Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

脅迫とチキン野郎

2004-08-31 20:08:54 | Thinkings
 まずは、この記事を見てください。

爆弾仕掛けたとホンダ脅迫 自衛隊イラク駐留に言及
 ベルギー北西部ヘントのホンダ・ヨーロッパと同アールストのホンダ・ベルギーに30日、「爆弾を仕掛けた」と匿名の電話があり、両工場は操業を中断、従業員らを避難させた。警察が敷地内を捜索したが爆発物は見つからなかった。

 地元ラジオなどによると、脅迫電話の声は男で、たどたどしい英語で自衛隊のイラク駐留に言及したという。

 ホンダ・ヨーロッパには当時、従業員ら約300人がいたが、全員を約1時間半にわたり安全な場所に避難させた。同社は、このような脅迫電話は初めてで「心当たりはない」としている。(共同)
Sankei Webより抜粋


 はっきり言ってチキン野郎の仕業ですね。
 日本政府に言いたいことがあるなら言えばいいし、自衛隊と何の関係もないホンダに”日本企業だから”と嫌がらせをするのは論外です。
 日本企業だからと言って、働いている人間の大部分は現地の人だろうし、地域の活性化という役割も担っています。そこに攻撃をするのだから勘違いも甚だしいとしか言えません。

 それに「爆弾を仕掛けた」といって電話で嘘を言うだけという行動もスケールが小さいですね。
 どうせやるなら、むやみに大きい小泉首相の人形でも作って抗議でも行えばいい。そういう労力を使いたくないから電話なのかも知れませんが、いかにも馬鹿馬鹿しいではないですか。

 で、ここからが本題。

 さて、従業員の時給を一人800円として、避難にかかるを2時間(移動時間を含む)。そこに従業員数300人をかける。

 800×2×300=480,000円

 時給を600円と見積もっても360,000円の損害。実際には作業工程の遅れによる機械的な損失、製造の滞りによる売り上げの減少など、実際には倍以上の損害が出ているはずです。

 電話一本100万か・・・さらに犯人にしてみれば文句も言えてストレス解消。
 う~、おもしろくない!

 とにかく、脅迫なんてのは人として卑劣な行為。
 実害が無かったからいい?いえいえ、時間というものは時として大きな損害をもたらすのです。それに心理的ストレスは計り知れない物があったでしょう。
 絶対にやってはいけませんよ!

打ち水に思うこと。

2004-08-30 23:37:06 | Thinkings
 去る8月25日、ある企画が千秋楽を迎えた。
 NPO主体で行政、民間をも巻き込んで行われた”打ち水大作戦2004”である。
 これは近年問題になっているヒートアイランド現象を昔からの知恵を持って打開すべく、全国規模で行われたイベントです。打ち水とは、その名の通り”水を打つ”事なんですが、通りなどに水をまくことによって、気化熱で気温を下げようと言う、日本では古くから行われてきたことです。効果のほどは、今年度行われたイベントに置いて、”3.7度下げる”という結果を出しました。

 しかし、私が真に思ったのは別のこと。
 日本水道新聞という、水道関係者にしか読まれていない(それも怪しいw失礼)マイナーな新聞のコラムで、記者が橋本元首相に行ったインタビューの一コマだった。
 簡単に要約すると、記者が「次は世界ですか」と元首相に水をむけたところ、元首相は「世界は無理」「打ち水ができることは幸せなこと」と答えたという。
 つまり、「世界には飲み水にも窮している地域がたくさんある。私たちは撒けるほどの水があって幸せだ。もっと水を大切にしなければならない」ということらしい。
 私は、正直言って、この橋本元首相が好きではない。好きではないが、この言葉には大いに賛同できる。
この言葉は、たしかに重かった。

 今、台風の風と雨が窓を揺らしている。
 時に人の命を奪っていく水だが、それでも無くてはならない物だ。それを自由に手にできることを、もっと大切に思っていきたい。

テロのおまけ ~中国式?ブラックジョーク~

2004-08-29 20:40:50 | Weblog
“テロおまけ”に米国ア然-メーカー平然と製造

 前に使っていたポータブルCDプレイヤーが壊れたため、本日CDウォークマンを買ってきた。シリコンオーディオの購入も考えたが(正直、イオン限定のV@mpはかなり迷った)
 1.繰り返し使えるとはいえ、記録メディア(SDメモリ)の価格と再利用性
   (筆者はIXY→CFとClie→MSを使用している)
 2.現在のCD主体の音楽環境→データへの変換が面倒
 3.違う曲が聴きたいときに、PC経由でないと楽曲を変更できない
という以上の3点から、自分の音楽スタイルには合わないと判断。購入を断念した。

 スタイルという言葉を使ったが、表題の件に関しては本来アメリカのお家芸だろう。

ビルに航空機が突入する米同時テロのプラ模型がおまけの菓子が米国で大量に出回り、卸売会社が回収を始めたことが28日わかった。中国製で製造番号は「9011」。伝票は「おもちゃのブランコ」のためそのまま販売されたが、中国側が平然と製造したことへ米国内で批判が噴出。あまりの国際的非常識さは、北京五輪開催不安視へもつながりそうだ。

 子供向けキャンディーのおまけとして出回ったこのおもちゃ、ポップな飛行機がツインタワーに今まさにつっこもうとしている・・・ともとれるが、単にビルをバックに飛ぶ飛行機ともとれないこともない。ビルのデザインにしても、あのビルとは似てもにつかない。
 製造番号の9011にしてみても、たまたまだったのでは?などとも勘ぐれるが、そんな事を言うのは野暮というものだろう。実際に不愉快になった人間は、米国内にたくさんいるようだ。今回の報道から、未だに9・11のテロ事件はアメリカ人の心にトラウマを残しているようだと感じた。

 しかし、そういうトラウマをブラックジョークで吹き飛ばすのは、またアメリカの良いところだと私は思っている。そこから今回のこのおもちゃを企画したのは、本当はアメリカの人間ではないか?とも思う。つまり、もともとそういうジョークグッズでは無かったのか?とも思うわけだ。で、製造か輸入の段階で手違いが起きたのではないかと思ったのだが。
 そう考えると、
「製造元は何をしているのか、わかっていて作っているはずだ」と中国メーカーを非難する。
 「そりゃジョークグッズだと分かっているが、それが何か?」と言うことになる。

 しかし、逆に、
今回の“テロのおまけ”は、こうした反米感情の延長線上で、偏狭な愛国心から「他国の悲劇をあざ笑おうとしたのではないか」という声が米国民から出ている。
本当にこのような話ならば、中国のその企業の吐いたジョークはずいぶんと陰険だ。やった後の損害を顧みずにこういう事をやると言うことは日本企業にはまねできそうにないが、同時に子供のお菓子のおまけに、こういう悲しい過去を思い出させるおもちゃを付けるなんて事はとうていできそうにない。
 日本人にしてみれば、お菓子のおまけに原爆ドームを勝手につけられるようなものだからだ。気分も悪くなる。やはりこのあたりも”スタイルの違い”と、強引にくくってしまえないこともないだろう。

 まあ、最後に毒を吐かせてもらうとすると、先の”偏狭な愛国心から、「他国の悲劇を~”のくだりで、
 目の前に鏡をおいてやろうか?
 と思ったのは私だけであろうか・・・

箸とフォーク

2004-08-29 01:19:04 | Life
 唐突なんだが、昼にパスタを食べに行った。

 ちょっとしたコース料理だったので、パスタ以外にもスープやリゾット、ピザも出てきた。
 リゾットやスープはスプーンで食べたし、ピザは手づかみ。パスタはフォークで、と言いたいところだが、箸も用意してあったためそちらで食べた。
 そっちの方が食べやすいからだ。

 もちろん高級店とか海外ではそんなことはできないが、ファミレスよりもちょっといい店くらいならば、無理して使い慣れていない食器を使う必要はないと思う。もっとも高級店なんぞ縁がないんだが。

 なんで使い慣れていないフォークで、パスタを食べるのか。
「パスタ食うときはフォークだろう」
 まあ、確かにそうだ。でも、ここは日本だ。そんなことにこだわる必要は無いだろう。
「しかし、みんなフォークで食べているから恥ずかしい。」
 私もそうだったが、一度食べてしまえばどうって事はない。むしろとまどうことなくおいしく頂ける。
 そうなのだ。せっかく店が気を遣っておいてくれているのだから、使うことが恥ずかしいなんて事は全くない。それに、他人はそんなにもあなたのことを気になどしていないのだ。食べ方一つで肩肘を張る方がどうかしているとでも思えば、別に気にならなくなることなのだ。

 「郷に入っては郷に従え」ということわざもあるが、どうもそれを拡大解釈している場合がたくさんあるように思う。どうしても他人と比較してしまう自分がそこにいるからだ。
 独りよがりはもちろんダメだが、時には自分がより良いと思ったことを、思い切って実践してみることも必要だと私は思う。

CCCD買いますか?MP3でよろしいですか?

2004-08-28 03:26:06 | Thinkings
注:今回の記事は、前回の デュアルディスクについての記事の関連記事です。

 筆者は、いわゆるバラードとかジャズとか、クラシックが好きだ。
 CCCDはそんな、”音楽”をぶちこわす。ソフト的にも、ハード的にも。
 今回は、今までさんざん語られてきたCCCDについて、自分自身の復習という意味でももう一度整理してみる。

今回参考にしたページ

 いわゆるCCCDが登場してからすでに2年ほどたっているわけだが、相変わらずMacでは再生できないし、レッドブックにも対応していない。
 音質はもちろん劣化するし、レッドブックに準拠していない以上、手持ちのプレイヤーで再生できるかどうかは補償されていないし、再生できなかったとしても補償や返金もない。悪くすればプレイヤーを壊してしまうこともあるらしい。

 HAMA氏は前回の記事へのトラックバックにて、以下のように話している。

かく言う私もMP3対応カーステを壊しかけたことがあります。
-中略-
包装に注意のシールが張ってあるにも関わらず、私は全く気が付かなかったのですが、そのCDはCCCDだったのです。


 全く気の毒としか言いようがないが、こういう事は頻繁に起こりえると言える。
 多分HAMAさんもやっておられると思うが、私はCCCDを買ってきた場合、全て通常のCDとしてCD-Rに焼き直している。
 そうでもしなければおちおちプレイヤーで再生も出来ない。

 そして、音質が落ちることもまた致命的な問題だ。
 ゴスペラーズや平井堅がCCCDになったときはくらくらしたものだ。

 CCCDそのままで聞いた場合と、CD-Rに通常のCDとして焼き直した場合、後者の方が音質がよくなるのは割と知られた事実だ。先のプレイヤーを壊すことや、カーステやポータブルでも再生できないことがあることを考えると、CD-Rへの焼き直しはほとんど必須であろうとも思う。元のソースが手もとに存在しているわけだから、当然違法なはずはない。当然の権利である。

 Q:では、何故そんなリスクを冒してまでCCCDを買うのか。
 A:それでしか欲しい楽曲が手に入らないから。
 とあるルートからMP3を入手するという手も無いこともないが、当然違法である。もっとも違法でなかったとしても、MP3でしか手に入らないならCCCDを買う価値はある。なぜなら焼き直してしまえばMP3よりもはるかに高音質で楽しめるからだ。

 別にMP3を否定するわけではない。外へ持ち出す場合など周囲の雑音の影響が大きい場合や、いわゆるながら視聴の場合、つまり”聞く”場合は別にかまわないとも思う。
 だが、目的が音楽を”聴く”場合はとうてい勧められない。圧縮してあるだけあって、CDに比べて音の情報量が圧倒的に不足しているからだ。

 ちなみにCCCDをPCで聞こうとした場合、メーカーの想定した使い方ならば、問題のMP3が流れることになる。家にPCしか音楽再生環境がないなんて人はざらにいるだろうから、もはやサギに近い。わざわざ高い金を出して、元に比べてカスカスの音しか聴けないのだから。

 この問題は、つまりレコード会社に全面的に責任がある。
 そろそろわかっても良さそうなものだが、CCCDが出たからといって流れているMP3の量が変わるわけでもないし、もちろんCDの売り上げが上がるわけでもない。阻害していると言っても過言ではないだろう。
いまやMP3はもっともスタンダードな音声ファイルとなり、シリコンオーディオプレイヤーは市場の一角を担うに至った。それを真っ向から否定するようなレコード会社の考え方はナンセンスとしか言いようがない。
 結局のところCDが売れなくなった原因を、アーティストや楽曲自体の質の低下や、供給過多の現状、値段設定についての認識不足の甘さを、新しい技術であるネットワークとMP3を盾にして認めたくないだけなのだろうと思う。

 もっとも、そのツケを払わされるのは、目の敵にされているPCに明るい我々ではなく、そういうことから縁遠いそれ以外のユーザーだと言うことを、我々も含めて認識し直さねばならない。
 そうしたユーザーは、CCCDがまっとうなCDではない事や、プレイヤーによっては音が出ない、壊れるという認識が”我々”に比べて薄いだろうことが容易に推測できるだろう。

 レコード会社は今すぐに、CCCDについて再考すべきだ。そうでないと、ますますユーザーは音楽のパッケージから離れていくだろう。 

ちょっと遅いがデュアル(CD/DVD)ディスクについて。

2004-08-26 21:23:25 | Thinkings
4大レコード会社:表がCD、裏がDVDの「デュアルディスク」発売へ (infostand) - goo ニュース

 表がCDで、裏がDVDというとってもへんてこな仕様を持つデュアルディスク。ここ最近、いろんなニュースで流れているので割と知っている方も多いと思う。

 私がこれのニュースを見て思い出したのが、両面1層のDVDだ。私はライトスタッフを持っているが、正直な話使いづらい。
 だって、どっちが表か分からないんだよ?いや、表裏だとおかしいか。どっちがA面か分からないから、いきなり話が途中から始まって焦ったものだ。

 別にPCで再生するとか、DVDプレイヤーで再生する場合は問題は少ないように思う。CDだろうがDVDだろうが再生されるわけだから。しかしCDプレイヤーでは間違えたら再生されないわけで。据え置きで使っている人は問題ないかも知れないけれど、車とかではいちいち入れ替えるのも手間だろう。
 もう一つ、車やポータブルプレイヤーで使用する際に、ディスクに傷が付かないかも心配だ。今のCDはレーベル面という安心感があるが、それが無くなるのは痛い。
 このほかにも、DVD-Audioなど入れたところで、違いが分かるような再生環境を持っている人間がどれだけいるかとか、ピクチャーレーベルが無くなるのはイヤだとか、色々言いたいことはある。だが、やはり最大の懸念は価格の問題だろう。
 もちろん、全てがデュアルディスクに変わるなんて思ってもいないが、好きな楽曲がそれでしか発売されない、なんて事になったら。そしてそれの価格が現状の倍だったりしたら。ものすごくイヤだ。

 ・・・別にデュアルにしなくても、画像とかビデオクリップとかの配布目的ならDVDディスクをもう一枚つければいいんじゃないか?・・・

 ともふと思ってみたが、ケースがかさばることと、梱包の手間、別パッケージで用意するDVD-Audio盤など、コストの面から考えると、確かにデュアルディスクには利便性はある。
 そういう、様々なニーズからのコンテンツを1パッケージで提供でき、既存の流通に簡便に載せられると言う点では、コストの面からもユーザーに対するコンテンツ提供という面からも、確かにエポックかも知れない。

 まあ、ここまで色々書いてきたわけだけれど、私にとっては心底どうでもいい話だ。
 つまり私が言いたいことは、
 こんなことを考えている暇があったら、早くCCCDを廃止しろ!
 と言うことである。

初心者になりたくなかった人たち

2004-08-26 00:48:30 | PC
 今回は、前に書いた”初心者との溝”の続編とも呼べるものだが、こちらの方がずいぶんと深刻な問題だ。

「ちょっと、これやってくれない?」
 私の職場では、割とよくある風景である。
 内容は、というとこれが千差万別。
 簡単なワープロ打ちから、エクセルでの表作成。突然出てきたエラーメッセージの対応に、つながらないプリンタの原因調査。果てはエクセルのマクロを使っての新しい関数の作成や、管理ソフトの開発まで。
 要するに便利屋なのである。

 システム管理者という肩書きの人もいるにはいるのだが、とてもじゃないが手が回らないのと、私が若造なので頼みやすいと言うところもあるだろう。

「そんなこと自分でやればいいのに!」
 いやいや、それを彼らに求めるのは酷というものだ。だんだんわかってきた。
 彼らは別にPC初心者になりたかったわけではない。時代が彼らをPC初心者に”した”のである。
 つまり彼らはPCに対して、いや、PCという道具に対して、全く、ちっとも、完璧に興味を持つことができないのだ。興味の無いことを”理解しろ”と言ったってそれは無理というものだ。違うというのなら、学生諸君は目の前にある教科書をまるまる理解してみるといい。

 程度の差こそあれ、彼らはファイルの概念とか、HDDの利便性、エラーメッセージへの対処法、そして数多くのテクニカルタームを知らない。
 彼らはファイルの種類に興味を持たない。ダブルクリックで開かなければ使えないからだ。ストレージメディアはFDしか扱えない。そのくせファイルのコピーのやり方を知らない。自分で使うファイルはみんなFDに入っているので、やる必要がないからだ。
 FDに書き込めないと言うので見てみたら、ライトプロテクトノッチが開いていたという笑えない話も本日、あった。

 そんな彼らに何か新しいシステムを導入しろと言ったって、それは無理というものだ。
 致命的なことに、とくにセキュリティ関係は難しい。

 最近は様々な分野で、ネットワークを使用する事が多くなってきた。ネットワークと言っても、インターネットのようにオープンではなくクローズドなものだが、とはいえ、やはり既存のOSとPC/ATを使っているのだ。セキュリティパッチの適用は欠かすことはできない。
 しかしそのパッチの適用、ある程度大きな所ならいいだろうが、担当者が初心者の場合、悶絶すること請け合いだ。

 なにしろ、
 ”MSのサイトから何とかのパッチをダウンロードして適用しろ”
という説明書きが配布されるだけなのだ。
 もちろんAdministratorという単語も”横文字で”出てくるし、他に書きようがないのはわかるんだけど、MSのパッチはそのままリリース名が書いてあった。URLが書いてあるのは親切だが、それもここ最近になってからだ。
 もちろんテクニカルタームはそこかしこに現れる。仕方がないと言えばそれまでだが、事前に用語に対しての解説などは何もなかったらしい。

 もちろんこの担当者は、一ページ目を読んだだけで私に丸投げする事になった。

 そもそも、彼らに”保守をしろ”と突き放すのはどだい無理な話なのだ。彼らのような初心者になりたくなかったものにとって、日々更新されるセキュリティ情報をチェックし、システムの状態を把握しながら適切なパッチを当てると言うことが、たとえ指示があるにせよ、どんなに大変なことか。そんな彼らに心から同情する。
 そして、その彼らに”保守される”情報の主、すなわち”住民”の皆様の事を思うと・・・涙が止まらない。

 国をはじめとする機関は、正直な話、電子化を急ぎすぎているように思う。別にシステム的に時期尚早とか、法整備が進んでいないとか、今までさんざん議論されてきたことを今更蒸し返す気はない。
 要するに、末端でシステムを使う人たちの、PCとかシステムに対する教育が全くされていないことを言っているのだ。

 技術端、特にITの分野にいる方々にとってはにわかに信じられない話だろうが、今まで話してきたような人間が、文系の職場では実に8割ほどを占める。8割では生ぬるいかも知れない。
 別にこれは我々の職場だけの話ではなく、一般企業でも珍しい話ではないと聞く。
 前回は趣味の用途が主だったが、今回は仕事の話である。深刻さが少しは分かってもらえただろうか。

 つまり、今の世の中は、PCに対する知識の底上げがきわめて重要な課題なのだ。それには今の考え方、今のパソコン研修は正直役に立たない。エクセルやワードの研修よりも先に、まず教えることがあるはずだ。
 一刻も早く、若い連中にシステムの基礎をたたき込むことが必要だと思う。

 買ってこの方一度も再インストールされずに、何年も使い込まれるPCを少しでも少なくするためにも。

台風がやってくる!

2004-08-24 23:21:29 | Weblog
猛烈な16号、列島接近も 17号は台北の西北西へ (共同通信) - goo ニュース

 台風がやってきます!しかも2つもぶっ続けで!
 これは本当に洒落になってない!

 現在の報道では、台風16号の中心気圧は910hPa(ヘクトパスカル)。ちなみに1気圧は1013hPaですので、数字が小さいほど強力な台風と言えます。中心気圧が950hPaの17号でさえ強いといわれているのだから、910hPaの16号の恐ろしさは推して知るべし。
 台風の規模は中心気圧と暴風域の大きさで表しますが、このページの解説によると、台風16号は、規模はそれほど大きく無いが、非常に強い台風といえるでしょう。

 台風が来て一番困る職業は?と聞かれて、諸説色々ございましょうが、地方公務員というのも忘れてはならない選択肢でございます。

 台風により河川の警戒水位よりも水があがってきますと、まず河川管理者(うちの場合は建設課)は水が引くまで役所で待機です。そして、風による倒木により道路がふさがれでもしたら、やはり道路管理者(うちの場合は建設課)がいって、何とかできそうなら、その場で何とかしなくてはなりません。
 ここで、上水道事業者はホッと胸をなで下ろしている場合ではありません。例えば落雷による上水道施設の故障。この場合住民の生活がかかっているため、自分と家族の予定など2の次で、現場に向かって現状把握、対応をしなくてはなりません。
 さらに下水道事業者だと最悪。
 容赦なく下水管に入ってくる雨水に起因した不明水。
 未曾有の処理量で処理場はをパニックに。
 停電のために、各地のマンホールポンプは悲鳴をあげ、それだけでなく処理場でも異常が出たなら、何を置いても駆けつけます。
 上水道は止まってもミ水が止まるだけ。しかし下水道は、処理場が壊れたって、下水の中継マンホールポンプが止まったって、下水管が詰まってたって、容赦なく流れてくるのです。復旧は早いにこしたことはありません。
 ここで堤防でも切れようものなら、目も当てられません。どこが担当なんて言っていられませんから、家にも帰れず、ひたすら水が引くのを待ち、引いたら各地を回って被害調査。ある程度の復興の目処がつくまで、それこそ役所で泊まり込みです。

 あ、なんかくらくらしてきました。
 今度の台風で、どうか被害が出ませんように。

盗まれた「叫び」

2004-08-23 21:25:35 | Thinkings
ムンク「叫び」、白昼の強奪…オスロの美術館

 全くもって嘆かわしい事件だ。
 美術品を盗むなんてのは、いかにも浅ましく、短絡的で、無粋な行為だ。
 何故か。
 美術品を愛でると言う事は他の生物にまねのできない、もちろん機械にだってまねのできないものだからだ。

 動物は、カンバスに塗られた絵の具を見て、それ以上の価値を見いだすことはできない。
 機械はプログラムされなければ、それが何かもわからない。
 描き出された色彩から、それを絵として認識し、そこに別の価値を見いだせるのは、人間だけの特権である。

 それを、犯人はないがしろにしたのだ。
 美術品ではなくて、ただの金におとしめたのだ。
 何とも、何とも嘆かわしい事件だ。

 昔からこの手の美術品盗難事件はいくらでも例があるが・・・
 盗む人間がいるということは、それを買う人間もいるということ。

 人間、金を持つと善悪の区別までつかなくなるのだろうか・・・

 一刻も早く、「叫び」が美術館に戻ることを祈ってやまない。 

おいしいコーヒーの淹れ方

2004-08-22 20:14:06 | Life
 私の趣味は、主にエレクトロニクス関連に向けられている。
 その中で、もっとも異質な趣味の一つに、コーヒーを淹れると言うものがある。

 いつの頃からかはすでにわからないが、私はコーヒーを淹れるのが大好きになった。飲むのももちろん好きなのだが、なんだか淹れる方が楽しい。
 本日は30時間野球とか言う訳のわからない企画のおかげで、早朝3時から6時まで野球をやったため、朝時間が空いた。その時間を使ってとびきりおいしいコーヒーを作ろうと思い立った次第だ。
 今回は、今朝のコーヒーの淹れ方を紹介しようと思う。何かの参考になれば幸いである。

 まず最初に豆を炒る。今回の豆はもう酸化が始まってしまったのか、前回淹れたときに酸っぱくなり始めていた。そのため、軽く焦げ目が付くくらいにまんべんなく炒ってやった。
 あたりに豆の焦げる香ばしい香りと、コーヒー独特の香りが漂う。朝一番にかぐには最高の香りだ。自家製?の炭焼きコーヒーはこんな所でも楽しめる。

 豆を炒る傍らではポットでお湯を火に掛けておく。やっぱり炒りたて、挽きたてを戴かなくては! タイミングを外さないためにもお湯の準備は欠かせない。
 お湯は別に水道水でもかまわないと思う。ミネラルウオーターを使うのならば、事前によく振って、空気を入れておくといいようだ。・・・これは紅茶の話だったか。まあ、やっておいても損はない、かな。

 次にちょっと豆をさましてから豆をひく。
ちなみに私の使っている電動コーヒーミルは、メリタのセレクトグラインド。前にエイデンのポイントをいっぱいに使って買ったものだ。手動のミルも使っていたのだが、いかんせん疲れるし、時間もかかるので、今は棚の奥にしまってある。
 私はだいたい5秒くらいミルを回す。ミルの蓋をあけると、コーヒーの香りがいっぱいに漂ってくる。さあ、ドリッパーの準備をしなくては!

 ドリッパーはページの一番下にある、スターバックスのドリッパー&ポット。何気なく見に行った店頭で、ガラスのきれいな形と手頃な値段に参ってしまい、店員に言われるがまま購入してしまった一品。今では一番のお気に入りである。
 コーヒープレスも持ってはいるのだが、粉がどうしても濾しきれないので、最近はあまり使っていない。フィルターも使わないし、楽でおいしいんだけど。
 ドリッパーにポットから少しずつお湯を注ぐ。粉が水分を吸って広がり、褐色の液体がポットに落ちてゆく。タイミングを見計らって、お湯をつぎ足し、だいたい2杯分のところで注ぐのをやめた。

 ドリッパーをはずすとかぐわしい香りが漂う。いい出来だ。マグカップに注いでちょうど2杯分。ここはブラックで戴くことにしよう。
 おいしい。
 気になっていた酸味もほどよく押さえられ、濃い苦みと香りが、朝の頭にガツンと来た。缶では味わえない舌触りと、濃厚なのど越し。確かにさらりとはいかないが、ハンドメイドならではの野性味のある味だ。これだから自分で淹れるのはやめられない。

 所要時間は20分弱。道具だって、こだわらなければ3000円でもそろってしまう。何より、自分だけのコーヒーというものは、意外と感動するものだ。一度挑戦してみると、きっと新しい世界が見えてくること請け合いである。