Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

JooJooは公式に死んだ

2010-11-30 23:39:44 | Digital Devices

悲しいニュースです。iPadと悩んだ末に買ってしまった、私のJooJooが”公式に”死んでしまいました。享年0歳10ヶ月。日本で言うと5ヶ月。あまりに短すぎる製品寿命でした。もうちょっと頑張るかと思ったんですけどね-・・・

JooJoo タブレット、終了へ Slashdot

かつては「CrunchPad」という名称で開発され、さまざまな経緯の末 (/.J 記事) 名前が変更されて発売されたタブレットデバイス「JooJoo」が、発売から 1 年も経たずにディスコンとなるようだ (Geek.com の記事Engadget の記事本家 /. 記事より) 。

さっぱり日本語入力に対応しない為、最近は電源すら入れていなかったJooJoo。久しぶりに状況でも把握しようかなあと検索したらこれですよ!半月もニュースに気付いてやれなかったです。

アメリカでの発売では、プレオーダーが90台という惨憺たる初動を記録した同タブレットの敗因について、発売元のフュージョンガレージ代表のラクサクリシュナン氏は、

「Web 閲覧しかできないデバイスは求められていない」

と言っているようです。
しかしながら、4万5千円という価格に加え、発売時点ではブックマークの整理も出来ず、内蔵すると言っていたUSBフォトビューワー機能も未実装(後に両方とも実装された。出来は推して知るべし)。日本でのプレカンファレンスでは「日本語入力が可能」と堂々と発表しておきながら、未だにIMEの実装すらなく、フォントも怪しいままという酷い商売のやり方が全ての元凶なんじゃないかと。うん、iPadかネットブックを買っておけば良かったと本気で後悔中です。なんならPSP goでも良かったかも。

頼んでもいない(正確には頼んでいたけどキャンセルしていた)スタンドが二ヶ月前に突然届いたのですが、今から思えばフュージョンガレージなりの罪滅ぼしのつもりだったんでしょうか。料金の請求もなかったし。

まあ、これでソフトウェアの更新も無いと言う事でしょうから、思い切ってOSの入れ替えでもしようかなあ、と。遊ばせておくのももったいないですしね・・・。


東芝、バッテリー内蔵TVを東南アジア限定発売

2010-11-29 21:09:47 | Digital Devices

デスクトップPCで仕事を片付けているときに、窓から入ってくるゴロゴロという音・・・。そう、雷です。ノートPCだとバッテリーがありますのでなんてことはないでしょうが、デスクトップPCは作業中の停電は何よりも恐ろしいです。電源が入らないので作業は中断。保存していなかったデータは真っ白。悪くすれば、HDDや電源が故障するかも・・・と言う事で、雷は何とも恐ろしい自然現象です。

デスクトップPCを使ってないとしても、例えばゲームをやっている時であるとか、テレビ番組を録画している時、IHクッキングヒーターで天ぷらを揚げている時に停電でも起ころうものなら、正に悲劇。

それだけ電気に依存した生活を送っていますが、なにぶん日本は電気の供給網が、先進国の中でもトップクラスに安定していますので、雷などの災害でも起こらない限りは停電なんて滅多には起こりません。

しかしながら、東南アジアなど諸外国では瞬間停電なんて当たり前。停電なんて日常茶飯事なんていう、電力事情が悪い国も珍しくありません。そんな国ではバッテリーを標準搭載したノートPCは、常に安定した電力が得られるわけですから非常に便利でしょうね。

その考え方をテレビにも、ということで、東芝が電力事情が悪い地域向けにバッテリー内蔵TVを発表しました。

東芝が東南アジア専用液晶テレビ 停電でも2時間切れず 日本経済新聞

東芝は29日、東南アジアの事情を考慮して開発した液晶テレビ「パワーテレビシリーズ」を12月中旬にも現地で発売すると発表した。電気信号を増幅する機器を搭載しており、東南アジアに多い電波の弱い地域でも受信できるほか、内蔵電池で停電時も2時間は映像を表示できる。

この製品、停電用よりも、むしろバッテリーをコンセントとの間に噛ませることで、瞬停や急な電圧の変化などから内部機構を守ることができますから、製品寿命の長期化が見込めるんじゃないかと。「他社よりも丈夫」というのは大きなセールスポイントになると思いますけど、その辺はフューチャーされていないみたいですね。

日本では発売予定が無いそうですが、BDレコーダー等の録画機器にバッテリーを内蔵した製品が発売されれば面白いんじゃないかと。CATVだとセットトップボックスにも無停電電源を付けないとダメかもですが、録れてなかったときのがっかり感からすると、かなり効果は大きそうですが。


Apple TVを買ってしまった

2010-11-28 22:56:22 | Digital Devices

というわけで、衝動買い・・・というほど突発的ではないですが、AppleTVを買ってしまいました。

いや、ヤマダ電気で陳列すらされていなかったんで、ダメ元で店員さんに「AppleTVありますか?」って聞いたんです。すると、「在庫は無いと思いますよ?取り寄せならで決まると思いますけど」との答えが帰ってきたものですから、”ここになかったらあきらめよう。PS3にUSB HDD取り付ければいいじゃない”と思っていたせいか、半ばほっとしつつ「じゃあいいです」と答えてから、USBメモリとかHDDを見てたんです。

これでAppleTVとの縁も切れたな・・・と思っていたら、さっきの店員さんが「お客さん、実は搬入はされてきてた(≒陳列し忘れてた)みたいで、在庫ありました!」と、わざわざ伝えに来てくれたんです。ええ、もう買うしかないなあ・・・と思いましたよ、ええ。

というわけでAppleTVが我が家に来たわけですが、Wi-Fi環境なら電源とHDMIケーブルを繋ぐだけ、とセットアップは非常に単純。・・・ですが、iPhoneからAirPlayで曲をとばしたり、iTunesライブラリを参照したりとネットワーク設定を変更したとき、何故か電源を落として再起動してやらないと認識してくれない、スリープから復帰するとiPhoneになかなかつながらないなどと不思議な挙動をしてくれたりしました。ウチのWi-Fi環境が悪いんでしょうかね?一回つながれば快適ですけどね。

追記:やっぱり快適とはちょっと言えない模様。スリープから復帰したときに、iPhoneからさっぱり認識しなくなることが多い。電源を入れ直すと認識するようになるため、やむなく手動での強制リセット(電源切断)スイッチを増設して対応しました。
それから、曲名が送れなかったり、一曲単位で再生していたときに再生が終わったら一旦認識が切れるという不審な挙動も確認しました(これはRemoteで接続を再探索してすぐに復旧。どうやらRemote必須)。・・・どうもネットワーク関係が不安定な模様。ネットには繋がっているので、ホームネットワークの認識に手間取っているようですが、AppleTVだけのせいなのか、うちの無線LANルータも含めてマズイのかは、さすがに無線LANルータの換えがないので検証できず不明。ううむ、やっぱり初物は人柱だなあ・・・


とにかく、iPhoneからAppleTVが見えているのかどうかが恐ろしくわかりにくいので、アイコンを突然ぴょこっと出す以外に、何かしらわかりやすい表示を考えてもらった方が良いと強く思いました。

それと、使わなくなっていたiPhone3Gを、AirPlay専用のミュージックサーバーにしようと思っていたのですが・・・iPhone3Gは同じiOS4.2にもかかわらず、AirPlayの対象から外れていると言う、訳の分からない仕様が判明。あえなくお蔵入りになる模様です・・・。

映画のレンタルなどには全く興味が無いので、iPhoneやiTunesの出力先としてだけみると、確かに便利かも知れません。iPhone内の音楽をそのままストリーミング再生できることで、ドックなどを使う必要が無くなったこと、PCの立ち上げや、USB HDD等の同期といった手間を省いて、より手軽にリビングで聞ける様になったのは、うれしいです。

映画レンタルであるとか、膨大なライブラリの検索であるとか・・・検索には不向きのAppleTVのリモコンだけ、ひいてはAppleTVだけではやっぱり辛いものがありますので、やはりこれは、AirPlayでiPhone 4などをより活用するための周辺機器なんだなあと思った次第です。


受動喫煙で毎年60万人死亡・・・

2010-11-27 19:30:19 | Thinkings

私はたばこは嫌いです。吸いたいなんて一度も思ったことはないし、臭いが付くのもイヤ。正直な話、昨今の喫煙者への締め付けによって、禁煙場所が増えたのは非常に喜ばしいと思っているんですよね。

さて、こんな私でも、現在吸っている人に禁煙を無理強いすることはありません。禁煙をしてくれるのは喜ばしいですけれど、結局自発的に「止めよう」と本気で取り組まないと無理だ、と周りの人たちを見ていて気付いたからです。だから、きちんと決められた場所でたばこを吸っているなら別に良いと思いますし、本当につらいなら止めなくとも仕方が無いと思っているわけですよ。

でも、今回のこの記事を見て、その人たちも「自分の子供のために」と、一人でも止めてくれないものでしょうか?

受動喫煙で毎年60万人が死亡 WHOが初の推計 47news

他人のたばこの煙を周囲の人が吸い込む受動喫煙による死亡者数は、世界全体で毎年60万人に達するとの推計を、世界保健機関(WHO)の研究チームが27日までに、英医学誌ランセットに発表した。うち16万5千人を5歳未満の子どもが占めるとみている。

全世界で、年間に政令指定都市一つ分が死んで、うち子供の数は地方都市2つ分くらい・・・なんというか、凄まじい数ですね。「受動喫煙なんて無い(影響が少ない)」なんて言っておられた方もいるみたいですけれど、この数字はちょっと認めづらいものなんでしょうねえ。

まあ、この数字の真偽なんて、正直どうでも良いです。この記事をきっかけに、一人でもたばこを止める・・・まで行かなくても控えるとか、マナーにこれまで以上に気を遣っていただくことが出来たなら、大きな成果ですよね。

・・・個人的には、受動喫煙も迷惑ですけれど、路上へのポイ捨ても大問題だと思うのですよ。路上の清掃とかしていると、たばこのフィルターの多いこと・・・。中には車の窓から火の付いたままポイ捨てする人までいる始末で。これについて、厳罰化できるような法令って出来ないものでしょうかねえ?


ペットボトル最軽量レース、アサヒも参戦

2010-11-26 22:39:59 | Thinkings

寒くなってきましたので消費量は減ったものの、今も私のデスクのそばに転がっている空きペットボトル。「ミネラルウォーター」と称してゼロカロリーコーラをこの夏からモリモリ飲んでいまして、その名残が今も残っていると・・・いい加減捨てなければ。

コーラだけでなく、熱中症への恐怖からスポーツドリンクの消費量も増えた今夏、私だけでも恐ろしい量のペットボトルを消費したように思います。それが全国規模で行われたわけですから、廃ペットボトルの量を考えるだけで眉間にしわが寄るというもの。

その量を少しでも減らせたなら。日本全国のペットボトルに使われる原料を1gでも削れたならば、その効果たるや凄まじいものになるはず。

と言う事で、ここ最近は「エコ」というわかりやすい旗印の下、各社がペットボトルの軽量化にしのぎを削っております。
ペットボトルが軽量化されたなら、当然生産に必要な原料は減りますし、輸送に伴う燃料も節約できて一石二鳥。さらに廃棄に当たっては、ゴミの総量も減らせて良いことづくめ。
というわけで、他社に比べて出遅れていたアサヒ飲料も、軽量化レースに参戦することになりました。

環境配慮型ユニバーサルデザインボトル「ハンディ・エコボトル」採用 アサヒ飲料ニュースリリース

アサヒ飲料株式会社(本社 東京、社長 菊地 史朗)は、「お客様の使いやすさ」と「エコ」を考え独自開発した環境配慮型ユニバーサルデザインボトル「ハンディ・エコボトル」を、「アサヒ 十六茶」をはじめとした当社無糖茶商品に順次導入いたします。

「ハンディ・エコボトル」は、お客様の使いやすさと環境負荷低減を追求した新型ボトルです。
アサヒ飲料の独自技術により、従来品比約24%の省資源化・軽量化を実現、緑茶飲料の500mlPETボトルでは最軽量となる18gを達成しました。

最軽量と言っていますけど・・・爽健美茶でも使われているこれは12gって書いてありますけど・・・?

ただ、これらのペットボトルは強度の関係上、まだ炭酸飲料には使えなさそう。今後はより広範な飲み物に使えるボトルが登場してくれることを期待します。

ペットボトルについて、「100%リサイクル可能」って飲料メーカーのホームページに書いてあったんですけど、じゃあ飲料メーカーが主体になって、もっと効率の良い回収システムを構築したら良いんじゃないだろうか?エコなペットボトルも確かに重要だけど、そっちの方がもっと大切な事だと思ったのは、私の思慮が足らないからでしょうか。


radiko、実用化へ向けて新会社設立へ

2010-11-25 21:13:03 | Digital Devices

iPhoneで特に聴きたい曲を入れてこなかったときや、接続が面倒なとき、最近は車でラジオが流れていることが多いです。しかしながら、いざ家に帰ってみると、リビングのオーディオにはラジオなんて付いていないし、携帯ラジオも先日捨ててしまったし・・・昔使ってたMP3プレイヤーに付いていたっけ?という程度。当然、家でくつろぎながらなんて聞くはずもありません。

というのも、我が家の部屋の中ではラジオがまともに入らないんです。窓際とかの限られた場所ならまだしも、そこまでして聞きたいとも思いませんし。でも、たまーに聞きたい番組がふと出てきたりするんですよね。

私のような田舎住まいだけでなく、都会でも様々な電波の影響でラジオの視聴環境は悪くなっているとか。そういう不便なラジオ生活を一変させるかもしれない、地上波ラジオをそのままインターネットで放送する「radiko」が登場してはや9ヶ月弱、これまで東京と大阪のみのテスト運用でしたが、12月1日より新会社radikoを設立、配信エリアも拡大するとか。

新会社radikoを12月1日に設立、IPサイマルラジオ放送が本格始動 asahi.com

新会社radikoの社長に就任する岩下宏氏は、発表会の冒頭、「ラジオ局の収益が減少している今日、各局で努力はしているものの、回復が見込めないのが実情だ。『radiko』の拡充で、これまでのラジオにはない新しいユーザーを獲得し、ラジオを復活させていく」と意気込みを語った。

ちなみに、今回拡充されたエリアは関東地方と近畿地方のみ。私の住んでいる中部圏も含めて、その他の地域はばっさり対象から外れています。もうちょっとお預けを食らうようですね。

このサービスは、あくまで「地上波の補完」が目的であるので、東京の放送を大阪で聞くとかは今後も出来ないようです。しかし、実用化、そしてラジオのあり方を変えるという意気込みに当たっては、radikoをキーとしての全国の各放送局の配信一元化であるとか、地上波には乗せないradikoだけでの独自放送など、新機軸を打ち出していって欲しいものです。

とりあえず、早く配信地域を全国へ広げて欲しいですねぇ。


Chrome OSの揺らぐ立場

2010-11-24 23:59:59 | Thinkings

Googleの推し進める、オープンソースの名を借りた「Google OS」プロジェクト。スマートフォン用のAndroidとデスクトップ用のChrome OSの二つの矢をつがえ、OS市場に弓を引きました。

AndroidとChrome OSは、カーネルこそLinuxという共通点はあれど、キャラクター的には全く別のOSです。元々の対応プラットフォームの違いもありますけれど、Androidは従来のOSと同じく、ローカルのソフトウェアありきの設計で、ブラウザも多々あるアプリの一つという扱い。クラウドは各ソフトウェアとの連携という形で利用していくという、iOSやWindows Liveでおなじみの方法を主にしています。
一方Chrome OSは、もともとハードウェアリソースに余裕があり、ウェブにも常につながっている前提で設計されているOSで、売りは超高速起動と軽快な動作。アプリケーションはブラウザのみで、Googleその他の提供する、数々のウェブアプリケーションを便利使うためのOSです。

両者はほぼ同時期に開発が発表され、まずはAndroid搭載のスマートフォンが市場投入され今に至ります。Chrome OSも2010年第3か第4半期には登場すると言われていましたが・・・
思いの外、一本目の矢であるAndroidが、大きな成果を上げてしまったんですよね。本来ならChrome OSが射るべきところまで届く勢いで。

というのは、当初Googleが予想していなかったであろうタブレット市場が、ネットブックを過去の遺物に変える勢いで台頭してきている兆しが見えてきているのですね。タッチオペレーションに最適化されているAndroidは、結果的にタブレットにもうまくはまって活躍の場を広げているというわけです。
一方、ウェブ閲覧と軽作業が主な目的である、エントリー向けPCのネットブックはすっかり勢いをそがれてしまいました。Windows XPの提供が一段落したのもあると思いますけれど、今はWindows 7 Home Premiumが使える”普通の”モバイルノートの価格も下がっていますし、わざわざネットブックを選択する必要性が薄れてきています。

Androidという「身内」の存在と、タブレットの躍進とネットブックの衰退という「時期」の両面で、Chrome OSについてGoogle自身が打ち出した「キーボード搭載機向け」という方向性故に、その立ち位置そのものが危うくなっています。

そのことはGoogleも重々承知のようで、先日Chrome OSのリリース延期が発表されました。

GoogleのChrome OS、2011年にずれ込みか ITmedia

これについて、プリインストールマシンを提供する事を公言していたHPやDELL、そして積極的だったAcerも、「差し迫った理由が無い」などとChrome OSについてコメントを避けているようです。・・・ハードウェア要件について、超高速起動のために制約が多く、Googleの顔色をうかがわなくてはならないChrome OSプリインストールマシンをわざわざ作るよりも、Androidタブレットの方が将来性があるし、ノートPCはWindowsで良いと言う事なんでしょうか。
もうちょっとうがった見方をするならば、先日、Googleが自社ブランドのノートPCを発売?などとこのブログでも書きましたけれど(そして見事にそれは外れた#2010/11/25追記:β版を搭載して年内発売とかいう噂が。マジか?)、「お宅が自社でやるならうちは別にいいよ」という事なのかも。逆に「他がやってくれないから自社で出す」という判断だったのかも知れないとか、憶測はいくらでも出来ますよね。

今回の延期は二兎を追う者は一兎をも得ずといいますが、Googleは当面Androidに注力していくと言う意思表示なのかも知れませんね。


MS Officeを勝手にクラウド化するGoogle製プラグイン

2010-11-23 23:59:59 | Thinkings

クラウドストレージサービスを使うメリットは、情報のバックアップと環境に関わらないアクセスの提供、そしてデータの共有です。これによって、オフィスと家庭での同一データの編集や、チーム内での資料バージョンの統一など、これまで別々の管理では難しかったり面倒だったりした管理がかなり楽になります。

もっとも、これらの便利な機能を使うには、越えなければならない壁が一カ所存在します。それは、ローカルからのアップロードという作業です。Google DocsでMS Officeのデータ管理も出来るとは言え、凝ったファイルを編集使用とすると、ダウンロードして本家MS Officeでの編集とアップロードがどうしても必要になります。これは面倒。

この問題、Offceから直接クラウドストレージに読み書きできれば解決します。要するに、クラウドストレージもドライブの一つくらいに認識できさえすれば、それを意識することなく使えるのです。
その便利な機能がプラグインで実現されてしまいましたが・・・よりによって、それはマイクロソフト製ではなく、Googleでした。

Google Cloud Connect プレビュー開始、OfficeをGoogle Docsで勝手クラウド化 engadget

本家OfficeとGoogle Docsを同期するプラグイン Cloud Connect が登場しました。Cloud ConnectはOfficeのドキュメントを自動的にGoogle Docsに保存するというもの。ドキュメントはそのままGoogle Docsで閲覧・編集可能で、Google DocsのデータをOfficeから開くこともできます。

マイクロソフトとしては、魅力的なOffceプラグインを作ってもらうことで、より自社のオフィススイートの訴求力が高まった(Google Docsクラウドサービスにも対応!)と言えなくも無いですが、今後はOffice 365というクラウド的なオフィス環境を提供するマイクロソフトにしては、やっぱり苦々しい思いをしているのではないでしょうか?

ちなみに、テスターを募集したところ、予想外にたくさん応募があったそうで・・・やはり潜在的な需要も併せると、オフィススイートがクラウドに対応する事への需要が相当にあるようですね。


Apple TVを魅力的にするiOS 4.2

2010-11-22 23:59:59 | Digital Devices

音楽を聴く時間というのは、しっかりと時間を取るばあいもあるでしょうけれど、空いた時間にちょっとリラックスしたい場合もあるでしょう。また、リビングでテレビを見終わったときに「ちょっと音楽でも」と思うときもあるかもしれません。

そんなときに、わざわざCDのライブラリをあさるのは面倒ですが、どうせなら一番良い環境で聞きたいもの。例えばPCをDLNAサーバー化して、BDレコーダーなどの対応機種で聞くとか、PS3とPCのライブラリを外付けHDDで同期しておくとか・・・やり方としては色々あります。

iTunesを軸にしたエコシステムを推し進めるAppleは、ここでも独自規格を打ち出してきました。

アップル、AirPlay対応のiOS 4.2を22日公開 AV Watch

iOS 4.2の新機能として、iPadやiPhone、iPod touchから音楽やビデオ、写真を、無線LANを介してワイヤレスでApple TVにストリーミングできる「AirPlay」に対応。これにより、iPad/iPhone/iPod touch内のビデオをApple TVにワイヤレスで伝送し、HDMI接続したテレビで映画を見たり、光デジタル音声接続したオーディオシステムに出力できるようになる。

簡単に言えば、AirPlayはiPhoneその他をApple TVのメディアサーバー+リモコンにする機能です。いつものiPhoneの同期とライブラリ管理だけで、リビングの音楽環境をもカバーできるわけですから、手間としてはかなり軽減されます。PCをメディアサーバーとして常に立ち上げておく必要も無く、テレビ+Apple TV+iPhoneという消費電力とか騒音を押さえられる環境を構築出来るのはそれだけでも魅力的かもしれません。

そんなわけで、個人的にはApple TVはちょっと気になる存在になりました。もしかしたら衝動買いしてしまうかも。もっとも、iPhoneその他のユーザーでなければ、ストレージすらないApple TVは周辺の環境整備の敷居が高く、そんなに訴求力を打ち出せないかも。・・・もともとそういう製品だから仕方が無いと言えばそれまでですけど。


Kinectはマイクロソフト史上最高のハードウェアになる可能性

2010-11-21 23:59:59 | Technology

日本でも11月20日に発売された、XBOX360の周辺機器である「Kinect」。赤外線カメラと可視光(通常の)カメラ、マイクなどを詰め込み、手足の動きで操作するという「コントローラーレス」を実現するデバイスです。

アメリカでは先に発売されていたKinectですが、USB接続である関係上、PCにも接続が出来てしまいます。そのために、一部のハッカーの間ではすでにPCでKinectを利用するためのドライバが開発されてしまっているとか。私も動画を見ましたが、リアルタイムで3D位置情報を取得しつつ、映像を扱えるのは正に衝撃的。

この動きについて、発売元のマイクロソフトは「ハックは容認できない」という立場を表明していましたが、それについてはかなり限定的な話だった模様。

マイクロソフト:Kinect のオープン利用は容認 engadget

しかし実際にオープンソースのドライバが公開され多数のプロジェクトが発表されていることについて、マイクロソフトの幹部はこうした利用はもともと問題視しておらず、USB接続をプロテクトしなかったのも意図的な設計であると語っています。Kinect の開発を指揮した Alex Kipman 氏が米 NPR の番組 Science Daily のなかで明らかにしたもので、マイクロソフトが認めない「ハック」とは Xbox 360側のアルゴリズムまで到達すること、また Xbox 360とKinect のあいだに何らかの機器を挟んでゲームで不正行為を働くことを指しており、こうした意味では Kinect は「ハック」されていないとのこと。

要するに、マイクロソフトはXBOX360のKinect対応ゲームに対して、不正にアクセスしたりする「横着な」プロジェクトを認めないというだけであって、Kinectのオープンソースドライバを開発してPCで新たな利用法を探るという使い方については全く問題ないと言う事。そのために、USBで出力される信号についてはプロテクトもかけていないとか。

これまで、1万円程度の市販品で3D位置情報まで正確に、映像付きで拾ってくれる周辺機器なんてある訳がありませんので、UI開発者や研究者にとっては非常に魅力的な研究対象でしょう。
すでに「XBOX360は持っていないけれどKinectは買った」という人たちが何人もいらっしゃるようで。もしかすると、Kinectはゲームとは全く関係ないところで、すばらしい成果を上げるかも知れませんね。