Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

Googleは帝位に長く就きすぎた?

2011-01-31 23:05:48 | Thinkings

モダンなブラウザには必ず付いている検索窓。そこにちょいちょいと調べたいワードを入れて、スマートなネット生活・・・なんてのはもう当たり前も良いところですが、その検索に使われるのは、まあGoogleが多いでしょうね。事実、私もほとんどの場合がGoogleです。で、Yahoo!時々Bing。

Googleがここまで検索サイトとして成功してしまうと、当然弊害というのも生まれてきます。Windowsがセキュリティ犯罪の格好のターゲットとなりやすいのと同じように、使われている数が多ければ、それに最適化して利用しようとする輩というのは当然出てくるもの。いわゆるSEOも、今はGoogleをターゲットにしたものがダントツでしょうね。

その結果、検索の上位にスパムやゴミ情報が増えている、と嘆いているのがこの記事です。

今、新しい(そしてより良い)「Google」が望まれる理由 TechCrunch

。Googleはどうやら密林の様相を呈しているようなのだ。スパマーとマーケッターのためのパラダイスとなってしまっているようだ。検索結果のほとんどは、営利目的のサイトや、Googleの利益に繋がるスポンサードサイトに繋がるようになってしまっている。

この記事では、まだスタートアップである検索サイトBlekkoを取り上げ、オプションを付けることで柔軟に操作出来る検索結果を評価しています。そして、Googleの融通の利かない検索結果に、結果的に苦言を呈しているという形になっています。

そのそもそもの原因は、スパム。Googleに最適化されたのSEO方法論を使って、数々のスパムが有用なサイトを覆い尽くしてしまっている・・・だから、有効な検索結果を得るのはすっかり難しくなってしまった、というわけです。また、スパムとまでは行かないゴミサイトも数々引っかかってくることで、ますます求める情報にたどり着きにくくなってしまっている、と。
ちなみに、Blekkoは検索ワードにタグを付加することで、スパムやゴミ情報を選別しやすくしてくれるみたいです。時に冗談みたいに引っかかってくる「はてなブックマーク」や「はてなアンテナ」、記事の9割以上が引用というゴミアフェリエイトブログが検索結果から削除されるなら、確かにうれしいですよね。

かといって、かつて「Googleを越える」と鳴り物入りで参入してきた検索スタートアップがことごとく破れたように、この分野で一強に近い状態の同社からユーザーを奪うのは容易ではありません。まだ日本なら、ポータルで強いYahoo!や地味に頑張っているgooなど伏兵はたくさんいますので、トップには立てないまでも、シェアを削ることは出来る様な気もしますけど。
まあ、Googleが、検索結果について、もう少しユーザーが介入できる余地を与えてくれるならそれで良いような気もするんですけどね。いたちごっこが続くでしょうから、あくまで当面の措置でしょうが。

そもそも、ゴミみたいな記事があふれかえっている現状が、ある意味最大の問題なんでしょうね。玉石混淆という言葉がありますけれど、まさにきわまれりと言う事でしょうか。アカデミックな内容だと、ある程度古くても需要があるときがあるし・・・何らかの形でそれらの情報を「無かったこと」に出来る仕組みを、検索エンジン云々だけじゃなくて導入しないと、そのうちインターネット自体が行き詰まってしまうんじゃないでしょうか・・・?


テレビすら「能動的」になるのは止められないのか?

2011-01-30 23:59:59 | Digital Devices

家に帰るととりあえずテレビの電源を付ける・・・そういう習慣は私にはとんとありませんが、そういう人たちは少なからず存在します。一人暮らしをしたりしていると、テレビの音というのはかけがえのない物だそうです。

とりあえず電源を入れれば、何かしら番組を見ることが出来る・・・こういう楽さ加減もテレビの魅力の一つと言えばそうです。あくまで受け身に徹し、意思表示はテレビ欄を見てチャンネルを変えるときだけ。

しかしながら、世の中はテレビですら能動的なメディアに変えようと、特に海の向こうでは様々な勢力が頑張っている様です。例えばソニーが対応製品を発売したGoogle TVやApple TVなど、「検索と選択」をテレビまで視聴者にゆだねる”次世代のテレビ”が次々に登場してきています。

が、世の中はそんなに早く技術に付いていかないという話ですよ。

ふつうの人たちにとってコードカッティングは難しすぎる–という実験結果 TechCrunch

家族たちの苦情の中には、こういう製品でテレビを見ると、テレビを見ることが受動的でなく能動的な行為になってしまう、というものがある。彼らがテレビを白痴箱(idiot box)と呼ぶのは、要するに、自分からは何もしなくてもよいからだ。”お、今日はSeinfeldをやってるね、じゃあ見よう”、とか、”Ferris Bueller’s Day Offが今日で100回目だから、ぜひ見ましょう”など、何を見るにも視聴者がやることは、テレビの前に座ることだけだ。

コードカッティングとは、アメリカでは一般的な、ケーブルテレビとの契約を切ること。引用の最初に出てくる「こういう製品」はGoole TVその他のネット利用サービスのことです。要するに、テレビとは、普通の人にとってはそんな製品を使ってまで見る物じゃない、と言うことじゃないでしょうか。

まあ・・・私ももう普通じゃないと言えばそうなんでしょうが・・・そういう製品を使わなくても、そしてアメリカじゃなくても、これは能動的と言えるのでは?という事についてですが。
レコーダーが来てから、リアルタイムでテレビ番組を見なくなりました。特に地上波。CMカットが出来る様、見たい番組は録画でしか見なくなったんです。リアルタイムで見える場合でも、わざと15分程度間を置いて後追いで見たりします。これも、極論すれば「能動的」と言えるんじゃないですかね?

テレビというメディアに対しても、なんというか、ある種の閉塞感みたいな物が漂っている様な気はするんです。でも、それは社会的なインフラであるとか、マスコミ、メディア提供者の立ち位置が変わってきたことが原因であって、ユーザーがテレビに求めている物ってのは大して代わり映えがしないんじゃないかとも思います。双方向化になりかけ、3Dの黎明期に突入し、ネットストリーミングとの一体化が徐々に浸食してくる中、今後メディアとしてのテレビ・ハードウェアとしてのテレビがどういう落としどころを探っていくのか?高画質化、高機能化だけでなく、テレビ放送そのものの未来も今後の大きな関心事の一つとなっていくでしょうね。


SHOTNOTEに対抗? ぺんてるのaripenがAndroidに対応

2011-01-29 23:59:59 | Digital Devices

キングジムから発表されたSHOTNOTE。その導入のしやすさから、すでに活用方法等がネットで話題になっているようで、かくいう私もすでにアマゾンで予約済み。やはり、数百円から、という初期投資金額は魅力的です。

このSHOTNOTE、紙に書いた情報をすぐにデジタル化できる点が特徴ですが、その同じコンセプトの製品にデジタルペンがあります。書いた筆跡を記憶・再現する事で書類をデジタル化するという製品です。
なんだかんだで各社から製品が発売されていますけれど、その中で最も日本で親しまれている製品は、やはりぺんてるのairpenでしょう。SHOTNOTEと同じくEvernoteにも対応し、コラボモデルまで発売したのですが・・・限定だったはずなんですけど、まだアマゾンに売ってます。

さて、SHOTONOTEはiOSとの親和性が大きなセールスポイントとなっている訳ですが、airpenはPCとの接続のみが想定されています。そのため、出先での素早いアップロードに対応市内などの弱点があったわけですが・・・今回発表された新製品では、受信ユニットのデザイン変更に加えてAndroidへの対応が表明されています。

ぺんてる、スマートフォンで使えるBuletoothデジタルペン PC Online

ぺんてるは、紙に書いた文字や図形をワイヤレスでパソコンに転送できるデジタルペンの新製品「airpenPocket」(エアペンポケット)を 2011年2月12日発売する。シリーズで初めてBluetooth機能を搭載した。パソコンに加え、Bluetooth機能対応のAndroidスマートフォンやタブレットに対応する予定。価格はオープンで、予想実売価格は1万7000円前後。

ソフトウェアの問題だけなのでiPhoneにも対応できるとは思いますけれど、SHOTONOTEと同じく、他のプラットフォームへの展開は不明です。

こちらの最大の利点は、やはり書く紙を選ばないところ。持ち歩くのはペンと受信ユニットだけでよく、かさばりません。また、カメラで撮るよりも高精細な出力結果が得られるところも利点です。そして、対応プラットフォームがWindows、Mac、Androidと豊富なのも大きな魅力です。SHOTONOTEは今のところiOSでしか公式には使えませんからね。
デメリットも色々ありますけれど、デジタル文房具の草分けとしては、やはり魅力的なことには間違いないでしょう。

お値段的には、旧製品で実売1万円強と気持ちお高め。衝動買いできなくもないですが、やはり「こう使いたい」という目的がはっきりした上での購入をお勧めします。


NGPこと次世代PSPが発表に まさにモンスターマシン

2011-01-27 18:49:33 | Digital Devices

とうとうと言いますか、ついにと言いますか。あのPSP goの盛大な肩すかしから1年、NGPこと次世代PSPが正式に発表されました。事前に噂されていた通りのスペックで、正にモンスターマシンと呼ぶのにふさわしい製品となっています。
ちなみに、NGPはNext Generation Portableの略です。決してNeoGeo Pocketとか言ってはいけません・・・すいません、思いついたら書かずにはいられませんでした。

詳細なスペックは、例によってengadgetが詳しそうなので引用。

次世代 PSP "NGP" 発表。有機EL & 3G & 両面タッチ、年内発売(ギャラリー、動画追加) engadget

従来の縦横2倍となる960x544解像度の5インチ有機ELディスプレイ、ディスプレイはタッチスクリーン化されたうえ、背面にもタッチパネルを備えます。そのほかデュアルアナログスティック(スライド式ではなく「普通の」アナログスティック)、モーションセンサ、前後カメラ、3G + WiFiなど。

次世代PSP「NGP」はARM CPU・PowerVR GPU それぞれ4コア engadget

CPU部分がARM Cortex-A9 ベースの4コア + グラフィック部分がPowerVR SGX543MP4+ つまりこちらもクアッドコア。SGX543MPxの採用は、2009年にImagination Technology の発表からの予測としてお伝えしたとおり。ARMベースのCPU採用も大方の予想通りですが、Cortex-A9の4コアは携帯機器でこれまで例がありません。

 3DSのグラフィックス性能がかなり割り切った仕様であったのと比べると、こちらは正に妥協しない・・・大人げないくらいの全部のせ感がアリアリです。CPU性能などは、正直な所動いているところを見るまでは「すごそう」としか言いようがないので、発表されたその他のスペックの気になるところを見ていきましょう。

まず、3Gの採用に関しては、毎月の使用料金の関係上、お財布に直接関係してくるところですので続報を注視したいところ。
タッチスクリーンや解像度、背面タッチパネルは噂通り。それよりも、UMDではなく専用のフラッシュカードでのゲーム提供になる点が気になります。後方互換性とか、ほぼPSP専用となってしまったメモリスティックはどうなってしまうのか、など興味が尽きないところです。

個人的に一番残念だったのが、ほぼ従来型PSPそのままのデザイン。見た瞬間にがっかりですよ・・・。まあ、慣れているのもあるし、操作しやすいというのも分かるのですが、数年前からたびたび出てきている「ぼくのかんがえたさいきょうPSP」デザインがあまりにツボだっただけに・・・ソニーは全く悪くないんですけどね。

Nintendo 3DSとは全く違うNGP・・・双方とも、初代の方向性をぶれずに貫いたと言えますが、お値段の方向性も、どうやら「3DS < NGP」と初代と同じような形になりそうな雰囲気がぷんぷんしますが・・・そのマシンパワーと、てんこ盛りなインターフェイスがどんな世界を見せてくれるのか。今後の続報が非常に楽しみです。


お手軽に暗号化運用できるUSB HDD

2011-01-26 23:59:59 | Digital Devices

USB端子付き無線LANルータ+USBハードディスクを利用していた我が家の簡易ファイルサーバーの運用は、先日、唐突に終わりを迎えました。いや、「壊れた」とかいう理由ではなく、単に「用途が無かった」からなんですけどね。

というのも、LANを介してギガバイト単位のデータ移動を行う場合、どうしても時間がかかるわけですよ。それに、「母艦以外では大きなデータを使わない」というそもそも論が発生。ノートPCや家族のPCとのデータ共有も、メディアファイルよりはテキストやオフィスデータ、大きくて写真程度の容量しか食わない物が多かったという実績もあり、USBハードディスクから8GBのUSBメモリに交換してしまったのです。

ごく普通のUSB接続に戻して、写真等のバックアップに役割を映したUSB HDDは、持ち前の転送速度を生かして大いに役立っているところです。大容量で転送速度も速く、取り回しの簡単なUSB HDDは、大きなデータを日常的に扱う際にはやはり便利であると改めて思いました。

ところが、その便利さ故に、USBストレージ全般の使用が全面的に禁止となってしまう場合も多々あるようです。データを外部に持ち出されるのを防ぐという至極まっとうな理由ですが、先ほど申し上げたように、LANを介してでは時間がかかるデータのやりとりや、大きなファイルのバックアップなどの用途にUSB HDDを使いたい場合もあるでしょう。そんなときに便利なのが、ハードウェアレベルで暗号化出来るストレージです。

情報漏洩からビジネスデータを守る。盗難・紛失時に加え、オプションの一括管理ソフトで内部統制も可能としたハードウェア暗号化外付けハードディスク バッファロー

本製品は、情報漏洩の防止と内部統制を可能にするハードウェア暗号化外付けハードディスク。
データを保存するだけで強制的に暗号化し、紛失や盗難など万一の時でも情報漏洩を防げます。パソコンへソフトウェアインストールなしに認証可能なため、ユーザー権限環境下のパソコンでもすぐにお使い頂けます。

パスワードを知らない人間がハードディスクを手に入れても、中の情報を取り出すことが出来ないという製品です。使い方も「接続したときにパスワードを入れる」の一点だけが通常の製品と異なるだけですから、面倒になっていつしか暗号化機能を使わなくなることもないでしょう。「簡単に使える」というのはこういう日常的に使うデバイスにとって、非常に大きなセールスポイントだと思います。

あくまで、悪意のある第三者からの防御が目的なので、情報漏洩者が内部にいる場合は対処できませんが、便利故に失う物も大きいHDDだけに、こういう機能が付いているだけでも安心ですよね。


全国のFMラジオが聴けるLISMO WAVE KDDIがサービス開始

2011-01-25 20:23:56 | Technology

以前にも言いましたが、私の自宅は、屋内ではラジオが入らない・・・もしくはとても入りづらいです。なので、必然的にラジオの出番は少なくなり、今現在、すぐに聴き始められるラジオは無い状態が続いています。車のラジオで楽しそうな番組を聴いていても、ドライブが終わればそこで終わり・・・ラジオライフとしてはあんまりよろしくありませんでした。

ですから、「インターネットがあればラジオが聴ける」というradikoには期待をしていたのですが・・・サイトにアクセスすると、無情にも「サービス地域外のためラジオを聴くことができません」との表示が。そう、まだ関東・近畿の都市圏しかサービス範囲になっていないのです。人口密度の高い場所でサービスインすれば、一気に人口カバー率を稼げるとかの理屈は分かるんですけど、あれだけ話題になったんだから、そろそろ他の地域にもサービスを提供して欲しい所です。

と、そんな風にradikoが足踏みしている間に、KDDIがラジオに関して正に革命的なサービスを開始するというのです。しかも、発表の次の日から!

KDDI、LISMOで民放FM52局が聞けるサービス ケータイWatch

今回開始される「LISMO WAVE」は、民放FM52局のFMラジオ放送を全国どこでも聞けるというサービス。3Gのパケット通信もしくは無線LANを利用し、楽曲情報などとともに聞けるほか、番組でかかった楽曲を購入することも可能。Twitterとの連携機能も用意されている。

ちなみに、全国のFMラジオを聴けるラジオチャンネルは月額315円と有料。しかし、52局の通常は聴けないような地方FM局の放送が聴けることと、3G・WiFiのエリア内ならクリアに聴けることを考えると、通常のラジオに比べても利便性は高いと言わざるを得ません。

KDDIの担当者は、

「radikoは、放送の延長で、難視聴地域向けに整備されているが、根本にはリスナーを増やしたいという思いからスタートしていると思う。私たちも同じだが、私たちは音楽にこだわってきた。FMはアーティストを育てるところだったが、今は聴取環境が狭まり、(FMを通じて)さまざまな音楽に触れる機会が少なくなっている」と、同社が繰り返し強調している“音楽に触れる機会の増加”を目的に挙げる。八木氏は「良い音楽を聞いてもらえれば、音楽を買ってもらえる。そういった行動につながる」

と、radikoとの違いと、自社の音楽サービスへのPRにもつながるというサービス提供理由を語っていますが、放送の延長であるradikoが出来ない、「放送エリア外へラジオ放送を持ち出す」という事は、本当に革命的な事だと思います。なんというか、放送の一つの枠組みが崩れた、歴史的な事業じゃないかなあと。

発表の中でCATVセットトップボックスへの波及も言及されていましたが、3G対応フォトフレームのような単機能デバイスとして、月額いくらで利用できるラジオ端末を作ったならそれなりに需要があると思います。3G回線じゃなくてWiFi専用、据え置きのみでもかまわないと思うので、商品化されたら面白いと思うんですけどね。

・・・さて、次はテレビの番でしょうけれど。海の向こうではHuLuみたいなサービスが生まれていますが、日本での夜明けは遠そうですよねえ・・・


ARM版Windowsの登場で変わる世界

2011-01-24 19:33:59 | Technology

先日、ARM版のWindowsの開発が発表され、ネットニュースでもいくらか話題になっていました。現在、x86の世界ではWindowsがシェアの9割を握る状況に変わりはありません。しかし、スマートフォンなどのモバイルの世界では、AndroidにiOSなどのARM勢が、モバイルノートを押しのける形で普及してきています。ハードウェア的にも、バッテリーの持ちが数時間がやっとのx86勢に比べ、コンパクトで長時間使えるARMが、スマートフォントとの相性も相まって一大勢力を築いていると言えるでしょう。

その状況下において、今までx86に落ち着きすぎていたWindowsが、ARMにも食指を伸ばすのは実に自然だと言えます。これらの逆境に対し、IntelやAMDなどx86メーカーがどのような対抗策を打ち出していくのかが大きなポイントになりそうです。

しかしながら、今回の話のキモはそういう点ではなく、Windowsが今後どういう方向性に進むのか?という話です。というのも、ARM版のWindowsでは、現在のx86版Windowsのネイティブアプリはほとんど動かないだろうと言われているからです。

そこでポイントとなるのが.NET Frameworksです。マイクロソフトが打ち出していたコンセプトとしては、.NETの登場によって、ハードウェアの区別無くプログラミングが出来る様になること。現に、XBOX 360のXNA Game Studioはそのコンセプトによって、Windowsと同じ環境で開発が出来る様になっています。

要は、Javaと同じで、ハードウェアの上にヴァーチャルマシン(VM)をのっけて、VM用の開発をすると言う事。VMさえそのハードウェアに対応していたならば、動かすプログラムは一つで良いと言うわけです。マイクロソフトは、ARM版とx86版のWindowsを繋ぐため、これまで以上に.NETを推進してくることになるんじゃないでしょうか?

・・・と、このような事が以下の記事にも書いてありましたが、私もほぼ同意見です。

ARM版Windowsで始まるx86対ARMのCPU戦争 PC Watch

最終的に、マイクロソフトは、全てのOSの開発環境をVisual Studioにしたいんじゃないか?とも思うんですよね。iOSやAndroidのソフトを、C#+Visual Stubio+Windowsで開発する。当然、x86版とARM版Windowsのソフトは共通の物が使える・・・邪魔なのはネイティブアプリですか。

Linux版の.NET FrameworksであるMONOもある事ですし、一つの開発環境を使えれば、全ての開発が出来る世の中が来る化もしれない・・・そう考えるとすばらしいかも知れませんね。


ARM版Windowsの登場で変わる世界

2011-01-24 19:33:59 | Technology

先日、ARM版のWindowsの開発が発表され、ネットニュースでもいくらか話題になっていました。現在、x86の世界ではWindowsがシェアの9割を握る状況に変わりはありません。しかし、スマートフォンなどのモバイルの世界では、AndroidにiOSなどのARM勢が、モバイルノートを押しのける形で普及してきています。ハードウェア的にも、バッテリーの持ちが数時間がやっとのx86勢に比べ、コンパクトで長時間使えるARMが、スマートフォントとの相性も相まって一大勢力を築いていると言えるでしょう。

その状況下において、今までx86に落ち着きすぎていたWindowsが、ARMにも食指を伸ばすのは実に自然だと言えます。これらの逆境に対し、IntelやAMDなどx86メーカーがどのような対抗策を打ち出していくのかが大きなポイントになりそうです。

しかしながら、今回の話のキモはそういう点ではなく、Windowsが今後どういう方向性に進むのか?という話です。というのも、ARM版のWindowsでは、現在のx86版Windowsのネイティブアプリはほとんど動かないだろうと言われているからです。

そこでポイントとなるのが.NET Frameworksです。マイクロソフトが打ち出していたコンセプトとしては、.NETの登場によって、ハードウェアの区別無くプログラミングが出来る様になること。現に、XBOX 360のXNA Game Studioはそのコンセプトによって、Windowsと同じ環境で開発が出来る様になっています。

要は、Javaと同じで、ハードウェアの上にヴァーチャルマシン(VM)をのっけて、VM用の開発をすると言う事。VMさえそのハードウェアに対応していたならば、動かすプログラムは一つで良いと言うわけです。マイクロソフトは、ARM版とx86版のWindowsを繋ぐため、これまで以上に.NETを推進してくることになるんじゃないでしょうか?

・・・と、このような事が以下の記事にも書いてありましたが、私もほぼ同意見です。

ARM版Windowsで始まるx86対ARMのCPU戦争 PC Watch

最終的に、マイクロソフトは、全てのOSの開発環境をVisual Studioにしたいんじゃないか?とも思うんですよね。iOSやAndroidのソフトを、C#+Visual Stubio+Windowsで開発する。当然、x86版とARM版Windowsのソフトは共通の物が使える・・・邪魔なのはネイティブアプリですか。

Linux版の.NET FrameworksであるMONOもある事ですし、一つの開発環境を使えれば、全ての開発が出来る世の中が来る化もしれない・・・そう考えるとすばらしいかも知れませんね。


Android、音楽プレイヤーのOSになる

2011-01-23 21:56:17 | Digital Devices

Androidと言えば、言わずと知れたGoogle謹製のオープンソーススマートフォンOS。スマートフォンだけではなく、タブレットが流行している今、タッチインターフェイスとの親和性からそういうデバイスにも搭載されることが増えたり、スマートフォン+ノートブックみたいな変わった搭載例も存在します。

そんなこんなで、今はスマートフォンを前提として開発されているにもかかわらず、まるで汎用OSの様な扱いを受けているAndroidですが、ポータブルメディアプレイヤーのメーカーとして知られるCOWONが、メディアプレイヤーのOSにAndroidを採用した製品を発表しました。

コウォン、Android OSを採用したプレーヤー「COWON D3 plenue」発表 マイコミジャーナル

D3は、Android OSを採用したプレーヤー。搭載しているOSのバージョンは2.1。Androidを採用した製品では、スマートフォンやタブレットPCなどが注目されているが、D3は、動画や音楽、webコンテンツの再生をメインとした製品。同社では、D3をAndroid端末、MP3プレーヤーの両方の性格を持つ、 Androidプレーヤーとしている。

実は、AndroidをメディアプレイヤーのOSとして採用したのは、この製品が初めてではありません。私の知っている限り、CreativeのZen touch 2がすでにメディアプレイヤーとしての採用例として存在します。映像を再生する関係上、ディスプレイが大型化していることから、ビジュアルのきれいなOSの開発はどうしても必要になってきます。その際、カスタマイズが容易で、かつオープンソースとして使えるAndroid OSは有力な候補になりますし、Androidを採用する事で副次的に利用できるインターネット閲覧やアプリも、製品の魅力を高める一因となるでしょう。

元々、iPod touchやSonyのWalkmanの一部機種もネット対応など高機能化が進んでいる関係上、オーディオプレイヤーもフラグシップモデルは高機能・高付加価値が勢低条件になっていくのでしょうか・・・?ソニーのメインストリーム機やKENWOODの様に、「音質」や「使い勝手」などの本質的な部分で勝負する機種が増えていくと良いなあと、個人的には思うのですけれどね。
・・・まあ、安価でコンパクトなタブレットと考えれば、アリなのかな?


ショットノートが「買い」な理由

2011-01-21 23:59:59 | Thinkings

四隅にマーカーの付いた、iPhoneのカメラで手早くデジタル化できるメモ用紙、ショットノート。過去にも一度紹介していますが、個人的にAmazonでの予約注文をした今、再度「なぜ買いだったのか」を検証し、自分を納得させたいと思います。

キングジム SHOT NOTE

まず、最大の特徴としての「iPhoneのカメラで気軽に取り込める」という点。単に写真を撮ってメモ代わりにする、という用途ならば今まででも特に問題があったわけではありませんが、後の再利用まで考えるととたんに面倒になるのが「きれいに取り込む」と言う事。
やってみると分かりますけど、ゆがみ無く・最適な大きさで資料を写真に撮るというのは意外に難しいんです。ややラフに取り込んで、補正ソフトできれいに直してやる等の一手間がどうしても必要になってきます。それを四隅のマーカーを使うことによって、一発で解決している点は特筆物。正に気軽です。

次に、素早く、詳細にメモが取れるという点。iPhone単体で「聞いたことをメモる」「とりあえず走り書きする」というのはかなり難しいです。といいますのも、「アプリを立ち上げる」「ボタン入力で文章を打ち込む」というステップが必要で、後の再利用は非常に容易ですけれど、速度が圧倒的に不足します。フリック入力に最適化されている方なら問題ないかも知れませんが・・・。
また、手書きアプリを利用する場合は、自分が使った感想ですと、「iPhone程度の画面の大きさ」かつ「筆記具が指先」という環境で、細かいメモを効率的に取るのは不可能じゃないかと。私はZeptPadを使っているのですが、一画面に漢字数文字を書くのが精一杯。使い物になりません。
「メモを取り出して」「ペンで書く」という2ステップが必要ではあるけれど、高精細に、しかも文字も図面も自由に使える紙のメモ帳は、最適なメモツールであると改めて思います。

それらの、「気軽に取り込める」「素早く書ける」という点に加え、取り込んだ後はもちろん、取り込む前も取捨選択がしやすい点が大きいです。デジカメは、「撮った写真をその場で確認できる」ところが大きなメリットですが、ショットノートも同じように、「できあがったメモを取り込むかどうか」その場で取捨選択できるという大きなメリットがあります。これは、情報整理の第一歩として重要なポイントです。

さらに、ある意味一番のメリット言えるのが「導入コストが低い」点。数百円から導入でき、使いはじめやすいのはやはり大きなポイントです。また、マーカーだけというギミックの単純さも、今後の展開や利用の枠の広がりに期待できます。

「メモを持ち歩かなければいけない」というデメリットはあるものの、後は総じて使い易い特徴を備えているショットノート。発売は2月7日とのことですが、とりあえず早く使ってみたいというのが正直な所。ToDoアプリに貼り付けるなど、色々と利用法を探っていきたいですね。