Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

郵便局の焦土作戦

2008-12-31 18:40:11 | Thinkings

 大晦日を迎え、今年も最後の更新となります。ほぼ日刊でやってきましたけれど、年間で25日間の抜けがあったようです。だいたい二週に一回休みがあった計算になりますけれど・・・来年もそれくらいは多めに見てもらう方向で行きたいです。

 さて、この時期に心を焦らせるものと言えば、やはり年賀状。強制ではないといえ、書いていないと何となく罪悪感めいたものがゆらゆら漂ってきまして、なんとも居心地の悪いものでございます。

 その年賀状ですが、私は大晦日になってようやく手をつけました。・・・といっても枚数も少ないですし、プリンタもありますし、データベースも残っていますからね。簡単です。絵柄についても、今年は郵便年賀.jpを最大限活用する方向で、よさげなデザインを選択できました。所要時間は・・・まあ短かったです。

 そんなわけで初めて郵便年賀.jpをのぞいてみたわけですけれど、いやなんというか、至れり尽くせりですよね。

郵便年賀.jp

 年賀状に関するトリビアとかちょっといい話、年賀状の販売なんて言うところはまあ普通なんですけれど、驚いたのは、年賀状作成とかデザインテンプレートの豊富なところ。大量の写真、イラスト素材や写真合成に加え、自分のアバター素材を作るツールなども提供されています。また、裏面のデザインから宛名印刷まですべてをこなせる年賀状デザインキットを無料で提供するなど、PCさえあれば年賀状作成がすべて完結してしまう様なサイトの作りになっています。郵便局だけで年賀状のすべてがまかなえてしまうと言う、まさに焦土作戦ですね・・・これを毎年コンスタントに、PRも含めてやられたら、年賀状関連の出版物やソフトウェアを扱っているところは結構な打撃を受けるのではないでしょうか。「郵便年賀.jpがあるから、別に買わなくても良いか!」って。少なくとも、私は来年もお世話になると思いますね。

 民間に移ってからの郵便局は、なんというか商魂たくましいですね。元々自組織内で完結できる位の健全な運営をしていた郵便局ですが、近頃はことさら攻勢に打って出ているように思えてなりません。よりサービスが手厚くなるわけですからユーザーにとってはありがたいことですけれど、本業がおろそかにならない程度にがんばっていただきたいものです。

 がんばると言えば、当然自分たちもですけどね。今年一年お疲れ様でした。来年がよい年でありますように。


Netbookは登録商標?個人ブログにも訴訟リスク

2008-12-30 17:40:20 | Thinkings

 私のPDA遍歴のなかで、唯一中古で買ったハードがモバイルギアです。NECのフルキーボードWindowsCE端末で、今で言うネットブックみたいな位置づけのハードウェアでした。しばらく使っていましたが、できることの少なさと、母艦のPCとの接続がシリアルポート接続のみという不便さから数ヶ月で使わなくなったものです。

 さて、そのモバイルギアと同じようにWindowsCE端末のノートPC状PDAというのが5年ほど前に流行ったことがありまして、例えばVictorからはインターリンクという機種が出ていましたし、カシオはシグマリオンという機種で参入していました。今となっては、なんであんなものが売れたのか正直わからないですが・・・ブームというのはそういうものと言うことで。

 さて、その中にPsionというイギリス生まれのPDAがありました。ペンケースのような縦横比の二つ折り筐体にフルキーボードと、まさしくテキスト入力のためのPDAでしたが・・・雑誌などでは「使いやすい」と評判でしたが、市場での売れ行きはそうでもなかったようで・・・使っている人を見かけたことはありません。・・・いや、モバイルギアもインターリンクも、さらに言えばiPhoneやiPod touchもなかなか使っている人を見かけるのは難しいですけれどね。

 さて、そのPsion何ですが、当時「netBook」という商品名の製品を二機種ほど出しておりまして・・・近頃はやりの「ちいさくて機能が洗練(制限)されているモバイルPC」にインテルがつけた通称「ネットブック」とかぶっているわけです。その表現が簡潔に製品を表していると言うことで、世間的に広まってきた矢先、表彰登録を持っているPsionが「使っちゃダメ!」と物言いをふっかけてきた訳なんです。

Psionの「Netbook」商標騒ぎ、広告付きの一般Blogも標的 engadget

ネットブック / 低価格ミニノート関連のウェブサイトに対していわゆるC&D (Cease and Desist, 停止・取り下げ要求)が送られてきたことから話題となった今回の騒ぎですが、第一報を伝えたjkOnTheRunにOriginの担当者が語ったところでは、現時点での法的要求は95%が「Netbook」のメーカーや小売店へ、残り5%が「"Netbook"という語の使用から直接経済的利益を得ている」ウェブサイトなどへ向けられており、単にネットブック製品を話題にしたりレビューしている一般のBlogやサイトは対象にしていないとのこと。

 問題は「どのあたりまでが訴訟リスクを負うか」ということなんですけれど、管理会社のOrigin曰く、

"Netbook"の語を含む製品または小売店などの広告を掲載している、あるいはアフィリエイトなど利益を目的としたリンクを張っている時点で黒。

 つまり、アフェリエイト張っている時点でアウトらしいです。ここなんかはアフェリエイトとは無縁ですので大丈夫みたいですが、かなり広範に影響が出そうな感じですねえ。

 サブマリンも良いところですので、正直”またか!”って感じですけれど、商標とかは調べればすぐにわかりそうなものなんで、大手の場合はあんまり同情できないんですよね。ただ、今回は個人にまで影響が広がりそうなのが困りどころ。ここは一つ、この言葉を流行らせたインテルに責任をとってもらう方向でいかがでしょうか?・・・ぶっちゃけて考えると、インテルとPsionが話し合って手打ちにするのが一番簡単だと思った次第。

 ところで、当時からPsionの読み方を「ピジョン」だとばっかり思ってここまで来ましたが、何でも最初のPは発音せず、「サイオン」が正しいみたいです。どうでも良いですけれど、8年越しくらいの思い込みが修正されました。


福入れの儀といえば・・・

2008-12-29 17:38:55 | Thinkings

 年末もおしせまってまいりました。私はもう年内の仕事は終わっていますので、一日掛けて窓ガラスを拭いたり階段を掃除したりしておりました。幼なじみが久々に訪ねてきたりと有意義な日を過ごしました。・・・うん、有意義だったんじゃないかな。

 さて、年末年始といえば、お年玉で財布の中が暖かくなった子供たちがおもちゃ屋に群がり、ついでに出かけた親たちの財布の紐も、暇に耐えかねてついつい緩くなると言うそんな季節でございます。店側にとっては稼ぎ時なわけですよ。決算も近いし、できればその流れで在庫処分もしてしまいたい。しかしながら消費者も馬鹿じゃないですから、なかなかそういうものは買ってくれないですよね。

 そこで、「何となくお得な気がする」そして「何が入っているかわからない」というわくわく感で消費者のハートをがっちりキャッチ、店側は余剰在庫を換金できる「福袋」が出てくるわけですよ。

百貨店で福入れの儀 YOMIURI ONLINE

 新年の福袋に「福」を加える「福入れの儀」が26日、筑波西武で行われた。

 複合商業施設「つくばクレオスクエア」内の筑波西武と専門店が合同で行ったもので、宝飾、衣料などの入った紙袋が並べられた中で、筑波山神社の神職がおはらいをして祝詞を奏上。来年の年女にあたる丑(うし)年生まれの従業員4人が福袋の封印作業をした。

私は知らなかったんですけれど、大手百貨店とかではこんな儀式をしているんですね。たとえハズレを引いても、この百貨店のなら御利益がありそうですね。

 ところで、福袋と言ってもスタンダードな服飾品ばかりではありません。例えば雑貨とか、文具とか、コーヒーショップなども用意したりしています。秋葉原ではPC関連ショップもこぞって初売り、福袋が乱れ飛んでいますしね。さすがに年始に秋葉原まで出て行けませんので、ネットニュースの中身報告を指をくわえてみているのが恒例です。

 じゃあ、地方でも何とかそういう福袋にありつけないか?と探したところ、中部圏ではAppleとBOSEの福袋なら何とかなるのではないか?という結論に至りました。Appleストアーなら名古屋にありますし、BOSEの直営店も岐阜県の土岐市や三重県の長島のアウトレットモールに入っています。ただ、気になるのがBOSEの福袋が「8000円と10000円」なんですよね・・・カタログを眺めてみても、その価格帯の製品なんて全く見あたらないんですよ・・・いったい何が入っているのか検討もつきません・・・

 ITとは全く関係ないんですけれど、個人的には鞄が欲しいんで、今年は福袋を買ってみようかなあ・・・などと思っています。今まであんまり良い思い出はありませんが、今年こそは!

 えー・・・冒頭で有意義な日を過ごしたってかきましたが・・・ブログのネタの方は大不作ですよ!メーカー各社がホリデーシーズンに入っているので、面白げなネタが転がってこないんです。engadgetも25日から更新されていませんし、ニュースサイトもまとめとか総括、年末年始の過ごし方みたいな記事が中心・・・明日からもネタ探しがんばろう。


二日酔いの特効薬?

2008-12-28 22:23:26 | Life

 今年も残すところあと3日。まだ仕事納めがまだの人もそうでない人も、忘年会に新年会とこれからますます酒を飲む機会が増えていきますね。年末年始休みの方が多くなってきますので、ついつい二次会、三次会と深酒もしがちになりそうです。
 そうなると、どうしてもついて回るのが二日酔い。・・・実は私はお酒が全く飲めない(先日おちょこ二杯でリバース)もので、そもそも次の日に残るほど飲みませんから二日酔いになったことも無いのですが、あのつらさは相当なものだと聞いています。しかしながら、個人の体質や飲んだ酒の性質、その日の気候など様々な条件が重なって出るものらしく、現在、医学的に根拠のある「二日酔いの特効薬」というものは「無理!」だそうです。

 しかしながら、酒というのは遙か昔から愛されてきた嗜好品。ということは、人類の歴史は二日酔いとの戦いの歴史でもあったわけでして、世界各地に民間療法として残っています。今月号のナショナルジオグラフィックを読んでいたら、その民間療法、つまり二日酔いに聞く食べ物が写真付きでまとめられていましたので、今回はそれを紹介したいと思います。

出典 NATIONAL GEOGRAPHIC 2009年1月号 P29 二日酔いの”特効薬”

日本 うめぼし
ドイツ ニシンの酢漬け
イタリア コーヒー
米国 トマトジュースと塩
ルーマニア 牛の胃袋(ハチノス)のスープ
デンマーク
中国 濃い緑茶
ポーランド ピクルスの漬け汁
ロシア シラカバの枝
メキシコ エビ
オランダ ビール
 
 この中で、一番謎なのがロシアの”シラカバの枝”。シラカバとは、もちろん広葉樹の白樺のことです。なんでも、葉っぱがついた白樺の枝を何本かまとめ、サウナに入ったときにその枝で体をたたくんですって。そうすると、毒が早く出て行くのだとか。
 イタリアのコーヒーとか、中国の緑茶、アメリカのトマトジュースはなんだか効きそうな感じしますね。牛の胃袋のスープやニシンの酢漬けはちょっと用意できないかもしれませんけれど、このあたりはまねできそうです。

 それにしても・・・オランダの”ビール”はアレ、迎え酒ってやつですね。うちのブログを見た!って言って、朝酒の口実にするのは勘弁してください・・・。ちなみに体に負担を掛けるので、迎え酒はやめた方がいいらしいです。

 まじめな話をすると、空きっ腹で飲まない、寝る前にたくさんスポーツドリンクを飲むというのが効果的な予防方法。なってしまったときに最適な治療法は睡眠・・・つまりおとなしく二度寝することが一番良いみたいです。

 最悪な気分で一日を過ごすより、無かったことにしてもう一度夢を見ると。それが叶わなければ・・・まあ、ダメ元で塩コーヒー(電解質+水分+カフェイン)でも飲んでみます?


ポータブルCDプレイヤーの魅力

2008-12-27 20:43:13 | Thinkings

 今、私が持っているポータブルオーディオは、iPod touchとCreativeのMuvo N200(今はZEN Nanoって名前)の二つ。初代iPod nanoは友人にあげてしまいました。つまり、今手元にあるものはすべてMP3プレイヤーなんです。

 かつて、私もポータブルCDプレイヤーは所有していましたが、何枚ものCDを持ち歩く、または編集してCDを焼く作業が面倒で、いつしか使わなくなっていったところ、「リモコンのコードをネズミにかじられる」という何とも悲しい被害に遭い、充電池も寿命が来てしまったので捨ててしまいました。MP3プレイヤーがある以上は、据え置きプレイヤー以外はもう買うことはないだろうと思うのですが。どうも世間様では・・・といっても英国ですけれど、そうでも無いみたいです。

 ポータブルCDプレーヤーが再び人気、の必然 シロクマ日報

英国のデパート John Lewisで4年ぶりに販売が再開されたり、家電販売チェーンの Currysで昨年度より売上が50%増加したり、英国内全体では10月だけで4万5千台が販売されたとする調査が出たりと、一時的かもしれませんがその復活は事実のようです。

 珍しくブログが元ネタ。その元ネタは英国の記事で、ポータブルCDプレイヤーが非常に安価になったことと、使い方が簡単であることが人気らしいです。確かに、MP3プレイヤーを使うためには、プレイヤー本体なりメモリカードなりにデータをPCで移すという前準備が必要になります。これは確かに、慣れていないと難しい。シロクマ日報を書いておられる小林さんが言われるには、

これまでは「テープ」や「レコード」、「CD」、「MD」といったフィジカルなメディアの中に音楽が格納されていて、それを端末の中に文字通り「入れる」だけで良かったわけですから、新しいスタイルに順応できなくて当然です。

とのことです。確かに、iPodを私の親にプレゼントしたとして、まともに使いこなせるとはとても思えないですからね・・・iTunesをインストールして、セットアップをすべて終わらせて、プレイリストを同期できるように懇切丁寧なマニュアルをハードコピー付きで作成して・・・考えるだけで運材してしまいますね。

 そう考えると、AppleやSony、そしてそのほかのメーカーにも、このあたりに次なる販路拡大のヒントがあるような気がしますね。このあたりを手軽にして、かつ手軽になったことをうまくアピールすることができるならば、眠れる市場を発掘できるかもしれません。・・・それこそWiiを擁する任天堂とくんでみたりすると面白いかもしれませんね。

 ファッションにせよ技術にせよ、様々な分野において、世代が変わる際に古い世代に慣れ親しんだ人たちがある程度切り捨てられるというのは、これまでもあり続けてきたことです。つまりは、しばらくすればこちらも切り捨てられる側に立つ日が来るかもしれないと言うことですが、そもそも、家電製品とかの「一般の人が普通に使うもの」でそういうことが起こるのは異常なことなんじゃないでしょうかねえ・・・
 せめてこちらの分野ではそちら側に回らないよう、努力を続けたいと思いますね。


ソニーのニューモバイル、SonyStyleでうっかりネタバレ

2008-12-26 19:50:37 | PC

 せっかくのティーザー広告も台無しですかね。

 Dellもよくやる、ダイレクトショップサイトでのうっかり自爆リークをソニーもやらかしたみたいです。

ソニーの新モバイルはVAIO Pシリーズ、8インチ1600x768液晶・Vista採用 engadget

1月の発表を控えてティーザー展開していたはずのソニー"VAIO New Mobile" がSonyStyleであっさりリークしています。不完全な情報のまま一時掲載されてすぐに取り下げられた新型はVAIO P Series (Type P?)。仕様はインテル1.33GHz プロセッサ、8インチ 1600 x 768 LEDバックライトディスプレイ、最大60GB HDDまたは128GB SSDオプション。

 ちなみに、掲載されている写真はダミーが使われているようで、たぶんTypeTの流用だとか。
 スペックや値段が全部わかったわけではありませんが、

・Windows Vista Home premium もしくは Basic
・8インチLEDバックライト1600×768ディスプレイ

を搭載することから、間違いなくネットブックではありません。というわけで、価格帯は、安くても10万円弱くらいからになるんではないでしょうかね。
 個人的には、似たようなスペックのネットブックばかりの中で、一風違うプレミアムノートを出してきたと言うのは、いかにもソニーらしくてすてきだと思います。ネットブックサイズのモバイルノートというのは、確かに今の市場で不足しているジャンルです。Vaio type UやVaio Uにときめいていた(そして高くて買えなかった・・・)人間としては、やっぱりそちらを期待してしまいましたから、素直にうれしいですね。

 気になるのは、Vistaを搭載していることからメインメモリを何GB積んでくるかと価格ですかね。10万円台前半から20万円台というのが、ソニーのモバイルノートの傾向と対策から導かれる予想ですが・・・ネットブック全盛の今の時代を反映して10万弱で出してきたら、十分台風の目になるのではないでしょうか?

 とりあえず1月には正式発表されるそうですので、そのときが楽しみですね。


わからない略語

2008-12-25 20:38:20 | Thinkings

 日本語も含めた「言葉」というのも人間が作り出した道具の一つであるのだから、当然使われているうちに変化してくる。たぶん、平安の頃の人たちとはまともに会話できないんじゃないでしょうかね。

 そういう意味で、新しい言葉や略語が認知・浸透していくのはごく当たり前のことなんですけれど、コミュニティが細分化されてきたせいか、それともネットの浸透で別の世界に触れる機会が増えたせいなのかわかりませんが、よくわからない言葉が増えたような気がします。例えば、最近では流行語大賞になった「アラフォー」なんて、それまで聞いたことも無かったし意味も当然知りませんでした。中高生の使う略語や言い回しも外国語のようです・・・まあ、全部が全部、あんな会話しているわけではないと思いますけれどね。

 で、そういう「訳のわからないけど使われていることば」をランキングにしてみたらどうなったか・・・というのが、今回の元記事の趣旨みたいです。

わめぞ、ホモ弁、ミリメシ…? わからない略語ランキング CNET Japan

 1位は、地下鉄副都心線沿いにある3つの土地の頭文字を合わせた造語「わめぞ」だった。3位「ビク愛」は、ベネズエラ発の長編連続ドラマ「ビクトリア~愛と復讐の嵐」を略したものだ。

 なになに・・・?わめぞ、スピコン、ビク愛、シブカサ、痛ンブラー、ランスタ、クチャラー、ホモ弁、TGC、ミリメシ・・・さすがにわからない略語ランキングなだけあって、本当にわかりせん。ミリメシは知ってますし、痛ンブラーは雰囲気でわかりますけど・・・とりあえず全部の意味を調べてみましたけれど、どれも心底どうでも良いものばかり。本当に小さなコミュニティーで流行っている言葉が、ぽろっと外に出てきてしまったということなんでしょうかねえ。

 日本語も使われ方によって変化していくとはいえ、「ダメな道具」は廃れていくもの。死屍累々と横たわる死語の数々が歴史を証明しています。たぶん、これらの言葉は真っ先に消え去る運命にあるのでしょうね。

 こういうのを見ると、したり顔でこういう言葉・・・に限らず、ゲーマーとかガジェッターとか、車好きとか・・・要するにそういうコミュニティでしか伝わらない略語をそうじゃないときに使ったときの反応が想像できるもの。そう、ネットブックと普通のPCの違いなんて気にしないし、ストラットかダブルウイッシュボーンかなんて乗り心地がよければそれで良いですし、スピーカーの極性が反対になっていても音が出れば良いんです。ついでに言えば、バリーだろうがコーチだろうが丈夫で長く使えるなら良いんですよ。・・・できるだけ気をつけていきたいものです。


ソニー、新しいモバイルノートのティーザー広告を公開

2008-12-24 19:53:43 | PC

 メリー・クリスマス!(地獄で会おうぜ!)最近はティーザー広告がはやりみたいですね。

 いきなり新しく出す製品をズバッと公開するのではなく、ロゴだけとか、製品名だけとか、後はよくわからないイメージ画像だけを出しておいて、発表日に向けて徐々に新しい情報を小出しにしていく広告のことです。マイクロソフトのUMPCプロジェクト、Origamiから流行りだして、最近ではDellのadamoとか、マイクロソフトのブルートレックがプロモーションに採用しています。Macworldとかでいきなり製品を発表し、リリースを「Now!」と言ってのけるAppleの広報戦略とは真逆のやり方ですね。・・・ところで、Origamiってあれからどうなりましたっけ?

 さて、そのティーザー広告ですが、今度はソニーがやってくれたみたいです。

VAIOのサイトに謎のモバイルノートが登場!? ASCII.jp

 クリスマスイブの24日、ソニーのVAIOホームページに謎のティザー広告が登場した。

 ドレスの女性がハンドバッグから封筒を取り出す。封筒が開くと、中には「VAIO New Mobile Coming Soon」の文字が!?

 封筒とPCで真っ先に思いつくのはAppleのMacBook Airですけれど、それをオマージュしているのかな?と思ったんですけれど、実際に広告を見てみると、封筒の形が箱形で、特段「薄さ」のイメージを喚起させているわけでもなさそうな感じです。それよりも、ソニーとしては「ハンドバックから取り出せるようなサイズ」の方に注目をしてもらいたいような印象を受けます。

 果たしてこれはネットブックなのでしょうか?近頃はどれもこれも似通ったスペックばっかりでちょっと食傷気味ですので・・・モバイルの雄であるソニー様には是非とも、脱ネットブックの先鞭を切ってもらいたいというのが正直なところです。具体的に言うと、1280×800位の解像度を持った液晶だといいなあってこと何ですけれどね。

 ところで、engadgetではすでに目星をつけているようですが・・・真相はいかに。


自家培養皮膚、普及に弾みか

2008-12-23 23:59:59 | Technology

 冬にしては割に暖かい日々が続いていますけれど、やはり暖房器具や暖かい飲み物は、この時期には必須とも言えるアイテムです。

 石油ストーブに電気ストーブ、カイロに湯たんぽ、こたつに電気カーペット。とろりとしたコーンポタージュに、小豆の粒がたっぷりのお汁粉。まろやかな味わいのロイヤルミルクティーに、ドリップしたての薫り高いコーヒー・・・これらは冬を快適に乗り切るための手助けをしてくれる立役者ではありますが、総じて、ある危険をはらんでいます。

 そう、やけどです。
 ストーブに直接触るほか、カイロや電気カーペットなどは低温やけどの温床です。とくに、温度調整機能が構造上つかない湯たんぽは今でも問題になっているようです。温かい飲み物も、例えば煮立った状態で衣服の上から掛けてしまった場合、広範囲にわたって重篤なやけどを負ってしまう可能性があります。

 大人の場合で、全身の15%以上に水ぶくれの伴うような火傷を負った場合が入院のボーダーになると言われていますので、先に挙げたような例ではなかなかそこまでは行かないでしょうが・・・ひどい火傷を負ってしまったとき皮膚移植が必要になることは多々あります。通常は、自分の他の部位の皮膚を患部に移植する”自家移植”が行われることが多いそうですけれど、それを行えるほど皮膚が残っていなかった場合は、一時的に他人の皮膚を使うことになっていたわけですが・・・このたび、もう一つの手段をより選択しやすくなる成功例が報告されました。

「自家培養」の皮膚、やけど男児に移植…愛知医大 YOMIURI ONLINE

 愛知医大(愛知県長久手町)は22日、ほぼ全身に重度のやけどを負った愛知県内の男児(5)に、患者自身の細胞を培養して作った「自家培養表皮」の移植手術を実施し、成功したと発表した。

 なんでも、患者の皮膚細胞を10×8センチのシート状に培養し、その皮膚シートを患部に移植したとか。この培養皮膚を使った治療はこれまでもあったそうなのですが、今回の例の画期的なところは厚生労働省の承認が出ているところ。というのも、来月から正式に自家培養皮膚移植の保険適用が認められることになっており、このケースはそれに先駆けての適用となるようです。

重症やけど治療の培養皮膚、1月から医療保険適用 YOMIURI ONLINE

 また、重篤火傷患者への希望を提供しただけでなく、国内で初めての「再生医療」への承認という点でも記念すべきケースになります。再生医療というのは、今年話題になったIPS細胞による組織のクローニングなどを含んだ、欠損した組織を元に戻す医療技術全般のこと。日本の医療ビジネスにとっても今後の柱となり得る分野です。
 今回のケースは、いろいろな意味で、国内医療における非常に大きな一歩と言えます。次々と「命」にメスが入っていくことは何となく薄ら寒いですし、倫理観などの社会通念においてもいろいろな問題が出てくる可能性がある分野ですけれど、今はまず、助かる命が増えることを単純に喜ぶことにしましょう。


テレビが安い? 家電価格が暴落中らしい

2008-12-22 21:28:46 | Thinkings

 全く私事なんですけれど、近々テレビとオーディオを買い換えようと思っています。その中でもテレビの買い換えは確定となっていますので、最近は電気屋に行ってもテレビのあたりをぶらついたり、価格.comやAmazonでもレビューを読みふけったりしてテンションを維持しています。

 そうした中で単純に思うことは、機種を選ばないならば、冗談みたいにテレビが安くなっているってことです。以前に買った26型の液晶テレビが14万円でしたが・・・今ならその金額で40型も狙える状況にあります。別に通販限定ではなくて、首都圏の量販店なら現実的に37型で10万円以下があり得るということがニュース記事にもなっていましたから、この「安い」という感覚は私だけのものでもないみたいです。

37型薄型テレビも10万円以下 家電価格に異変 ITmedia

 東京都心部のターミナル駅前にある家電量販大手のA店。今年3月発売のシャープ製の37型液晶テレビが「タイムセール!! 13万9800円でポイント 30%」と表示されていた。購入時にもらえるポイント30%を値引きと考えると、実質9万7860円。発売当初、想定価格は26万円前後だったが、9カ月余りで実質10万円割れしていることになる。

 恐ろしいことに、シャープ製のテレビが半値以下とは・・・もちろん、シャープだけではなく、ソニー他の製品も、かつてのフラグシップ機が10万円台前半まで下がってくるなど、旧世代のものを狙うと値引率がとんでもないことになっているようです。

 これらは、年末・ボーナス商戦ということに加え、北京オリンピック需要を見込んだ旧世代製品の在庫を処分したいこと、景気低迷による値下げ圧力、他店との対抗値下げなど様々な要因が重なって生み出されたもののようです。消費者にとって見れば「良いものが安く手に入る」訳ですから実に喜ばしい状況と言えますが、このような熾烈な値引き合戦によって、メーカー、小売店共々利益率が低下し、経営体力を削っていくことも懸念されます。

 また、このような競争に加われない小売店にとっては、現在の状況は非常に芳しくないでしょう・・・大手の特売価格が卸値を下回っているなんて笑えない話も聞いたことがありますが・・・

 はてさて、3月の決算期にはどんな状況になっていることやら。