また映画に一歩近づいた・・・かもしれません。日本オリンパスは、携帯電話で撮った画像から情報を検索できるサービスの試験運用を開始したとのこと。
オリンパス,画像だけでキーワード検索できるサービスを開始 IT Pro Network
オリンパスは6月29日,カメラ付き携帯電話で撮影した画像の関連情報を検索するサービス「スティッキーズ!」の実証実験を開始した。同サービスの特徴は,利用者が撮影画像をスティッキーズ!に送信するだけで,GoogleやYahoo!モバイルなどの検索サイトから関連情報を引き出せる点。例えば車を撮影して送信すると,該当する車の名称や車種などのキーワードを入力することなく検索サイトを利用できる。
記事によると、画像そのものでサイトを絞り込むのではなく、専用の携帯アプリで読み込んだ画像をサーバーに送って解析にかけ、関連するキーワードをデータベースから取り出し、そのキーワードを検索エンジンにかけるという形を取るようです。現在のデータベース、Webページが文字ベースであることを考えると妥当な処理だと思います。
この「専用サーバー登録型」で思い出すのは、昨年の今頃に登場し、その後さっぱり音沙汰のない「カラーコード」が思い出されます。
しかしながら、カラーコードは直にURLを返すのに対し、画像検索はキーワードを返すと言うのが大きな違いです。加えて、ユーザーが独自にキーワードを追加できる点も大きい。
と言いますのは、カラーコードはURLを返すという、純粋な「広告媒体」として機能するのに対し、画像検索は「検索エンジンの補助」として機能することです。これは、コンセプトで言えばJWordとGoogleくらいの差があります。ものが全然違うので、比較にすらならないという意見はごもっともですけれどね。
つまり、検索結果の妥当性、中立性がある程度保たれるシステムになっているわけです。
ある程度、と書いたのは、サーバーに画像を登録する際に、関連づけるキーワードをどう審査するかと言うこと。
他社の製品を勝手に登録して、自社製品との比較サイトに誘導するとか、画像に全く関係ないキーワードを関連づけたりと言った事が起こらないとは言えません。いや、たぶん起こるでしょう。
最大の問題となる登録情報のメンテナンスについて、登録の際の手続きを明確にし、外部の審査を一定周期で受けるようにするか、もしくはWikipediaのようにオープンソース手法にゆだねてしまうか・・・もちろん管理はしなければいけないわけですが。
私的にはコストの面から言っても後者がやりやすいのでは、と思うのですけれどね。Wikipediaで、オープンソースでもある程度以上の精度が出せることがわかっているわけですし、ガイドラインさえしっかり整備されており、ユーザー相互の監視が適切に行われていれば、項目も爆発的に増えていくのではないでしょうか。
なんにせよ、まだ試験運用の話です。今後どうなっていくのか見守っていきましょう。
オリンパス,画像だけでキーワード検索できるサービスを開始 IT Pro Network
オリンパスは6月29日,カメラ付き携帯電話で撮影した画像の関連情報を検索するサービス「スティッキーズ!」の実証実験を開始した。同サービスの特徴は,利用者が撮影画像をスティッキーズ!に送信するだけで,GoogleやYahoo!モバイルなどの検索サイトから関連情報を引き出せる点。例えば車を撮影して送信すると,該当する車の名称や車種などのキーワードを入力することなく検索サイトを利用できる。
記事によると、画像そのものでサイトを絞り込むのではなく、専用の携帯アプリで読み込んだ画像をサーバーに送って解析にかけ、関連するキーワードをデータベースから取り出し、そのキーワードを検索エンジンにかけるという形を取るようです。現在のデータベース、Webページが文字ベースであることを考えると妥当な処理だと思います。
この「専用サーバー登録型」で思い出すのは、昨年の今頃に登場し、その後さっぱり音沙汰のない「カラーコード」が思い出されます。
しかしながら、カラーコードは直にURLを返すのに対し、画像検索はキーワードを返すと言うのが大きな違いです。加えて、ユーザーが独自にキーワードを追加できる点も大きい。
と言いますのは、カラーコードはURLを返すという、純粋な「広告媒体」として機能するのに対し、画像検索は「検索エンジンの補助」として機能することです。これは、コンセプトで言えばJWordとGoogleくらいの差があります。ものが全然違うので、比較にすらならないという意見はごもっともですけれどね。
つまり、検索結果の妥当性、中立性がある程度保たれるシステムになっているわけです。
ある程度、と書いたのは、サーバーに画像を登録する際に、関連づけるキーワードをどう審査するかと言うこと。
他社の製品を勝手に登録して、自社製品との比較サイトに誘導するとか、画像に全く関係ないキーワードを関連づけたりと言った事が起こらないとは言えません。いや、たぶん起こるでしょう。
最大の問題となる登録情報のメンテナンスについて、登録の際の手続きを明確にし、外部の審査を一定周期で受けるようにするか、もしくはWikipediaのようにオープンソース手法にゆだねてしまうか・・・もちろん管理はしなければいけないわけですが。
私的にはコストの面から言っても後者がやりやすいのでは、と思うのですけれどね。Wikipediaで、オープンソースでもある程度以上の精度が出せることがわかっているわけですし、ガイドラインさえしっかり整備されており、ユーザー相互の監視が適切に行われていれば、項目も爆発的に増えていくのではないでしょうか。
なんにせよ、まだ試験運用の話です。今後どうなっていくのか見守っていきましょう。