住基ネットも導入時こそ騒がれましたが、私は行政職とはいえ、さっぱり使ったことがありませんので、存在自体を半ば忘れかけていました。
しかし、それでも(当然ですが)自体は動いていたようです。
<住基ネット訴訟>個人情報削除認める、全国初 金沢地裁
住民基本台帳ネットワークシステム(住基ネット)はプライバシーを侵害し憲法違反だとして、石川県の住民28人が国などを相手に、原告の個人情報削除と1人あたり22万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が30日、金沢地裁であった。井戸謙一裁判長は「住基ネットは原告らのプライバシーを犠牲にしてまで達成すべきものとは評価できない」として、原告らの個人情報を住基ネットの台帳から削除することなどを命じた。損害賠償については棄却したが、個人情報削除を命じたのは全国で初めて。
司法の場ではっきりと、
「住基ネットは原告らのプライバシーを犠牲にしてまで達成すべきものとは評価できない」
といわれてしまった住基ネット。システムの必要性そのものに対して、”必要ない”といわれたに等しいこれは、住基ネットにとって死刑宣告に近い判決です。
今の時点での住基ネットは、私個人的な意見をいわせてもらうと「いらない」んですけど、この原告のようにプライバシーがどうとかいう気もありません。
判決にもありましたけど、
氏名、住所、生年月日、性別
の4つしか登録されていないんです。今時これくらいの情報なんて、持ってるところはすでに持っています。私だったら、こんな情報を得る為に大きなリスクを冒してまで、住基ネットに侵入しようとは思いませんね。
という訳で、判決のこの部分もちょっとどうかと思うんです。
さらに判決は、住基ネットの住民票コードなどを手がかりに、行政機関が他の個人情報を容易に入手できるようになる危険性が飛躍的に高まったとの懸念を示し、「住民個々人が行政機関の前で丸裸にされる状態になる」と強く危惧(きぐ)した。
・・・別に仕事で必要のない情報なんてタダのゴミですし、必要十分の情報なら、住基ネットなんぞに頼らなくても各自治体が持っているデータベースを調べれば出てくるんです。
それに、名前、住所、生年月日、性別が分かったところで、それだけでは何の役にも立たないことの方が遙かに多いんです。
もちろん、今後住基ネットに載せる情報が拡大していけば、それなりに使いでもあるでしょうし、それなりに危険になっていくでしょう。ですが、住基ネットの現状を見てみれば、学校の卒業文集を取られる方がよっぽど怖いとは思いませんか?
プライバシーの保護も大事ですし、業務の効率化も必要でしょう。ですが、本当にプライバシーを侵害していたり、業務の効率化を進める為のボトルネックになっている場所を改善する為に、原告、被告双方とももっと考えていかなければいけないような気もしますけどね。
今回の裁判は”本当は何が必要なのか”考えさせられる点では意味があるものだと思いますけどね。
・・・ところで、今時どこの名簿業者でも持っている情報を削除させて22万もせしめようたあ、なかなか面の皮が厚い連中だなあ・・・
しかし、それでも(当然ですが)自体は動いていたようです。
<住基ネット訴訟>個人情報削除認める、全国初 金沢地裁
住民基本台帳ネットワークシステム(住基ネット)はプライバシーを侵害し憲法違反だとして、石川県の住民28人が国などを相手に、原告の個人情報削除と1人あたり22万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が30日、金沢地裁であった。井戸謙一裁判長は「住基ネットは原告らのプライバシーを犠牲にしてまで達成すべきものとは評価できない」として、原告らの個人情報を住基ネットの台帳から削除することなどを命じた。損害賠償については棄却したが、個人情報削除を命じたのは全国で初めて。
司法の場ではっきりと、
「住基ネットは原告らのプライバシーを犠牲にしてまで達成すべきものとは評価できない」
といわれてしまった住基ネット。システムの必要性そのものに対して、”必要ない”といわれたに等しいこれは、住基ネットにとって死刑宣告に近い判決です。
今の時点での住基ネットは、私個人的な意見をいわせてもらうと「いらない」んですけど、この原告のようにプライバシーがどうとかいう気もありません。
判決にもありましたけど、
氏名、住所、生年月日、性別
の4つしか登録されていないんです。今時これくらいの情報なんて、持ってるところはすでに持っています。私だったら、こんな情報を得る為に大きなリスクを冒してまで、住基ネットに侵入しようとは思いませんね。
という訳で、判決のこの部分もちょっとどうかと思うんです。
さらに判決は、住基ネットの住民票コードなどを手がかりに、行政機関が他の個人情報を容易に入手できるようになる危険性が飛躍的に高まったとの懸念を示し、「住民個々人が行政機関の前で丸裸にされる状態になる」と強く危惧(きぐ)した。
・・・別に仕事で必要のない情報なんてタダのゴミですし、必要十分の情報なら、住基ネットなんぞに頼らなくても各自治体が持っているデータベースを調べれば出てくるんです。
それに、名前、住所、生年月日、性別が分かったところで、それだけでは何の役にも立たないことの方が遙かに多いんです。
もちろん、今後住基ネットに載せる情報が拡大していけば、それなりに使いでもあるでしょうし、それなりに危険になっていくでしょう。ですが、住基ネットの現状を見てみれば、学校の卒業文集を取られる方がよっぽど怖いとは思いませんか?
プライバシーの保護も大事ですし、業務の効率化も必要でしょう。ですが、本当にプライバシーを侵害していたり、業務の効率化を進める為のボトルネックになっている場所を改善する為に、原告、被告双方とももっと考えていかなければいけないような気もしますけどね。
今回の裁判は”本当は何が必要なのか”考えさせられる点では意味があるものだと思いますけどね。
・・・ところで、今時どこの名簿業者でも持っている情報を削除させて22万もせしめようたあ、なかなか面の皮が厚い連中だなあ・・・