Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

さよならIE6、永遠に

2010-02-28 23:42:54 | Thinkings

 2001年8月27日、そのブラウザは産声を上げました。それから早8年と半年が経ちましたが、メジャーバージョンが二つも進んでいて、内部的にもずいぶん時代遅れになってしまっているにもかかわらず、未だに現役で使われています。もちろんInternet Explore 6の事です。

 これは、Windows XP搭載PCがあまりにも長く売れ続けたこと。そして、独自仕様満載の特殊なレンダリングエンジンと、それに合わせて作られたウェブページ+ウェブアプリが原因です。IE7以降に関してはウェブ標準への準拠を強化する方向へ方針転換が行われましたが、そのためIE6用のページが表示できなくなる事から移行に二の足を踏む企業が多々あり、完全な負の遺産として現在に至っているのです。

 しかしながら、誕生から8年が経過し、ウェブ標準への準拠がトレンドとなった現在において、IE6は完全に浮いた存在です。それでも、ある程度のシェアを持つIE6に対応させるため、各社は努力を重ねてきましたが・・・とうとう我慢の限界に来たようです。

IE6よ、安らかに眠れ――“葬式”を米企業が企画 ITmedia

「Internet Explorer(IE)6は2010年3月1日に亡くなった」という設定で葬式を挙げようという企画が米国で盛り上がっている。

 この「IE6 Funeral」企画は、Googleが3月1日にGoogle ドキュメントなどのサービスでIE6のサポートを打ち切ることを受けて立ち上げられたものだ。米国のAten Design GroupというWebデザイン企業が企画した。

 これまでも、IE6へ対応させるためだけに、特殊なコーディングを施したウェブページを作らなければいけなかったため、開発者の不満が噴出していましたので、この企画が予想外の盛り上がりを見せているのはうなずけるところ。当のマイクロソフトも、Vista以降のWindowsではIE6をサポートしていませんし、アップデートを推奨している状況です。

 正直な所、古くてセキュリティも甘いIE6を使い続けるメリットはありません。ウェブサービスのサポートもどんどん少なくなっていくでしょうから、今後は皆無と言っても良いでしょう。
 未だにIE6にしか対応していないシステムを使っているならば、今後を見据えて是非とも更新を検討すべきです。

 ・・・と言いつつ、今、私の職場ではIE6なんですよね。デュアルディスプレイ設定のヘルプに言ったときに、電算担当に「いい加減IE6やめましょうよ?」と話をしたら、「今度入れる業務基幹システムがIE6専用なんだよね」と返されて・・・いや、そんなのを今から導入とかダメだろう・・・と思いつつ、権限のない自分を歯がゆく思ったのでした。


Bloom Boxの見せる燃料電池の未来

2010-02-27 23:59:59 | Technology

 今後100年、もしかしたらもっとかもしれませんが、人間社会を支えていくエネルギーは電力でしょう。家庭内で使われる機器は言うに及ばず、その他諸々の場所で電力は最も身近で主要なエネルギーとして、今後も利用され続ける事はほぼ間違いありません。

 エネルギー戦略の電力への選択と集中は、例えば家庭内で使われるエネルギーを電力のみにしたオール電化などでも見ることが出来ますが、電力消費が増加するにつれ、家庭や企業単位での発電について注目が高まってきました。

 現在は、維持管理が比較的簡単な太陽光発電に注目が集まっていますが、天候に左右されず、装置が比較的コンパクトでCO2の排出量も少ない発電方法として「燃料電池」が提案されています。
 この燃料電池、古くはNASAのアポロ計画にも使われた由緒ある技術です。今回、その燃料電池による企業用、家庭用の発電モジュールの事業展開について、アメリカのベンチャー企業、Bloom Energyが発表を行いました。

GoogleやeBayが導入する燃料電池発電機 Bloom "Energy Server" engadget

話題の燃料電池「Bloom Box」、課題は信頼性とコスト CNET

 このシステムのメリットについては、engadgetがうまくまとめていますが、さらにまとめると、エネルギー変換コストが高く、製造コストが低い。加えて送電線による電力ロスが無く、小規模のユニットをまとめて運用するので、稼働しつつメンテナンスが可能・・・などが上げられています。

 しかしながら、それよりももっと大きな訴求点として、「すでに稼働している」という点が上げられるでしょう。
 実は、Bloom Energy社は厳選した大企業を対象として実機をすでに納入しており、その導入実績と稼働状況から得られたデータを元にして現在も研究を続けているとのこと。

 ただ、現時点ではコスト的にはだいぶん厳しいものがあるようで、導入に対する初期投資額は70~80万ドル(約8000万円)。投資回収は3年~6年とされています。そこから今後5~10年で、家庭用の1kwモジュールを3000ドル程度(約30万円)で販売する予定だそうです。

 ちなみに、家庭用の1kw発電モジュールと言えば、ほぼ同じスペックのものがすでに日本で実用化されているのをご存じですか?
 それというのは、もちろんエネファームの事で、出力は750w~1kwで、導入コストは350万円(個人負担200万円)程度。今後100万円程度までコストを下げることを目標としているとのことですが、そう考えると3000ドルという価格が如何に野心的か分かりますね。
 ただ、エネファームの耐用年数は8年程度、メンテナンスをして20年程度と言われていますから、Bloom Energyのシステムでもメンテナンス費用を含めると、投資金額を回収する頃にはユニットの更新時期が来ているなんてことがあるかもしれません。このあたりのコスト管理に関しては、なにぶんまだ実績がありませんから、どう見るかは難しいところ。

 未来的な展望が未知数名部分はあるにせよ、今後、このような「自家発電ビジネス」が伸びるというのはほぼ間違いないと考えられます。安定した電力供給という面でも、供給ソースを複数持つというのは非常に有効ですからね。しかしながら、これらが普及することによって、電力会社の発電施設の負荷コントロールが難しくなるというのは結構大きな問題だと思うんです。ある程度普及が進む前に、大きな視点で協議をしなければいけないのではないでしょうか。


ワイヤードマウスは死なず

2010-02-25 23:59:59 | Thinkings

 突然、フリーズするマウスカーソル。キーボードは認識しているし、極端に動作が遅いというわけでもない。そして、何故か動くタッチパッド・・・ワイヤレスマウスを、電池残量をモニターするドライバをインストールせずに使っているならば、一度は遭遇したことがあるのではないでしょうか?
 また、ドライバを入れていた場合でも、突然電池残量が無くなってしまい、電池の買い置きがないor充電式だったので、すごく不便を強いられた・・・なんてこともあり得る話ですよね。ちなみに私も何回かやっていまして、家のマウスは充電式ですので、常に予備のマウスも用意しています。

 このようなことに遭遇すると、大変ストレスがたまるもの。予備があっても、いつもの使い慣れた道具が使えないと言うのは効率の面でも大きなマイナスです。これを防ぐために出来る事の中で、最も簡単で、かつ根本的に解決できる方法があります。
 それはもちろん、ワイヤー付きのマウスを使うことです。

 確かにワイヤレスは便利ですけれど、ワイヤードにもたくさんメリットがあります。
 まず、電池残量を気にしなくても良いこと。電池交換や充電の煩わしさから逃れられるのは大きいです。
 次に重量。電池を内蔵していない分、特に単3電池駆動の物と比べると、大幅に軽くなります。
 そして、最後は信頼性。ワイヤレスは遮蔽物とかスリープが原因で動作が怪しくなることがあったりしますけど、ワイヤードはそれが皆無です。

 このようなメリットを求めてワイヤードマウスを使う人は結構いるようで、マイクロソフトもそのニーズに応えています。

マイクロソフトから廉価版BlueTrackマウス 3機種、有線モデルも engadget

もうひとつのComfort Mouse 4500 は BlueTrack テクノロジ採用製品としてはじめての有線モデル。入力機器マネージャソフトウェアに「バッテリーがあとわずかです」云々と警告されるのがこの上なく嫌な人にも向いた製品です。

 現在のマイクロソフトのフラグシップと言えば、レーザーではなくブルートレック。これまではワイヤレスモデルのみが販売されていましたが、今回は初めてのワイヤードモデルです。お値段は24.95ドルだそうですから、日本で発売されるときには3,000弱くらいになるでしょうか?
 デスクトップでの普段使いとしてももちろん、充電式ワイヤレスマウスの豪華なバックアップとしても便利に使えるであろう同製品は、ブルートレック製品としてもこれまでの最安値となっており、そういう意味でも注目したいところ。

 結局の所、ワイヤレスもワイヤードも、重視するポイントによってどちらも魅力的に見えてきます。市場を見ても、ワイヤレスが趨勢を強めていますけれど、ワイヤードが無くなることは、マウスが無くなる日までこないんじゃないでしょうか?


KDDI、WiMAXコースを新設

2010-02-24 20:48:55 | Thinkings

 家電量販店やPC専門店、果ては携帯ショップでよく見かける「PC100円」の文字。中には、100円とは行かないまでも、普通に買うのに比べると、ずいぶんと安い金額を提示しているネットブックなどをよく見かけます。

 これらのカラクリは、ご存じ3Gデータ通信プランとのセット売りで、ミニノートの先駆けの頃にE-Mobileが確立した販売方法です。今ではドコモやソフトバンクも自社のデータカードで参入しています。
 もちろん、そこまでおいしい話というわけでもありません。E-Mobileの場合だと、初期投資は押さえられるものの、専用のプランに加入することが条件で、結果的に支払額は、全く使わなくてもトントンか、やや分が悪くなります。有り体に言えばE-Mobileでローンを組むような形ですね。

 と言うわけで、私も流行に乗ってネットブックでも・・・と思ったときに、これらのプランを利用しようかとも思ったのですが、実際に支払う金額を計算して二の足を踏み、現在に至ります。
 せめて5,000円を切ってくれたら・・・という願いにはすでにソフトバンクが答えていますが、そこからさらに1000円を下げてくるプランをKDDIが提供するとか。ただし、3Gではありません。

KDDI、MVNOとしてPC向けWiMAXサービスを3月1日より開始 ケータイWatch

 KDDIは、インターネットサービスプロバイダー(ISP)事業の「au one net」において、MVNOとして「WiMAXコース」を新設し、3月1日より提供を開始する。
-中略-
 利用料は月額4480円の定額制。契約時の初期費用は2835円。ユーザーがauの携帯電話を利用している場合、「KDDIまとめて請求」を利用すれば、月額の利用料は500円引きの月額3980円となる。

 auを利用中ならと言う条件付きではありますが、最大40Mbpsと3Gよりもずいぶん高速な回線を4000円で使い放題というのはかなり魅力的です。
 もっとも、利用の障害となっている点はまだ利用エリアが狭いこと。ちなみに私の自宅もエリア外ですので、今のところ検討外です。それさえ解決するなら、もしくはもう解決している人にとっては、有力な固定回線の代替手段となるのではないでしょうか。

 今後の問題として、サービスの継続がいつまで続くかというものがあります。この数年は大丈夫でしょうけど、単一の通信規格のみを提供していく場合、その規格が陳腐化したときの刷新に大きなエネルギーが必要となります。WILLCOMはまさにそれでトドメを差された格好になりましたので、ユーザーとしては、利用するサービスのポテンシャルをよく見極める必要が出てくるでしょう。
 今後、モバイル通信についてもデフレの嵐が吹き荒れることが予想されますが、何しろ回線負荷が高いサービスですから、提供側、ユーザーの双方が、利用の仕方をしっかり把握し、最適なプラン・キャリアを選択していかなくてはならないでしょうね。


ついに64GB 次世代SDカード

2010-02-23 23:59:59 | Technology

 なんにでも余裕があると言うことは良いことですね。時間にしろ、お金にしろ、スケジュールにしろ・・・私は自分の処理能力にもう少し余裕が欲しいですが。

 ことパソコンや情報家電は、スペックに余裕が無いと快適な使用感は中々得られない物です。PCの処理能力が低ければ動画もコマ落ちするでしょうし、回線速度が遅ければページの表示にいらいらするでしょう。HDDの容量が少ないレコーダーは肝心なときに録画できなかったりと、「必要十分」なだけではどうしても不満は出てきてしまいます。

 SDカードのようなリムーバブルメディアにしても、そのような傾向は当然あります。高画質、高解像度に加え、RAW画像まで扱うようになって格段に容量を食うようになったデジタルカメラ。フルHD撮影にも対応したビデオカメラと、時代は確実に大容量を求めています。
 そこで、これまでの最大32GBまでしか扱えなかったSDHCカードに変わる、新たなSDカード規格としてSDXCが定められました。その企画に沿った商品が3月中旬に発売されるとか。

サンディスク、容量64GBのSDXCメモリーカード デジカメWatch

 サンディスクは、容量64GBのSDXCメモリーカードを3月中旬に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は5万円前後の見込み。
 サンディスク初のSDXCメモリーカード。15MB/秒の読み出し速度を謳う「Ultra」シリーズの製品で、最低転送速度4MB/秒を保証するスピードクラス「Class4」に準拠する。なお公称の読み出し速度とスピードクラスは、SDHCメモリーカードの「Ultra」と共通。

 正直な所、デジカメや携帯電話では数GBでももてあましている私がいる訳ですが。やはり動画用なんでしょうか。

 それにしても、64GBというと、もはやリムーバブル”メディア”というよりも”ストレージ”ですよね。速度もずいぶんと速くなってきていますし、SSDの代わりに十分使えそうな勢いですね。
 そのうち、OSを含む環境一式をSDカードに納め、デスクトップ環境をを丸ごと持ち運んだり交換したり出来るPCをまじめに企画するメーカーも出てくるかもしれませんね。それこそ、CDやUSBブータブルOSの代替として、ネットカフェのPCのスロットに持ってきたSDカードを挿すと、家のデスクトップが再現されるとか、家で一枚一環境として、目的に応じて使い分けたりとか・・・

 技術的には十分可能なんですよねえ。需要が無いだけで。アクセス遅いけど。ただ、今後はChrome OSなどミニマムなOSがたくさん出てくるようですし、昨今のネットトップやネットブックが流行っているのを見ていると、コンパクトな商品としてアピールしていけば、案外面白いのではないかな?とも思ってしまいますね。

 このように、これまで以外の使い方を考えると面白そうなSDXCカードですが・・・出始めの宿命か、いかんせん高いのは否めません。5万円では、買うのは一部の好事家だけでしょうから。今回も早いでしょうが、値崩れに期待です。


欧州でブラウザ選択プログラムがスタート

2010-02-22 23:59:59 | PC

 日本において、Windowsの標準的なブラウザと言えば、もちろんIEことInternet Exploreです。インストール当初からディフォルトのブラウザとして設定されており、ユーザーが必要と感じない限りは変更の必要が無い為、そのまま使われ続けるのが大きなシェアを持っているゆえんです。このため、多くのウェブページもIEを基準として作られているため、よりユーザー離れを防いでいると言う側面もあります。・・・が、このような状況も少しずつ変わってきています。

 Firefoxの躍進や欧州委員会の奮闘により、ウェブページの作り方のスタンダードとしてIE標準よりもウェブ標準に準拠する動きが加速していますし、シェアにしても以前ほど圧倒的とは言えなくなってきているのが現状です。

 ですから、今なら大きな混乱は起きないでしょうね。欧州委員会との独禁法違反についての指摘から生まれたブラウザ選択プログラムが、ようやく現実の物となって開始されようとしています。

マイクロソフトのブラウザ選択プログラム、EUでまもなく配信 engadget

「重要な選択があります:あなたのブラウザ」というダイアログに始まる一連のプログラムでは、12のブラウザから選べるようになっており、最初の画面に表示されるのはGoogle Chrome、Firefox、Safari、Opera、そしてもちろんInternet Explorerの5種類。この5種類の表示順番はランダムです。さらにスクロールした先には他の7つのブラウザ(AOL、Maxthon、K- Meleon、Flock、Avant Browser、Sleipnir、Slim Browser)があり、こちらも順番はランダムとなっています。

 選ばれている12のブラウザは、欧州で0.5%以上のシェアを持っているスタンダードなブラウザとのことで、最初に表示される5つには、さすがにメジャーどころが並んでいます。
 個人的に驚いたのはSleipnirが入っていること。日本では、何でもシェア3~4位と言う事らしいですけど、まさか欧州でもそれなりに使われているとは思っていませんでしたので、名前を見つけたときにはユーザーとしてうれしくなりましたねー。

 このプログラムによってシェアがどう変化するかが最大の焦点になると思われますが、ウェブ全体にとって最も大きい効果は、元記事に言及されているこの部分かも知れませんね。

これで欧州では「推奨環境:Internet Explorer 6」の時代に終わりが訪れるのでしょうか。

 レガシーなIE6を、半強制的に葬り去れるのですから、これはマイクロソフトに取ってもメリットになるかも知れませんね。この効果だけをとっても、他の国でもやるべきかも知れません。
 ウェブアプリを作っている企業さんは、いい加減IE6のみ対応のレガシーアプリについて、対策を考えなくてはならない時期に来ているのでしょうね。ユーザーよりも、プラットフォームが「無かったことになれた」なんていう事態もあながち無いとは言えなくなってきましたよ?


iTunesの不当請求問題は、案外根が深いかも

2010-02-21 20:27:11 | Thinkings

 ネット通販って便利ですよね。ちょっと時間はかかるけど、家に届くし、何より安い。家電とかは量販店の2./3位で変えてしまうことも多々あるので、買うところによって物が変わらない製品なら、かなりお得です。

 しかしながら、マンツーマンでお金を払うわけではないので、どうしても財布の紐が緩くなってしまうような気がします。結果的には同じなんで、散々迷った末に「買わない」って事もあるのですけど、現物見ていないのも手伝ってか、「えいや!」ってポチってしまうことが結構あります。
 それでも、まだ代引きだと、財布からお金がさよならしていくので「買い物をした」という実感があるし、即座に現金が減っていくため押さえようという気持ちも働くのですが・・・クレジットカードは、やっぱり毛色が違いますね。もう、「何とかなるか」「来月考えよう」とか言い訳がいくらでも浮かんできますもの。そりゃあ、ある程度以上の金額になるとダメですけどね。

 とかく、少額決済では気軽に使って、そして使えてしまうクレジットカード決済ですが、番号を入力するだけで簡単に使えてしまうため、ネット決済の黎明期からずっと言われていることが「不当請求」にかかる問題です。クレジットカード決済は、IDに結びつけられて、いちいち入力しなくても簡単に使える事が多く、IDとパスがわかれば簡単に乗っ取ってしまえます。また、Amazonでは送り先を変更すると、安全のためクレジットカード情報の再入力が求められますが、データやストリーミングを買う場合はそうもいきません。例えば、この例のように。

音楽配信サイトで不当請求相次ぐ、消費者庁が注意喚起 INTERNET Watch

 消費者庁は12日、有料音楽配信サービスの利用者から、「心当たりのない代金の請求を受けた」という苦情が相次いで寄せられていることを明らかにした。クレジットカードの利用履歴や請求書の明細などを確認した時点で初めて被害に気付くケースが多く、中には高額の代金が請求された事例も含まれているという。

 この有料音楽配信サービス、具体的に言うとiTunesです。ここ数日の間、iTunesからの不当請求が何件か報告されているというニュースがネット界隈をに届いており、それを受け手の注意喚起となっています。

 音楽配信サービス最大手のiTunesがターゲットにされるのは、確かにわかりやすい流れと言えますが、メディアの配信サービスが今後盛り上がっていこうとしている矢先に、このような事例が起こるのはちょっとマズイですね。早めに沈静化すれば良いですが、問題が長期化すれば、今後ビジネス全体に影を落とす可能性もあります。

 また、アップルがきちんと事実関係を説明する姿勢を見せないと、ユーザーが離れていくかもしれません。私はまだ被害には遭っていないようですが、このままの状況が続くなら、クレジットカードの紐付け解除を検討しないといけませんね。このような事例において、過去のアップルは情報を出したがらない傾向にあるような感覚があるのですが、金銭トラブルに直結する問題ですので、早期に説明責任を果たしていただきたい所存です。


喫煙規制強化 ますます追いやられる喫煙者

2010-02-20 23:59:59 | Thinkings

 元々、飲食店・・・具体的には飲み屋での受動喫煙については普段から物申したいと思っていた所ですので、こういう話は大歓迎。

飲食店の全面禁煙化、厚労省要請へ 海外並みに規制強化 asahi.com

 他人のたばこの煙を吸わされる「受動喫煙」の健康被害を防ぐため、多くの人が集まる公的な場所を禁煙にしようという動きが加速してきた。厚生労働省は、職場の原則禁煙を事業者に義務づける方針に続き、飲食店などに全面禁煙を求めることを決めた。政権交代を機に「禁煙後進国」からの脱却を図る狙いだ。

 分煙化が進んできて、あまりたばこの煙に接触しない日が増えるにつれ、飲み屋等でのたばこの煙が本当にきつくなってきました。以前も、換気もろくにしない部屋で数人がモクモクやり始めたため、非難覚悟で「空気悪いですよね?」と窓を開け放した記憶があります。

 これが全面禁止となれば、特に何もしなくても快適に過ごせるわけですから、たばこを吸わない人間や子供にとっては過ごしやすくなりそうです。ただ、「禁煙にすると客足が遠のく」と考えている飲み屋は多いと思いますので、例え義務事項になったとしても、チェーン店以外でそれが守られるかは疑問ですが。

 ところで、もう一つ、たばこがらみでもっときつく規制して欲しいことがあるのです。それは、たばこのポイ捨て。特に、車の窓から火の付いたたばこをそのまま投げ捨てる「ダメな大人」が案外たくさんいるのです。道路でゴミ拾いをしてみると分かるのですが、幹線道路の脇ではたばこのフィルターが、他のゴミを圧倒するくらい落ちています。この状況は絶対によろしくない。火事の原因にもなるし、他の車に当たれば事故やトラブルの原因にもなりかねません。ちょっと考えればダメなことくらい分かりそうなものなのに・・・

 私は、別に禁煙しろとはいいません。たばこを吸う人すべてが悪いとも言いません。ちゃんとルールを守っている喫煙者の方はたくさんいます。その人達から嗜好品を取り上げる判断をするのは、その人自身か、もしくは医者か家族だけでしょう。そういう「ちゃんとした喫煙者」が少しの「ダメな喫煙者」のおかげで不当に扱われるのは、私としても心が痛むところ。規制強化は、ちゃんとした喫煙者が今までしてきたことを、ダメな喫煙者にも強制するだけのこと。それによって、喫煙者への風当たりが少しでも弱まることを願っています。


Photoshop20周年

2010-02-19 23:59:59 | Thinkings

 私が初めて手にした商用画像処理ソフトはなんだったか、今ではとんと覚えがありません。しかしながら、私が初めて画像処理をまともにやり出したソフトのことはよく覚えています。高校生の時に買ったPaint Shop Pro Ver.3で、パッケージ版が安価に売られていたため購入し、初めてレタッチを体験。大変感動したことを覚えています。

 しかしながら、Paint Shop Proとの蜜月もそう長くは続きませんでした。大学に入ってからPhotoshopとのファーストコンタクトを果たすからです。もっとも、最初に触ったPhotoshop LEは、レイヤー機能も無かったので特筆すべき物は何もありませんが。
 私が最初に触ったメジャーバージョンのPhotoshopはVer.4.0。とにかくレイヤー機能に衝撃を受けました。レタッチもきめ細やかに出来ましたし、デジカメをさわり出したり、スキャナーを活用しだした時期とも重なって、本当によく使っていました。

 その後、アカデミックパッケージを購入し、細々とアップグレードを繰り返して今に至ります。

 そのような経緯がありますので、私がもっとも濃密にPCと向き合っていた大学時代の、言わば心の友みたいなソフトウェアであるPhotoshopが20周年を迎えたと言う一報は、何とも喜ばしいものでした。

Photoshopが20周年 特設サイトオープン ITmedia

 アドビシステムズの「Photoshop」が2月19日、最初のバージョンの発売から20周年を迎えた。特設サイトでは同ソフトの歴史をたどることができる。

 同ソフトは、トーマス・ノール(Thomas Knoll)が開発したピクセル画像処理プログラム「Display」がもとになった。トーマスは弟のジョンと協力して機能強化に取り組み、1988年に Adobe Systemsがライセンスを取得して「Photoshop」と名付けた。第1弾は1990年に発売された。

 Photoshopが20周年・・・意外に短いな、と言うのが偽らざる思いです。しかし、当時のPCのスペックで「写真加工をする」と言う事がどういう物か、と言うことを考えると、まあ理解できないでもないですけど。
 特設サイトで当時のパッケージを見たのですが、初代とVer.2のは始めて見たかも知れません。レイヤーが搭載されたのがVer.3.0ですから、やはりそれだけ衝撃的な機能だったのでしょうね・・・

 現在はプロ用の画像加工ソフトとして確固たる地位を築いているPhotoshop。バージョンアップの負担はそれなりですが、スタンドアロンの最後の砦・・・になりそうな予感がしますので、出来るだけ長くつきあっていきたいな、と思った次第です。


やはり・・・ウィルコム、会社更生法手続開始

2010-02-18 23:36:25 | Thinkings

 夏頃からでしょうか?この話題が出てきたのは。

「ウィルコムが近々倒産する。受け皿はソフトバンク」

 初めは噂に過ぎませんでしたが、それでもインパクトはありました。何故って、携帯電話キャリア3社に水をあけられているとは言え、日本で4番目のモバイル通信キャリアでしたからね。私の友人の一人もW-ZERO3ユーザーでして、

「ソフトバンクがイヤでウィルコムにしたのに」

と愚痴っておりました。

 しかしながら、そのような噂とは裏腹に、当のウィルコムからは噂を打ち消すための強気のプレスリリースが幾度となく出されていました。・・・もっとも、現在ではウィルコムのプレスリリースのページには、関連するコメントは残されていません。(engadgetのログ 
 なぜなら、その噂が本当になってしまったからです。

会社更生手続開始の申立に関するお知らせ WILLCOM

 株式会社ウィルコムは、本日開催の取締役会において、会社更生手続開始の申立を行うことを決議し、東京地方裁判所に申立を行い、直ちに同裁判所より保全処分、監督命令兼調査命令等の諸命令の発令を受けました。

 再建に名乗りを上げるのはファンド及びソフトバンクです。現在は京セラが最大の持ち株会社となっていますが・・・最悪、ソフトバンクのPHS部門として吸収される可能性もあるかもしれません。ソフトバンクにしてみれば、ウィルコムが持っている事業帯域は実に魅力的でしょうから。

 東京商工リサーチの速報によると、「WILLCOM CORE XGP」の展開を始めた時に資金繰りが悪化、現在に至ると言う事なのですが・・・最近は、E-MobileやWiMAXに加え、既存キャリアもデータ通信に力を入れている中、”低速で安価”というイメージを払拭すべく、鳴り物入りで始めた新サービスに止めを差される格好になるとは。時期も悪かったのでしょうけれど、やはり、新サービスの開始というのはリスキーなものなんですね。

 ところで、紆余曲折会って個々までたどり着いたわけですが。ウィルコム側としては、何度もプレスリリースで否定するくらい最悪な結果だったのでしょう。しかしながら、430万人のユーザーにとってはどうだったのでしょうか?プレスリリースまでだして噂の火消しに回っており、しかも最後のものはわずか二日前。ユーザーは噂とウィルコムに振り回された形になっていて、私にはあんまり誠実な姿には見えないですけど・・・。