Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

「部落地名総監電子版」発見!・・・ええ、「FD」で?

2006-09-30 23:59:59 | Thinkings
 差別ってありますけれど、最近よく聞くのは、「差別された」ではなくて、「差別しろ」と強要して問題になったケースばかりですね。大阪が有名ですけれど、大なり小なり全国にありますよね。を語って「仕事をよこせ」っていうゆすりやたかり。

 しかしながら、今から20年ほど前までは、世間のおじーちゃんたちがまだそういう「差別意識」を持っていたのも事実で、「地名総監」というものに需要があったらしいですね。
 「地名総監」というのは、その名の通り、被差別の地名が日本全国網羅されているもので、それを使って裏を取れば、被差別出身者かどうかすぐ分かるという本の事です。一般人にとっては無用の長物以外の何物でもないですね。

 で、それの電子版が見つかったって報道があったんですけれど・・・

「地名総鑑」電子版が存在 解同、法務省に実態究明を要請へ iza!

 解放同盟は30日、熊本県内で開かれた解放研究第40回全国集会で、全国の被差別の所在地などを記載した「地名総鑑」の電子版を大阪市内の調査業者の関係者から回収したことを明らかにした。地名総鑑はこれまで10種類の書籍の存在が判明しているが、電子データ化されたものが確認されたのは初めてという。

「そんなものを電子データ化するなんて、物好きな人がいるもんだなあ・・・今更インターネット上にばらまかれたって、ほとんどの人は見向きもしないと思うけれど。」なんて思って記事を見てみたんですけれど、読み進めるうちに、なんだか違和感を感じました。

解放同盟によると、回収されたのは、既に発見されている2種類の地名総鑑のデータが納められたフロッピーディスク計36枚。東芝製とリコー製のワープロの書式で、ディスクのタイプなどから十数年前に入力されたものとみられる。

 フロッピー36枚?さらにワープロ?確かに電子データですけれど、今の価値からすると「ゴミ」以外の何物でもないでしょ?それに、十数年前に見つかったデータが今回初めて見つかったのなら、少なくともインターネット上にはアップされていないのではないですか?
 と言うよりも、一体どんなルートで「今さら」そういうものが見つかったのか、とっても疑問ですね。それこそ「人権擁護法案」を通す足がかりにするため、自らひっぱりだしてきたんでは?と疑われても仕方が無いですよ。

 そもそも、このデータそのものにも大きな疑問が。なぜ書籍の形であるものを、わざわざ検索性の低い、大量のワープロ文書にうち変える必要があったのか?それには、以下の部分が答えになりそうです。

 このうち16枚は、昭和53年に見つかった8番目の地名総鑑のデータをほぼ完全に記録。全国の被差別の住所や世帯数などのほか、「被差別の調べ方」として具体的な調査方法が7項目にわたって記載されていたという。

 ほぼ完全に「記録」じゃなくて、もしかしたらそれが「原本」じゃなかったの?それを使って53年以降の総監を作っていたんじゃないのかと思うのですが。そうなってくると、解放同盟はその調査会社が原本を持っている=発行元である事をしっており、データの引き渡しを要求したんではないかとも考えられます。

 えと、つまり、「解放同盟が総監を作っていたんじゃないのか」って事ですよ。一番その総監の使用頻度が高そうなのは解放同盟ですしね。あくまで推測ですけれど。

 とにかく、差別はかっこわるいけれど、それを食い物にしている連中はさらに最低と言うことで、一つ。人権擁護法案は絶対反対のスタンスで。

だからauにもQWERTYキーボード搭載機種を追加してください

2006-09-29 22:59:26 | Technology
 今、DocomoやSoftBank、Willcomがうらやましくてならない私がここにいます。

 WillcomのW-ZERO3は言うに及ばず、Docomoの”BlackBerry”の市場投入に加え、SoftBankの新たな発表・・・

最薄端末、高画質カメラ、スマートフォン - ボーダフォン13機種を投入 Mycomジャーナル

 ボーダフォンは、2006年の秋・冬商戦向けに、第3世代(3G)携帯電話の新端末13機種を発表した。12.3mmという折りたたみ型としては最も薄いモデル、500万画素カメラ搭載機、QWERTYキーボードを備え、下り最大1.8Mbpsの高速インターネット通信が可能な機種など、多様な製品をそろえ、10月上旬以降順次発売する。

 しかし、auの秋冬モデルは、従来通りの「デザイン、音楽」を軸にした、「若者向け」のみのラインナップ。せめてVGA搭載のものは欲しかったです。

 W-ZERO3のヒットによって、スマートフォンという市場にある程度の需要があることが分かったはずですから、是非ともauにも参入して欲しいと、わくわくしながらプレスリリースを待っていたのですが・・・後から追加された3機種も、従来通りのもので、私にとって”サプライズ”たり得るものではありませんでした。

 「じゃー、ナンバーポータビリティを使えば良いじゃん?」

 って話になるんでしょうけど、この間継続契約で割引プランに申し込んだので、違約金を払うのがイヤ、ってのがネック。多分、もう元は取れてると思うから良いんですけれどね。
 後は、単純に好みの問題ですよね。
 調べてみると、DocomoもSoftBankも、スマートフォンは同じHTC製でしかも同じ機種っぽい。結局ローカライズだけで違いも出なさそうなところも好みに反します。(i-modeとかのサービスは違うだろうけど・・・下手するとi-mode使えないかもね。まえのビジネス機もそうだったし。)どうせなら、Willcomのように、「日本製」のスマートフォンを期待したいところ。

 そういうわけで、auさんには是非、次の春モデルに日本製のスマートフォンを!人柱になるんでよろしくお願いします。

 ・・・それまでは我慢、我慢。うらやましくなんか・・・やっぱ、うらやましいよお。 

SuicaとEdy、どちらも使えます

2006-09-28 18:26:47 | Technology
 近頃かなり増えてきた「おサイフケータイ」。ビットワレットのEdyという電子プリペイドカードを内蔵しており、コンビニなどの買い物に使用できます。
 また、JR東日本で使われているSuica。こちらもコンビニなどでの買い物に使われるようにもなってきました。

 実は、この二つのプリペイドカード、両方ともSonyが開発した非接触ICカード、Felicaという規格に乗っかっているもので、PCに接続して使うFelicaリーダー/ライターでは、両方とも読み書きができてしまいます。
 それが今までは、お店によって使えるカードの種類が異なっており、混乱を招いていました。

 ですが、その心配ももう過去のものになる可能性があります。それどころが、今以上に使える店舗が増えるかもしれません。

JR東日本、ドコモなど読み取り端末を共通化 電子決済で運用組織設立 FujiSankei Business.i

JR東日本、NTTドコモ、ジェーシービー(JCB)、ビットワレット(東京都品川区)の4社は27日、それぞれの電子決済サービスを1台の読み取り端末で処理できるように共通化すると発表した。4社を単純合計した利用者は約3600万人、利用できる店舗は約11万店に上る。

 この発表によって、今まで電子マネーに及び腰だったコンビニ系列や百貨店、スーパーマーケットでもEdyやSuicaが使えるようになるかもしれません。となると、現在3600万人の”手元にある”電子マネーがようやく目を覚ます事になるでしょう。実際にEdyで買い物をする人は、まだまだ少ないですからね。
 個人的にはあんまり小銭は持ち歩きたくないですので、普段の買い物でも、できるだけ小銭を減らす方向に努力しています。
 Edyも使っていますが、使用できる店舗がまだ少ないため、どうしても財布と併用となってしまい、そこまで便利とは言えません。
 今回の発表によって、電子マネーがクレジットカード並みに普及してくれたら、多分財布の使用頻度がずいぶん減るのになあ、とちょっと期待してしまいますね。

ごろ寝で読書デバイス

2006-09-27 21:28:04 | Technology
 ごろ寝をしながらできる事って限られますけれど、ごろ寝をしながらしたい事も限られてきます。

 私の場合は、やっぱり読書ですね。まー、ノートパソコンが無かったり、無線LANが寝室まで届かなかったり、テレビが無かったりが原因なんですけれど。

 しかしですねえ・・・やっぱり画像とか、テキストとか、ムービーとかを持ち歩きたいという願望はあるんですね。もちろん、家の中で。

 現在、私はその目的のためにSonyのClieを使っています。しかしながら、やはりちょっと画面が小さい。例えばコミックを読んだりするにはぎりぎりです。ノートパソコンも使ってみましたけれど、大きすぎてベットサイドで使うにはちょっと厳しいです。タブレットタイプじゃなかったのも要因でしたが。PSPも候補に入っていましたけれど、解像度がClieより低いのがネックとなり、結局購入にまで至りませんでした。・・・やりたいゲームが無かったのもそうなんですけれどね。

 そんな中で一つのデバイスについて報道がありました。Words Gearです。

松下・角川・TBSが電子書籍を共同展開 新端末も ITmedia

 解像度は1024×600ピクセル、5.6インチと読書にも動画にも十二分なスペックです。

 とりあえず現在の一押しの機械ですね。
 VAIO Uも考えましたけれど、どうしてもノートPCとしての使い方が頭に行ってしまうのです。そうなると、キーボードなどが少々物足りない・・・後は100ドルPCも考えていますが、いかんせん、いつ発売になるかが分からない。
 Words Gearはその落としどころとして大変優秀なのです。4万円という価格も、とりあえずは許容範囲です。

 と言うわけで、個人的には「よく出してくれた」と思ったこのデバイス。しかしながら・・・一般受けはしないでしょうねえ。普通の人は4万円も出してごろ寝デバイスを買うよりも、iPodを買った方が良いでしょうから。
 しかしながら、私にとってはナイスな機械。普及してほしい、とまでは言いませんが、せめて地方のお店でも買えるくらいは出回って欲しいですね。

たまには野球観戦

2006-09-26 23:59:59 | Sports
中日:福留の決勝打でサヨナラ勝ち 横浜は十回守備乱れる MSN

 なんでこんな記事が?と思われるかもしれません。普段の私の記事からはかけ離れた話題ですからね。理由としては単純で、この試合、生で見てきたんです。

 最初に断っておきますと、私は野球にはほとんど興味がありません。まあ、それでもチーム名とかルールとかの最低限の知識はありますので、いつも結果だけは見ていたりしています。あと、日本シリーズとか。

 そんな私でも、実際に球場に足を運んでみると、なかなか楽しめるものです。

 まず圧倒されるのは、目の前に広がる観客席。実際に目の前でプレーしている選手。チェンジの合間の華やかな余興、チープなCGのオーロラビジョンなど、テレビ中継では決して味わうことのできない内容を肌で感じられるのですから。

 でも、一番価値があったとおもうのは、観客席の一体感ですかね。
 サヨナラの瞬間、初対面の人間とハイタッチをした経験なんて、そうはありません。

 たまには良いものですね、スポーツ観戦も。次はサッカーか、格闘技が見てみたいですなあ。

リモコンがいっぱい

2006-09-25 20:33:09 | Life
 私の部屋は、変則的な形をしていますけれど、だいたい6畳ほどの大きさです。
 そのうちPC関連とAV機器が2畳分ほど占有していますので、人が動けるスペースは実質4畳、いやイスとかあるのでもっと狭くなります。

 そんな住宅事情にもかかわらず、私の部屋には三つリモコンが常備されています。テレビと、PS2と、コンポです。はっきり言っていらないと思います。手を伸ばせば届かないことも無いんですから。
 ところが、あればあったで不思議なもので、入力はリモコンに頼り切り。そうなると、俄然不便になるのがリモコンの数です。正直3つは煩わしいです。

 そんなときに便利なのが学習リモコンですが、最近のAV機器のリモコンは、最低でもテンキー(選曲用)+5つくらいはボタンが付いてますので、覚えさせるのも結構骨が折れるところ。いま、テレビのリモコンを見て、ちょっと呆然とした自分がいます。

 そんな「覚えさせるのが面倒」というニーズに応えるため、ロジクールが画期的な製品を発売しました。

ネットは多機能リモコンを変えるのか?
やっと日本登場、学習リモコン「Harmony 882」を試す
 AV Watch

 簡単に言えば、CDを取り込んだときに、アルバムと曲のタイトルを拾ってきてくれるみたいに、リモコンのボタン配置をネット経由で拾ってきてくれるリモコンです。しかも、ロジクールが日本発売に合わせ、執念を見せたようで、かなり充実したデータベースになっているとのこと。これでリモコンだらけの生活から抜け出せそうですね。

 後は気になるお値段ですが、えーと・・・ロジクールのニュースリリースでは・・・あららオープンプライス?近頃多くて不便ですねえ。
 まあいいや、Amazonではどうでしょうか?

 え、あれ?
 29,299円!?

 Wiiより高いじゃないですか!リモコンに3万も出せませんよ!

 と言うわけで、私はしばらくリモコン3つ体制で十分です。多少煩わしくとも、カスタム化された使いやすいリモコンを使い続ける所存です。はい。
 ・・・でもまあ、3千円くらいであれば、ちょっと欲しいかもですね。


 

有人自動販売機

2006-09-24 18:59:12 | Thinkings
 海外に行くと、大概不便に思うことがあります。この前もそうだったんですけれど、「自販機が通りにない」こと。
 日本では、町中では100mに一つ、周りに外灯もない峠などにもぽっかり設置されている事がある自動販売機が、海外ではとんと見ないのです。
 よく考えれば、比較的モラルの高い人間が大多数を占める日本人が異常なのであって、そりゃあ、金と商品が詰まっている機械が人目につかないところに置いてあったら、襲撃しようとする輩が出てきても全く不思議じゃあないですよ。

 しかしながら、日本の自動販売機は、便利な反面味気ない・・・そんなことを考えた人がいたようです。

ボタンを押したら美女が登場! 日本初の「有人自動販売機」 excite

自動販売機は便利だが、どこか味気無い。
中には喋る自販機だとか、当たり付きの自販機なんかもあるっちゃあるが、所詮は機械だ。もっと人の温かみが感じられるような自販機は無いものか……。

と、そんなニーズ(があるのかどうかは知らないが)にバッチリ応える、究極の自動販売機が渋谷の街に登場した。
なんとこの自販機、お金を入れてボタンを押すと、綺麗なお姉さんが商品を手渡してくれるという、日本初の「有人自動販売機」なのだ!


 もちろん期間限定のイベント設置と言うことなので、今後、全国展開とかそういう動きは全くありません。試みとしては面白いけれど、そもそも自動じゃないし、「人件費を減らす為」という自動販売機の理念が思い切り否定されていますし。

何てことを思っていたら、この「人力自動販売機」コンセプトを、大まじめで実行した国があったと記事に書いてありました。

ちなみに、「世界初」の有人自動販売機が登場したのは、おそらく中国だ。一年以上前の話だが、無人の自販機を置いてもすぐに壊されてしまうので、その代わりに設置したのが始まりらしい。破壊防止と売上増、一石二鳥の効果があったとか。

 でもやっぱり、それって有人自動販売機ではなくて、単なる省スペース型小売店、極小キオスクでは無いのかと。販売”機”じゃないし。

 まー、絶対そうはならないと思いますけれど、今後日本で有人自動販売機がスポット設置されたとしたら・・・商品や金云々より「中の人」の方が心配ですな。

 いやほら、人気のない路地で、中の人がおねーさんだったりした場合・・・

飲酒だけじゃない!自転車の無灯火取り締まり

2006-09-23 23:59:59 | Weblog
 近頃はめっきり乗らなくなりましたけれど、車の免許を取る前は、自転車がメインの交通手段でした。
 今では考えられないような速度でかっ飛ばしたり、今では考えられないような距離を走り回ったりしていました。
 片道20キロとか、今考えるだけでめまいがします。結局言っただけで買い物してこなかったし。

 さて、自転車で走っているときについつい忘れがちになるのが「灯火」、つまりライトをつけることです。高校時代はライトが自動でついてましたので良かったですが、中学時代以前は、いちいちスイッチを入れなければいけませんでしたし、発電のため、ペダルが重くなるのが嫌なものでした。

 しかしながら、いくら面倒だろうがライトはつけるのがルール。守らない場合は当然注意されてしかるべきものです。それで頻発する飲酒運転を受けて、全国一斉取り締まりを行った結果を発表する傍ら、無灯火自転車も取り締まり状況を公表したようですが・・・ちょっと数が多すぎますね。

自転車の無灯火20万件 Nikkan Sports

 今年1~6月までに全国の警察が自転車の交通違反者に指導警告票を交付した件数が約65万件に上ることが23日、警察庁のまとめで分かった。うち夜間の無灯火運転に対する交付が最も多く、3割余りの約20万件を占めた。

 警察庁は「事故につながる危険性が高い違反にもかかわらず、認識の低い人が多すぎる」として、無灯火運転の一斉取り締まりを30日までに実施するよう全国の警察に指示した。


 私は、無灯火で自転車に乗ることはそうそうありませんでした。田舎なので、自転車のライト以外、明かりが無かったと言うこともありますけれど、一番の理由は自分が危ないから。
 歩行者と違って速度がそこそこ出ているのですから、発見→回避の時間的余裕がそれだけ少なくなると言うことですので、発見が遅れると危険が危ないわけですよ。車に「早めに見つけてもらう」為、絶対に必要だと思っていた訳です。

 シートベルトもそうなんですけれど、「自分の身を守る」という認識がどうも薄いのかなあ・・・やっぱり「事故は人ごと」という感覚を捨て去るのは、やはり難しいと言うことなんでしょうか。そうだとしたら、危ういですよねえ・・・

PS3、驚愕の「発売前値下げ」

2006-09-22 21:09:48 | Technology
 混迷を極める次世代機戦争。一体どうなってしまうのか、PS2の時と違い全く分かりません。
 その中で最も出遅れているのが間違いなくPS3。一番高い値段と先行のXBOX360とかぶったコンセプト、決め手に欠ける初期ソフトウェア群ととにかく良いニュースがありません。

 ところが、「それは一番無いだろう」と思っていた隠し球をソニーは放ってきました。

 廉価版で6万3000円、HDMI付きのまともな上位版を買おうとすると8万円もしたPS3が、なんと発売前に値下げになりました。前代未聞です。

PS3、4万9980円に値下げ ITmedia

 ソニー・コンピュータエンタテインメントの久夛良木健社長は9月22日、「プレイステーション 3」(PS3)の下位モデル(20GバイトHDD搭載)の価格を、当初予定の6万2790円(税込み、以下同)から、4万9980円に値下げすると語った。さらに、下位モデルにもHDMI端子を搭載すると発表した。

 しかもHDMIまで搭載。「HDMI経由でしかBDやHD-DVDのビデオをみられない」という話もありますので、BDプレイヤーという側面を持つ以上はHDMIの搭載は、本来は必須機能。それを低価格版にもつけたことで、ようやく「低価格版を買う意味がある」ようになりました。
 逆に言えば、「上位機を買う必要があるのか?」という話なんですけれど。

 さて、5万円を切ってきたことで、間違いなくPS3は売り上げを伸ばすことができるでしょう。しかしながら、まだWiiの倍の金額であり、XBOX360よりも1万円~2万円高い。元よりも安くなったと言うだけであり、競合機へのアドバンテージとはならないのです。

 そして、もう一つ懸念事項があります。

 どうがんばっても日米併せて200万台しか売ることができないという物理的制約です。
 欧州では発売日が3月末に延期されたことからも分かるように、PS3の生産は遅れに遅れています。どうもBDに使うチップの歩留まり(異常のない製品の割合)が悪く、予定数を確保できていないのが原因のようです。
 これではクリスマス商戦の売り時を完全に逃すことになります。例え、ユーザーの意見を反映させて値段を落としたとしても、「物理的足かせ」はハードウェアである以上、覆せる物ではないのです。

 PS3はきわめて不利な状況にあります。
 PS2の時のように、ホットな「格安DVDプレイヤー」という後押しも無ければ、普及しきったPS2の「上位互換」という強みも最早ありません。
 強みと言えばメタルギアソリッドとFF13などのソフトウェアラインナップ。しかし発売日は決まっていませんし、普及状況によってはXBOX360でも発売する事になりかねないわけですから。

 それでもなお、PS3は立ち上がることができるのでしょうか。答えは多分一年後、出ているはずです。


 ・・・個人的な意見としては、いくらゲームショウで盛り上がっていたとしても、値下げになっても「待ち」の姿勢は変わらず。冷静に考えても、ゲーム機に5万は出せないし、BDが失敗したら目も当てられないもの・・・やっぱWiiは確定で、カルドセプトがやりたいからXBOX360追加ですかなあ。

そのOffice、中国製につき

2006-09-21 20:06:31 | PC
 ついこの間、MS WorksをMicrosoftがWebアプリ化しようとしている件で、

「MicrosoftはOfficeを絶対に無償化はしない」

と私は言い切りました。今でもその信念は変わっていません。

 ですが、もしかしたらMicrosoftは、Officeの値段を下げると言うことは、してくるかもしれません。

 根拠はと言いますと、近頃たくさん存在するOffice代替用途の無償、廉価ソフトウェア群に対抗するためです。OpenOffice.orgをはじめ、それにサポートを付け加えたSunのStarSuit、GoogleやThinkFreeといったWebアプリ勢。そして、忘れそうになるのがJustSystem。一太郎だけじゃなくて、三四郎という表計算なども開発しています。

 それらに加え、「これはちょっと似過ぎじゃないのか?」と思われるものまで、この度発表されました。

キングソフト、マイクロソフト オフィスそっくりの「Kingsoft Office 2007」
~3本セットで4,980円


 画面写真を見てみましたが、マジでそっくりです。並べられたら一瞬分からない事請け合いですよ。お値段は5,000円と、本家とは似てもにつかないほど低価格ですけれど。

 これらの「そっくりな」ソフトウェア群が、「本家」のユーザーをじわじわ奪っていくのは間違いないわけで。特に企業様のような大量導入が必要である場合、「データでお客さんに渡す必要の無い部署には、本家じゃなくても十分。ソフトに使う分、マシンに金をかけよう。」なんて事になるのも自然の流れなわけですよ。
 そういう流れがそこいらでぽつぽつ出始めた場合、Microsoftは価格改定に出ざるを得ない、そう思うのですがいかがなものでしょうか。

 しかしながら、Officeには置き換えが効かない、どうしようもない事情という物もございます。
 マクロです。

 紹介記事を見ていたんですけれど、どこにもマクロについて言及がない。例えばOpenOffice.orgでもそうなんですけれど、Excelの表計算そのものは問題なくこなせるけれど、マクロは独自仕様となっており、互換性が全くないという問題点を抱えています。KING Officeはその当たりどうなのか、非常に気になったのですけれど・・・
 個人的には、「マクロさえ何とかなってくれたら、本家である必要性は全くない」と思っています。逆に言えば、「本家のマクロは大変使えるのでそこに価値を見いだしている」という事になります。

 その当たりを盾に「プロフェッショナル版」と「スタンダード版」に分けてきたりしたら・・・いや、スタンダード版がWeb版Worksか・・・やっぱり今まで通りかもしれませんねぇ、残念ながら。



 ・・・ふと思ったんですけど、スタンダード版がWeb版Worksとなると、Worksはシンクライアント用で、インターネット上での無償公開なぞ無かったりとか、頭をよぎったので追記。