Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

宇宙食を食べてみた

2007-06-30 23:59:59 | Technology
 数日前、宇宙でも楽しい食生活という宇宙食にまつわる記事を書きました。
 そして、私は今まで宇宙食を食べたことがありませんでした。

 詰まるところ、知識としては知っているけれど、そして興味はあるけれど、どんなものかははっきり言って知らなかったわけです。

 で、本日友人とビレッジバンガードに行ってみましたところ・・・しれっと売っていたんです、宇宙食が。

 売っていたものはこのページの中段のアイスクリームとその他数種類。
 私は、「フリーズドライされた冷たくないアイスクリーム」というものが一体どんなものなのか気になっていましたので、早速一袋購入。自宅に帰ってから食してみますと・・・

 見た目はまるっきり落雁。口に入れると、水を吸ってみるみる溶けていきます。後味はアイスクリームといえなくもないけれど、水分を含んでいないためか幾分くど目。何より冷たくないので大しておいしくないです。歯触りや舌触りは、えっと、やっぱり落雁が一番近いような。

 ストロベリー、バニラ、チョコの三つの味がありますけれど、チョコはミロ風味、ストロベリーは粉末ジュース?バニラはミルキーの味がします。
 ええ、バニラはミルキーです。後味も、歯への付着具合も、考えてみればミルキーかもしれません。

 あと、コーンシロップの味が結構強くて、とんがりコーンを口に入れたような奇妙な感覚にも襲われました。

 総合して言えることは、

 こんなのアイスクリームじゃない!

です。味といい食感といい、まるっきり駄菓子ですよね。

 アイスクリームは正直失敗でした。もう買いません。ですが、ほかの種類の宇宙食はまだまだ興味をそそる食べ物であることは間違いありません。とりあえず、フリーズドライのイチゴあたり、挑戦してみるのもおもしろそうです。

 食に自由のない宇宙飛行士も大変なんだな、と改めて思った次第でありました。 

もう「中国製品」は信じられない

2007-06-29 21:56:57 | Thinkings
 いや、最初から信頼なんぞかけらもしていませんけどね。

 中国製品がらみの不祥事が続々発生中。もう、中国ってだけで拒否反応を起こしそうですね。

中国製歯磨きを自主回収 300万本、また有害物質 東京新聞

中国産水産物米が輸入規制 ウナギ、養殖エビなど 東京新聞

 歯磨き粉はつい最近も話題になりましたので記憶に新しいですが、とうとう水産物にまで規制の波が広がってきたようです。これらの問題は輸入食品だけかというと、もちろんそんな甘っちょろい話ではなく、中国国内ではもっと酷い話になっているようです。

中国でも偽造・粗悪食品が横行 2万3000件摘発 sankei.web

 悪質なケースでは「工業用の漂白剤と染料使用し発酵過程を経ていない醤油」「鍋に使うみその中にパラフィンを混入」「防腐剤などの原料として使われる材料を入れた肉団子などの加工食品」「染色のため工業用材料が使われた茶葉」-など枚挙にいとまがない。

 食べ物をなんだと思っているんでしょうね。自分の口に入らなければ、他人の食べ物なんてどうでもいいってことなんでしょうかね。
 こんなすべてのものが危険に見える状態では中国に旅行なんて、恐ろしくて行く気になれませんが・・・北京オリンピック、本当に大丈夫なんでしょうかね。

 ここまでは食品の話題。さらに加えてアメリカではこんな事件も起こっているようで・・・

中国製タイヤに安全問題、米でリコールに発展か Bussiness-i

 昨年8月、このタイヤを付けたバンがペンシルベニア州内で衝突事故を起こし、2人が死亡、2人が重傷を負った。被害者の家族は、タイヤのスレッド(接地面)が剥離(はくり)し、操縦を失ったことが原因として、5月初めにFTS社と同公司を同州の民事訴訟裁判所に訴えていた。

 とうとう工業製品にまで問題が波及。日本のメーカーも中国にたくさん工場を持っていますけれど、このままいくと、「Made in China」全般に対して不信感をもたれ、国内メーカーの販売不振にさえつながりかねないような状況です。

 今できる、私たちの一番有効な対応。それは中国製品を買わないこと。これは別にバッシングでも何でもなく、健康被害を防ぐための効果的な防御策に過ぎません。

 世界の工場が揺らぐ中、インドをはじめとする「ポスト中国」が一気に浮上してくるのではないでしょうかね・・・?

携帯電話を無くしたときの深刻度上昇中

2007-06-28 21:40:26 | Thinkings
 私の友人の一人に、「携帯電話のアドレスは使わない」というポリシーを持つものがいます。もちろん彼は携帯電話を持っており、友人も少ないわけではありませんし、自分からは決してかけないという訳でもありません。
 じゃあいったいどうしているかというと、「番号を覚えている」というのです。まさに人間電話帳。

 一方私は、携帯電話が番号を覚えていてくれますので、他人の電話番号なんて一つもわかりません。すらすら出てくる番号も、いったい誰のものだったかはうろ覚え。これでは使えたものではありません。
 さすがに自分の番号は覚えていますけれど、それ以上は無理の無理です。

 考えてみれば、いや考えるまでもなく、電話番号はランダムな数字の羅列ですので、覚えられる方がすごいと思うのですけれどね・・・
 そして、このように思っている人は私以外にもいる。そんな後ろ向きな安心を得られるようなアンケート結果がこれです。

8割が「電話番号、覚えられなくなった」 ITmedia

 NTT番号情報(NTT-BJ)が発表した電話番号に関する意識調査で、80.5%が「ここ数年で電話番号を覚えられなくなった」と答えた。理由のトップは「携帯電話のメモリに番号を記録しているから」。同社は「記憶をメモリに頼り、手を動かさないばかりか記憶ができない現代人の姿が浮かび上がる」としている。

 要するに、ますます携帯電話の重要度が増し、紛失することができないものになっているということです。

 ところで、記事中の「記憶ができない現代人」というのはちょっと的外れのような気がします。
 といいますのも、携帯電話のメモリは覚えにくい電話番号の記憶を肩代わりするという目的を持っていますので、それを活用することによって番号を「覚えなくてもよくなった」にもかかわらず、「記憶ができない」などとこき下ろされるのは全く心外です。

 重要な番号は覚えておいてもいいでしょうけれど、そうでもないすべての番号を覚えておくのは脳の無駄でしょう。
 そう、記憶ができない現代人ではなく、「覚えておくべき必要なこと」が昔と変わっただけ。そして、多くの電話番号は必要なことから外れ、それ以外の・・・たとえば「携帯電話の操作」「新しいテクニカルターム」「爆発的に増えている横文字」の記憶に脳のメモリを割ける。そう考えれば電話番号記憶を携帯電話に肩代わりさせることは、別に問題にされるようなことでもないでしょう。

 重要なのは、「必要な情報がどこにあるか記憶しておくこと」。電話番号は、携帯電話をみればいい。それでいいと思いますよ。
 もっとも、電池が切れたり、無くしたりしないという条件付きだということをお忘れ無く。

宇宙でも楽しい食生活

2007-06-27 23:59:59 | Technology
 宇宙食といえば、銀色のパックに入ったブロック状の固形食・・・そんな認識が未だに消えない私ですが、もちろん、最近は割といいものが食べられるということは知ってます。

 いろいろと制限の多い宇宙では、食事は大切な娯楽の一つ。より地上に近く、楽しい食事をとるために、日々研究が進められています。

 しかしながら、今まで提供されてきた宇宙食は米ロが提供したもののみで、つまり「和食」は無いのです。日本も国際宇宙ステーションに実験モジュール「きぼう」を提供し、宇宙飛行士も長期滞在させますので、メイドインジャパンの宇宙食のラインナップもほしいところ。

 そんな訳で日本メーカーも宇宙食の開発に取り組んできましたが、その成果品が正式に宇宙食として認定されたようです。

インスタントラーメンや緑茶、宇宙日本食に29品目認定 Yomiuri Online

 認定されたのは、インスタントラーメン、レトルトカレー、おにぎり、粉末緑茶などで、いずれも日米欧15か国の協力で進める国際宇宙ステーション(ISS)で定める基準をクリアした。

 基準では、気圧や温度の変化に強い完全包装や、地上の常温下で1年間の長期保存が可能なことなどを求めているため、いずれもチューブ状などの容器に収められている。


 これらの食品は、重量を軽くすること、長期保存に耐えることを目的にフリーズドライにされたものがほとんどで、お湯や水で戻して食べるとのこと。
 無重力下で食べるカレーやラーメンと聞くとわくわくしてしまいますけれど、退屈な宇宙の旅に、ちょっとうれしいアクセントが生まれるといいのですけれどね。

 さて、これらの厳しい基準をクリアした食品ですけれど、実は私たちの生活にも無関係というわけではありません。

 長期保存に耐え、調理を必要とせず、お湯や水で戻すだけで食べられる・・・これらの特徴は、大規模災害に備えての非常食としても必要とされるもの。今後、宇宙食が非常食と名を変えて、防災倉庫に備蓄される日も、そう遠い話ではなさそうですね。

ミイラ取りがミイラ・・・か?信用できない判事、敗訴

2007-06-26 20:41:01 | Thinkings
 アメリカといえば、些細な、本当に些細なことが高額の賠償金につながる「訴訟大国」として知られています。
 この原因としては、弁護士連中が高額報酬目当てに行われているという分析がなされていますが、そんな金儲けのために訴えられた方はたまったものではありません。

 これまでもマクドナルドやトヨタに対して起こされた超高額訴訟が報道されてきましたが、今回のものはちょっと毛色が違います。
 被告が「町のクリーニング屋」で、原告は「現職の判事」。そして、争っている内容は「ズボンの紛失」。賠償請求金額は「66億円」・・・なんでズボン一本が66億円になってしまったのでしょうか?

ズボン紛失66億円…現職判事の法外要求退ける ワシントン地裁 sankeiweb

スーツのズボンを紛失されたとして、現職判事がクリーニング店の韓国人店主を相手取り、5400万ドル(約66億円)の損害賠償を求めていた裁判の判決が25日、首都ワシントンの連邦地裁であった。同地裁判事は原告の訴えを退け、裁判にかかった費用数千ドルを支払うよう命じた。この裁判は、米国の訴訟乱用ぶりを象徴しているとして、米メディアなどの関心を集めていた。

 現在の日本でさえ、「6億円あったら一生遊んで暮らせる」といわれていますので、単純に11人の人生が買える金額です。とてもじゃないけれど、一介のクリーニング店店主に支払える金額だとは思えません。

 訴訟の内容も、「一日につき1800ドル」「ほかのクリーニング店へのタクシー代」など、おおよそ800ドルの程度のズボンには似つかわしくない・・・というか、1800ドル/日の根拠って何?といわざるを得ないもの。

 当然、原告の主張はことごとく却下。裁判費用の支払いに加えて社会的信用と判事という職も失う可能性があるとか。ま、自業自得ですよね。

 今のところ、日本においてこのような超高額損害賠償訴訟が起こされる可能性はゼロに等しく、今後もまず起こらないことでしょう。アメリカは日本にとって大切なパートナーですが、このような、個人が突然、高額の負担を強いられるような「社会的欠陥」までは「輸入」しないでほしいものですね。

ドライブレコーダーの残した現実

2007-06-25 22:13:10 | Technology
 飛行機にはフライトレコーダーという機械があります。目撃者も手がかりも少ない空の事故で、できるだけ原因を特定できるよう、飛行状況やコクピット内の会話を記録しておく装置のことです。

 このアイデア、正直飛行機だけではもったいないです。
 といいますのも、自動車事故にしても原因が特定できなかったり、事故を起こしたもの同士で、当時の記憶にバイアスがかかり、正確な状況を知ることはきわめて難しいからです。
「どちらが信号無視をしたか」
 なんて、なかなか証明できないじゃないですか。

 そんな状況に終止符を打つがごとく、そのようなトラブルにもっとも巻き込まれやすいであろうタクシー会社が導入しだしたのが、ドライブレコーダーです。

 実際に販売されているのはこのような製品で、事故が起こった前後を映像として残しておくというものです。
 これがあった場合、もっとも紛争の起こりやすい「正面からの事故」の解決に大きく役立つことになります。

 そして、残念なことに、その威力がよくわかる事故が起こってしまい、大きく報道されることとなりました。

ドライブレコーダーに衝突時の映像 兵庫の酒酔い事故 asahi.com

 兵庫県尼崎市で23日夜、酒酔い運転のワゴン車がタクシーに衝突し、タクシー運転手と乗客の2人が死亡した事故で、事故前後の映像を記録するタクシーのドライブレコーダーに、衝突時の状況が写っていたことがわかった。ワゴン車が反対車線にはみ出した直後に衝突しており、「避けようにも避けられない状態」(タクシー会社側)だったとみられる。

 事故写真が元記事に掲載されていますが、迫ってくるワゴン車が生々しく記録されています。

 この事故では、残念ながらタクシーの運転手は無くなってしまいましたが、映像は、事故を起こしたワゴン車の運転手の罪を裁くのに大いに役に立つことでしょう。

 不意の事故に巻き込まれたとき、不当な証言から自分の身を守るため、ドライブレコーダーはとても有効なようです。
 しかし、まずは事故を起こさないこと。今回の事件もそうですけれど、飲酒運転は絶対にしないこと。起きてからより起こる前に防げた方が、いいに決まってますからね。

ビクターとケンウッド合併へ

2007-06-25 01:46:32 | Thinkings
 またひとつ、よく知られた会社の歴史に幕が下ろされます。その会社の名はビクター。蓄音機に耳を傾ける、あの犬のマークはもう見られなくなってしまうのでしょうか。

ビクターとケンウッドが統合へ Sankei.Web

 松下電器産業が子会社の日本ビクター売却を検討している問題で、ケンウッドとビクターが経営統合する方向で最終調整していることが23日、分かった。これまで自主再建を強く主張していたビクターがケンウッドとの統合交渉入りに合意したためだ。統合方法は共同持ち株会社設立を検討しており、3社間で詳細を詰めたうえ、7月中の合意を目指す。曲折を経たビクター売却問題は決着に向かう。

 はじめは外資系ファンドへの身売りから始まったビクターの再建案。ようやくいい方向でまとまってきた、と言ったところですが、このビクターの決断は、後々大きな分岐点として語られるかもしれません。

 と言いますのも、

近年、体力勝負のデジタル家電競争についていけない中堅電機メーカーの業績悪化が目立っており、両社の統合が他業界に比べて遅れていた電機業界の再編の“呼び水”となる可能性もある。

 と元記事にもあるように、考えてみれば家電やエレクトロニクス分野ではM&Aがまったく進んでいなかった日本企業をかんがみると、今回の提携はビクターだけの問題ではなく、それ以外の業績が悪化傾向にある企業がM&Aに乗り出すための、一つの契機なるかもしれないということです。
 確かに、市場を見てみると、一部の企業以外はぱっとしないのが事実です。そして、平均的に見れば、この業界は今後も同じように推移していくのは間違いなく、海外メーカーに対して、そして国内のユーザーに対して、よほど画期的な製品を提示できなければ、緩やかにしに向かっていくことでしょう。

 今回の合併で、日本のエレクトロニクス産業がどう変わっていくのでしょうか。
 メイド・イン・ジャパンの復権と拡大。業界全体がよい方向へ進んでいってくれるといいのですけれどね。

プチプチを飽きるまでやり続けるアイテム

2007-06-23 23:41:01 | Technology
 プチプチってありますよね。
 あのビニールシートに空気の入った突起の並んでいる緩衝材の事です。

 この緩衝材、手に取るととりあえず潰してしまうという人は多いと思います。私はそうでも無いんですけどね・・・

 しかしながら、プチプチも有限なもの。潰していればいつか潰すところがなくなってしまいますし、イヤになればぞうきんの用に絞ってしまうこともするでしょう。そんなプチプチをずっと、気が済むまで手軽に潰し続けられたら結構素敵な暇つぶしになりそうですが・・・
 そんな商品が、まもなく世に出るようですよ?

プチプチ無限地獄へようこそ

バンダイが開発した「∞プチプチ」(無限プチプチ)は、人間の本能に潜む、飽くなき“ぷちぷちしたい欲求”をトコトン満たしてくれる、夢のような無駄アイテムだ(→発表記事)。しかも、リアリティを求めるあまり、開発には想像を超える時間と労力を投入してしまった。

 キーホルダー上の筐体に、見慣れた8個の突起。これらの突起をプチプチと、飽きるまでやってほしい、ということらしいです。
 では実際のところ、どんな機構を使ってプチプチを表現したのでしょうか。

中のスイッチはバネが入った“タクトスイッチ”です。本当はつぶれてしまうので、厳密には違うとわかっていますが、一番気持ちいい圧力や大きさを探った結果です。

 タクトスイッチ・・・と聞いても、正直よく分からなかったので、ちょっと調べてみますと・・・

タクトスイッチ

 押しても戻るスイッチとのこと。リンク先の写真を見ると、結構よく見る部品ですね。

 さて、実際のところどんな感じなのか。とりあえず実機に触ってみたい衝動に駆られますが、発売は9月下旬。ちょっと待たなくてはいけませんが・・・価格も1000円を切るみたいだし、一つキーからぶら下げておいても良さそうですね。

人型ロボット、職場へ

2007-06-22 19:16:43 | Thinkings
 鉄腕アトムの時代から、日本人の人型ロボットに対する憧れはとどまることを知りません。近年においてもガンダムは人気ですし、とある罪深いゲームによって、メイドロボなる人型ロボットにも人気が集まって・・・あくまで「一部」の話ですよ?

 しかしながら、高度な制御系を必要とする人型ロボットは、運用面からも異字コスト的な事からも、なかなか家庭や職場に入ることは難しいところ。本田技研のASIMOが試験運用されている程度です。

 しかしながら、実際に売りに出し、過酷な環境でも作業が出来るロボットが、今回発表されたようです。

雨にもほこりにも負けない人間型ロボット 川重など開発 asahi.com

 雨にも負けず、ほこりにも耐えて働く新型の人間型ロボットを橋梁(きょうりょう)メーカーの川田工業(本社・東京)が産業技術総合研究所や川崎重工業と共同開発し、21日発表した。工場勤務や災害救助活動に携わることを想定しているという。

 このロボット、ほぼ人間と同じサイズ、重量で、防塵、防滴機能を持ち、遠隔操作で作業が出来るなど、「実務運用」に重きを置いたスペックを持っています。デザインは「機動警察パトレイバー」の出渕裕氏ということで、さながらミニチュア版のレイバーといったところでしょうか。

 実際のところ、一台1500万円というコストと、充電一回につき2時間という稼働時間から考えると、一般的な作業を人の代わりにやると言うよりは、原子炉や低酸素など、人が中で作業できない特殊な環境でスポット的に使うというのが正しい運用形態かと思います。
 それでも、実作業が出来るロボットが世に出てきたというのは大きなサプライズ。ますます未来が近づいてきたように思いますが・・・後は自立思考型か搭乗型のどちらかが出てきてくれると、世の中ぐっと面白くなるんじゃないでしょうかね。
 

Microsoft、Googleと協調?

2007-06-21 20:06:55 | Technology
 MicrosoftとGoogleといえば犬猿の仲というのは、今までの情勢から鑑みると、そう外れてはいない表現だと思います。
 デスクトップとプロプライエタリ(オープンソースでない)ソフトウェアの雄であるマイクロソフトと、Webとオープンソース陣営の(ように見える)Google。少なくともMicrosoftにとっては、MSNというポータルサービスを展開している以上、そして最近オフィススイートにまで絡んできたGoogleは、目の上のたんこぶ以外の何者でもありません。

 ところが、そんなMicrosoftとGoogleの、ちょっとショッキングな見出しが目に飛び込んできました。

Microsoft,「Windows Vista SP 1」でGoogleに条件付き降伏 ITpro

 驚いたことに,米Microsoftがインターネット市場のライバルである米Googleに降伏した。Microsoftは「Windows Vista」の設計を変更し,Googleのデスクトップ検索ソフトウエアがより密接にWindows Vistaと連携できるようにする。この設計変更にともない,MicrosoftはWindows Vista用サービス・パック1(SP1)のリリース・スケジュールまでこっそり変えてしまった。

 降伏・・・なんてセンセーショナルな見出しでしょうか。

 内容を読んでみると、「Googleデスクトップのようなサードパーティー製デスクトップ検索を選択できるようにした」という事で、確かに「譲歩」はしただろうけど・・・という内容。
 実際にこのGoogleからの申し出を受けたのは、独禁法対策ともう一つ、Vistaのウリであるインデックス検索サービスと、Googleデスクトップ検索の「インデックス化」の処理ががちあって、二度手間になってしまうことを防ぐという意味合いが強そうです。となると、ユーザーに対する「配慮」とも言えそうですね。

 選択肢が増えるのは、ユーザーに取っては良いことです。Microsoftにしても、対外的なイメージを考えると、今回の選択はそう悪い取引ではないように思います。Googleはもちろん自社の製品を最大限生かすことが出来、さらにサードパーティーの参入も促すことが出来たので、上々の成果を上げることが出来たと言えるでしょう。
 結果的に、Windows環境に対して良い「進展」となったんではないでしょうかね。