Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

仕事机を片付けよう

2007-04-30 20:44:28 | Thinkings
 「片付け」。この単語を聞くと、どうも微妙な表情になってしまう私。

 要するに、私は片付けがとても苦手です。現在の部署では、毎日ノートパソコンまで片付けて帰るので、今のところキレイに整頓・・・と言うか、机の上には何も無い、せいぜいマウスとテンキー、カレンダーくらいしかない状態が続いています。

 以前の部署では、常に机の一角を平積みの書類が占有し、その書類の下の方の地層は、すでにいるのかいらないのか分からないような資料が積み重なっている状態でした。異動の時にエイヤっとやってしまいましたが、未だに引き継ぎ先から苦情が来ないところを見ると、やっぱりいらない書類だったようです。

 ・・・典型的な「ダメな子」ですね。もちろん、家の自室も、そう整頓されているとは言えません。

 そんな折、ネタを探しながらニュースをあさっていると、「机の整頓方法」についてのトピックを見つけました。

ケース1――片付けできないIT系記者 Biz.ID

 筆者は途方にくれていた。あまりにも自分の机の上が散らかっていたからである。しかも、この週末には社内の引越しが控えていた――。

 なんと言いますか、このシチュエーションは身につまされますね。異動直前の自分の姿を見ているようで・・・
 記事の方では、全中後編と三回にわたって、効率の良い整理整頓の仕方をレクチャーしていくという流れですが、個人的には「なるほどなあ」と頷くことしかり。最終的に驚くほどキレイになった机の上と引き出しの中が印象的でした。

 まあ、そこまでは「出来ていないと記事にならない」のでアレですが、私が教訓にしようと思ったのが「今後また散らかさないコツ」。

・毎日掃除する
・廃棄ルールを作る
・その日のうちに捨てるか、捨てないかを決める


 二番目と三番目は自分ルールでやっても良いそうですが、ちゃんとした基準を作ることによって、なあなあで積み重ねられてきた書類を客観的に処理できるようになる、と意訳すればそういう事みたいです。

 一番目は一番重要にして、一番のネックになりそうですが、毎日の積み重ねが常に机をキレイにしておく最大の特効薬であるようです。
 それが出来たら・・・なんて思わず、些細なことでも実行することが大切みたいですよ?

 さて、今のところは片付いている職場の机は良いとして、これを家の自室に応用するとなると・・・まずは部屋を片付けること。話はそれからのようですね(苦笑)

1000W超えのPC電源

2007-04-29 19:54:33 | PC
 一体いつから、PCは電気式加熱調理器に並ぶ消費電力になってしまったのでしょうか?

 サーマルティク、出力1200ワットのハイエンド電源「Tough Power 1200w」 ITmedia

日本サーマルティクは、1200ワット出力を実現する高出力ATX電源「Tough Power 1200w」を発売する。

 CPUの最近のトレンドとしては、「低消費電力」が幅をきかせていますけれど、よくよく考えてみるとハイエンドのGPUはむしろ消費電力度外視の方に進みつつありますし、Raidが身近になったHDD等のストレージにしても消費電力を増加させる一因です。ここでも二極化が進行していると言えそうですね。
 PCでいろいろと出来ることが多くなって来るにつれ、求められるハードウェアの能力は上がる一方。その中でCPUは、「性能上昇=消費電力増」という相関関係から、IntelのCOREとAMDのAthron64において漸く抜け出すという選択をしました。
 一方、近年重要性がますます増してきたGPUは、まだそのターニングポイントを迎えておらず、年々消費電力は肥大化してきました。低消費電力へのニーズには下位製品で対応を行ってきたわけですが・・・

 私は、PCは日々使う物なので、出来るだけ消費電力は少ない方が良いなあと思っています。現在が450w電源を使っているので、出来れば次は、さらに小さな電源で済むようなシステムを組みたいと思ったりしています。もちろん、性能的には必要十分な物で十分でので、選択する物は主にミドルエンドかそれ以下の物になるとは思いますけれど・・・

 なんと言いますか、こういう「ランニングコスト」の面でも、エンスージアストと一般消費者の対比が出てくる当たり、車に酷似してきましたね。どちらも実用と趣味要素が混ざり合った物ですので、似通った市場になるのは仕方ないような気もしますけれど・・・

 まあ、車に比べれば、まだまだPCパーツの値段はしれているわけで。今のところ、まだまだ健全な市場ではあるのかな、と思ってみたりしますが。

CD版Wikipediaに価値はあるのか

2007-04-28 23:59:59 | Technology
 Wikipediaと言えば、正確性はともかくとして、通常の百科事典とは桁違いの項目を網羅する、インターネット上に作られた百科事典です。
 Wikiであることを最大限に生かしており、様々な人が内容を追加、編集できることが最大の特徴で、日々項目が追加され、刷新されています。また、無料で使える、参加できることから、今やスタンダードなツールの一つとして世界中で活用されています。

 さて、そのWikipediaから内容を厳選し、CD版を作るというのですが・・・

「CD版Wikipedia」の狙い ITmedia

Wikipedia CDの目的は、インターネットを使えない人々にWikipediaを広めることにある。成功すれば書籍版Wikipediaにつながるかもしれない。

 配布されるCDには4000項目の十分に精査された項目が納められ、非ネットユーザーやネット環境が無い場所での調べ物に使うことでWikipediaを広めようとする物です。

 ですが、そのCDはタダではありません。

Wikipedia CDはwikipediaondvd.comサイトから14ドルと送料で入手できる。

 日本円にしてだいたい1,700円ほどの価値が、たかだか4000項目の百科事典にあるというのでしょうか?ライセンシーの問題などを加味したとしても、日本において65,400項目収録のマイペディアが2,970円(廉価版なら2,000円程度)、エンカルタは36,000項目で12,000円程度と、正確性やビジュアルに加えコストパフォーマンスも、既存の百科事典ソフトと比べるとかなり見劣りします。

 ウォーカー氏は、よりクリーンなCD版は、下品な言葉を含むページが表示されるのではないかと心配している教師にとって魅力的なはずだと語る。

 私が教師だとしたら、WikipediaCDを取り寄せて生徒一人一人のPCにインストールするよりも、マイペディアかエンカルタを共用で使わせます。
 それとも、海外ではデジタル百科事典が14ドル4000項目のWikipediaに頼らなくてはならないほど高いのでしょうか?ブリタニカは100,000項目で1万5000円だったから、海外でも100ドル程度で買えると思うのですが・・・

 Wikipediaは、無料なこと、ウェブにあって特に容量を必要としないこと、他の百科事典が載せないような些細なことや、趣味的な項目も網羅することに価値があるのであって、それらの”メリット”が著しく制限されているCD版には正直魅力が見いだせないと言うのが正直なところです。
 そういうわけで、私にはずいぶんと前途多難に思えるCD版Wikipedia。間違っても書籍版が出てくることは無いと思いますけれど・・・変な方向に暴走するのだけは止めて欲しいものです。

遅すぎた?世代交代 久夛良木氏退任

2007-04-27 23:56:02 | Thinkings
 PlayStationの生みの親。任天堂を引きずり下ろした男。ゲーム業界のグーテンベルク・・・
 輝かしい彼の名声は、PSPがDSに敗れた当たりから徐々に陰りはじめ、PS3の不審によりとうとうSCEの取締役を追われることとなりました。

 彼の名は、久夛良木健。PlayStationでのし上がり、PlayStationで表舞台を去る男。

 久夛良木氏退任でPS3の失地回復を目指すソニー ITmedia

 ゲーマーの間で象徴的な存在である久夛良木健氏(56)は、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)会長兼グループCEOの職を退く。ソニーが4月26日に発表した。後任には、平井一夫社長兼グループCOOが就任する。

 PS3発売から僅か4ヶ月。あまりにも早く、あまりにもあからさまな今回の発表は、SCEIとソニーにとって、いかにPS3が重大な失敗だったのかを如実に表しています。久夛良木氏が昨年のTGSでPS3のビジョンを語っていた頃が夢のようです。

 いろいろと言われているようですが、結局は「久夛良木氏の夢について行けなくなった」と言うことでしょう。
 年を追うごとに、コンピューターの可能性が広がっていく度に、彼の夢は加速度的に広がっていき、PlayStationを押しつぶしてしまったかのようです。

 とにもかくにも、テクノロジーの進化にポジティブだったと言うことなんでしょう。プラットフォームの可能性に常に前向きな人だったと言うことなのでしょう。
 だから、初代PSにもPS2にも、初期型には使われなかった端子がたくさん開いていたのです。

 その展望は、結果的に負の遺産としてSCEIにのしかかり、ついには大きな負債と不確かなPS3の市場が残りました。久夛良木氏が去り、一つの区切りを迎えたところで、SCEIは今後どう舵を切っていくことでしょうか。
 劇的に変わって行くであろう、そして行かなくてはならない経営戦略を一体どう形作るのか。今後もSCEIとPS3から目が離せそうにありません。

 そして、PlayStaionという”呪縛”から解放された久夛良木氏が次に何をやってくれるのか。それもまた目が離せそうにありませんね。

ありそうでなかった「地図帳作成サービス」

2007-04-26 19:38:59 | Thinkings
 今週末から始まるゴールデンウィーク、といっても一日二日は仕事だけどな!
 なんて人も多いかと思いますが、せっかくの長期休みを利用して遠出しようと考えている人もまた、多いのではないかと思います。

 そんなときに頼りになるのは、やはり地図。ガイドブックも良いですが、最近ではネットの地図サイトを印刷したものを持ち歩く何てことも多いかと思います。
 とは言え、ネットから印刷したものはA4が基本となるため、歩きながらではなかなか扱いにくいもの。それに、何枚かに分けてしまうと、カバンからの出し入れとか目的のものを見つけるにもちょっと大変。
 そのような悩みを解決するには、扱いやすいように地図を加工してやればいいわけですけれど、それもちょっと面倒くさい・・・

 じゃあ、携帯しやすいように最初から加工してくれれば良いじゃない。そんなコンセプトの地図サイトが発表されました。

1枚の紙からミニ地図帳を作成できる「ALPSLAB print」 Internet Watch

 ALPSLAB printは、印刷した1枚の紙を折り曲げたりハサミを使って加工することにより、表紙を含めて8ページのミニ地図帳を作成するサービス。「見開き3ページ×3種類の縮尺で構成される地図印刷」と「全体図、出発点、到着点、ルート情報などのページで構成されるルート地図印刷」の2種類の地図帳を作成可能だ。

 出来る地図帳の大きさはA7版ですが、地図印刷部分は見開きになっているので実質A6の地図が参照できます。表紙を合わせて8ページですので、都合3枚の地図が収録されますので、うまく分ければ大変便利そうです。

 この、「地図帳を作る」という発想は、ずっと紙の地図帳を作り続けてきたAlps社ならではの物。GoogleやYahoo!の様なデジタルから出発した企業からはなかなか出ないアイデアではないでしょうか。

 今までは、Web発の企業がIT業界をずっと引っ張ってきましたが、アナログ大手も徐々に追いついてきている事を匂わせるニュースです。今後は、経験と実績、過去の資産という強みを生かして、古参企業がWebを引っ張っていく例も続々と出てくるのでしょうね。

 とりあえず、この地図帳サービスは普通に便利。行楽シーズンに向けて目的地の地図を作ったり、地図だけを作成して目的地に「行ったつもり」になってみるのも面白いんじゃないでしょうか・・・書いてて猛烈に寂しくなってきましたが。

携帯電話とPCを繋ぐ音楽サービス

2007-04-25 21:30:29 | Technology
 今の携帯のパッケージには、ACアダプタは付いていなくても、イヤホンは標準で付いてくる。
 携帯電話で音楽を聴くことのハードルがどんどん下がっている昨今ですが、通話料、料金、そしてストレージの容量など、PCを前提とした曲管理を行うiPodなどの専用機と比べると、どうしても見劣りする部分が出てきます。

 PCで使っている楽曲を、そのまま携帯電話で聞けたら。
 今でも、専用の楽曲管理ソフトを使うことでライブラリを使い回しできますが、もうちょっと融通が利くシステムが正直欲しいところ。
 そんな要望に応えてか、iTunesなどで気づいてきた資産を活かせ、且つ、ちょっと面白い転送方法にも対応したサービスが発表されました。

自宅パソコンの音楽を携帯電話で聞ける「Sound Portal」 ITpro

 2007年4月16日にリテールコムは、パソコンに取り込んである音楽を携帯電話にダウンロードして聞けるサービス「Sound Portal」を開始すると発表した。料金は年間で1980円。自宅パソコンにインストールした専用音楽ソフトと携帯電話を仲介するサービスだ。

 使用する専用ソフトは、MP3などの今まで作ってきた楽曲がそのまま使用できる「iTunes似」のプレイヤー。これに音楽ファイルやCDから曲をインポートして使うわけですが、このままではiTunesのデッドコピーに過ぎません。

 このサービスの特徴は、ネットを使ってソフトと携帯電話を仲介すると言う点。

 携帯電話で音楽を再生するには、自宅のパソコンを起動しておく必要がある。携帯電話で同サイトにアクセスして会員登録時のユーザーIDとパスワードで認証を行うと、サーバーを介し自宅パソコンのSound Portalプレイヤーからデータを中継する。自宅パソコンの音楽リストが表示されるので、その中から必要な音楽をダウンロードして携帯電話のメモリーに保存して再生できる。ストリーミングでの再生はできない。

 要するに、楽曲の入れ替えが、思い立ったときにすぐ出来ると言うわけです。無印以外のiPodやシリコンプレイヤーだと、今一番聴きたい曲が入っていない何てことが起こりますけれど、SoundPortalサービスを使うならば、その場で曲を入れ替えれば済みます。充電器さえ持っていれば、旅先で気分に合わせて再生リストを変えるなんて事も可能です。
 これは、かなり画期的に便利な機能ではないでしょうか。

 もっとも、これはもちろんパケット定額制が「前提条件」の話です。もしも定額制に加入しておらず、アルバムを3枚ほど入れ替えでもしようものなら・・・

 こういうサービスが出てくると、ますます携帯電話の汎用性に魅力を感じるようになるわけですけれど・・・それと同時に、ますます「落としたときの損失」具合が顕著になってきてますね。
 とりあえず、音楽プレイヤーとしての新たな可能性を開いたかもしれない同サービス。後はどれだけ普及するか。知名度的にはまだまだなだけに、これからどう展開していくか楽しみですね。


 ・・・つか、著作権的には大丈夫なのかなあ・・・

PCの二極化

2007-04-24 21:10:32 | PC
8万円で手に入るA4ワイドVistaノート「Endeavor NJ2050」を試す ITmedia

 唐突に引用から始まりましたが、なにもEndeavorの使用感について書きたいわけではありません。
 注目すべきはその価格。これまでデスクトップPCでは3万円とか4万円とかというモデルもあるにはありましたが、8万円でBasicとは言えVista搭載モデル、最小構成で7万円を切るという価格設定は、ノートにしては正に破格です。

 現在まで、ローエンドのPC市場は、価格の下げやすいデスクトップの独壇場だったわけです。ノートは、一体型、小型化、熱対策などの様々な障壁から、なかなか値段の底が下がりませんでした。
 ここに来て、普及価格で10万円台半ば、少しハイスペックなものでは20万円が当たり前というノートの底値が一段下がったと言うことは、やはりメインの市場はノートに移ったと共に、PCの道具としての成熟具合もまた一歩進んだと言うことでしょう。

 もっとも、一番大きな要因は、いろんな意味でのPCの二極化が進んでいるという点でしょうけれど。

 昨今のPCの使用目的の大多数は、「ネットとメール」これに尽きるでしょう。それに「ビジネス」を加えた用途で、稼働時間のほぼ90%くらいはカバーできるのではないでしょうか。
 そして、これらの用途に使った場合、ローエンドと呼ばれるスペックのPCであったとしても不自由は全くありません。

 しかしながら、これら以外の事、例えばビデオのノンリニア編集とか、超高解像度のRAW画像処理とか、最新の3Dゲーム等を快適に楽しもうとした場合、要求されるスペックはいきなり跳ね上がります。

 要するに、目的によってはっきりと線引きされてしまうわけです。
 日常の一部としてのローエンドと、趣味(プロ)の世界のツールとしてのミドル・ハイエンド。
 車が各人の好みに答える形で細分化が進んでいったように、PCの世界でも、今後、それらの差ははっきりと開いていくことになるでしょう。

 私はどちらかというと、明らか後者の部類に入っているわけですけれど、最近どんどん、ローエンド以上の使い方をしなくなってきたんですよね。やっぱり、学生の頃が一番真摯にPCに向かっていられたのかな・・・なんて記事書きながら考えてしまいました。

CPUを”うちわ”で冷却?

2007-04-23 21:05:47 | Technology
 電子機器を使う上での大きな問題に、”冷却”があります。
 たとえば、パソコンは言うに及ばず、PlayStationをはじめとするコンシューマーゲーム機にはすべからく冷却用のファンが付いていますし、テレビにも放熱用の穴が空いています。
 電子機器の使う電力のいくらかは熱に変わってしまうので、電子機器の運用と冷却は常にセットで考えなければいけない問題です。

 さて、先にゲーム機にはファンが付いているという例を出しましたが、車などの機械と違い、多くの電子機器は扱いの簡単な空冷のものが多いのです。ファンは強制的に空気の流れを起こし、部品の温度を下げるためにつけられています。
 手軽に効果が得られるファンですが、要はちっちゃい扇風機ですので、当然モーターと言った部品点数の多い部品を使っていますし、風切り音も発生するなどデメリットも指摘されています。

 そこで、CPU・・・と言うか集積回路最大手のインテルは、増え続ける発熱を効率的に逃がし、故障も音も消費電力もファンに比べて軽減させる画期的なシステムを発表しました。

 インテル、高密度配線などの先端技術を紹介
~ピエゾ素子を使った小型冷却システムも
 PC Watch

 チップや基板の小型化にともなって、放熱機構の小型化も重要になってくる。そこで同社はピエゾ素子を使った冷却システムを提案している。

 ピエゾ素子は、2枚の電極で圧電体を挟む構造のもので、電圧をかけることで上下に振動する特徴がある。この振動を利用すれば、うちわで扇ぐような動作で、エアフローを生み出せる。


 振動する板を振動させ、ヒートシンク(冷却版)の上に風を起こす・・・まさにうちわですね。
 そのキモとなっている、「電圧を掛けると振動する」ピエゾ素子とは、エプソンのインクジェットプリンタのインク打ち出しにも採用されている、言わば”枯れた技術”です。そのため、量産化は難しくなく、最初から低コストでの生産が見込めるとか。

 ”扇風機”から”うちわ”へ。
 人間の世界で考えるとなんだか昔に戻ったみたいですが、よりシンプルに進化した冷却機構。果たして普及はいつ頃になるのでしょうか。
 個人的にはまず、「どんな面白い動きをするのか実際に見てみたい」というのが本音です。

ついに登場 カラー電子ペーパー携帯端末

2007-04-21 23:02:21 | Technology
 電子ペーパーという物をご存じでしょうか。
 簡単に言えば、情報の書き換え時のみ電力を消費し、表示の継続には不要。高コントラストで、見る印象は印刷物に大変近い電子表示デバイスです。
 その省電力性と視認性の高さから、屋外看板の様な同じ情報を表示し続ける分野や、新聞や本など、紙メディアの置き換え用途として期待が集まっているものです。

 白黒のものに関してはすでに市販が行われており、手に入るものとしてSONYのリブリエがあります。

 今回は、"カラー"電子ペーパーを搭載した端末がついに登場という話です。

世界初のカラー対応電子ペーパー端末がデビュー、富士通フロンテック ITmedia

 富士通フロンテックと富士通研究所は4月20日、世界初の電子カラーペーパーを採用したハンディ型コンテンツブラウザ「FLEPia」を発表した。新聞や雑誌の電子化から店頭POPまでの幅広い利用が期待されている。

 以前から、電子ペーパーを電子手帳に採用するならば、屋外での視認性も確保できるし、本当に紙の手帳の置き換えが出来ないかとか、携帯のディスプレイに採用することで待ち受け時間を延ばせないかとか思っていたので、タッチパネル搭載のこの機種は、いろんな意味で期待できる流れです。

 しかしながら、まだちょっと実用には難があるようで・・・

 しかし、画像コントラスト比は4:1と、新聞データの表示に必要とされる8:1の半分程度だ。また、画像の切り替えには8色表示で約2秒、4096色では約10秒かかるため、気軽にページをめくりながらの利用がやや難しい。

 人間の許せる遅延時間は概ね3秒以内。一ページめくるごとに10秒ではちょっと話にならないですね。早い改善を期待します。

 常日頃から、氾濫する紙書類の多さと煩雑さに嫌気がさしてきた部分があります。かといって、ページ数が多く、一画面に一ページ入りきらないPDFをディスプレイで読むのもまた苦痛です。
 電子ペーパーが、日常的に使えるデバイスとして一般にまで降りてきたなら、日本のオフィス事情を一変させるような力を持っていると私は思っています。
 まずは技術開発、その次はライセンシーと端末の標準化。デスクの上に、通勤電車内で、ベッドサイドにも電子ペーパー端末がある未来が来ることを、私は期待している一人ですから。

Googleにタイムマシン機能

2007-04-21 03:58:55 | Technology
 Googleという、ハードウェアもOSも持たない企業は、Webに一体どれだけの機能を付け加える気でいるのでしょうか。
 今回Googleが発表した新たな機能は、過去にさかのぼって検索できる、タイムマシンの様な機能です。

Googleに「Web History」機能追加、サイトの閲覧履歴を保存・検索可能 Internet Watch

 タイムマシンと言っても、なんのことは無い、Webの閲覧履歴のことです。「そんなのIEにも標準で付いてる」と思われるかもしれませんが、IEと違うところは、履歴が時系列で管理されることと、履歴の中で全文検索が出来ることです。

 私の個人的な例を挙げると、ニュースを見ていてブログのネタにぴったりの記事を見つけても、後になってどうにも思い出せない、ページが探し出せない、何てことがよくあります。大概の場合、履歴を見ても数の多さに辟易することになります。また、外で見つけた記事の場合、URLやタイトルのメモを残しておかなければ、目的のページにたどり着くのはさらに困難になります。

 GoogleのWeb Historyが有効に働くならば、それらの状況に、もっと柔軟かつスマートに対応できるようになることでしょう。そのページを見ていた時間さえ思い出せるなら、それを手がかりに探し出せるのですから。見ていた時間を忘れてしまっても、それらしい言葉で履歴内を検索すれば、よりたやすくたどり着けるでしょう。

 Googleを中心としたWeb環境。ブラウザとGoogle、ブロードバンド回線があれば、快適に過ごせるPCライフ。
 GoogleOSの噂を聞かなくなって久しいですが、結果的にGoogleは、「ブラウザというOS」を手にすることが出来るようになるのかもしれません。