Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

恋するプログラム

2005-04-30 13:03:20 | PC
 たびたびプログラムの話題も出ていることからも分かると思いますけど、私は一応サンデープログラマーだったりします。今はビジネス・・・というかちょっとしたツールしか公開していませんが、私が元々プログラマーになったきっかけとも言えるのが、人工無能だったのです。

 もう何年も前から、人工無能のアーキテクチャを考えるのは私のライフワークになっておりまして、様々な方法を考えてきました。
 しかしながら、一人でやっていると色々と限界もあるというもの。設計段階で止まっているものもあれば、どう考えてもうまくいかないという思考のジレンマに陥ることもしばしばでした。

 そんな中で、たまたまおもしろそうな本の記事を見つけました。

恋するプログラム~Rubyでつくる人工無脳

 早速取り寄せてみたんですけど・・・会話の内容は、予想の範囲内でした。しかしながら、感情モデルや品詞解析、webの利用とかなり手広くやっています。と言うよりも、人工無能で本一冊書こうと思うくらいの人です。やはり人工無能に対する愛情みたいなものがにじみ出ているようです。
 このあたりは実装で色々参考になると思うので、私としてはこの本は十分に価値有りです。

 価値有りと言いますか、人工無能を扱った書籍というのは実はほとんど無いのです。実際の業務に全く役に立たないばかりか、作っても結局ジョークで終わってしまう事が多く、そのわりには文法解析など何気に面倒な処理を多く要求される人工無能が敬遠されてきたのも分かる気がします。そう言う意味でも、和子の書籍は私的に価値がある書籍なのです。

 人工無能は数あれど、HALみたいな会話をしてくれる、ましてや某メイドロボットみたいな応対をしてくれるものなんてのは「不可能である」というのが現在の通説だったと聞いたことがありますが、「ノイマン型コンピュータに、理論上シミュレートできないものはない」と言うのも通説としてあったはずですので、脳がコンピューターである以上は、いつか実現できるもの・・・と考えてしまうのは私だけでは無いんでしょうね。
 

我が家にもメイドロボ

2005-04-29 12:07:06 | Weblog
 むかしむかし、たいそう罪作りなゲームがありましてな。俗に東鳩などとよばれているんですが、そこに「メイドロボ」なるものを一気に広めたキャラクターがでておりました。
 私の大学の人も「いつか作りたい」とか「欲しい」とか色々と行っておりましたが、設定上の金額は「高級車2台分」。今から考えると実に妥当な金額だと思いますけど、「まあ庶民においそれと変える金額ではないやね」などとボケーッと考えておりました。

 それが。

 激安10ドルの「メイドロボ」

 10ドルだって!?
 記事のタイトルを見たときに、思わず我が目を疑いました。急いで記事を見てみますと・・・

 問題のサイトをクリックすると、表示されるのは「RoboMaid」なる珍妙な物体。てっぺんに穴が空いた帽子、のようなお盆状物体の真ん中に、ロボットっぽいボールが収まっている。サイトには「ヨーロッパからやってきたロボットチックな掃除機」と書いてあるのだが……。

 ・・・萌えねえ。じゃなくて。
 要するに自走式の掃除機、というかモップですね。期待させやがって・・・まあ、10ドルなんだからそれはそうだろうと言う気にもなりますけどね。

 ですが・・・このサイトにあるムービーも見た瞬間に、「え?10ドル?」とか思いました。
 いや、すげえ優れものに見えるんです。全自動で、床をすいすいクリーニング。よく考えれば掃除機よりもモップなら確実にほこりは取れます。それに、割とインテリジェントな機能が付いているらしく、壁にぶつかるとオートで方向転換、掃除が終わるとオートパワーオフ。一体どうやっているんだと思うくらいです。
 これが10ドルなら確かに激安・・・いやさ、元の値段の60ドルでも納得できる価格です。

 問題は、そのロボットに任せられるくらい日本の住宅は広いのか?とか思うことと、少なくとも畳やカーペットには使えないと言うことですね。って、うちは食卓と事務所くらいしかフローリングむき出しの所がないんだけど・・・

 私の管理している部屋には少なくとも要らないなー、と言うことは理解しました。ま、人間型のメイドロボができるまで、気長に待つとしますか。

免許証落とした・・・

2005-04-26 23:21:27 | Weblog
すでに警察には届けましたけどね・・・

はあー・・・何やってんだ私は。
取りあえず落とした場所に検討は着いているので、コンタクトは取ってみますが、見つからなかったらへこむなあ・・・

後は特に困ったものは入ってませんけど、暗澹たる気分ですよ。

大惨事。-JR西日本-

2005-04-25 22:03:42 | Weblog
 私がこのブログを始めてから、新潟地震や福岡地震、台風など、様々な自然災害による大惨事が起こってきました。

 しかし、今回のものは間違いなく人災です。

 電車脱線、50人死亡 417人けが 兵庫のJR宝塚線asahi.com

 私は昔、「日本の電車は世界一時間に正確だ」と教わったことがあります。
 大都市圏の超過密ダイヤを考えれば、それも頷けるというものですが、今回の大惨事にはそれも関係しているようです。
 また、線路の上への「置き石」も原因の一つではとささやかれておりますが、いずれにせよまだ原因は分かっていません。

 私は大学時代、自宅生でしたので、毎日電車に揺られて学校へ行っておりました。電車の中では当然「生命の危機」なぞ感じるわけもありませんから、いつものほほんと本を読んでいたものです。
 しかし、今回のニュースはその常識を簡単にひっくり返してくれました。
 50人死んだんです。400人以上ケガをしたんです。これが、現実なんです。

 考えてみれば、時速70~90キロでこの被害ならば。
 新幹線が、もし、脱線し、建物につっこんだなら。

 時速300キロが、コンクリートの塊につっこんだなら。

 何をどう言い訳しようが、すでに事故は起こってしまいました。原因が何であったかにせよ、置き石をタダのイタズラと考えていた輩はしばらく眠れないでしょう・・・

ミイラ取りがミイラに。ウイルスバスター転じて・・・

2005-04-24 02:31:23 | Weblog
 先ほど、ウェブのニュースを見て初めて知りました。とんでもないことになっていますね。

 以下、産経新聞から。

トレンドマイクロ社が謝罪会見 ウイルス対策ソフト不具合

JR東日本や新聞・通信社などのLANや端末のトラブルを受け、トレンドマイクロ社は23日夕、東京都渋谷区の本社で記者会見。同社のウイルス対策ソフト「ウイルスバスター」を最新のものに更新したコンピューターの中央演算処理装置(CPU)使用率が100%状態となり、動作が著しく遅くなったと明らかにした。大三川彰彦・執行役員日本代表は「ご迷惑を掛け、申し訳ありませんでした」と陳謝した。

 ネットによる自動更新の悪い面が一気に表面化しましたね。主な被害としては、

LANトラブル相次ぐ JRやメディア各社 ウイルス対策ソフト原因か

JR東日本や大阪市営地下鉄、朝日新聞社、読売新聞社、共同通信社などで23日午前、端末から社内LANシステムへの接続ができなくなるなどのトラブルが相次いだ。

他、個人ユーザーにももちろん相当な被害が広がっているようで、朝日新聞の記事では、

ウイルスバスター不具合 ユーザー苦情にPC会社悲鳴

 「パナソニック」ブランドの松下電器産業やNECなどパソコンメーカーの相談窓口には23日朝から個人ユーザーからの苦情電話などが殺到し、対応に追われた。

と報じています。なんでも、サポートセンター内の社員のパソコンもウイルスバスターを使っており、自分のパソコンも起動しない中で苦情を受けたとか。

 まさに、ミイラ取りがミイラに。ウイルス対策するために導入したソフトが、一転ウイルスに化けてしまったと言う事態です。

 原因は、トレンドマイクロ側の謝罪会見からも分かるように、

ウイルスバスター、発売元がテスト怠り障害

と言うことです。完全な人災・・・もしも故意であるとしたら、完全な”テロ”です。

 今回は、こういう事態を防ぐためのソフトが見過ごすもの・・・つまり自分自身が原因だったという、ある意味「あってはならない」そして、「防ぐことがほぼ不可能な」事例です。私はノートンを使っていたため難を逃れましたが、今後シマンテックで同様の事例が起きないとは限りませんので、「こういう可能性もある」といういい教訓になったと感じています。
 しかしながら、教訓にしてはずいぶんと痛いものだったように思います。
 と言いますのは、今回の一件で「ウイルス対策ソフトは穴である」そして、「影響範囲が恐ろしく多岐にわたり、そして大きい」という事が知れたからです。

 先に、私は”テロ”という言葉を使いましたが、それが現実に起こってしまったら。トレンドマイクロとシマンテックの2社とも押さえられ、同時にウイルスにされてしまったら・・・今回の事例からも分かるように、今やインターネットにつながっているパソコンが、社会の中でずいぶんとウエイトが大きな位置に、相当数配置されていることが知れました。しかも、それらを止めたとすると、確実に被害が出るという確証まで出してしまいました。

 今回は、これで収集に向かうでしょう。しかし、各ウイルス対策ベンダーは、「自分たちは社会にとって重要な部分を扱っている」という心構えをいっそう強化して欲しいものですね。そうでなければ、またこのような事態を招くかも知れません。

 それにしてもウイルスバスターのシェアって本当に大きいんですね。

ことばのパズル

2005-04-23 00:28:57 | Thinkings
 と言っても、別にもじぴったんのことではありません。

 例えば、仕事でよく使っているテクニカルタームを、門外漢の他人に伝えようとする。普段、自分が何気なく使っているものを、改めて他人に説明するのは難しいものです。
 また、自分は何となくでも理解している、「何でそうなるのか」という理屈を、「専門用語を使わずに」優しい言葉で伝えるというのは困難を極めます。
 まさに、ことばのパズル。どんな言葉で、何をどのように例え、どのあたりまで話すのか。相手の事を考えて、臨機応変に文章を組み立てるのは本当に難しいですね。
 パソコンのマニュアルがその良い例です。イヤもう本当に、優しくない。テクニカルタームを説明するのにテクニカルタームを使っているので、横文字嫌いには読めさえしないものになっています。例えカタカナを使わなくても、内容は普段使わないような熟語のオンパレードで、しかも一時しのぎにしかなりません。

 それだからこそ、うまく伝えられた時の喜びもひとしおです。
 今日は、「日本の国債とインフレ」「郵政民営化が何故必要か」についてうまく説明ができたようです。自分の考えを人にうまく伝えられたときは、双方ともハッピーに成れますね。

 もう一つ。他人に物事を伝えると言うことは、自分なりに、その事について整理をしなおすという作業が不可欠になります。そのため、「自分の理解が足りない部分」「今まで見えていなかった部分」「その考えから派生する新たな考え方」が見えて来ることもしばしばです。他人に伝えることで、自分自身の理解も深まる。まさにハッピーです。

 言葉は本当に難しいです。しかし、それをうまく使えなければ、コミュニケーションができなくなるのが現代社会。仕事をするにも、面接を受けるにも、友達と話すときでさえ、「伝える技術」は大切です。まずは、自分なりに理解すること。そして相手の立場に立つこと。

 昔から言われていること。だからこそ、難しい。これからも精進したいものです。

 

ゆとり教育の被害者

2005-04-22 00:59:36 | Thinkings
 今日も今日とて帰りが遅くなってしまいました。遊んでいたり長電話したりしたのが悪いんで自業自得ですが、なんて言うかタイミングが悪いです。

 さて、文科相が謝ったみたいです。一体誰に謝ったのか、それは当然、被害者にです。

文科相がゆとり世代に謝罪 茨城大付属中で

中山成彬文部科学相は21日、「スクールミーティング」で水戸市の茨城大教育学部付属小、中学校を訪問し、ゆとり教育について「導入は拙速すぎた」とゆとり世代の中学生に謝罪した。

 ゆとり教育を導入したことによって、教育の場の混乱や学力の低下の懸念が一斉に叫ばれ、それが事実になってしまった世代に対しての謝罪です。
 今まで私は、「社会システムの一部として、ゆとり教育は悪である」と考えてきました。つまり、被害者は「日本」であると考えていたのです。
 しかし、現実はどうでしょう。

 意見交換で中3の男子生徒が「教科内容が見直されることで(ゆとり世代の)僕たちの代だけ上や下の学年に劣ることになるので心配」と訴えると、中山文科相は「ゆとり教育の見直しで教科書のページ数も元に戻りつつある。皆さんには申し訳なく思う」と謝罪した。

 ゆとり教育という「障害」によって「勉強の機会」を奪われた世代が存在し、彼らのデータによって、ゆとり教育が「悪である」と認識され、改善・・・ではなく撤回をすることになった。
 つまり、彼らは犠牲になったと言えるのです。文科相が謝罪するのはむしろ当然と言えるでしょう。

 教育の機会は、日本が先進国である以上は、義務であり、権利でもあるのです。逆に言えば、他の地域に生まれていたならば、与えられなかったかも知れない大変貴重なものです。
 私は決して出来のいい学生ではありませんでしたが、その教育の機会によって、そこでしか学べなかった、学ばなかったことにたくさん触れました。その経験は、私の中で取捨選択され取り込まれています。
 しかし、彼らにはその取捨選択すべき選択肢が、悪意は無かったにせよ、意図的に狭められてしまいました。それは未来を刈り取られたに等しい行為です。

 やってしまったことを元に戻すことは困難ですが、フォローすることによって流れを近い位置に戻すことは可能です。「社会システムとしての」流れに、文科相は「ゆとり教育の見直し」というフォローを入れました。しかし、「ゆとり教育世代への」フォローはまだ為されていません。
 彼らへのツケをどのように精算するか・・・踏み倒す様なマネをしては欲しくないものです。

コンスタンティン見てきました

2005-04-21 00:07:26 | Weblog
 本当に、近くに映画館ができると便利です。仕事が終わってからでも気軽に見に行くことができるんですもの。

 と言うわけでコンスタンティン見てきました。できるだけネタバレしないように書きます。
 内容はエクソシストものであるだけあって、キリスト教関連です。もう、それ系の用語や小道具が満載でして、知っていると所々、「ああ、そう来たか」とニヤリとさせられます。
 キアヌ・リーブスもうまく役にはまってまして、カッコイイと私は素直に思いました。アクションシーンも最近にしてはおとなしめだったんですが、それでも十分楽しめましたよ。

 ただ、デートで見るような映画じゃないですねー。「ヘルシング」とかダークヒーローものが好きな人がニヤニヤしながら見る映画のような気がします。

論文をお書きします。

2005-04-19 21:26:46 | PC
 と言っても、私が書くわけではもちろんありません。が、あっという間に論文をでっち上げることができると考えると、私なんかに頼むよりもよっぽど有用ですね。

 SCIgen - An Automatic CS Paper Generator

 MITの学生が作ったこのプログラムは、Web上でAuther欄(作者)に自分の名前を入れるだけで、自動的に論文をでっち上げてくれるソフトです。
 それっぽい構成、それっぽい内容、それっぽい図が入ったHTMLを吐いてくれるのに加え、なんとPDF出力にまで対応。実に優秀なプログラムです。
 しかも、このプログラムで作った論文が、とある国際学会でも認証されたという、出来の良さを示す事例も!
 これさえあれば卒論も怖くない!ああ、私の時にもこれさえあれば・・・

 なんてうまくいったら世話ないんですけどね。

 ランダム生成された情報学論文が国際会議に受理される

 論文を実際に作ってくれるところは本当ですが、学会で受理されたと言うところには、ちょっとしたからくりがあります。
 
「non-reviewed paper」でacceptされた
って書いてあるじゃん。
査読無しってことでしょ。


 要するに、「見た目が酷くなければ、取り合えず受かる」と言うことですよ。どうも、「内容の無い”国際会議”をおちょくってやろう」という目的の下に作られてるみたいなので、実際に内容を読まれてしまうとダメダメ、と言うわけですね。

 試しに作ってみた論文の序章を読んでみると、なになに、暗号解読の手法と電子情報分野の関連について述べて、そこからマルチプロセッサやインターネットに移るのは強引だがまあいいです。でも、何で最後の一文に「analysis of SCSI disks」とか出てくるんだろうか・・・

 出てくる論文の量も卒業論文で使うにはずいぶんと少ないし、いざ読まれてしまうとケツバット食らっても仕方がないですね。ただ、「ジョーク」としてはずいぶんおもしろいと思うので、とりあえず作ってみられることをおすすめします。

ええ、当方では「紙飛行機にして飛ばす」という公正な選定方法
を採用しております。皆様ご安心ください。

残業しないはずが・・・

2005-04-18 21:40:19 | Dialy
 本日は仕事が先週一段落したので、特に残ってまでやる仕事はなかったんです。
 で、同僚に「残業がんばってねー」とメールを入れて、余裕しゃくしゃくで帰ったわけですよ。

 ・・・帰ってくつろいでいたところに、

「職場から電話」

え?

「浄化センターで警報がでてます」

あれ?

結局そのまま仕事場に舞い戻って、管理の人と点検、整備。軽微な故障で、何事もなく良かったんですけど、結局帰るのが残業やってるときと同じ時間。
 これ、天罰かなあ?ってさっきの人にメールをすると、

「私の呪いも効くもんやね。」

・・・呪いかよ!
 まーね、いつものことなんで、怒りとかすでに沸いてきませんけど、「家に帰ってくつろいでる最中」ってのが一番疲れますわ。体調まで悪くなってくる様な気分ですよ。

 あー・・・いや、本当に体調悪いかも知れません。