Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

本当は恐ろしいデジタルテレビ?

2005-08-29 21:10:45 | Life
 地上波デジタル放送が開始されて、もう結構な時間が経ちました。
 HDDレコーダーや各社の液晶テレビは、ミドルクラス以上のものならば、ほぼ間違いなく”地デジ”に対応しています。

 私は、と言えば相変わらずテレビはアナログ。ほとんどテレビは見ませんので、そんなものにお金をかけてもなあ・・・と思っているのですが、それでも朝のニュースや暇つぶしに眺めることが無いとは言いません。
 今回はそんなテレビのお話です。

 さて、総務省は2011年7月24日をアナログ放送のXデーとし、その日を境に全てのテレビはデジタル放送に取って代わられます。と言うことは、そのころには一家に一台、デジタルテレビが・・・と言いますか、お店に行ってもデジタルテレビしか選択肢が無くなるわけです。
 いや、実際にはもっと早く、新品で買う場合の選択肢が無くなる日がやってくるでしょう。時代はもう、地デジに移行せよと言っているのです。

 そんな矢先、ある事件が起こりました。
 SHARPのAQUOSの一部機種で、ある日突然、同機種が一斉に動作しなくなったのです。

ITmediaのこの記事に詳しく載っていますが、ちょっと長いので要約すると、

 CSのデジタル放送によってデータをアップデートしようとしたところ、ファームウェアが壊れて画面すら映らなくなってしまった。

 と言うことです。デジタルテレビがファームウェアを勝手にアップグレードするというのにまず衝撃を受けましたが、その失敗によってテレビ自体が落ちてしまうと言うのには得体の知れない怖さがあります。

 また、このデジタルテレビには、双方向通信機能が付いておりまして、簡単にテレビショッピングが行えるようになっています。具体的にはテレビの中に”クレジット番号を含む個人情報”を記録しておくのですが・・・恐ろしくて使えないすね、しばらくは。

 先の記事の筆者も言っているのですが、PCはウイルス対策ソフトやルーター等を”ユーザー”が用意して、対策を施すことができるのに対して、デジタルテレビはユーザーが介入する余地は全くありません。あくまで一つのパッケージとして提供されるのです。
 今まではそれでも良かったのですが、ファームウェアをアップデートするなど”完成に近づいていく”ものがその状態では、ユーザーからしてみたら何とも危なっかしいと感じます。そのあたりはメーカー任せなので何とも言えませんが。

 とにかく、後6年というゴールは設定されてしまっていて、すでに後戻りができない状態にまで来ているデジタルテレビ。別にショッピングや双方向通信なんぞに全く魅力は感じませんが、ここに来て”脆弱性”という想定外の問題が出てきました。一家に一台という代表的な家電なだけに、素早く包括的な対応が望まれます。

 それが間に合わなかった場合、番組を見ていたら突然画面が真っ暗になって、延々と”アルプス一万尺”が流れ出したりとか・・・

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