Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

アップルが1ボタンマウスを止めたらしい

2005-08-03 23:59:24 | PC
 AppleのMachintoshとDOS/V機を比較して、違いを3つ挙げよと言われたときに、多くの人は「マウスが1ボタン」という答えを含めるでしょう。

 そのMachintoshのアイデンティティを、Appleはどうやら捨てる決断をしたようです。

 S・ウォズニャックも納得?--1ボタンを捨てたアップルの新型マウス CNET Japan

 Apple Computerが長年の伝統を破ってMac向けにマルチボタンマウスを発表した。

 以下の引用をまず読んでみてください。

Windows PCでは、何年も前からマルチボタンマウスが標準となっており、Mac OSでも以前から右クリックを認識するようになっていた。しかしAppleは1ボタンのデザインを踏襲し続け、Bluetooth接続のワイヤレス版を追加するなどしても、1ボタンのデザインを変えなかった。

 記事からも分かるように、実はMac OSはずいぶん前から右クリックが使えるようになっていました。もちろんマイクロソフトのマウスだって動作するし、スクロール機能だって使えます。そして、ユーザーからも、マックのデザインに合ったスタイリッシュなマルチボタンマウスを望まれていたようです。
 つまり、Apple自身、右クリックの有用性を認識していたにも関わらず、標準添付のマウスは1ボタンにこだわり続けていたと言うことになります。

 そんなことは今更言うまでも無いことかも知れませんね。
 Appleのサイトのアクセサリコーナーには、ちゃんとMicrosoftのマウスも並んでいるのですから。

 個人的には、「便利になるのが分かっているのに、あえて出してこなかった」ものをデザイン的な難問をブレイクスルーして出してきたという姿勢には好感が持てます。歴史的背景や、Macらしさと言う観点で、相当な葛藤があったであろう事には疑問を挟む余地はないでしょう。

 ただ、ちょっと反感を持ったのがこのコメント。

「市場には、膨大な種類のマルチボタンマウスが出回っているが、これらにはどこかしら複雑な部分がある。デザインや使いやすさでは絶対に妥協するつもりはなかった」(Moody)

 まだ使ってみていないので何とも言えないですけど、デザインはともかく、タッチセンサーは使いやすさ的にどうかな?と思う部分です。やっぱりボタンはクリック感があった方がいいと思うのですが。このあたりはデザイン優先のためと思いますけど・・・側面のボタンも感圧式だそうで、やはりクリック感は期待できなさそうです。

 このマウス、標準的なUSBのワイヤード接続ですので、Windowsでも2ボタンのスクロールマウスとして使えるとのこと。感圧式ファンクションボタンはどうなるのかちょっと気になりますが、デザインにぐっときたならWindowsユーザーも買ってみるとおもしろいかも知れません。

 私は・・・彼と同じ気持ちです。

「いまは、普通のユーザーのように様子見の段階だが、店頭で見かけたら1つ買うかもしれない」(Wozniak)