、コンポジット端子とテレビ用の入力を網羅。・・・つかこれ液晶テレビの外装を取っ替えただけじゃないの?解像度もWUXGAじゃないし、とか思いましたけれど、現在の三菱のラインナップには22.1型はない模様。もともと三菱の液晶ディスプレイは定評がありましたので、ディスプレイを一つにまとめたいという需要に応えた形になるんでしょうか。
 ・・・まさか、PC用と普通のテレビを同じラインでつくる試金石とかではないですよね。

 問題は小売店ですよねえ・・・PC用ディスプレイと銘打ってあるからには家電店でテレビの隣に並ぶなんてことはなさそうですし、PC用ディスプレイのところに置くと、セールスポイントであるチューナー内蔵が引っ込んでしまいそうです。ただ、今後もチューナー内蔵の製品は継続していくようですので、後2代ほど世代交代するころには他社も含めて「全部入り」が認知されてくるかもしれませんね。

メモに特化したお手軽デバイス ポメラ

2008-10-21 20:23:03 | Technology

 これ、大学時代に出ていたら間違いなく買っていたと思いますけれど・・・

 事務機器メーカーのキングジムから、手軽にキーボードでメモがとれるDS大のデバイスが登場しました。

入力はテキストデータだけ――折りたたみ式キーボード搭載の「ポメラ」 ITmedia

 ポメラには、折りたたみ式キーボードと4インチのモノクロVGA液晶画面(640×480ドット)を搭載。入力できるデータはテキスト(TXT形式)のみで、日本語入力環境は組み込み向けのATOK 2007を採用した。MS-IMEモードも選べるようになっている。JIS第1水準、第2水準の文字のほか、100単語までの辞書登録も可能だ。

 キーボードはJIS配列で、キーピッチが17ミリ、キーストロークが2ミリ。キングジムでは「Let's noteのRシリーズのキーボードを意識した」という。

 おもしろいのは、キーボードが二分割の折りたたみ式になっており、本体を開いてキーボードを広げると、何とかタッチタイピングができる程度のキーピッチが確保できるところ。また、入力できるのはテキストのみと割り切ったことで、起動と終了の速度アップおよび文字の装飾などの気をとられることなく、メモに集中できる仕様になっています。

 入力をテキストのみに割り切ったのは英断だったと思います。PC上のメモ帳をそのまま切り出した形で、かつ何の説明もなくとも使い始められます。保存容量を限ったのも、あくまでもPCで管理するというコンセプトを明確にするにはよかったんではないでしょうか。

 ただ、問題を挙げるとするならば、やはり価格でしょう。

 電子辞書が一万円台からある中で、ハードウェアにこだわったとはいえ、ここまでのシンプルな仕様で2万7千円はちと高いのではないでしょうか。せめて一万円台だったら手が出しやすいのに、と思ってしまいます。

 何でもありの機器が世の中にあふれている中で、テキスト入力のみに絞ったポメラ。私だったら思わず電子辞書などをつけてしまいたい誘惑に駆られたと思いますけれど、目的を絞った機器というのはそれだけで使いやすさにつながります。そのあたりが、事務機器屋と総合電子メーカーの差なのかなあと思ってしまいました。