Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

ソニエリ「PS携帯」が示すもの

2010-10-31 23:59:59 | Digital Devices

XperiaのAndroidのバージョンアップがようやく行われる(ただし日本は不明)という情報が入ってきましたが、ソニーエリクソンのスマートフォンと言えば、もう一つ非常に気になる存在があります。これまで何度も耳にしてきた「PSP Phone」の存在です。

ソニーが誇る携帯ゲーム機であるPSPを携帯電話のハイブリット機の登場は、比較的昔からささやかれてきました。これまでは「単なるガセ」であったり「計画倒れ」であったりと噂の域を出ないものばかりでしたが、今になって妙に現実身を帯びてきました。ただし、厳密にはPSP Phoneでは無いみたいですけれど。

ソニー PS携帯 / PlayStation Phone 続報、コードネームは" Zeus " engadget

ソニエリ PlayStation Phone / プレイステーション携帯の続報をお届けします。PS携帯はソニエリが開発する、スライド式のゲームコントロールを備えた Androidスマートフォン。サムスンのGalaxy S / Captivate と PSP go を合わせたような外観に、ソフトウェアはAndroidの次期バージョン 3.0 および独自のゲームプラットフォーム( " Z-SYSTEM " ? ) に対応します。今回の新画像は筐体側面の4方向およびAndroid OS の画面。

ということで、「PSP goのような形をしたAndroid端末」というのが今のところもっとも的確な表現です。

ここで気になるのが、Z-SYSTEMと言われているゲームプラットフォームの存在。PSPの登場から早6年弱、そろそろ後継機の登場が噂されていますけれど、もしかしたらこれがそうなんじゃないか?とも予想できなくはないわけです。

PSP2そのものに関しては、

「PSP Go」の反省か、ソニーが「PS4」などでもゲームのダウンロード専売は避ける方針に GIGAZINE

という話もありますので、UMDのような何かが搭載される別ハードとして発売されるかも知れませんが、共通のプラットフォームとしてZ-SYSTEMを採用してくる可能性はあると思います。となると、「PSP2のOSはAndroid」なんてことになるかも・・・当然、ハードウェア的に何らかのコピー対策を施してくることは考えられますが、PS3などでの動作も含めた共通プラットフォームとして「Z-SYSTEM」を考えているとしたら、なかなか面白い展開になるかも知れません。

もう一つ、気になるとすれば、下位互換について。アナログスティックの存在が確認出来なかったPS Phoneの写真について、これがPSP2の共通外観だとすると操作形態はどうなるのか?スライドパッドをアナログスティックの代わりに使えるってこと?また、Androidということは、PSPプラットフォームはエミュレーターで再現ということ?
・・・そもそもPS Phoneがどのような位置づけの端末なのかも分かっていない状態ですけど、モンハンが出来る携帯とか個人的には魅力的なんですよねえ。


火星への片道切符・・・それでも行きたい?

2010-10-30 22:37:25 | Science

人類が過去に行ったことのある地球以外の天体は、夜空にひときわ強く輝くお月様のみ。他の天体だと、火星、金星、水星、太陽、木星、土星・・・ボイジャー計画をはじめ、様々な探査機が送り込まれたものの、人間が行くなんてとてもとても。そもそも、それらの探査機は行ったきりで、地球に戻ってくることはありませんでしたからね。だから戻ってきたはやぶさは注目されたんです。

人間が行くならば、「地球に帰す」事が大前提。新たな衛星や惑星としてぐるぐる回るなんていう計画はもっての他なわけです。

しかし、倫理観さえどうにかなるなら、火星への片道切符を用意できるかもって話が・・・

The Hundred Year Starship: The Nasa mission that will take astronauts to Mars and leave them there forever Mail Online

The mission is to boldly go where no man has gone before – on a flight to Mars.

The snag is that you’d never come back.

The U.S. space agency Nasa is actively investigating the possibility of humans colonising other worlds such as the Red Planet in an ambitious project named the Hundred Years Starship.

で、こっちがSlashdotのスレッドへのリンクです。要するに、「片道なら」火星に行くにはコスト的にも技術的にも遙かに易しくなるということ。でも、「帰ってこられない」のだし、最初のうちは生活するにも地球からの物資に頼らざるを得ないのだし・・・政治的に物資供給が「ムダ」と判断されたら、勝手に事故死扱いされて供給を止められるリスクも当然ありますよねえ・・・。そうなると、やるは良いけど人選が大変でしょうなあ。

なんでも、すでに実現の為のファンドを立ち上げるとかいう話まであるみたいですけど、果たして宇宙飛行士が見つかるかどうか・・・少なくとも私は「第一陣」ではいやですな。ちなみに、Slashdotの方のコメントに、

それに備えて、部屋で籠って孤独に耐える訓練をしているところだ。

なんてのがついてましたけど・・・まさかね。


さよなら文具券・・・猶予は二ヶ月

2010-10-29 23:59:59 | Thinkings

私は図書カード以外の商品券は、基本的に好きではありません。手に入れば使いますけれど。

というのも、そもそも使う用途が限定されているのに加え、図書カードは普及率が高くてほぼどこの書店でも使えますけれど、カード会社発行のギフトカードなどは使える店舗が非常に限られてきます。また、あれだけ知名度があるQUOカードも、地方では使えるコンビニを探すほうが大変なくらい。
先日も手元にあった1000円分を使う為、数店舗で試したところ空振り。「QUOカード使えます」ののぼりが立っている店を見つけた時には、ほっとしたものです。

それらの商品券の中で、子供へのギフトとして喜ばれる?のは、図書カードの他におもちゃ券であるとか音楽ギフトカードがありますが・・・現在おもちゃ券は「こども商品券」と名前を変え、音楽ギフトカードは2010年3月31日をもって販売終了となりました。

そしてもう一つ、子供の修学祝いに最適な文具券も、今月10月31日をもって販売終了となります。

文具券 年内で利用停止 「寝耳に水」「客にしわ寄せ」加盟店に怒りや困惑 福島民報

日本文具振興(東京都)が発行する全国共通文具券が今年いっぱいで店頭で利用できなくなる。同社は28日までに販売停止と店頭利用終了を決め、周知用ポスターや対応マニュアルを全国の加盟店などに郵送した。文具券は昭和53年の発行以来、入学祝いなどで親しまれてきたが近年は発行数が落ち込んでいた。

・・・「28日までに決める」って、販売中止まで3日しかないし。さらに、使用期限についても今年末までですから実質二ヶ月。音楽ギフトカードが販売終了になったときでさえ、周知期間に10日、使用期限まで半年の猶予があったのですから、あまりに急すぎる決定に困惑の声が上がるのもまあ納得です。

しかしながら、たたみ方としては問題があると思うけれど、終了の決定自体は仕方ないんじゃないかと思います。用途が極小の上、額面も小さく、流通も極限定的では・・・発行部数が落ち込んでいたのも納得です。
今後は、文房具店でも図書カードが利用できるようにする対応を取ってくれると、個人的にはありがたいですかねえ・・・いや、あらかじめいくらかチャージ済みのEdyカードを、ギフトカードとして普及させるのも面白いかもしれません。

さて、机の中に「もらって困った商品券」がねむっていませんか?


Googleショッピングが日本でも開始

2010-10-28 23:59:59 | Thinkings

ネットショッピングがすっかり生活の一部になって早数年。価格の有利さもさることながら、類似の商品の比較検討、店舗選択の幅の広さ、製品情報の検索性など、リアル店舗のように「商品を手に取れない」というデメリットを十分に補える利点があります。

さて、先に挙げた商品や店舗の選択の幅の広さですけれど、ここまで広いと逆に選ぶのに手間取ったり、魅力的な商品を見落とす可能性も出てきます。そこで使えるのが価格コムなどの比較サイト。製品ごとに仕様等の製品情報そのものや、扱っている店舗や価格のランキングが載っていたりしますので、買い物の際の大きな武器になります。

そのようなショッピング情報の補助サイトに、この度Google先生が鳴り物入りで参入してきました。いったい国内大手である価格コムやConeco.netはどうなってしまうのでしょうか?

「Google ショッピング」日本でも公開、複数のECサイトから商品検索 INTERNET Watch

グーグル株式会社は28日、複数のECサイトから商品を検索できる「Google ショッピング」を開始した。探している商品のキーワードを検索ボックスに入力すると、検索結果に商品名や画像、価格が一覧で表示される。

現在でもこのページからすぐに利用できるGoogleショッピングですが、試してみて分かるのが、Amazonと楽天という二大巨頭が一切ランキングに入ってこないこと。双方とも価格コムのランキングをいつもにぎわしていますし、ものによっては有力な選択肢が消えてしまう事になります。
また、口コミやレビューは限定的で、価格コムほど期待できませんから、いきなりお客さんがGoogleショッピングに流れると言う事はなさそうですし、むしろ、様子見が多くなるかも知れませんね。

というわけで、価格コムや楽天になれた身としては、非常に中途半端な印象を受ける今回のGoogleショッピング。今後、無料と言うところも相まって、商品情報を載せる店舗が多くなってこれば、他社とは違う直感的かつシンプルな使い勝手が評価されてくるかも知れませんね。


夢のスピーカー素材? カーボンナノチューブを利用して振動板

2010-10-26 21:24:08 | Digital Devices

私の過去を振り返ってみると、どうやらスピーカーというものが大好きみたいです。高校生の頃に父親のお下がりのでかいスピーカーを嬉々としてセッティングしていましたし、100均の電気コーナーでも小さなスピーカーをいくつも買いあさりました。PCのスピーカーも何回も買い換え、メインオーディオのスピーカーは、機種選定に非常に長い時間を費やしました。

一年ちょっと前に買い換えたばかりのスピーカーがある今、さすがに買い換え等は考えていませんけれど、それでもスピーカー関連のニュースが入ると、ワクワクしながら眺めてしまいます。・・・ま、大概は世界が違うような値段にうちひしがれるのですけどね。

スピーカーの歴史は1876年、ベルが電話を発明したところから始まります。それから100年以上が立ちますが、未だその素材や形状などは進歩を続けています。そして、今回発表された三菱電機の技術もまた、カーボンナノチューブという新素材を使うことによって、スピーカーが進歩の途にあることを見せつけてくれるものでした。

NCV高音質スピーカー振動板を開発 三菱電機ニュースリリース

三菱電機株式会社は、カーボンナノチューブを樹脂に配合した射出成形可能な新材料により、金属製振動板に匹敵する高い伝搬速度、紙製振動板と同等の適度な内部損失、高い生産性をあわせもつNCV高音質スピーカー振動板を開発しました。これにより低音用から高音用のスピーカー振動板の素材を統一することが可能となり、音質が統一された、音源により近い音の再生を実現します。
※NCV:Nano Carbonized high Velocity

開発された振動板・・・スピーカーコーンの特徴は、チタンの音伝搬速度と紙のコーンの内部損失を併せ持つことで、高音域から低音域まで音質を安定させることが可能。そして、射出成形により安価に生産可能だと言うこと。

これによって、高音域のユニットと低音域のユニットの素材を統一させることが出来、より統一感のある音響設備を作ることが出来ます。そして、高音質を実現しながらも、従来の素材より安くできるわけですから、今後の家庭用音響機器の高音質化に寄与できるかも知れない、すばらしい発明になるかも知れません。

ビデオテープからDVD、Blu-Rayと、メディアが進化するに従って記録されている音質も飛躍的に上がっているのに、スピーカーだけはそのままでは非常にもったいないです・・・。例えば、この間ソニーが出していたPS3用の音響システムのような、お手軽に音質を向上させる機器がもっと普及して、気軽に高音質メディアを体感できるような世の中になったら、色々と楽しいかも知れないと思ったりしました。


これなら買える?PSP goが1万円値下げ

2010-10-25 23:59:59 | Digital Devices

モンスターハンターポータブル3rdの発売を12月に控え、ようやく予約を取り付けた私。前作に膨大な時間を費やした私としては、果たしてプレイ時間が取れるのか、逆に他の時間を取られやしないか、色々と複雑な思いが交錯しておりますが・・・ま、別に他人と競うようなゲームではないですので、前作同様のんびりプレイしていこうと思っております。

さて、いわゆるモンハンのおかげで一気にシェアを伸ばしたPSPですが、その派生バージョンアップ版であるPSP goは、SCEの予想に反して、ともすれば「UMDを廃した劣化PSP」とでも取られかねないほどの「惨敗」なセールスを記録し、今に至ります。

そのPSP goですが、発売か1年で約40%の大幅値下げを断行することになりました。

「PSP go」、1万6800円に 発売1年で1万円値下げ ITmedia

ソニー・コンピュータエンタテインメントジャパンは10月25日、「プレイステーション・ポータブル go」(PSP go)を1万6800円に値下げし、26日から販売すると発表した。1年前の発売時から1万円の値下げとなる。

従来の製品と型番に違いがないことから、値下げに伴っての内部基盤の変化であるとか、液晶やボタン形状のマイナーチェンジなどは一切無い模様。小売店としては、UMDは売れないわ、いきなり価格を下げざるを得ないわ、在庫を抱えている場合はお荷物以外の何者でもないですね・・・

さて、ユーザーにしてみると、torneやソニー製BDレコーダーなどと組み合わせてのメディアプレイヤーとしては使い勝手が高いこと。また、揃ってきたダウンロードタイトルと、PS3のBluetoothコントローラーと組み合わせて、据え置き機としての使い方が向上したことを考えると、UMDが使えないデメリットを考えても購入を視野に入れられるようになったと言えるかも知れません。

ただし、ボタン配置など戸惑う場面もあるようですし、やはりUMDレスは大きな痛手。目的がはっきりとしている場合に、よく考えて手を出した方が賢明でしょうが、それを理解できているならば、価格的にも非常に魅力的な製品になったのではないでしょうか。


COP10は人ごとじゃない・・・企業が戦々恐々

2010-10-24 23:59:59 | Thinkings

最近、頻繁に聞かれるようになった、ツキノワグマの出没報道。そのほとんどが射殺されるなど、双方にとって非常に痛ましい事件になっています。・・・個体年齢の著しい低下や、ひいては絶滅の危機についても真剣に議論が進んでいる事も考えると、非常に心苦しいです。人間にしてみても、襲われるのは御免だというのは十二分に分かるんですけどね。

このように、人間の影響や地球温暖化などの住環境の変化によって、様々な生物が絶滅の危機にさらされています。そのような状況を今度どのように改善していくか、という議論について、生物多様性条約第10回締約国際会議・・・通称COP10という場が設けられ、特に今年は名古屋が開催地と言うことで、国内で大きな注目を集めています。

というのは、生物多様性を守るために環境保護にいそしむというのは非常に大切なことなんですが、企業にとってはある意味死活問題になりかねないからです。

生物多様性の保全、企業も注視…COP10 YOMIURI ONLINE

生態系保全は企業イメージの向上につながるが、規制が極端に強化されれば企業活動の妨げになりかねない。

企業の生産活動というのは、大なり小なり環境に負荷を掛けるものです。それを出来るだけ小さく、もしくは逆にプラスになるくらいの施策を行うというのは、様々な企業が独自に行っています。しかし、COP10によって、現在の施策の範囲を大幅に超えるような提言がなされた場合、この経済状況が非常に悪いなか、ともすれば経営が傾きかけないほどの業務改善や代替措置を求められてはたまったものではありません。

特に、今回は日本での開催と言うことで、開催国のメンツを保つため、政府・内外の世論から企業への圧力も相当大きくなるでしょうから、とくに大企業は基準への批准を余儀なくされるでしょうから。

環境が大切なのは分かるのですが、経済という生活基盤が崩れるのは本当にマズいこと。本当にジレンマですね。
・・・毎回このような議論が起こる度に思うのですけれど、生活レベルを落とさずに環境に負荷を与えないなんて言うのはつくづく幻想なんじゃないか、と。


世界一売れている携帯電話はNokia製

2010-10-23 23:59:59 | Digital Devices

普段、何気なく使っている携帯電話ですが、その機能は実に様々なです。本来の目的である通話はもちろん、メールにカメラ、ネット接続、スケジューラー・・・暗いところではライトの代わりになったりと、小さな筐体に「これでもか」と機能が詰め込まれています。

とは言え、このような多機能携帯電話は世界では少数派。世界で一番ユーザーの多いNokia 1100は、そのことを改めて思い出させてくれます。

世界で一番売れている携帯 GIZMODO

Nokia 1100は使って楽しい携帯ではありません。キーパッドもテキストを親指入力するにはちっこ過ぎるし、細身なので片手で持つと親指曲げるのに一苦労です。しかもボタンは全部ガボガボいうゴムのシールドに覆われてます。
ー中略ー
 液晶も小さく、ピクセルは大きくってモノクロ、着メロは耳にくる音だし、なんか手にもつと怪しいぐらい軽いんです。

そう、Nokia 1100はこの上なくシンプルな携帯電話です。出来ることは通話とメールのみ。その代わり、電池の持ちが良く、軽くて頑丈でホコリにも強い・・・長く使われる事を前提とした、単純に使い易い携帯電話なんです。

このようなアプローチを取る背景には、発展途上国の生活実態からすれば、水やホコリ、落下に弱いiPhoneを初めとするスマートフォンはもってのほか。日本の防水ケータイにしろ、電話と通話以外の機能は通話時間を下げ、筐体の重量増を招く要らない機能になってしまうでしょうね。

つまり、

西欧で不要になったものの使い回しじゃなく、最初から彼らのニーズに合わせて考えられているんですね。

先進国の機能てんこ盛りの携帯電話の在庫がいくらあったって、途上国のニーズに合っていなければ失敗する・・・こちらにとっては10年前のケータイでも、あちらにとってはいま正に求められているもの。先進国のルールがそのまま当てはまるほど、甘い市場ではないと言うことなんでしょうね。

それにしても、シンプルなケータイですか。私がはじめてケータイを持った10年ほど前、Nokia 1100と同じような、いや、Eメールも送れない様な機種でしたが、それでも不自由はしなかったものです。それどころか、iPhoneを持つ前は、ケータイでネットもまともにやらなかったですから、実質的には通話とメールだけが出来るケータイで良かったんですよね・・・

元記事を読んだ感想としては、簡単ケータイほどの配慮は無くても良いけど、通話とメールに特化されてて、電池の持ちが良く軽いケータイって、マーケティング次第では、案外日本でもニーズが発掘できるかも知れませんね。


さよなら、メビウス。 シャープがPCから撤退

2010-10-21 23:59:59 | PC

私はこの10年以上、ずっとPCを使ってきました。しかしながら、いつも家での中心にあるのはデスクトップ。かつて私が買ったノートPCは2台だけで、そのうち私がはじめて買ったノートPCは、シャープのメビウス・ムラマサでした。

はじめて買ったと言う事で、それなりに愛着もあったのですが、いかんせん当時はモバイルルータも無かったですし、携帯電話でのデータ通信はべらぼうなパケット代金がかかりましたから、せっかくのサブノートも宝の持ち腐れ。結局、親の仕事用に渡っていったのですが・・・ひょんな事から最近帰ってきました。

とは言え、さすがに今時のセキュリティソフトを動作させるのは厳しく、またubuntuを初めとするLinux系のOSも軒並み重くなってしまった関係上、なかなか活用の方向性を見出せないままでいます。

さて、そのメビウスの発売元であるシャープが、PCから撤退してしまうとのこと。

シャープ、PC生産打ち切り 「GALAPAGOS」などに集中 ITmedia

シャープは21日、「メビウス」を中心としたパソコンの生産を昨年限りで打ち切ったことを明らかにした。12月に発売する電子書籍などに対応した端末「ガラパゴス」など、コンテンツ(情報の内容)配信などと一体化させた電子端末の開発・生産に経営資源を集中する。

なんでも、ニューモデルを見ないと思っていたら、昨年ですでに生産を終了していたとのこと。今後はコンテンツ配信と一体化した端末の生産・・・って、要するにシャープ独自のエコシステムを作って、囲い込みビジネスを展開すると言うこと?乱暴な言い方をするならば、アップルと同じような事をやろうとしているわけですね・・・

これまでコンテンツ分野でまったく知名度の無いシャープが、一朝一夕で成功するとはとても思えませんが・・・早々とコンテンツ分野の展望を打ち出すよりも、すでに大きな知名度のあるテレビやレコーダー分野との連携を前面に出した方が良かったんじゃないか?なんて思う訳ですが。

元々、テレビや携帯電話などPC以外のエレクトロニクスの分野では存在感を示せているシャープのこと。メビウスを切ったところでブランドイメージ的にはなんの影響もないでしょうが・・・個人的には「とにかく薄い」ムラマサの後継機種を期待していただけに、ちょっと残念ですね。


マイクロソフト、わかりやすいGoogle Appsの対抗馬を用意する

2010-10-20 23:59:59 | Thinkings

ある程度の規模の企業にとって、ある意味必須とも言えるサービスとして、グループウェアがあります。有機的なスケジュール管理に加え、大元での一括監視が出来る管理のしやすいローカル及びウェブメールサービスの提供、アクセス権を利用して、適切な情報の一斉発信と内部文書の共有・・・など、社内での情報の一元管理に非常に役立つ面が多くあります。

しかしながら、当然、導入には先立つものが必要です。プライベートクラウドでの利用となると、それ用のサーバーが必要であったりと、小規模な企業にはハードルが高かったようです。導入に見合うメリットも、小規模事業所では見いだしにくいですしね。

そんな中で、導入コストが抑えられ、かつ小規模事業者にも導入しやすいGoogle Appsが脚光を浴びました。ある意味、クラウドサービスの代名詞の様になりましたからね。
使い易いGMailを筆頭に、共有できるスケジューラーとGoogle Docsを組み合わせたそれは、日本でも導入事例が数多く報告されています。

ところで、その動きに呼応するかのように、MS Officeを有するマイクロソフトはOfficeの機能限定ウェブ版と言えるOffice Web Appsを発表。しばらくは単体でのサービス提供にとどまっていましたが、今度はその武器を最大限生かせるように、そしてGoogle Appsに真っ向から対峙するかのような、企業向けの統合クラウドサービスを展開することになりました。

マイクロソフトが企業向けクラウド「Office 365」を発表 日経BP

Office 365は、Officeをはじめとするビジネス向けソリューションをクラウド経由で提供することで、さまざまな規模の組織が利用しやすくし、デバイスや場所を問わない共同作業を容易にする。例えば、従業員が25人未満の小規模事業者などで利用すれば、Office Web Apps、Exchange Online、SharePoint Online、Lync Online、そして外部のWebサイトを15分で立ち上げ、ユーザー1人当たり月6ドルもしくは月5.25ユーロのコストで運用できるとしている。

提供するサービスは、Google Appsよりもやや機能豊富な分、やや高めの設定となっています。(Google Apps Premireは年間50ドル)このあたりは、求める機能によってユーザーが選べばいいと思いますが・・・

それよりも、マイクロソフトがいかにもGoogle Appsを意識したソリューションを提供してきたことが、なにもりも大きなニュースでしょう。今後、Officeの企業向け戦略そのものの展開をどうしていくのか、あるいはいきたいのか。マイクロソフトに取っても大きな分岐点にさしかかっているのかも知れません。