Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

アフェリエイトの誘いにご注意 被害増加中

2009-11-04 20:08:19 | Crime

 世の中うまい話には裏があると言うことですよ。

 古くからの手である先物取引やマンション経営等と言った投資関連の電話勧誘や、資格や内職に関する高収入を約束するという仲介話。それに加えて、今度の標的となったのはアフェリエイトだそうですよ。

アフィリエイト目的サイト作成料が40万円・収入ゼロ、相談が急増 INTERNET Watch

 国民生活センターは4日、アフィリエイトやドロップシッピングに関する相談が急増しているとして、年度別の相談件数を公表するとともに、「自分で努力せずにお金が儲けられるという話は信じない」など、注意を呼び掛けている。

 なんでこんなのに引っかかるのだろう?と思うくらい古典的な手だと思うのですが、具体的には、

1.何もしなくても(もしくは簡単な作業で)1ヶ月30万円ほどの収入という説明
2.サイトの作成料、もしくは仲介料として40~150万円ほど支払う
3.当然うまくいくはずもなく、業者のサポートも期待できない

と言う流れです。いやいや、こんなんで儲かるなら、ましてネット上の事業なんですから、人に紹介なんてせずに自分でやりますよ。他の詐欺まがいの勧誘もそうなんですけれど、「何で人に勧めなくてはならないのか?」というのを、飛びつく前に一度考えることは必要だと思いますね。

 面白い・・・と言うよりもこんなところで、と思ったのが、こちらの記事にあったこの下り。

ドロップシッピングの儲け話に注意、相談件数が増加傾向 INTERNET Watch

被害事例としては、ホームページを開設するために、スパムメールで知ったアフィリエイトの仲介業者と契約した20代女性が、サーバー費用60万円を支払ったが全く収入にならないという苦情が寄せられていた。

 スパムメール・・・こういう所がスポンサーになっていたわけですね。なにか納得ですが・・・こちらが知らないだけで、意外と中身を読んでしまうものなんでしょうかねえ。

 とにかく。うまい話には乗らない。被害にあったらすぐに届ける。これで「本当にうまい話」を逃したとしても、「マズイ話」に乗るリスクを考えればマシじゃないかと私は思うのですけどね。


携帯電話が爆発 男性死亡

2009-02-01 19:35:49 | Crime

 ソニーの充電池不具合が以前にかなり騒がれました。私もDELLのラップトップPCが煙を上げるムービーを見ましたが、アレはすぐそこにある恐怖でしたね。自分のPCがそうだったらおちおち使っていられませんもの。PC以外でも、携帯電話のバッテリーが異常に熱を持ったりふくらんだりという話題はたびたび聞こえてきます。もっとも、そういう「ハズレ」を引くことはそう滅多にありませんし、そのたびにメーカーはリコールを出すわけですが・・・それはあくまで日本の常識であって世界の常識ではないみたいです。

中国でケータイ爆発、男性店員が即死 SANSPO.COM

 広州日報など中国の地元各紙によると、広東省の省都、広州市の中心部にあるパソコンショップで1月30日午後7時半ごろ、大きな爆発音がした。

 店の入り口近くで20歳前後の男性店員が倒れており、首からおびただしい血が流れていた。左胸ポケットに入れていた個人用の携帯電話が勤務中にいきなり爆発し、飛び散った破片が首を直撃。頸動脈を切断したとみられる。即死だった。

 安い海賊版に手を出した結果・・・ということなんで、買う方にも問題が無いとは言えませんけれど、そもそも爆発するようなものを平気で売るという神経が理解できません。もちろん、中国当局も死亡事故が起きるようなイリーガルな品を野放しにしておくことはできませんので、販売停止処分などの対策をとってはいるようですが、正規品の十分の一という安価な製品を、たとえ危なくても求める需要がある限りはいたちごっこみたいです。DVDやPCソフトの海賊版問題みたいですが・・・物理的な命の危険がある以上、当局もより強硬な姿勢をとった方が良いような気がします。

 ポケットの携帯電話が突然爆発する・・・。タイトルを読んだときに、携帯電話に爆発物を仕込んだテロかと思ったのですが、事態はより深刻なものでした。経済状況が悪くなるなか、日本で同じような事件が起きないよう、製造業や輸入業者のモラルに期待したいところです。


ハッカーへのアナログなおとり捜査

2008-11-15 20:07:18 | Crime

 自慢のハッキングテクニックを誇示することで就職の道を開こうとしている方にはバッドなニュースです。

 自国内の企業に対して行われた犯罪であっても、外国在住の場合はなかなか逮捕することは難しいです。しかも、それがネットワークを介して行われたことだとなおさらですが・・・。しかしながら、自国の利益を守るために最大限の努力をしなければいけないFBIは、あるユニークな方法でハッカーをおびき出し、逮捕することに成功した模様。

米国企業から外国のハッカーに熱烈な求人メール、実は米国内に誘い出すためのFBIによるおとり捜査 technobahn

米国内でハッキングなどのセキュリティー犯罪を犯しながらも米国外に居るため検挙ができない容疑者に対して、「あなたの才能をぜひ我が社で活かしてください、渡航費用は全て会社持ちで、高給を保証します。米国の本社でお待ちしております」とするメールで言葉巧みに容疑者を米国まで渡航するように誘い出し、実際に旅客機で渡米して米国内に降り立つと捜査官が逮捕してしまうという新手のおとり捜査の手法をFBIが国外のハッカ-犯逮捕などに利用していたことが13日までに、このおとり捜査で逮捕された容疑者の裁判の公開資料から明らかとなった。

 適当な短さで記事を抜き出そうとしたんですが、一文が長いこと!要約すると、ハッカーに好待遇なヘッドハンティング話を持ちかけ、誘いに乗ってアメリカの空港に降りたところで逮捕するというもの。ハッカーの自尊心をくすぐり、かつ好待遇をえさにした、実に人間心理をついた作戦ですね。

 確かに、ゲーム業界がハッカーに対して、「字社のセキュリティ防衛のためのスタッフになって欲しい」という求人の仕方はありそうな話です。また、話を聞くだけ聞いて蹴るにしても、渡航費用は向こう持ちですから米国観光でもして帰るか、という軽い気分でいけますからね。「俺もアメリカンドリームを実現したぜ!」とガッツボーズをとってワクワクしながら渡米したら、空港で一転、お先真っ暗に・・・犯人の思考を想像すると、何というか短編映画が一本できそうな感じですね。ハリウッド好みのハッピーエンドではないですけれど。

 うまい話には裏があるってことですね。調子のいい勧誘の電話には乗らない方が良さそうです。


史上最悪のスパマー、最低の末路

2008-07-28 20:09:57 | Crime

 スパム・・・缶入りのランチョンミートではなく、もちろん迷惑メールの方です。今だにネットワーク上に流通しているメールの大半がそれだと言われており、他のスパム行為と合わせれば、ネット帯域の半分以上は一部の悪質なスパマーに使われていると言っても過言ではない状況が続いています。

 さて、そのスパマーの中でも「史上最悪」とされている人物は、2003年から2006年までの間に350万ドル稼いだエディ・デビッドソン被告。ぺニー株を推奨するスパム・・・要するに株式市場の情報操作を請け負ってきた人物で、「CAN-SPAM Act」というアメリカの法律の制定により逮捕され、2007年12月に懲役21ヶ月の判決を受けたのですが・・・

脱獄した“コロラドのスパム王”、銃で自殺 COMPUTERWORLD.jp

 ペニー株(投機的な低位株)を推奨するスパム・メールの大量送信行為で有罪判決を受けたエディ・デビッドソン(Eddie Davidson)被告が、自宅のあるコロラド州ベネットで銃で自殺した。死ぬ前に妻と3歳の娘を殺害したもよう。米国司法省が7月24日に明らかにした。

 脱獄の上、家族共々無理心中を図るとは何とも惨めな最後。子供のうち16歳の娘と0歳の息子は生き残れたのが唯一の救いですが、いくらカネを稼いだとしても、犯罪というのは割に合わないものですね。

 ちなみに、スパムというのはスポンサー、つまり依頼主がいないと成立しません。彼の場合、「ヒューストンにある無名企業」から株銘柄の操作を依頼され、トータルで140万ドル(1億5千万円程度)受け取ったとのこと。確かにデビッドソン被告は実行犯だったかも知れませんが、この無名企業にも、しっかりとした社会的制裁を与える必要があると思うのですが、そのあたりはどうなっているのでしょうかね?

 また、日本においても状況は同様。相変わらず大量のスパムが出回っているようですが、ネットのトラフィック改善の為にも、「実行者も依頼者も」大きな制裁を受ける制度を作っていっていただきたいものです。


悪質以前に「問題外」の男

2007-07-13 23:28:37 | Crime
 一部の都会以外に住む人にとって、正に日常の足と言える車。しかしながら、車を利用するためには様々なルールを守らなければいけません。便利な反面、大きな制約を課せられる代物なのです。

 交通事故を起こした場合、一般的に他の車両、自動二輪車や軽車両、まして対人の場合はどんなに理不尽な状況であろうと、止まった状態での追突以外はほぼ車の方が悪くなります。それだけ車には責任が課せられているわけです。

 で、今回紹介する事故は・・・問題外です。

危険運転致死:法規完全無視の男に懲役10年 名古屋地裁 毎日新聞

 名古屋市内で今年2月、無免許の飲酒運転で女性をひき逃げして死亡させたとして、危険運転致死などの罪に問われた住所不定、無職、平敏浩被告(40)に対する判決公判が9日、名古屋地裁で開かれ、伊藤新一郎裁判長は「運転法規を完全に無視し、悪質」などとして懲役10年(求刑・懲役12年)を言い渡した。

 ひき逃げして死亡させただけでアウトですが、それに加えてこのドライバーは、数々の違反項目をひっさげており、正に「完全無視」にふさわしいです。

車検がなく保険にも入っていない乗用車を無免許で飲酒運転。赤信号を無視したところをパトカーに見つかり追跡されたため、信号無視を繰り返して逃走し、同市中区新栄3の交差点付近を横断中の平田好美さん(当時23歳)をはねて、死亡させた。

 簡単に数えて8つの道路交通法違反を犯している同被告。無くなった被害者の遺族は、何ともやりきれない思いでしょう。・・・厳しくなったと言われる道交法ですけれど、交通事故だとなんで、これで無期じゃないでしょうね・・・

 飲んだら乗るな、とは言いますけれど、同被告の場合は正に問題外だったわけです。裁判では懲役10年で済んだとはいえ、今後は民事において多額の損害賠償が待っていることでしょう。彼にも家族がいるでしょうから、そちらにも莫大な責任が降りかかってくるわけです。

 交通事故、それも人死にを伴う場合、待っているのは不幸のみ。ドライバーの人は今一度、自分の運転を振り返ってみるべきでしょう。

最悪の銃犯罪と銃規制

2007-04-18 23:45:12 | Crime
 米大学で銃乱射、最悪の32人犠牲に Yomiuri Online

米バージニア州西部ブラックスバーグにある同州立バージニア工科大学で16日午前発生した銃乱射事件の死者は32人、負傷者は少なくとも30人に上った。

 犯人も自殺しており、銃撃事件で33人の死者が出るのは米史上最悪。ブッシュ大統領は同日、「我々の国は衝撃と悲しみに包まれている」との緊急声明を発表、事件を非難した。


 何でも、壁際に学生を並ばせ、一人ずつ「処刑」していったとか。完全にイカれているこの最悪な事件が起こってしまった一つの要因として、アメリカが銃社会であるという事実があります。

 そもそも、アメリカで手軽で銃が手に入らなければ、少なくとも今回のような事件は起こらなかったわけです。そして、過去にも同様の事件が何件も起きており、その度に銃規制の気運は高まってきましたが、未だにそれは実現せず、過去の過ちを繰り返し続けています。
 銃犯罪について、アメリカは反省をしない国なのです。

 その背景には、「全米ライフル協会」という、政界に太いコネクションを持つ団体の存在があります。

【関連】米矛盾進まぬ銃規制 乱射事件『持つ権利』根拠 東京新聞

こうした事件にもかかわらず、米国で銃規制が進まないばかりか、規制緩和の動きさえ見られるのは、銃規制に反対する市民団体「全米ライフル協会」(NRA・会員数約四百万人)の存在がある。

 米国憲法は「人民が武器を保持する権利を侵してはならない」と明記。NRAはこれを根拠にあらゆる銃規制に強く反対し続けている。


 もちろん、彼らのバック・・・と言うよりパトロンには銃関連企業が控えているわけですが、彼らや彼らのようなの活動により、銃規制は常に潰されてきた経緯があるのです。

 しかしながら、解せないのは、彼らの言う武器を持つ権利を「行使」する相手は一体誰なのかと言うこと。同じように武器を持つ権利を主張する犯罪者から身を守るために、銃規制をゆるめ、より簡単に手にはいるようにするというのでしょうか。
 何とも矛盾に満ちていると思うのは私だけでしょうか・・・?

 とは言え、今現在、アメリカ社会に浸透しきっている銃器を規制することが、どこまで効果を及ぼすのかと言う疑問もあるのですけどね。

 この事件を受けて、ブッシュ大統領が「銃規制に積極的でない」という声明を出したことで、全ては次の大統領にゆだねられました。
 さて、これを機にアメリカの銃規制は進むのか、それとも停滞したままなのか。

流出ゲームに仕込まれた罠

2007-02-25 16:27:14 | Crime
 最近はとんと聞かなくなりましたけれど、ほんの数年前まで、雑誌の表紙や割と表層の方のアングラサイトでも”Warez”という言葉をよく目にしたものでした。
 Warezとは、要するに違法コピーもののゲームやアプリケーションの事。違法コピーなんて付いてますので、当然違法。保証も何も無い、完全な自己責任です。
 自己責任以前に”手を出すな”という大前提があるわけですが。

 で、本来アングラのみで話されるこの話題が、表のニュースサイトに出てくるという異常事態が発生しました。まあ、表と言ってもJ-CASTなんですけれど。

「ひぐらしのなく頃に祭」ニセモノが危ない 「2ちゃん」騒然、「祭り」に J-CAST

インターネット上にある新作ゲームのデータを「ホンモノ」と思い、「PS2」で遊ぼうとしたら、「PS2」に差していたメモリーカードの情報が全て消滅した。こんな「事件」が起こり、「2ちゃんねる」は騒然、大きな「祭り」になっている。

 ネットからタダでダウンロードしてきたゲームをPS2で遊ぼうとしたら、メモリーカードのデータが全部消えた。というこれだけの話なんですけれど、自己責任以前に違法なんで怒るのは筋違いですし、「ニセモノが危ない」なんて”警告”するタイトルも適当じゃないと思いますけれど。
 当然、怒ってる引っかかった人たちに対して他の世論は冷たく、

「アングラに手を出して失敗したら逆切れってアホかw」
「そもそも、今回のは誰が作ったかも、誰が流したかもわからないファイルなわけで、こんなもん実行しといて騒いでも誰も見向きもしない。せいぜい壁でも殴ってろって話」
「製品版には問題無いんだから『効果を装う』もクソも無いだろ。割れ(違法データ)をインスコする時に『この割れはきちんと動作します』と書いてあるとでも思ってるのか」


なんて意見が流れているようです。

 しかし、こういう話って懐かしいですな。
 こういうトラップで一番最初に聞いたのはDOOMだったかな?不正コピーをインストールすると、一緒にウイルスもPCに入るとかって話を、流行ってたときに小耳に挟んだことがあります。(当時から洋ゲーには手を出していないので、未だ未プレイ)
 最近だと、連れがひっかっかったトラップで、ポスタル2の拡張データ?を拾って来てインストールしたところ、デスクトップからアイコンが一つずつ消えていった。おかしいと思ったときには後の祭りで、データは全て吹っ飛び、替わりに意味不明のファイルで上書きしてあったという・・・怪談か。

 今まで聞いてきた話ふくめて、こういうのはPCだけの話だと思ってたけれど、コンシューマーにも降りてきてたとは。まあ、素人は作れないから、メーカーが意図的に仕組んだのか、それとも開発が出来る他メーカーの人間が作って流したんでしょうね。社会的影響としては、改造PS2を持っている人に限定されるんで、完全に無視できるでしょう。

 現実世界と一緒ですよ。危ないところには近づかない。これが一番。あえて近づくならリスクを十分理解した上、自己責任で。別に止めませんけれど、私なら、P2Pで拾ってきた実行ファイルを走らせるなんて真似は、あんまりやりたくないですね。 

恐怖の痴漢冤罪

2006-12-11 19:52:18 | Crime
 満員電車の中で、突然腕を捕まれて、

「この人、痴漢です!」

こう言われた瞬間に、ほぼ間違いなく犯罪者の仲間入り。しかも、全く身に覚えが無い場合でも、逃れるのは難しい・・・

 ある日突然、言われもない罪を着せられ、社会的信用を地に落とされるだけでなく、時間も、場合によっては仕事さえも失ってしまう。そんな痴漢冤罪についての記事が掲載されていました。

痴漢冤罪 あなたにも
疑わしきはクロ
 東京新聞

 災難はどこに転がっているかわからない。ある日突然、身に覚えのない痴漢の烙印(らくいん)を押されたら…。地獄に突き落とされた一介のサラリーマンが2年間の血のにじむような裁判闘争の末に無罪を勝ち取り、実社会へ生還。その記録を1冊の本にまとめた。著者は語る。「痴漢事件は、まずクロと決めつけられると痛感した」。

 話を読んでいくと何とも恐ろしいのですが、痴漢として捕まった場合、いくら弁解しても聞き入れてもらえず、それどころかまともな検証も調査も行われないまま、一方的にクロ、つまり痴漢をやったという事実ありきで処理されてしまうのだそうです。例え供述に矛盾があっても男の方の話は一切受け入れられない・・・
 日本は法治国家じゃ無かったのか?なんて事を思ってしまう内容です。

 記事中で無罪を勝ち取った男性も、警察を一切信用せず、地道に証拠を集めて裁判を戦ったそうですが・・・証拠を集めて、圧倒的有利な状況に持ち込んでも、矛盾に満ちた女性側の勝訴となったそうです。結局、二審においてアプローチの方法を変え、無罪に至ったのですが、「証拠よりも心証」とは何とも薄ら寒い話ではないですか。
 となると、こういう考え方も出てきて当然ですよね。

 さらに、痴漢事件に潜む問題として「他人を簡単に社会的に葬ることができる。例えば、社会的な活動をしている人物を公安警察が尾行し、女性警官が逮捕するようなでっち上げはないのか」と指摘する。

 別に公安でなくても、知人の女性に頼んで、気に入らない人間を痴漢に仕立て上げることもできるわけです。ターゲットにされた場合たまった者ではありませんが。

 私は車通勤ですが(そもそも使える公共交通機関が近くに無い)、とある満員電車を使う先輩の話では、

「電車の中ではカバンを持たない手は胸に当てている」

痴漢に間違われてはたまらないと言うことです。彼はこれを「防御」と言いました。肉体的暴力だけではなく、社会的暴力からも身を守る必要がある・・・ことこの問題に関しては、冤罪者を検挙しておいて、「捜査に問題はなかったと考えている」などと言ってのける警察は信用できないのですから。

飲酒運転撲滅に向かって

2006-09-13 19:55:42 | Crime
 最初に断っておきますけれど、私は飲酒運転の撲滅なんて無理な話だと思っています。もっと簡単なシートベルトも、未だに捕まっているくらいなんですから。
 彼らが捕まったときに決まって言う言葉は、「運が悪かった」。さすがに「みんなやってる」は、シートベルトや飲酒に関しては聞かれなくなりましたけれど、事故をやるのは人ごとだと思っている証拠ですよね。

 そんな現状に変化をもたらすべく、新たな規制の輪が広がっています。

 事の発端は、福岡県で起こった「幼児3人死傷事件」です。これを受けて、各地で様々な活動が盛り上がっていると言うわけです。特に、加害者が「公務員」であったという事から、行政機関での対応が多いようですね。

神奈川県、飲酒運転同乗などの職員も処分 nikkansports.com

 各地で相次ぐ飲酒運転事故を受け、神奈川県は12日、酒酔い運転をした職員を懲戒免職とし、飲酒運転の車に同乗したり運転者に酒を勧めたりした職員も免職か停職とする新たな処分基準を発表した。全職員に文書で通知し、15日から実施する。

 飲んでいるのを知りながら、運転させるのは同罪・・・まあ、飲んでいる時点で判断力が落ちているのは間違いなく、周りの人間が止めてやるのは当然です。周りもベロベロに酔っている場合は論外ですけど、たとえ酔っていても、それくらいの判断はして欲しいと言うことでしょうね。
 うー、上司が強硬に「乗っていく!」と言った場合に、なかなか部下は止めにくいと思いますけれど、そこは心を鬼にして、上司に嫌われても断固として引かない覚悟が必要だと言うことですね。・・・そこで嫌うような上司はそこまでの人間だったというあきらめもですかね。

 また、「飲酒運転で罰金30万円」という道交法改正のあおりを一番食らった飲食業界でも、取り締まりに協力しようと言う動きも出てきているようです。

県警、飲酒運転取り締まり強化
飲食店も協力を
中日新聞

 とりあえず、「店が独自でポスターを作って各店舗に掲示する」というものですけれど、最近は、タクシーや運転代行業者と提携している店も消して少なくありません。店側の意識も幾分か改革されてきた、と言うよりも、責任問題という重圧に早めに対処していると言うことなんですかね。

 となると、後は実際に運転する人間のモラルとなるわけですけれど、

飲酒運転者4割近く「酔ってないと…」 nikkansports.com

 飲酒運転と飲酒事故で行政処分を受けたドライバーに警察庁が実施した調査で、4割近くが「酔っていないと思った」と答えていたことが12日、分かった。友人らが同乗していたケースも目立ち、飲酒運転に対する認識の甘さが浮き彫りになった。

この調子では先が思いやられます。

 私の場合は、よほど特殊な事情が無い限りお酒を飲まない為、まず間違いなく運転手になります。よって飲酒運転には縁がないのですが、それでも飲ませようとするお馬鹿さんも過去にはいたのですね。神奈川の場合は、「酒を勧めたりした職員」も罰則の対象になると言うことで、早くそういう波がこっちにも来て欲しいものです。

 私は酒が全面的に悪いとはとても言えませんが、飲酒運転は間違いなく悪です。それを少しでも減らしていこうという試みは、きっかけが少々悲惨であったとはいえ、評価できるもの。この機会に是非、公務員だけでなく、民間企業においても、社内則の強化に乗り出して頂きたいものです。
 加えて、それでカバーできない人たちに付いても取り締まるため、「運転者の周りの人間」の処遇も含めた、道交法の改正に取り組む必要があるのかもしれません。


 ・・・報道が強化されて明るみに出ている部分が多いとはいえ、著しい効果を見せた「飲酒30万」に慣れてしまって、すぐにモラルハザードを起こしてしまうのは何とも情けないことです。

2010年のワールドカップには行かない方が良い?

2006-07-18 20:30:34 | Crime
 ドイツワールドカップ・・・日本は本当に残念でしたが、決勝リーグの試合はどれもハイレベル、サポーターの応援も熱く、大会中は大きな犯罪の報道も無いと、開会式が無かったこと以外は非常に素晴らしい大会であったと思います。

 では、次のワールドカップはどうなるでしょうか。

 すでに日本では、アジア予選を勝ち抜き、開催国への切符を手にするため、次の大会に向かって動き出しています。開催国での試合が決まれば、当然サポーターもその国へ乗り込む事になるでしょう。
 その国、つまりは次のワールドカップ開催国は、南アフリカ共和国です。

 南アフリカ共和国・・・アフリカ大陸の最南端に位置する国で、アパルトヘイト(黒人差別)の最後の砦だった場所。そして今は、世界一凶悪犯罪が多発する国の一つとなっています。

 そんな現状を憂いた一人の南アフリカ人男性が、あるホームページを立ち上げました。

Proud to be South African

 元記事は英語なんですけれど、要するに、今のままでは治安が悪すぎて、ワールドカップを開くと、開いている最中も、終わった後にも、ひどいことになるよ!という警告を発するために作ったと言うことらしいです。

2010年W杯、来るなら命懸けで-南ア男性、犯罪多発で警告 sanspo.com

HPは、W杯に来ることを考えている観光客に「(治安が改善されなければ)地上の地獄に足を踏み入れることになる」「世界の殺人首都に来る前に、さらに二度(来るかどうか)考えて」と警告。殺人事件の現場写真も公開、今後は被害者らの手紙も載せる予定だ。

ワトソン氏は「HPは政府に圧力をかけ犯罪を減らすのが目的。しかし、改善しなかったら、絶対にW杯を開催するべきでない」と強調した。


 殺人事件発生率が日本の37倍とかいう国で、まともに観光ができるかと考えると、確かに無理だろうと思いますが・・・日本では一人殺されると大きなニュースになりますけれど、むこうでは日常の一部になってしまっているのではないかと思わせる数字ですもの。

 こういうニュースを見ても、間接的に「日本って本当に良い国だ」と思わされますが、良い国であることを続けていくためには、もちろん努力が必要です。そう考えると・・・格差社会、問題なような気がしますね。