インターネットのURLは、通常アルファベットと数字と記号・・・基本的に1バイト文字のみで表現されています。しかしながら、国ごとに使われている言語は当然違いますので、国内のサイトにその国の文字を使いたくなるのは当然・・・とは言えないかもしれませんが、出てくる要望ではないでしょうか。
そのような声を受けて、現在では日本語2バイト文字を含むURLがいくつか登録されています。例えばこんなのとか。
ここは、日本におけるインターネット利用の元締めである総務省のサイト。早々と日本語ドメインを登録しているようです。そして、そして、今度はトップレベルドメイン、具体的に言うと、.jpとか.comとかと言った、サイトの最後につく大元のアドレス表記まで日本語が使えるようになるそうです。
日本語ccTLD「.日本」導入へ、「.大阪」などご当地ドメイン名も INTERNET Watch
総務省は28日、情報通信審議会情報通信政策部会の「インターネット基盤委員会」が取りまとめた報告書「21世紀におけるインターネット政策の在り方~新たなトップレベルドメイン名の導入に向けて~(案)」を公表した。新たに導入する日本語を用いた国別トップレベルドメイン名(ccTLD)を「.日本」とすることなどを盛り込んだ。6月3日までパブリックコメントを募集する。
先の総務省の例ならば、”http://総務省.日本”となるわけですね。
ただ、これによってわかりやすくなるかと言えば、効果には疑問が残ります。と言いますのは、二バイト文字を使うことで他言語のユーザーからはアクセスできなくなる事がひとつ。これは総務省にアクセスしてもらうと分かるとおり、今のところはhttp://www.soumu.go.jp/にリダイレクトを掛けているだけですのでそこまで大きな問題にはならないかもしれません。そしてもう一つは、URLを直接入力する事がすっかり無くなってしまったことです。
必要な情報を探すときには、とりあえず検索すれば高確率で目的のページが見つかります。極端なことを言えば、先の総務省にしても、Googleの検索窓に”総務省”と打ち込むだけで良いのですから、たぶんURLが日本語になるよりもずっと簡単にアクセスできるでしょう。
最終的にどれくらいまで普及するか分かりませんが、私は別に普及しなくても良いんじゃないかなあ、と思ってます。検索エンジンが十分機能している現在、URLを日本語にすることにそこまでの意味を見いだせないのですね。そりゃあ確かに、必ず目的のページにたどり着けるという事は言えますけど。
なんだか、検索エンジン黎明期に、ありそうなURL(NASAとかwhitehouseとか)をぽちぽち打ち込んでウェブページを見ていた頃を思い出しましたよ・・・