Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

USBバスパワーの”パワフル”スピーカー

2007-01-31 19:58:27 | PC
 私は、以前ノートパソコンを持っていました。過去形です。

 家と職場の両方に”母艦”が常備されていますし、それ以外ではPCを使わないので、「仕事に使うから売れ」と持ちかけた親父様の提案に乗ってしまったわけです。

 本当に数ヶ月のノート生活でしたが、その時に気になって対策を取っていたものがあります。今回のテーマからバレバレかとも思いますけれど、PCから再生される音についての話です。

 といいますのは、音の大部分は出口であるスピーカーで決まると言っても過言ではないんですけれど、ノートPC内蔵のスピーカーはあまりに貧弱でした。ボリュームを最大まで上げると音割れするし、そこそこの音量ではDVDビデオの台詞を聞くのに神経を集中させねばならないくらい。
 そんなわけで、私は出来るだけ外付けスピーカーをバッグの中につっこんでいたんですけれど、外部電源か電池駆動のものでないと、大きな改善は期待できなかったものでした。

 で、今回のネタは、USBバスパワーという恵まれない条件で最大限の効果を発揮するというスピーカーです。

プレゼンを“音”で支援する――ヤマハのUSBスピーカー「NX-U10」 ITmedia BizID

 ヤマハが3月に発売するUSBスピーカー「NX-U10」は、USBバスパワーによる給電は生かしつつ、USBスピーカーの欠点をカバーする製品。独自技術である「PowerStorage」と「SR-Bass」を盛り込んだ。

 最大のウリであるPowerStorageとは、「普段使いきれない電力をストックしておき、必要なときに解放、大きな出力を得る」というもの。最長0.1秒間20W出力と疑問に感じルほどブーストの時間は短いものの、再生時のピーク使用はごくごく短く断続的なため、十分に効果は得られるようです。

 このスピーカー紹介記事は他にも紹介記事がありましたけれど、”プレゼン”という非常に具体的な例が載っていたのでこれに決定。いくら良いものとは言えUSBスピーカーのお値段が2万5千円では、確かに業務目的でもないと買いにくいですわね。

アルコール検知をしないと車は動きません

2007-01-30 20:57:55 | Thinkings
 なんでも、検知器に息を吹きかけて、アルコール反応が検知されると車が動かない仕組みが極めてまじめに研究されているらしいです。

アルコール検知で車の運転防止に、国交省が開発検討会 Yomiuri Online

 アルコールを検知すると車のエンジンがかからなくなる「アルコール・インターロック装置」について、技術的課題などを議論する国土交通省の検討会(座長・竹内健蔵東京女子大教授)の初会合が30日、東京都内で開かれた。

 国交省によると、欧米では、エンジンキーやシートベルトの脱着部分に息を吹きかけるなどの方法で、運転者のアルコール濃度を測定する機能を備えた車両が開発されている。ただ、別人が息を吹き込むなどの抜け道を防ぐための方策や、同装置の開発、メンテナンスにかかる費用の負担をどうするかなど、普及にはなお課題が多いという。


 ここまでしないと飲酒運転って無くならないんでしょうかね・・・なんだか悲しくなってくるニュースですが。

 しかし、交通事故には相手がいるわけです。他人に怪我をさせてしまったり、最悪死なせてしまったりすることも当然あるわけで、そのリスクを著しく上げる飲酒運転はとんでもない交通ルール違反なのは重々承知しているわけです。そうなってくると、こういうのも必要な措置なのかな、とも思いますけれど・・・

 今の様に、飲酒運転による交通事故がクローズアップされる以前から、飲酒事故自体は問題視されており、それに対する教育もずっと行われていたんです。それでも年々増加していっていると言うことは、やっぱり社会全体のモラルの低下なのか、警察がそれだけ厳しくなったからなのか・・・
 20年前と比べると、シートベルトはずいぶんと着用率が上がりました。それに対して、飲酒運転は「飲酒運転だから」無くならないと言うことなんですかね。

 なんだか子供みたいですけれど、アルコール検知器のような手心を加えないジャッジに「躾けて」もらわないとダメだって事なんでしょうか・・・
 守ろう、交通ルール。

Vistaの敵はWiiに賛成する

2007-01-29 19:26:56 | Technology
 1月27日のこと。日が変わるやいなや、Wiiのディスクドライブ周辺が青く光りました。いそいそとWiiを立ち上げ、メールを確認、本体を更新。待望のニュースチャンネルの配信開始でした。

 このあたりが詳しいですが、流し読み機能が使いやすく、確かにPCに比べると一覧性は低いですが、10フィートUIとして考えると非常に良くできていると思います。

 さて、10フィートUIと言えば、明日発売のWindows Vista。”PCの家電化”を目論んで、セキュリティーやメディアセンター機能をこれでもかと詰め込み、リビングへの侵攻を開始しようとしています。

 要するに、WiiとVistaの戦略というのは、”リビングに入り込む”という一点において
は似通っているわけです。すると、このような意見が出てくるのもある意味自然なわけで・・・

Wiiニュースチャンネルで見えたVistaの敵はWii 坂本多聞のソフトウェア業界インサイドアウト

10フィートUI(3メートルユーザーインタフェース)という言葉をよくVista関連で聞く。テレビを使ってリモコンで違和感なく操作するにはということなのだが、VistaをPC売り場で店頭体験したのではこのWiiリモコンの対抗にVistaということは想像がつかないだろう。しかし、Vistaは大画面テレビ(私の定義では中画面テレビ)での利用を想定しておりWiiとは正面でぶつかりそうなのだ。

 さて、戦略の一端が確かに似通っている二者ですが、そのコンセプトは全く違います。Wiiの「リビングで敵視されない存在になる」為に、テレビの付加価値として”チャンネルを増やす”という選択と、「リビングの覇権を握る」ため、録画やジュークボックス、DVDプレイヤー等の機能でもって”家電に取って代わる”という選択をしたVista。

 しかしながら、敵を作らず、新たな提案を行ったWiiに対し、Vistaは最初から”取って代わるべき家電”という敵が立ちふさがっています。おまけに発売延期に加えて、XP HomeとMediaCenterのサポート延長と自らの首を絞める発表が追い打ちとなり、ショップらからも不満の声が上がっているようです。

あす発売「ビスタ」 特需期待薄 米MS自ら冷や水 CNET

「消費者は、多機能を詰め込んだ高額のビスタ搭載パソコンを買うより、薄型テレビとDVDレコーダーをセットで買った方が安上がりだし、便利だと考えている」(大手量販店)

 何でも出来るPC一台よりも、機能を分散させてわかりやすくした家電数台を選ぶ・・・ビデオはビデオデッキで撮るもの、テレビ番組はテレビで見るもの。テレビがつまらなかったからインターネットが流行ったと言われるアメリカと比べて、テレビの視聴率が高く、PCと棲み分けが出来てしまっている日本では、やはり土壌が違うのではないのかと。

 となると、Vistaの家電にない強みはインターネットとなるわけですけれど、リビングでのインターネット端末の地位にはすでにWiiが鎮座しており、わざわざPCをテレビに繋げる必要性が薄くなってしまっています。
 正に目の上のたんこぶってやつですね。

 さて、前途多難っぽいVistaですが、メインのPC分野では徐々にシェアを広げていくことでしょう。願わくば「Meの再来」などと言われることにならないよう、祈っておきましょう。



 ・・・PS3?具体的なリビング戦略として形になっているのがBDプレイヤーしかない状況で、実際にリビング向けのサービスを整えているWiiとVistaに絡めて話をするのは全くもって無理な話でしょう。今後に期待ってやつです。

パチンコ屋の動画看板は、危ない

2007-01-28 23:59:59 | Thinkings
 近頃、パチンコ屋の看板が”動く”ようになりました。
 動くと言っても看板自体が動くわけではなく、巨大なスクリーンに動画が映し出されていると言うことです。
 夜中でも煌々と光って何とも目にうるさいこの広告ですが、どの看板にもお決まりのパターンとして、「交通安全」のCMが必ずと言っていいほど入っています。これは、思うに「この看板は危ない」と言うことを分かっているのではないかと。

 実際、この看板はとっても危ないと思います。動画ですから、普通の一枚看板と違って、一瞥しただけで終わりではありません。しばらく見続けなければ効果がないのです。それに、視界の端でちらちら動かれると、どうしても視線がそっちに行ってしまいます。無視しようにも、その大きさ、目を引くアニメーション、夜中ならなお目を引く輝度の高さ・・・と、何とも気になる存在なのです。

 目立たなきゃいけないのは分かりますし、他社との差別化も分かります。この際、税金対策ってのも認めましょう。でも、事故が起こってからでは遅いんです。
 出来ればもう少し、動かない動画を流してください。

大人には聞こえない音

2007-01-27 23:59:59 | Life
 子供にしか聞こえない音があります。
 何も、幽霊とか妖怪のようなものの類の話ではなく、現実にあるお話です。

 最も、子供だけと言うのには少しばかり語弊があり、個人差はあるものの、概ね40歳以上の人には聞こえなくなる音があるのです。

Mosquito Ringtone

 ”Mosquito”とは蚊のこと。要するに、蚊の羽ばたきのような、甲高いイヤーな音です。具体的な例を出しますと、聴力検査の時に「聞こえたらボタンを押してください」というあの音をさらに高くしたやつです。
 そして、”Ringtone”とは電話の呼び出し音のこと。つまり、甲高くて大人には聞こえない、携帯電話の呼び出し音なんです。つまり、授業中に先生に見つからず、メールがやりとりできるというわけですね。

 さてこの音ですが、もともとはコンビニなどの店先で音を出しておいて、若者がたまるのを防ぐ目的で考え出されたのですけれど、当の若者にちゃっかり利用されてしまったもののようです。
 ちなみに紹介しているページで聞けますので、体験してみてはいかがでしょうか。

 なお、聞こえ方にはやっぱり個人差があるようで、30前の友人が聞こえずに呆然としていました。彼は雑音がひどい職場環境で仕事をしており、環境による聴力の影響はやはり無視できないようです。BoseのQuietComfortは、空軍兵士の難聴防止に開発されたようですが・・・出来れば注意するに越したことは無いという教訓ですね。

 若者を散らすために開発した中年と、それをちゃっかり利用した若者。まあ、開発の経緯から考えれば、”どっちもどっち”と言えなくもないですけれどね。

Get a First Life!

2007-01-26 21:29:15 | Thinkings
 「Second Life」というゲームをご存じでしょうか?
 オンライン上の仮想世界で、もう一つの人生を営むというものです。プレイヤーは様々なものを作ったり、販売したりする独自の経済活動を行っており、その通貨はリアルマネーに返還できるので、現実世界での生活費をSecondLife内で全て稼いでいると言う強者もいるようです。

 わかりやすく言うならば、「とんでもなく自由度の高いどうぶつの森」とでも言いましょうか。

 さて、大変有名なゲームなので、名前くらいは聞いたことがあると思います。しかしながら、私はプレイしたことがありませんし、今後も多分しないでしょう。現実の方が遙かに大切だからです。多分、はまりこむと抜け出せなくなるようで怖いんです。

 そんな私がこのゲームの内容につっこむことは出来ません。ただ、その会社とパロディーサイトにくらいは注目したって良いでしょう。

まず、このページをご覧ください。

Second Life

そして、次はこのページを。

Get a First Life

 もちろん、最初が本家のSecond Lifeのページ。そして次がパロディーサイトのFirst Lifeのページです。Second Lifeが仮想現実のもう一つの生活なら、First Lifeはもちろん現実の生活のこと。ページ左上の”GO OUTSIDE”(外へ出よう)そしてページ右上の”ACCESS YOUR CLOSET TO BUILD YOUR FIRST LIFE LOOK"(タンスを開けて身なりを整えよう)ってのが良い味を出しています。

 実はこのパロディーページ、開設当初からすると、一つ無くなったコンテンツがあります。それはLinden Lab、つまりSecond Lifeのサービス提供元からの要請で削除されたというのですが・・・

Second Life、パロディサイトに異例の対応 ITmedia

 ベアフット氏は、削除要求の手紙を募るリンクを張っていた。この種の手紙では、弁護士が、サイトから好ましくないコンテンツを削除しなければ訴訟を起こすと脅しをかけることが多い。

 そうです、本来は削除要求メール送信のリンクが張ってあったというのです。それもどうかと思うのですけれど、それに対してLinden Labが行った対応は、

「削除要求の書簡の送付を求めるあなたの要望はこれにより却下されます」

 これに対する理由として、

「Linden Labは、当社がこのような明白なパロディを見分けられない弁護士を雇っていることを示唆するいかなる発言にも異議を唱えます。当社はユーモアのセンスを含め、厳しい雇用基準を設けていることで知られており、弁護士がこの基準の例外となることはありません」

 要するに、「安い挑発には乗らないよ。うちを甘く見ないで欲しいな」って事でしょうかね。殺伐としたアメリカ訴訟事情をが伝えられる中、ちょっとうれしくなる記事ですね。

 いや、Second Lifeをある意味「現実世界のパロディー」とするならば、パロディーに関して寛容にならざるを得ないってことも・・・ってそれは考えすぎでしょうかね。

妥当な処置だが悩ましい

2007-01-25 20:04:12 | Thinkings
 WindowsVistaの発売まで後5日と迫ってきました。
 それと同時に、XP HomeとMediaCenterのタイムリミットが残り2年となるということ。

 日本では猫も杓子もXP Homeばかりをメーカーがこぞって売っており、スペックにしても、最終的にはどれもこれも似たり寄ったり。去年の秋まで、メモリが256MBのノートが普通に売られていました。
 サポート期限が来るというのでVistaにアップグレードしようにも、HomeBasicでメモリ1GB推奨、AeroGrassを使うとオンボードグラフィックスではとても使えないという激重仕様のVistaを、昨年までのPCにはなかなか移行できないのが悩ましいところです。

 つまり、ハードウェアは元気でも、ソフトウェアが一斉に死んでしまうと言う何ともお寒い状況がやってくるはずでした。

 しかし、その懸念はどうやら払拭されそうです。

XP Homeのサポートが2014年まで延長――マイクロソフト、Windows XP Home Editionのサポート提供期間延長を発表 ASCII24

マイクロソフト(株)は25日、Windows XPのコンシューマー向け製品『Windows XP Home Edition』(以下XP Home)『Windows XP Media Center Edition』(以下XP MCE)のサポート提供期間を、2014年4月まで提供することを決定したと発表した。この決定は全世界のXP Home/MCEに適用される。セキュリティーに関する修正プログラム(通称ホットフィックス)は、この期間は無償で提供され続ける。

 これでXP Homeを使い続けても、新しいセキュリティーホールをつかれてボットネットが大幅拡大・・・という最悪のシナリオを回避できそうですけれど、私に取っては少しばかり悩ましい問題が。

 Vistaへのアップグレード時期、どうしよう・・・もともと2000のユーザーなので関係ないと言えばそうなんですけれど、XPでも当分大丈夫だよ!なんて事を言われると、踏ん切りが付かなくなってしまいます。
 今更XPにアップグレードなんてしたくないし、かといってVistaをまともに動かそうかと思うと、20万円コースだし・・・待ちですかね、ここは。

 多分、私のような結論を出した人は多いことでしょう。そう考えると、Microsoftにとっては大きな機会損失につながる今回の発表、しかし最終的にはむしろ評価できるものでしょう。
 Vistaへの移行スピードは遅くなるかもしれませんけれど、もっと大切なものを同社は手に入れられるはず。・・・誰です?「もう手遅れ」なんて言っている人は。

携帯電波、体への悪影響ナシ?

2007-01-24 23:59:59 | Life
 携帯電話の普及期、つまり今から7、8年前のこと。携帯キャリア各社が血眼になって端末を”配って”おり、その便利さが認知されだした頃、同時に「携帯が出す電波は安全か」という意見がちらほら聞かれるようになりました。
 今となっては、例え危険と言われても、今更使うことを止めるなんて難しいのですけれど、当時は購入を躊躇させる一因になっていたと思われます。

 このような話の背景には、電波が体に及ぼす影響について「よく分かっていない」と言う点があります。
 電波による影響は結果がすぐに見えるわけではありません。実験が長期に及ぶ上に、例え不具合があってもそれが電波によるものかどうか特定が難しいことから、携帯電話普及期には「安全かそうでないか」の判断を下すことが出来なかったのです。

 しかしながら、各携帯キャリアにとっては死活問題となりうるこの問題。そのまま放っておくというリスキーなことはしなかったようですけ。

携帯3社、電波の安全性「改めて生体への悪影響なし」と主張

 携帯3事業者(NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイル)および三菱化学 安全科学研究所は1月24日、同社らが共同で検討・実験を進める、携帯電話の電波の生体への影響に関する細胞実験の結果を公表。細胞および遺伝子レベルにおいても電波の生体への影響が確認できず、「携帯電話基地局からの電波の安全性について改めて検証できた」とした。

 結果は安全。しかし、発表元が携帯各社ということが少しばかり不安です。データを作り替えていないだろうか?という懸念がどうも払拭できませんから。
 出来れば、各研究機関にも、追実験を進めていただきたいものです。

 まあ、それによって安全じゃないと言われたところで、結局今まで通り使っていくだけですからね。

宇宙を危険にした中国の功罪

2007-01-23 20:13:01 | Science
 スペース・デブリって知っていますか?
 宇宙開発をする上で避けては通れない、とっても危険な代物なんです。

 スペース・デブリとは、宇宙を漂っているゴミのこと。小さなものでは、ロケット切り離しを行ったときの破片や、外れたねじ。大きなものでは廃棄された人工衛星など。地球の軌道上を回る、使用されている人工衛星を除いたものを全部ひっくるめた言葉です。
 たかがゴミくらい・・・と思うかもしれませんけれど、衛星軌道上のものは全て”落っこちています”。具体的に言うと、秒速3km~8kmというとんでもない速度で”落ち続けている”ことを、”軌道を回っている”と言います。
 つまり、角度の関係も加味すると、スペース・デブリは秒速10kmを超える速度で人工衛星に衝突する可能性があるわけです。その時の衝撃は、例え数ミリの破片でも、衛星を機能不全にする事があると言われています。

 そのデブリが、ある国の後先を考えない実験によって、大量に宇宙空間にばらまかれてしまいました。ある国とはもちろん、中国のことです。

宇宙に巨大な「破片の雲」 国際ステーションに衝突も 東京新聞

 中国の弾道ミサイルによる人工衛星破壊実験を受けて、米政府当局者らは22日、宇宙空間に破壊された衛星の破片によるスペースデブリ(宇宙ごみ)が大規模な「雲」を形成しており、各国の衛星のほか、国際宇宙ステーションにも衝突する恐れがあると警告した。ロイター通信が伝えた。

 また、専門家はデブリが高度約400キロから約3000キロの広い宇宙空間にわたり観測され、この軌道上にある120個以上の衛星が危険にさらされていると強調。軍事衛星のほか、民間衛星へ衝突すれば日常生活に影響が出かねず、国際的にも懸念が広がっている。


 衛星破壊実験なんて行えば、こうなることくらい事前に分かっていたはずなんですけれどね・・・最終的に自分の国にも影響が帰ってくると言うことくらい、考えなかったのでしょうか?

 今や人工衛星は、日常生活にも欠かせないものになっています。そして、宇宙空間は世界で共用すべき財産です。影響が議論され、すでに”危険である”と分かっているものをわざわざ増やすような真似をすることは、間違いなくエゴ。中国は批難を真摯に受け止め、謝罪をすべきだと思います。

 今回の実験にかかわらず、衛星やロケットを打ち上げ続ける限り、少しずつでも増えていくスペース・デブリ。近い将来、宇宙開発においての影響は無視できないほどに大きくなってくることでしょう。今後、マンガ「プラネテス」の様に、”それを回収する民間業者”なんてのが本当に現れるかもしれませんね。

増えてきた「○○で検索」広告の意味

2007-01-22 21:33:47 | Thinkings
 近頃のテレビCMで、やたらと目に付くのがネットで検索することを前提にしたもの。
 具体的には、映像に検索窓を出してそこに商品名やキャンペーンの名前を打ち込むというものです。

 短い時間でインパクトを与えるテレビCMは、印象に残るものの細かいディティールまで伝えられない。ゆっくりと詳しく情報を読ませることが出来るネット広告は、ユーザーにそのページのことを知ってもらわないと見せることが出来ない。
 これらの短所を補った、「テレビで導入し、ネットで理解させる」というやり方は、なるほど理にかなっていると思っていたんですけれど、どうもそれ以上に思惑があるようです。

なぜ実現しないネット放送--「品質論」唱える既得権益者の本音 CNET

 元記事の内容はほとんどタイトルの通り。しかし、既得権者・・・具体的に電通の掲げる今後の展望が面白いのです。

 電通とは、テレビCMの大手パブリッシャー。要するに、ネット放送が広がってきてテレビCMの価値が下がったときに、大きな損害を被る一社と言うことです。
 そこで、電通が掲げた未来展望。それはネット広告での影響力の獲得に他なりません。

項目「インタラクティブ・ビジネスの強化・拡充」として、「2009年度にインターネット広告市場のシェア20%を目指す」としているのだ。

 要するに、テレビCMの未来が安泰であるという保証がどこにもない以上、利益を守っていくためにネットでのシェアを獲得しなければならない事情が電通にはあるのです。
 しかし、既存業者を切り崩し、シェアを勝ち取るのは、如何に電通といえどたやすいことではありません。

 ネットの仕事をスムーズに取るためにはどうしたらいいのか?電通の強みは一体どこにあるのだろうか?
 そう考えていくと、どうも最初の話につながってくるような気がしてきました。

 つまり、テレビとネットを切り離して考えるのではなく、それぞれを補完しあうもの、二つで一つと考えるの訳です。つまり、テレビCMは商品だけでなく、ネット広告の”広告”をもおこなう媒体と考え方をシフトするわけです。つまり、テレビCMを請け負うセットでネット広告も受注する。そうしてノウハウと知名度を蓄積することで、ネット広告のシェアを伸ばしていく訳です。もちろん、こんな話は電通だけでなく、他の広告業者も必死になって模索している最中でしょうから、今後はテレビCMがネットへの導入に使われる事が増えていくことでしょうね。

 テレビ放送が始まってから半世紀。それだけ続いてきた収益システムが変わろうとしているのですから、それはそれは大きな変化です。ただ、広告業界は変わろうとしているようですけれど、肝心の大本、放送業界はどうなんでしょう?
 進化に取り残されると、淘汰されるのが世の常です。今後10年、放送がどう変わっていくか実に楽しみです。