Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

Gmailの広告サービスが一歩前へ

2011-03-30 22:56:58 | Technology

 なんだかんだ言って、Gmailは非常に使い易いメールサービスです。無料ですし、容量は多いし、Webアプリでも使い易く、一般的なメールクライアントでも問題なく扱えます。要するに、制限が少なくてメジャーなんです。

 ただ、一般的な無料メールの例に漏れず・・・というよりも、Gmailこそがすでにスタンダードとも言えますけど、広告が表示されることがあります。その広告の表示方法は、メールの内容から最適なものを表示するというもの。例えば、その内容がソニーの「サイクルエナジー」とパナソニックの「EVOLTA」に関する激論だとしたら、サンヨーの「eneloop」の広告が表示されるかも知れないと言うことですね。・・・これは、悪い例。

 さて、このようなメールの内容から表示する広告を一歩進めた、よりユーザーを深く理解する広告システムが登場するとか。

Gmailがユーザの受信トレイから学習する広告システムを立ち上げ TechCrunch

Gmailが新しい、相当強力なものになると思われる、広告システムの準備を進めている。ユーザのメールの習慣からそのユーザの関心を読み取り、その関心に即した広告を表示するのだ。
-中略-
 たとえば友だちと料理についてメールで会話することの多い人は(それらの着信メールをちゃんと読んでいれば)、料理教室や料理道具(それらを売ってるお店)などの広告を見ることになるだろう。

 要するに、自分があまりメールを送信していないとしても、テック系のメルマガなど、ある程度偏った広告メールを受信していたならば、さらにそれっぽい広告が表示されると言うこと・・・?
 メール一つ一つの断片的な情報ならまだしも、メールボックス全体から傾向と対策を学習されるというのはあんまりいい気はしませんね。それによって、本当に必要としている広告が表示されたとしても、なんというか、眉をひそめる・・・いや、眉間にしわが寄ってしまうような気がします。

 「機械が読むだけで人の目には触れない」とは言え、逆に言えば「Googleの機械が全てのメールに目を通しています」と言っているのと同じ事。その気になれば様々なことに使われてしまいそうですから、本気でイヤだと思う人は早めに設定を切っておいた方が良さそうです。


個人向けクラウドストリーミングサービス、一番乗りはアマゾン

2011-03-29 23:59:59 | PC

 メインのPCの中にある結構な量の音楽ライブラリから、必要な分だけポータブルプレイヤーにコピーして使っている・・・というのが、スタンダードな音楽の楽しみ方でしょう。PCに比べて容量の少ないポータブルプレイヤーに全部詰め込むのは、ライブラリが大きくなるにつれて難しくなってきますから。

 そういう使い方をしていて面倒なのが、プレイリストやライブラリの管理や同期。シンクさせるのを忘れたり、ポータブルプレイヤーを何台も持っていたりすると、とたんに面倒なことになるのは私も経験済みです。

 そこで、”どこかがやるだろう”といわれていたのが、クラウドストレージに保存した音楽ファイルを、ストリーミングで聴ける個人向けのサービスです。要は、クラウド上に自分のライブラリを移してしまって、プレイリストの管理も全部そこでやるようにすれば、ネットに繋がる全ての環境で、同じライブラリから音楽を聴けるという便利なもの。

 そのサービスをやるのはいったいどこが最初か?と色々と予想されてきましたが、一番乗りは・・・意外なことにGoogleでもAppleでも、増してマイクロソフトでもなく、アマゾンでした。

米Amazon、音楽/動画などを保存&再生できるクラウドサービス「Amazon Cloud Player」をスタート Phile Web

「Amazon Cloud Drive」では、5GBの無料オンラインストレージが提供され、ユーザーは音楽や動画、書類データなどをアップロードして保存できる。もちろん、 Amazon MP3 storeで購入した曲もCloud Driveに保存することができる。アップロードしたデータは「Amazon Cloud Player」を使って検索やプレイリスト作成、音楽の再生などといった管理が可能だ。

 面白いのは、このサービスは音楽だけでなく、普通のドキュメントファイルや画像ファイルのアップロードにも対応する、「普通の」クラウドストレージであることです。むしろ、強力な音楽管理機能が付いたクラウドストレージというのが最もしっくり来るものでしょう。
 もともとアマゾンはAmazon EC2のようにクラウド事業に力を入れていましたし、MP3の販売も大々的に行っていましたので、実際には特に驚くことではないはずです。ですが、AppleやGoogleのようなスマホ屋が先陣を切り、エコシステムに組み込んでいくだろうと思っていただけに、アマゾンの今回の発表は非常にインパクトがあるものになりました。

 とりあえず5GBのクラウドストレージが無料で使えるだけでも、登録する価値があると思います。早く日本でも正式にサービスインしないものでしょうか?


Androidアプリを「店頭で試用」 アマゾンAppstoreがサービス提供へ

2011-03-28 23:59:59 | Technology

 iPhoneを使う上で、悩み、困ることはそんなに多くありません。しかしながら、使いこなすためには必須とも言えるAppストアを利用する時ほど「悩み、困る」事はないかも知れません。というのも、ほんの数点の画面写真と口コミだけで、出費を決断しなくてはいけないのですから。

 その状況はAndroidでも同じ事・・・だったのですが、アマゾンのAppstoreの提案がスタンダードになれば、今よりももっと安心してアプリを購入できるようになりそうです。

アマゾン Appstore にブラウザから試用機能 Test Drive 、EC2上の仮想Androidマシンで実行 engadget

先日開店したアマゾン独自のAndroidアプリストア Amazon Appstore は売価をアプリ開発者ではなく店側が決める、 Android端末がなくてもウェブから買えるといった特徴を備えていますが、さらにAndroidアプリをブラウザからその場で試せるというユニークなサービス " Test Drive " も提供しています。始めかたは対応アプリの商品ページにある " Test Drive " アイコンを押すだけ。4つのボタンを備えたAndroid携帯のモックアップがアプリを起動した状態で現れ、ボタンや画面をクリックすることで本物のアプリを自由に試用できます。

 アプリを購入することなく、ブラウザからアクセスできる仮想環境上で30分間お試しが出来る、というこのシステム。小粒のゲームやジョークアプリのように「30分」が長すぎたり、カメラや傾き検知のように仮想環境にないデバイスを使うアプリは試用できないという問題があるものの、とりあえず外観やもっさり感、ユーザーインターフェイスが「合うかどうか」をみるには最適でしょう。

 それなりに豊富なラインナップ、慣れ親しんだユーザーレビュー方式、すでに登録済みのクレジットカードに加え、試用環境の提供まで始まった今、もしかしたらAndroidのAppストアーは、本家を差し置いてアマゾンがスタンダードになる可能性も捨てきれなくなってきました。


「ついまる」は意外と便利かも知れない

2011-03-27 23:59:59 | Digital Devices

 Twitterをはじめて、離れて、もう一回初めて、やっぱり離れてから結構経ちます。自分でも何でかは分かりませんが、どうにも続きません。
 ・・・嘘です。大量のツイートを消費していくのが面倒なのと、ちょくちょくとつぶやくのが面倒だからです。えーと、要するに面倒だからです。続けておられる方、本当に尊敬します。私には無理でした。

 でも、今回の地震のような大規模な災害時の情報収集ツールとして、もっと軽い用途ではテレビ中継等の実況として、もちろん、簡単な意見表示ツールとして、確かに面白いんです。でも、たぶん、いつもだと私は疲れてしまうんでしょうね。

 で、「PCに繋ぐ」という行動でオンオフできて、かつ、目でタイムラインを追うのではなく、リアルタイムで「読んでくれる」というガジェットは、思った以上に便利かも知れない・・・と思ってしまいました。

日本のタカラトミーのペット人形「ついまる」はツイートを音声で読み上げる TechCrunch

日本はTwitterブームだ。今日(米国時間3/25)は、玩具メーカーのタカラトミーがついまる(”ツイッターアニマル”の略)を発表した。ツイートを読み上げてくれる、ペットのようなかわいいお人形だ。白いのは女性の声、そして青のついまるは男性の声だ。

タカラトミーによると、USBでコンピュータ(Windows XP/Vista/7)につなぐと、ついまるはユーザ自身のツイート、リプライ、最大3つまでのハッシュタグ、リスト上のユーザからのツイート、特定のユーザからのツイート、などを読んでくれる。

 例えば、家族や友人を登録しておくというのがスタンダードかも知れません。それから、特定のショップや情報サービスを登録しておいて、リアルタイムでしゃべらせることで素早く情報収集するとか、それこそサッカーやオリンピックを見ながら実況させるとか。そういう使い方のが、むしろ最初の使い方よりも便利かも知れませんね。

 お値段は2362円とお手頃なこともあり、Twitterが生活の一部と化している人・・・よりも、私のような面倒くさがりが「ちょっと使ってみる」という目的で手を出す方が向いているような気がしますね。・・・しかし、うーん、Twitterだけかぁ・・・何となく、惜しいような。


電波時計に誤差・・・ただし東日本のみ

2011-03-26 23:59:59 | Thinkings

 東日本大震災発生から丸2週間が過ぎ、意外なところから様々な問題が噴出してきています。

 そんな中で、個人的には全く想定外・・・というか、言われるまで気付かなかったのは、電波時計の受信する日本標準時の送信所が地震の影響でストップしているという事実です。もっとも、止まっているのは福島のもののみ。日本には2カ所の電波送信所がありますから、関東以西ならばこれまで通り電波を受信できるはずです。

東日本大震災:「電波時計」に誤差 避難対象で停波 毎日jp

 時刻合わせをしなくても正確な時を刻む「電波時計」が、東日本大震災の影響を受けて一部の地域で誤差が出ている。時計に時刻などの情報を届ける「標準電波」送信所が、東京電力福島第1原発事故の避難指示の対象区となり、無人化して運用できなくなっているからだ。

 なんでも、福島原発から17キロの場所にあるため、避難指示が出された後になって停波したとか。無人では動かせない施設らしいので、仕方ないですかねえ。

 いま確認したところ、私のG-SHOCKも受信に失敗していました。中部圏は二つの電波送信所の中間地点にあり、一つが途絶えたことで受信精度が落ちているようですね。電波時計がかなりの数普及していることを考えると、一刻も早い復旧が望まれるところです。

 ・・・ただ、復旧にはまず福島原発が落ち着くことが優先なんですよね。問題の長期化が示唆されている中、また一つ、早期解決の理由が加わりましたね。地域の安全のため、全国の不安除去のため、そして、職員の方の安全の為にも、東電及び関係各社の皆さんにはなんとか踏ん張っていただきたいです。よろしくお願いします。

 ところで、それまでの応急措置として、各市町村単位くらいで低出力の送信所を設置する事ってできないのでしょうか?問題が長期化するようなら、検討する必要があると思いますけど・・・


Itaniumよ、さようなら?減り続けるベンダー

2011-03-24 23:59:59 | Technology

 当時、といってもそう遠くない過去のこと。サーバー用プラットフォームと普通のPC用プラットフォームは明確な違いがありました。具体的には、サーバー用とPCは、CPUのアーキテクチャがそもそも違ったのです。

 しかしながら、AMDのOpteronを初めとする、x86アーキテクチャを採用したサーバー用CPUの信頼性向上、性能向上による躍進に伴い、徐々にではありますがサーバー専用CPUのシェアが食いつぶされていくことになります。

 インテルの従来の流れをくむItaniumファミリーも、そのあおりを受けて苦しんでいます。
 というのも、まずRed Hatが2009年に、マイクロソフトがその翌年にItanium対応製品からの撤退を表明しているから。要は、サーバー用OSデベロッパーの相次ぐ離反を受け、窮地に立たされているというわけです。

 そんな中、また新たな離反者が出ました。しかも、今度はかなりの大口です・・・

オラクル、Itaniumチップ対応ソフトウェア開発の中止を決定 COMPUTERWORLD.jp

 Oracleが22日に出した声明には、「Intel経営陣と何度か話し合いを持った結果、我々はIntel Itaniumマイクロプロセッサ上で開発してきた全ソフトウェア・アプリケーションの開発終了を決めた。Intelの戦略的焦点はx86マイクロプロセッサに置かれており、Itaniumはまもなく寿命をまっとうすると同社の幹部らは言明した」とある。

 まあ、当のインテルは今後もItaniumを続けていくと言っている訳ですが・・・
 オラクルは、よく考えればSUNを飲み込んでいるわけですから、UNIX・Solarisサーバーに甚大な影響をもたらすことは必至。HPはサポートを継続すると言っているようですけれど、さすがにこれで終了かも知れませんね・・・

 今回の件に至る決定的なターニングポイントは、インテルがx86アーキテクチャのサーバー用CPU、Xeon 7500番台をリリースしたことで、x86ベースでも高信頼性が求められるサーバー用途の使用に耐える、とベンダーが判断したことにあるようです。結局、自社製品が自社製品の首を絞める結果になったわけですが、オラクルの話が本当ならば、インテルのシナリオ通りに事が進んでいると言えそうです。


radikoに中京地区のラジオがやってくる

2011-03-23 23:34:53 | Digital Devices

 私は岐阜在住で、車の中ではよくラジオを聴くのですが、家にいるときは聴きません。・・・正確には聴けません。家の中まで電波が届かないんですね。ですのでラジオはいつも部屋の片隅でホコリをかぶっている運命です。コンポにもチューナーは付けませんでしたし。

 ですから、インターネットでラジオが聴けるradiko.jpが始まったときは大変感動しました。ようやく手軽に、音質よくラジオが聴けるのですから!

 ・・・と、喜んだのもつかの間。「サービス開始当初は関東と近畿の大都市圏のみ」すっぽりと名古屋周辺が飛んでますが。しかも、その地区に住んでいないことにはサービスを試すことすら出来ないというフィルタまでかけられて・・・
 そんなわけで中部圏のサービスインを忠犬のように待っていたのですが、とうとうサービス開始がアナウンスされました。

「radiko.jp」に中京地区のラジオ局も~愛知・三重・岐阜で聴取可能に INTERNET Watch

 参加局は中部日本放送、東海ラジオ放送、岐阜放送、日経ラジオ社、ZIP-FM、三重エフエム放送、エフエム愛知の7局。実施エリアは愛知、三重、岐阜の3県(三重エフエム放送は三重県のみ)。これにより中京地区でも、パソコンやスマートフォンでラジオが聴けるようになる。

 というわけで、家でもZIPが聴けるようになる模様。とりあえず今は災害の影響で全国に解放されていますので、お試しで聴いてみるのも良いかもしれません。

 災害時にはあんまり役に立たないかも知れないので過信こそ出来ませんが、受信環境が場所によっては劇的に改善されるため、放送開始が今から大変楽しみです。

 25日から試験放送開始で、10月から本放送開始だとか・・・10月? 


マイクロソフトの”アクションゲームツクール”、RC版公開

2011-03-22 23:59:59 | Digital Devices

 日本には「RPGツクール」から始まった各ジャンル別のゲーム作成に特化したツールが大変・・・一部の志のある人には人気です。大概は、買って数時間で挫折するのがオチですが。

 ただ、その「大概は」に当てはまらなかった人たちは、凄まじいクオリティーのゲームを様々な形で世の中に配信しておられます。市販のゲームとほとんど変わらないクオリティのものもかなりあり、その情熱には脱帽してます。

 やはり、人は何かを作りたいようです。
 海外でも、マイクロソフトが同じようなコンセプトのプラットフォームを2009年から発表してきましたが・・・漸くRC版までこぎ着けたもよう。

動画:MS、ゲーム開発環境 Kodu Game Lab のRC版を公開 Engadget

マイクロソフト Fuse Labs が、ゲーム開発環境 Kodu Game Lab の PC 向け Release Candidate(RC)を公開しました。Kodu は、かつて Boku という名前で呼ばれていた、グラフィカルなゲーム開発ツール。ゲームの舞台にオブジェクトを配置し、命令ブロックを組み合わせていくことで、いわゆるプログラミング文を書くことなく、ゲームを制作することができます。2009年のCESキーノートで、女の子がゲーム制作をしていくデモを覚えている方も多いかもしれません。

 ダウンロードは公式サイトから。無料なので、手軽に試せそうです。

 ツクールとの違いは・・・といっても、私個人はツクールをほとんど触ったことがないのでよく分かりません。はっきりしているのが、作ったゲームがXNAベースになるため、WindowsでもXBOXでも動くということ。今後はWindows Phone 7でも動くかも知れません。

 動画を見る限り、本当に簡単そうに作れていたため、子供がブロック遊びをするかのように遊ぶことも可能でしょう。・・・新たな知育玩具みたいな印象を受けてます。そういう意味で、昔「Click&Create」なんてソフトがあったな、と思い出しました。テイスト的にはツクールよりもそっちの方が近いかも知れません。

 クリティカルな「ゲーム外の動き」をプログラミングすることは出来ないため、制限がかけやすく、某DS用BASICのような不特定多数の配信制限はかからないでしょう。その点には単純に期待していますが・・・果たして日本でも根付くでしょうか?そもそもXBOX360の普及率が・・・という話は置いておいて。


福島原発は最悪の場合、どうなるのか

2011-03-21 23:59:59 | Technology

 連日、大震災関連の報道が続く中、福島原発の動向は関心事の中でも常に上位に食い込むものだと思います。

 毎日の様に「煙が出た」「放射線量は~マイクロシーベルト」などという単純な事実のみの報道は、いたずらに不安をあおる様に思えてなりません。その中で、「今後最悪の場合に起こること」について、かなりわかりやすい記事を見つけましたので紹介します。

「最悪のシナリオ」という脅しに騙されないために ガジェット通信

3月15日に個人的に知りあった原子力関係者の方たち、さまざまな分野の友人に声をかけて、メーリングリストを立ち上げました。私が最も信頼し、共にダイアローグ研究会を立ち上げた、原子力の技術者である東北大学の北村正晴先生は仙台で被災したために連絡が取れませんでしたが、15日にやっとメールを交換できるようになりました。それで、先生を中心に意見交換ができるような場を作ろうと思いした。

 作家の田口ランディ氏がメーリングリストで意見交換をした内容をまとめた記事です。中身をはしょって結論を紹介すると、燃料棒が融解して格納容器の底部にたまり、再臨界に達したとしても、チェルノブイリのような爆発的現象は起こらない。よって、

苫米地さん(編註: 苫米地英人さん、脳機能学者)のブログで引用されている「1つの原子炉がメルトダウンしても、被害が出るのは50キロ圏内。2つ以上の原子炉がメルトダウンしても、被害はあまり変わらない。現在の20キロ圏内の避難勧告は、妥当な判断。」という記述は理にかなっていると考えます。

 この内容の真偽は、元のガジェット通信に寄稿されている記事を読んで判断していただきたいですが、個人的にはわかりやすく、納得できる記事でした。デマや必要以上に不安をあおる記事よりも、遙かに有益であると判断します。

 ただ、この記事内容をそのまま受け取るとしても楽観視は出来ません。再臨界に達した場合、事態の長期化は避けられませんし、メルトダウンした場合、原発の50キロ圏内は「期間不定で使用できなくなる」ことは避けられません。また、風評被害による地域経済への打撃も大きな不安材料です。
 何より、「放射能漏れ事故を起こしてしまった」事による、原子力行政の先行き不安と、単純に東電の電力需要の3割を担う福島原発の停止による経済活動の停滞と代替手段の確保問題は、今後の最大の懸念材料と言わざるを得ません。

 やはり、正しい情報を知ることの重要性は凄まじいものがあります。なんというか、この1週間は、それを痛感しっぱなしでしたね・・・


安否情報は最大公約数のページで

2011-03-19 23:59:59 | Digital Devices

 あの未曾有の大災害である「東日本大震災」から一週間が経ち、テレビ放送が特番一色から徐々に通常放送に移行する事で、「日常」がゆるゆると戻ってくるのを感じています。
 ・・・が、それはあくまで「被災地の外」だからの話。被災地の方々にとってみれば、未だ状況のまっただ中である訳ですよね。

 あのような災害に遭遇したとき、まず第一は己の身を守ること。己の手の届くところにいる人を守る事でしょうけど、それが当面一段落した後は、やはり自分に繋がっている人の安否が気にかかります。・・・私は被災地の外にいましたが、やはり、被災地の中の友人が気にかかりましたから。

 しかし、電話は当然繋がりにくく、メールも不安定。そんなときに効果を発揮するのが災害伝言板サービスです。各携帯キャリアも盛んにCMを打っていましたが、被災者の携帯や回線に、あまり負担をかけずに安否確認が出来るサービスですので、是非活用していきたいところ。

 さて、各キャリアとは別にGoogleも独自の安否情報サービスを開始していますが、独自のデータベースによる情報の登録・公表だけでなく、携帯電話番号を入れれば各キャリアの安否情報ページに飛ぶなど、安否情報を一括して検索できる他、各種災害情報や義援金の寄付まで出来る総合ポータルページとなっています。

東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)このサイトの URL: http://goo.gl/saigai

 効率的に安否確認を行うために、そして情報収集に関しても、実に有益なページだと思います。被災地の方は余裕があれば情報を登録して、安心できる要素を一つでも増やしていただきたいです。
 それにしても、今回はGoogleのフットワークの軽さが目立った一週間だったように思います。次々と支援のためのサービスを打ち出す姿勢は感心しきりですね。

 ・・・それにしても、少しずつ日常に近づいているとは言え、まだまだ多い震災関連ニュースと自粛ムード。早く、気兼ねなく、新しいガジェットニュースを紹介できるような日々が戻ってくれることを祈ってやみません。