Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

USBメモリ経由のウイルスを防ぐ乗組員

2008-09-30 22:16:47 | Technology

 ネットの世界の犯罪というのは、それはもううなぎ登りに増大していっています。ここ5年くらいで急激に拡大していったのもあると思うのですが、法整備とかインフラとかの穴をまだまだつきやすい・・・要するにいたちごっこがやりやすく、参入障壁が低いことが最大の要因でしょうね。

 ネットでの犯罪の中で、とりわけ人々の注目を集めやすく知名度も高いのは、やはりウイルスでしょう。スパムやウェブページに仕込まれたり、PCの脆弱性を利用して直接入り込むものなど様々な種類が存在しますが、最近注目なのはやはりUSBメモリ感染型。時々商品に混入して話題になる例のアレです。

 ご存じのとおりAutorun.infという、USBアダプタに刺さったら自動的に処理を行う・・・本来の使い方としては、ソフトウェアのインストール画面を表示したり、管理ツールを起動したりと言った本来有益な機能を”悪用して”、USBメモリがPCに刺さったら、ウイルスをPC本体へコピーして感染を拡げるという手口により勢力を拡大している訳ですが、そのあたりを何とかするための「仕掛け」を用意したUSBメモリが市販されるようです。

トレンドマイクロのウイルス対策機能を組み込んだUSBメモリ INTERNET Watch

 TMUSBを搭載することで、USBメモリへの書き込みをリアルタイムに監視する。ファイルからウイルスを検出すると、警告画面を表示しファイルを隔離。ウイルス検出結果一覧を確認できるログ参照機能では、隔離ファイルの復元や削除も行える。また、パターンファイルのアップデートも自動で行う。

 USBメモリを媒介にするウイルスに感染したPCは、USBメモリ・・・というか外部ストレージが接続されたときにそのストレージに対して自分自身をコピーし、不正なAutorun.infをしかけるという感染行動を取ります。今回のTMUSBというのはそれを水際で阻止するためのものですね。警告が出た時点で、USBメモリへの不正書き込みも防げますし、そのPCの感染も発見できて一石二鳥というところでしょうか。

 ただ、そのウイルス検知機能というのもやはりWindowsソフトウェアなんです。つまり、Autorun.infを無効にされていたら、ユーザーが自ら起動しない限り効力を失うと言うこと。感染PCはすでにAutorun.infとか関係なく感染行動がとれますので、感染してしまってから「対策しなきゃ」とAutorun.infを無効にしていた環境では、皮肉なことにより被害を拡大させることになるわけです。そんなことはよほど無いとは思いますが・・・いや、一度感染してしまえば、Autorun.infを有効にしている意味が無くなるわけで、ウイルス側が「対策」として感染と同時に無効にすることも、今後注意しなきゃいけないと言うことでしょうか。

 とりあえず、固定された環境で使っている分には余りありがたみを感じないだろうというのが正直なところですが、例えばネットカフェや複数の得意先など、様々な場所で使い回す用途としてならば、「確実に起動させる」という前提の元、大きな効果が期待できる製品だと思います。
 やはり究極はハードウェア実装ですかね。もしくは、Windowsが、ユーザー経由の操作でない場合に必ず警告を発するようUACを強化するとか。・・・XPが延命しているビジネス界隈では無理かな。

 いたちごっこはこれからも続いていきます。画期的なウイルスが登場し、それに対する新しい対策をセキュリティソフトが携え、ユーザーがそれにカネを払う・・・極端なモデルにすると、セキュリティ界隈って・・・


DSの新型機?

2008-09-29 20:33:47 | Thinkings

 昨日、富士通のネットブックが国内メーカーで初めて国内投入というニュースをお伝えした舌の根も乾かぬうちに・・・!東芝が10月下旬にネットブックを発売するというニュースが転がり込んできました。スペック的にはAcerのAspire oneからカードリーダーとカメラを省いてBluetoothを付けたという感じ。お値段は7万円半ばと言うことで、Aspire oneより2万5千円ほど高い見込み。うーん、Aspire oneの方が魅力的に見える・・・。筐体のプレミアム感に期待ですね。

 さて、本日の本題はこれではないのです。別にそっちが本題でも良かったのですし、もしかしたらガセかも知れないので危険なのですが・・・国内外で冗談みたいに売れすぎ、普及しきったため売れ行きが鈍化傾向にある例のお化けハードがバージョンアップするかも知れないというのです。
 至る所で報道されていますが、一番まとまってそうなここにリンク。

「ニンテンドーDS」の新型機、年内に発売か!? GIZMODO

年内にニンテンドーDSの新バージョンが発売されるとのこと。カメラ機能搭載、音楽再生機能搭載、無線通信機能強化バージョンで、情報端末的な機能も豊富につけるんだとか。価格も現在のDSに近い2万円以下となる見通しだそうです。

 いやもう、何でもありですねえ・・・。マルチメディア機能ではPSPにぶっちぎられ続けていたDSですが、これが実現したならば、何かゲーム機とは別の方向に行ってしまいそうですね。さすが任天堂。いつも我々の予想の斜め上を言ってくれます。

 ・・・任天堂としては、常々マジコンの存在が邪魔で仕方なかったでしょうから、多分ファームウェアアップデートができるようにしてくるに違いないでしょう。普及しきったDSを買い換えさせるための原動力となるプラスアルファを考えたときに、こんな盛りだくさんな機能になったのではないでしょうか。たびたびのファームウェアアップデートの理由付けにもなりますしね。

 音楽再生や情報端末機能を付けると言うことは、内部にストレージを持つと言うことは間違いなさそうですが・・・もしくはSDカードかな?何にせよ、おもしろそうなハードになりそうです。元記事ではiPod touchと競合すると言っていますけれど、もし、仮にですよ?現行のDSと同じくらい新DSが売れたとして、且つ、今回リークされたとおりのスペックならば、色々なガジェットをあっさり駆逐してくれそうで怖いです。

 この情報の正否が分かるかも知れない直近の任天堂のカンファレンスは10月。年内に発売されるとしたら、必ずそのときに何らかの動きがあるはずです。果たしてどうなることやら・・・


富士通、ネットブック国内展開へ

2008-09-28 14:12:22 | PC

 いつの間にやらネットブックは一般の人にも認知され初めて来たようで、昨日の晩にもあまりガジェットには興味が無さそうな友人から相談を受けました。スペック的に心許ないところのあるネットブックは、正直な話そう言う人には勧めたくありません。後々めんどうですしね。
 そう言うわけで、Cドライブが4GBしかないEeePC系列は全部不可。値段が同じくらいのDellのA4ノートを押しましたが、「競馬場に持って行きたい」とのたまったので、ネットブックでもHDD搭載モデルを薦めておきました。ネットとメールなら、まあ良いかなあ。

 そんなネットブック・・・ミニノートでもMIDでもUMPCでもどれでも良いんですが・・・が国内で販売され始めてから半年ほど経ちました。その間に何機種かが市場を賑わせていますが、国内メーカーからは市場投入がありませんでした。やはり機能を切り詰め、低価格に抑えたPCは、これまでの高付加価値路線とは一線を画しますので、導入に慎重になっているのでしょうね。
 しかしながら、国内メーカーも参入の知らせだけは色々と届いています。ソニーに東芝、富士通が、それぞれ欧州・アジア向けにネットブックの投入を表明。すでに筐体画像のリークも始まっているのですが、国内向けに販売するというアナウンスはこれまで無かったのです。

 ところが、ついに富士通から、国内向けネットブック販売の一方が届いたようです。

富士通、低価格な小型ノートPCを国内発売へ ITmedia

 富士通は画面サイズが10型以下で価格が7万~8万円台の小型ノートパソコンを来年夏をめどに日本で発売する。低価格の小型ノートパソコンは、米ヒューレット・パッカード(HP)や米デル、台湾アスースなど海外大手が相次いで市場投入しているが、国内メーカーでは初めて。富士通は海外メーカーの製品よりも性能の高い機種を投入、高級志向の強い国内消費者の2台目需要を取り込む狙いだ。

 現在のネットブックは、3万円~6万円くらいが売れ筋のようです。富士通の製品はそれよりもワンランク高い形になりますが・・・とりあえずスペックが何も見えてない現状では何とも言えないのですが、元記事のとおり、海外他社の製品よりもワンランクスペックを挙げ、過不足無く使えるマシンを目指しているように見えます。立ち位置的には現在におけるHP 2133の上位機種と同じ場所でしょうか。
 玉石混合の中で、価格とスペック両面での「プレミアム感」を出すというのは非常に有効であると思われます。ちょっと高くても普通に使える物が良い、と考える人は少なくないはずですから。国内メーカーとしてのブランド保持という意味でも、プレミアム感は外せないところだったのでしょうが。

 この分野に関しては、今後より注目されていくことでしょう。値段が安くなったことによって、小中校生の気軽なネットゲートウェイとなり得ますし、手軽な二台目としてビジネス用途にも広まっていくことでしょう。今後も激化するであろう競争の中、いち早く市場投入を宣言した富士通の姿勢は間違っていないはずです。
 ただ、残念なのは実際の投入時期。来年夏では、さすがに遅すぎるような。せめて春に前倒しができれば・・・


携帯電話で使われている機能 -> 約20%

2008-09-27 17:28:27 | Thinkings

 携帯電話、使いこなしてますか?私は胸を張って「無理です」と言えます。

 今使っている機種は、すでに一年半以上のつきあいですが、未だに一度もみたことが無いメニュー階層とか機能とか、わんさかありますからね。マニュアルも開いてすらいないし。結局のところ、通話とメールでほぼ大半。後は申し訳程度にしか使っていないこの状態では、世界一多機能な日本製携帯のスペックを「使いこなしている」と言えるくらいに引き出すのはどだい無理なんですよ。

 そういう自覚が痛いほどありますので、このニュースを見たときに、改めて携帯のメニューを探ってしまいました・・・やっぱり知らない項目や機能がたくさんでてきましたとも。

携帯電話の機能で使われているのはわずか20%――英調査

 ユーザーが使っている携帯電話の機能は、搭載機能のわずか20%――。携帯電話サポート企業の英WDSGlobalが9月24日、携帯電話の機能利用についての調査結果を発表した。

 携帯電話ユーザー500人を対象に行われたこの調査では、ユーザーが日常的に使っている携帯のサービスおよび機能は全機能の20%で、4分の1の機能は存在すら認識されていないことが明らかになった。

 イギリスでの調査でこれなんですから、日本で同じ調査をやったとしたら10%を切るんじゃないですか?私もそのあたりをさまよっている自信がありますけど・・・。

 そうなっている原因として、メニュー構造の複雑化とかユーザーインターフェイスのまずさが挙げられるそうです。現在、日本の多くの携帯が採用している10キーUIは、多機能さから考えると、確かに限界に来ているような気がします。

 この「機能が使われない」問題を解決するために考えられる方策は二つ。

1.機能をバッサリ削る 無駄な機能は付けない
2.10キーUIをみなおす 多機能を受け入れ、インターフェイスを何とかする

 すでにシンプル携帯とかも出ていますけれど、二極化のモデルみたいになりました。こういうアプローチで考えると、iPhoneって良くできたUIを持っているなと思いますね。

 今まで10キーUIをみなおさずにここまで来た理由として、「従来型の踏襲」「移行のしやすさ」がネックとなり、なかなか変えてこれなかったという話を聞いたことがあります。しかし、どうせまともに使われていないのが分かったなら、バッサリ変えてしまっても良いんじゃないか?と改めて思いました。
 ちょこちょこと変更してきている機種もあるようですが・・・抜本的な何かに期待します。


Trancemetaよ永遠に

2008-09-26 20:27:56 | Thinkings

 私が初めて買ったノートPC、それはSHARPのメビウスMURAMASAでした。USB接続でそのまま外付けHDDになるという利便性とその薄さに惹かれて買ってしまいましたが、そのMURAMASAに載っていたCPUはIntel製でもAMD製でもありませんでした。ましてやVIA製なんてはずもありません。ARM?Windows機で悪い冗談でしょう。

 正解はTrancemeta社のCrusoeというCPU。x86互換CPUではありましたが、内部的にx86命令をエミュレートし、当時としては画期的な、性能あたりの単位消費電力低減に尽力した変わり種のCPUでした。・・・もっとも、今も昔もIntelとAMD以外のメーカーのx86互換CPUはすべからく変わり種にならざるを得ないわけですが。

 そのTrancemeta社ですが、2005年にCrusoe後継のEfficeonプロセッサの製造を中止、それ以後音沙汰が無くなっていましたが・・・どうやらその歴史に幕を下ろすことになりそうです。

さようなら、Transmeta ITmedia

米Transmetaが身売り先を探していると、eWEEKのスコット・ファーガソンが報じた。業界で「グリーンIT」が叫ばれるようになる何年も前にバッテリー持続時間とエネルギー消費に着目した革新的なプロセッサ企業も、これで終わりだ。身売りの動きは予想できなかったわけではなく、業界にも大した波紋は起きないだろう。それでもTransmetaの消滅は注目に値する。

 消費電力に狙いを絞った革新的な企業として、一時期業界の注目を集めたTrancemeta社が消えるのは、確かにニュースです。今のAtomを始めとする超低消費電力プロセッサの考え方を市場に持ち込んだのは、間違いなくCrusoeだったのですから。
 身売り先次第では、CrusoeのDNAを継ぐ新たなCPUが生まれるかも知れませんし、すでに過去の遺産に成り下がったCrusoe、Efficeonの出る幕は無いかも知れません。個人的にも思い入れがあるので残念ではありますが・・・果たして、受け入れ先に名乗りを上げる企業はあるのでしょうか?あったとしてどこが受け入れるのでしょうか・・・過去にCyrixを受け入れたVIAが、テコ入れに受け入れるような気もしますけれど。

 2000年代にIntelと戦った新興企業として、Trancemetaの名は今後も語り継がれることでしょう。同社のようにIntelにケンカを売る新興企業が今後も現れるでしょうか・・・?


auの考える「PCレスユーザー」へのアプローチ

2008-09-25 20:34:10 | Thinkings

 auのユーザー離れが止まらない。iPhone等々でソフトバンクが台頭してきたこともあり、今や一人負けのKDDIことauブランド。他の二社が革新的な端末を続々と投入しているのに比べ、夏モデルのラインナップも料金プランも、どれもパッとしないという不遇の時期がずっと続いていました。

 ただ、auの強みは若者の加入者が多いこと。高校生くらいからの、いわゆるカジュアルユーザーが一番多いのがauであるのは今でも変わりません。その為、auは着うたフルやLISMO、LISMO VIDEOなど若者向けのメディアコンテンツをいち早く採用、模索してきた経緯があります。ただ、音楽だけではなく映像まで売るようになると、携帯の回線ではやはり力不足。また、せっかくLISMOが使えても、CDのリッピングや楽曲の転送にはPCが必要とあって、PCの所有率が低い高校生などの若年層やカジュアルユーザーに対しては訴求力がそがれているという問題がありました。

 この課題に対してauが取ったのは、Eee PCを1円で販売することでもWiiやPS3用にソフトを開発することではなく、新たな据え置きハードウェアを提供することでした。

ケータイ専用 アミューズメント・ボックス「au BOX」の提供開始について  KDDI プレスリリース

「au BOX」は、テレビを接続するだけで、お手持ちのCDや、au携帯電話でダウンロードしたEZ「着うたフル®」を「au BOX」内蔵スピーカーでお楽しみいただけます。「au BOX」は最新の音響技術「EUPHONY™」を搭載し、サラウンド再生が可能です。また、CDの楽曲を、簡単にau携帯電話やウォークマン®に転送したり、DVDプレーヤーとしてお使いいただくことも可能です。
写真: au BOX 仕様図: メニューイメージ

 au BOXは、それ単体でDVD・CDプレイヤーとして使用でき、さらにインターネットの閲覧も行えるというハードウェアです。単体でもメディアセンターとして十分多機能なハードウェアですが、最大の魅力としてPCが無くともLISMO、LISMO VIDEOからブロードバンド経由でコンテンツをダウンロードし、au BOXから携帯に転送したり、そのままテレビで楽しめたりすることにあります。今まで携帯だけでは十分に楽しめなかったauのサービスを補完し、且つテレビと繋げることでプラスアルファを提供できるという、auの製品で久々におもしろいと思えた製品です。
 au BOXのレンタル料の月額315円という設定も、着うたフルやLISMO VIDEOのダウンロードを考えればすぐに元が取れる計算(通信ストレスや通信費など総合で)ですし、支払いも通話料にまとめられますので、カードもいりません。
 メディアコンテンツに特化すること、専用のハードウェアを用意することで、auがターゲットにしているカジュアルユーザーへの訴求力を高めており、これはauの強みをしっかりと見据えた製品だと言え、au BOXを使うためにキャリアを変えるのもアリなのではないかとさえ思えます。

 私はPCユーザーですので確かに魅力が薄いですが、これまで「携帯電話以外のインテリジェンスなハードウェアを用意する」というアプローチは無かったものですから、色々と可能性を感じてしまいます。他社が追従するとはあまり思えませんし、今後、auの大きな強みに成長していくかも知れませんね。

 あとそれから・・・先ほども書きましたけれど、セットトップボックスとしてWiiを活用できたらおもしろいのではないか?とも思います。すでにある物を利用するわけですから在庫として持つのはソフトウェアだけですし、テレビとネットに繋げると言うところまで一緒なのですから・・・ソフトバンクあたりがやってくれませんかねえ。


Android携帯「Chrome Lite」を搭載 iPhoneとの違い鮮明に

2008-09-24 23:59:59 | Technology

 Google携帯ことAndroid OSが搭載されたT-Mobile G1が発表され、Androidの生みの親が色々とレポートを行ったようです。そこで行われたスピーチは、iPhoneとの方向性の違いを明確に打ち出す物でした。

 Android携帯は「Chrome Lite」搭載、モバイルネット利用を重視 ITmedia

G1の電源を入れてWebを閲覧したり、ほかのWebアプリケーションを使ってみると、斬新さが実感される。ユーザーはワンタッチでGoogle検索にアクセスでき、何回かボタンを操作しなければ検索エンジンを表示できない一般的な携帯電話とは一線を画している。

 検索は新開発のWebブラウザで行われるが、ルービン氏は聴衆に、このブラウザは、GoogleがPC用新型Webブラウザ「Chrome」の開発に利用したオープンソースのWebKitコードをベースにしていると説明した。G1搭載のブラウザについて質問された際、ルービン氏はそれを「Chrome Lite」と呼んだ。

 そう、AndroidはWebありき、その中でも検索ありきの端末なのです。もちろん、iPhoneにあるようなナビゲーション、Amazonからの音楽ダウンロード、メール受信などはサポートしていますが、検索エンジンとの親和性を第一に持ってきているのは非常に斬新ですね。

 iPhoneは、まずはiPod +電話というコンセプトで、Web利用はコンテンツ重視と言えます。コピペもできなければ解像度も低く、スクリーンキーボードしか備えないところから、そのあたりも伺えるというもの。AndroidやWindows Mobile、Black Berryが注目されてくれば、より「ビジネス向けではない」ということが際だってくるでしょう。

 対してAndroidは全部入り・・・つまりよりPCに近い立ち位置にいると言えるのではないでしょうか。ソフトウェアのダウンロードも限定されていないし、キーボードも付いてる。他のサービスとの連携も制限されていない・・・オープンなだけあって囲い込まれていない端末だとも言えるでしょう。

 結局のところどちらが良いか?なんて野暮なことに言及する気は全くないですが、あえて言うならば好みの問題といえるのではないでしょうか。Apple嫌いならAndroidの登場は待望だったと思いますし、Googleが嫌いなら端から注目もしていなかったでしょう。両方嫌いだったら・・・えーと、Windows Mobileでも使っておけば良いんじゃないですか? 


マイバックのデザインを自治体が募集

2008-09-22 23:59:59 | Weblog

 マイバッグ、使ってますか?

 私の住んでいる市でも、10月1日からレジ袋が有料になります。今までタダでもらっていた物がそうではなくなるわけで、何となくめんどくさそうな感じではありますが・・・例え数円の出費でも、取られる金額を減らしたいのは人情というもの。そんなわけで、車にはいつもマイバックを乗っけているのですが・・・

 何となく気恥ずかしくて使えない。

 えーと、今までに数回しか使ったことがないですね・・・。お店の中に空の袋を持って行くというのが、なんだか万引きを連想してしまってイヤなんでしょうか・・・やったことはないですが。あと、基本的に手ぶらですので、セカンドバッグの中に入れておくという手も使えず・・・仕方なく買い物かごに放り込んでおくことになります。それでも良いけれど、もうちょっと何とかならないもんかな。

 さて、そのマイバッグですが、世間様では百花繚乱。レジ袋有料化が目先に迫っている中、一大市場を形成しています。例えばamazonだとこんな感じ。中には元を取るまえにダメになりそうな、分不相応な値段が付いているものもありますけど、概ね300円~1000円程度で、デザインも色々。無印良品や大手スーパーのオリジナル品も合わせると、選ぶだけでも大変ですね。

 そう言う流れの中で、有料化を推進する自治体の方も黙っていられなかったと言うことなんでしょうか?

マイバッグデザイン画に6作品入賞 滑川町、レジ袋削減へ本腰

 マイバックのデザイン画を募集していた滑川町は、作品発表と入賞者の表彰式を役場ホールで行った。最優秀賞は町の魚ミヤコタナゴをモチーフにした作品。表彰式では吉田昇町長などが「マイバッグを持参します」などとマイバッグ宣言を読み上げ、地球温暖化の原因とされるCO2削減に町が動き出した。

 これがどういう使われ方をするかよく分かりませんが、(ノベルティで配ったり、窓口で売ったりするのでしょうか?)自治体が独自のマイバッグを作るというのはおもしろいですね。高齢者世帯など、余り興味の無さそうな人たちに配布すれば、ある程度効果が上がるかも知れませんし。

 ただ、前述の「分不相応な値段」のバッグもそうですが、元々レジ袋を減らすために始まったマイバッグ運動が、新しい市場と消費物を作り出している現状は、なんというか歪なような・・・。私も記念品などで数個持っていますけれど、正直なところもてあましている状態ですからね。メキメキ使っていかないと、レジ袋削減の穴埋めはできそうに無いですから、しっかり使っていくことにしましょう。


世界最小のx86PC

2008-09-21 21:26:57 | PC

 私は中学生の頃からPCを使っているが、その頃は正にNECのPC98が全盛で、Windowsは漸く商業ベースで動き出したあたりでした。Windows95以前に日本で普及したバージョンに3.1がありますが、その頃はまだDOSプロンプトの方が使いやすかったんで、相変わらず環境別のAUTOECEC.BATとCONFIG.SYSのチューニングに根を詰め、FDやらHFといったファイラーの善し悪しを話し合ったりしてました。変な高校生ですね。

 Windows95が発売され、PC98が黄昏時を迎える頃、高校生だった私は友人と「ちっちゃくて軽いPC-98を作ってくれないかな」とか夢物語を話していました。今で言うUMPCサイズのPC98があったらおもしろいなあと言う話でしたが・・・今は小さいPCなんぞ珍しくも無くなりました。つくづくドッグイヤーだなあと思いますよ。

 PCが小さくなったと言っても、ノートだとキーボードやディスプレイの制約で、どうしても大きさに制限が出てきます。かといってデスクトップだと、据え置きならば機能的に妥協したくないのでどうしても筐体は大きくなりがち。コンパクトなものでもCD-ROMドライブ分は大きさを取っていたものです。そういうわけで、ASUSのEee Boxは結構な衝撃だったのですが・・・それよりもさらに小さな「世界最小のx86PC」が現れたようです。

手のひらサイズの「世界最小 x86 PC」 Fit-PC Slim engadget

CompuLabから、世界最小PCを名乗る製品「Fit-PC Slim」が発表されました。110 x 100 x 30mmというサイズながらx86互換のAMD CPUと512MBメモリ・HDD・VGA出力とUSBポートを備え、LinuxやWindows XPが走る超小型のファンレスPCとして運用できます。

 Eee BoxはB5用紙サイズでしたが、Fit-PC Slimはさらに小さくなっており、ほぼタバコの箱を二つ並べた程度の大きさとなっています。文庫本とかCDケースよりも面積が小さいってのはすごいですねえ。気になる値段はXP込みで$335だそうです。

 ただですね、デスクトップPCと言うヤツは、それだけでは完結しないんです。ディスプレイがあってキーボードがあって・・・とやっていると、結局はそれなりのスペースを取ってしまうようになります。じゃあ一体型の方が配線分省スペースじゃない?って。
 今回のPCの存在意義は、ファンレスの静音性と僅か6Wの消費電力を生かしたサーバー用途がもっともあっているのではないでしょうか。HDDが60GBと中途半端ではありますが、USBポートも付いていますので拡張できますからね。ベアボーンもあるようですし。それ以外にも探せば用途がぽろぽろ出てくるような魅力的な製品だと思いますよ。

 日本での販売はまだアナウンスされていませんが、出たら秋葉原界隈では人気でそうですよねえ・・・

 世界最小の実用サーバーと言えば、こんなのもありますね。 X-PORT さすがにx86ではここまでは小さくならないでしょうけれど・・・


二酸化炭素排出量を91%削減?

2008-09-20 22:00:56 | Thinkings

 地球温暖化が叫ばれるようになって早数年。色々とエコな商品が出てきていますけれど、どれもこれも決定的とは言い難いですよね。とはいえ、小さいことの積み重ねが将来に大きく影響するのは間違いないですので、できることからやっていかなくしかないのですけれどね。

 ところで、二酸化炭素の排出量について、京都議定書などでも削減率が決められましたが・・・国内の研究チームの資産によると、なんというか絶望的な数字が出てきましたよ?

日本は最大91%の削減必要  温室効果ガス、50年半減で 47NEWS

 地球温暖化の深刻な影響を回避するために2050年の世界の温室効果ガス排出量を1990年比で50%削減する場合、日本が求められる削減量は最大91%にもなるとの試算を、京都大と国立環境研究所の研究チームが20日までにまとめた。

 この数字はあくまでも最大の枠組みを取った場合なのですが・・・これまでの努力はまだまだ足りないと言うことですね。

 温室効果ガス削減について抜本的な改革が進まない最大の理由は、やはり「生活を維持しつつやる」という事にとらわれているからなんでしょうね。生活のレベルを落とすなら・・・例えば空調の使用を控えるとか、ペットボトルの生産を止めるとか、娯楽をバッサリ切るとか・・・そういった消費型社会を改めるとかいう根本的なところをやっていかないと、対策としては進まないんでしょうねえ。社会的にそんなことは難しいと言うことは分かっているんですがね。

 とりあえず・・・本当に手を付けなければいけないのは、生産された食料の半分が廃棄されているという現状を改めることではないでしょうか。食料に関わるエネルギーの半分を削減すると言うことは、日本国全部で考えるとすさまじい量ですよ?食糧危機とかメタボ、自給率が叫ばれている中、廃棄ゼロとは言わないまでも、国全体の食糧供給問題を適切に考えるのはこれから大切な事なのではないでしょうか?

 それでも91%なんて言う数字は夢のまた夢でしょうが・・・そういう目に見えるところから始めていかないと、何ともならないですからね。