Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

Wikipedia、大台に乗る

2008-03-31 22:58:24 | Technology

 「ハッキング」から「今晩のおかず」まで・・・と言えば2ちゃんねるですが、それと同じくらい”節操のない”プロジェクトであるWikipedia。その搭載項目の広さと専門性、「百科事典」という形態から、Webで調べ物をするときにもはや欠かせない存在と言えます。

 確かに、正確性に信頼を置けるかというと必ずしもそうではないのですが、いわゆる編集が活発な記事ではなく、ほぼ落ち着いた記事ならば「概ね間違っていない」性質と、記事中のリンクからたどれる関連項目の豊富さなどWebならではの付加価値に加え、Googleで検索したときに上位に表示されることが多いという二次的な要因もあって、多くの人に重宝されています。

 かく言う私もその一人で、様々な調べ物に活用している次第です。過去の事件や自然科学と言った「堅い」項目なら、かなり参考になりますからね。読み物としても最適ですし。

 さて、Wikipediaの魅力は、やはりその「項目数」にあると思うのですが、この度とうとう大台を突破したようですよ。

全「Wikipedia」の記事総数がついに1,000万を突破 INTERNET Watch

 Wikimedia Foundationは28日、250の言語で公開されているオンライン百科事典「Wikipedia」に登録されている記事の総数が1,000万に達したと発表した。

 この1000万という項目数がどんなものか、いまいちピンと来ないかも知れません。すでに天文学的数字ですから、思ったより多いのか、それとも大して多くないのか、判断に迷うところです。比較対象を上げますと、通常の学習国語時点で3~5万項目、英和辞典で4万~6万項目、広辞苑だと最新版で26万項目くらいだそうですよ?そう考えると、尋常じゃなく多いと言えそうですね。もっとも、Wikipediaは250言語で展開されていますので、1言語平均4万語です。日本語の項目は20万項目以上あるそうですので、言語によってはまだまだ発展途上だと言うことですね。・・・そもそも国語辞典と百科事典の項目数を比べるのが間違いと言えばそうなのですが。

 さて、今後もどんどん項目が増え続けて行くであろうWikipedia。悲しいのは、荒らしなどに晒されている記事が少なくないと言うこと。Wikiという性質上避けられないことですけれど、やはり見苦しいものは見苦しいですからね。そのような心ない行為に屈せず、「ブリタニカとも競った」世界最大のオープンナレッジデータベースとして、今後もweb上にあり続けてもらいたいものです。


海外旅行にもいかが? 手回し式MP3プレイヤー

2008-03-30 23:59:59 | Thinkings

 私の友人が新婚旅行でヨーロッパに行ったとき、私からかり出していったもの。それはCreativeのMP3プレイヤーでした。飛行機はもちろんのこと、旅先での移動中にフル活用したとのことで、嫁と片方ずつイヤフォンを分け合って聞いていたとか。・・・平井堅の歌のシチュエーションですなー(棒読み)

 さて、iPodは全部、ウォークマンも最近のは全機種そうですし、他社から出ているものもほとんどがそうなのですが、MP3プレイヤー・・・もといポータブルプレイヤーの最近の機種は、充電式のものが多くなっています。一回の充電で10時間以上聞けるものがほとんどですので多くの場合は困りませんが、2泊の旅行で充電器を忘れてしまったり、海外旅行でそもそも充電器が使えない場合、電池切れを起こしたポータブルプレイヤーは単なる荷物と化します。
 ちなみに、冒頭に出てきたCreativeのMP3プレイヤーは単四電池駆動。文明圏ならば大概手に入りますので安心です。

 海外行くのにわざわざユニバーサルアダプタを買うのも何だかな・・・と思っているなら、こんな選択肢はどうでしょうか?

手動充電にも対応した「手回し式」のMP3プレーヤー「CRANKING MP3 PLAYER」

 CRANKING MP3 PLAYERは、USB接続やACアダプタによる充電に加えて、手動での充電も可能なMP3プレーヤーだ。本体背面に装備された折りたたみ式ハンドルを回すことで充電可能で、1分間ハンドルを回すことで約10分間の再生が行える。また、災害時などに役立つLEDライトも搭載する。

ちなみに、扱っているサンコーレアモノショップのサイトはこちら
 手回しハンドルがついている以上、ある程度の大きさは予想していました。しかし、このチープさはいったい何なんでしょうねー。

話題のブツ

もうちょっとデザインとか質感とか何とかならなかったのかとうなってしまいました。今日日、USBメモリだってデザインには気を遣っているというのに・・・

 そのあたりは置いておいて。
 コンセントが無い山奥だろうが、電気の止まった災害時だろうが、規格にあったコンセントが無い海外旅行時だろうがこれさえあればもう安心。フル充電で3時間半の再生が可能だそうですから、21分間がんばればOKです。・・・災害時は、そのエネルギーをもっと別の方向に使った方が幸せになれそうですがね。

 そのデザインと、液晶が無いことを許せるならば、実は結構使えるのではないかと思われる手回し式MP3プレイヤー。話のネタに、出張のお供に、お一ついかが?

 ・・・私は同じ手回し式ならラジオを買いますね。


廉価ノート、欲しい?

2008-03-29 22:44:02 | PC

 100ドルPCことXOの構想がOLPCによって発表されてから、その注目度に目を付けた古参メーカーが砂糖に群がるアリのように参入を表明しています。

 例えばASUSのEeePCは、いち早く日本にも上陸して話題をさらいましたし、HPやDELLもコンセプトを発表しています。また、世界に名だたるCPUベンダーのインテルまで、この話に飛びついてきました。

インテル製廉価ノートPCの正体は? GIZMODE

900MHzのCeleronチップと40GBのHDDを搭載。画面はLEDバックライト付き。重さは3ポンド以下でメッシュネットワークをサポートするそうです。気になるお値段は400ドル以下を想定しており、2カ月以内に販売されるとのことです。

CTL社のOEM品ではあるものの、512MBのメインメモリに40GBのHDD、有線および無線LANにWebCAM付きと、400ドル以下とは思えないスペックの製品になっています。

 さて、これらのPCの共通スペックとして、以下の様なものが上げられます。

  1. ディスプレイは7~9インチ 解像度800×480Pixcel
  2. サイズはB5モバイルノートよりやや小さい程度
  3. 光学ドライブは無し
  4. CPU超低電圧版のCeleron

4番目は、今後インテルのAtomプロセッサーに置き換わっていくと思われますが、現時点では大体こんな感じです。抜き出した特徴を見てみますと、メインマシンとしての使い方はどう考えても難しいですし、ゲームは言うに及ばず、ムービーを見たり写真加工をしたりと言ったメディア用途としてもちょっと厳しいですね。
 ネットやエデュケーションソフトを使った教育用としての用途を第一に考えられていますので、スペック的に切り詰めてあるのは仕方ないわけですが、個人で使うとなるとそれが足かせになってきます。通常の3分の1程度の画面解像度や非力なCPUを許容できない使用用途を想定していたのでは、せっかく買っても宝の持ち腐れ。どうせなら普通のノートPCを買った方が良かった・・・なんてことになりかねません。特にEeePCは4GBしか容量が無く、用途を限定しないと使い物にならない仕様になっています。

 通常のノートPCに比べ、安いなりの制限がある廉価ノート。それを理解した上で使い方を見つけられたならば、これほど魅力的なノートPCは無いでしょう。

 廉価ノート、欲しいですか?


迷惑ブログはスルーの方向で

2008-03-28 21:03:16 | Thinkings

 話題に上っている事件や商品、作品について、他人の意見やもっと別の記事を読みたいと思ったとき、とりあえずGoogle先生に聞いてみます。すると、ニュースサイトに混じって現れる結構な数のブログ。タイトルを眺めてからリンクをクリックしてみますと・・・多くの場合はそのまま「戻る」ハメになります。

 と言いますのも、ネタ記事の引用の後に一行コメントが書いてあるのはまだ良い方で、検索結果の上位に現れるブログの半分くらいは、ニュースやWikipediaをそのままコピペしているか、ニコニコ動画やYouTubeの動画を貼り付けてあるだけという残念なゴミブログ。何でこんなブログを作る必要があったのかと一時期疑問に思っていた時期もありましたが・・・全てはアフェリエイト目的のスパム行為でした。メールボックスを埋め尽くすスパムメールの次は、検索結果を汚染するスパムブログというわけです。

 どうも最近、こういうブログが検索結果に上ってくる率が多くなったと思っていたら、全ブログのうちの実に4割がスパムブログらしいですよ?

ブログの4割は「迷惑ブログ」――ニフティ調査 ITmedia

 ニフティは3月26日、国内のブログ記事の4割が「迷惑ブログ」に分類されるという独自調査の結果を公表した。アフィリエイト広告収入や特定サイトへの誘導が目的で、同社では「無意味なコンテンツ」と定義している。 

 同社では、独自開発のブログ記事判別ツールやブログ評判分析サービス「BuzzPulse」を利用して、2007年10月~2008年2月に投稿された約4億5000万本のブログ記事から10万本をサンプル抽出して「迷惑ブログ」の割合を調査。5カ月平均では約4割の4万本が該当することが明らかになった。

 たった5ヶ月の間に4億5000万もの記事が投稿されたというのも十分驚くに値しますが、そのうちの実に1億8000万もの記事がスパムというのは、もはやあきれるしかないですね・・・今後、これらの記事が増えることで、ネット社会に多大な迷惑を及ぼすとニフティは危惧していますが、私もそう思います。動画ほどではないにしろ、決して”軽い”サービスではないブログを運営しているのですから、トラフィックに”ただ乗り”している無意味なスパムブログを放置することは百害あって一利無しのはず。何らかの目に見える対策を取って欲しいものですが・・・

 こういうブログが増え続ける限り、ブログが「価値のある情報源」になることは今後も難しいかも知れません。こういうブログを書いているものとしては、何というか寂しいものですね・・・
 せめて、自分のブログが「無意味なコンテンツ」にカテゴリされないよう、気をつけるとしましょう。


無料Webアプリ PhotoShop Expressベータ公開

2008-03-27 23:59:59 | PC

 銀塩カメラはすでに過去のものとなり、デジタルカメラに加え携帯電話のカメラ機能が写真撮影のスタンダードになっている昨今、デジタルデータとなった写真とパソコンのおかげで、写真加工はずいぶんと敷居が低くなりました。
 例えば、逆光を補正したいとか、色味を調整したいとか、被写体が中央に来るよう周りを裁ち落としたいとか、斜めになっているので水平に戻したいとか・・・これらはフォトレタッチソフトを使えば誰でも簡単にできる加工です。

 このフォトレタッチソフト、無料で低機能なものから高機能でバカ高いものまでそりゃあもう豊富に取りそろっています。Linux端で有名な「GIMP」や、Windows3.1の頃から発売され続けている「PaintShop」、Google Appsに含まれている「Picasa」もそうですし、デジカメを買ったときについてくる付属ソフトとしてもスタンダードな存在です。また、Windows Live!のセットにも入っていますね。

 そんな中で、「高機能」であることと老舗としての「ブランド」、デザインの分野では常識とも言える「シェア」、そして正に業務用という素人には手の出しにくい「価格」・・・これらの理由から揺るぎない地位を獲得したフォトレタッチソフトの金字塔と言えば、やはり「PhotoShop」でしょう。フォトレタッチソフトでありながら、ポスター制作やデザインなどDTP系の用途にも応用できたり、ありものを加工するのではなく一から絵を描くツールとしても使用できたりと、とにかく汎用性の高いツールです。

 そのPhotoShopの名を冠した「無料」のWebアプリ、PhotoShop Expressのベータ版が公開されました。

アドビ、オンライン版「Photoshop Express」のベータを公開 CNET

 Adobe Systemsは米国時間3月27日、Photoshopのオンライン版である「Photoshop Express」のベータ版を公開した。これは、画像を調整、共有、保管する簡単な方法を求めている多くの消費者にとって待望のウェブベースの画像編集アプリケーションである。

 こちらのページ(英語)からアクセスでき、ユーザー登録しなくてもいいトライアル版がありましたので、私も早速試してみましたが・・・

 これはPhotoShopではありません。名前だけがついた、何か他のものでした。

 上の引用にもあるように、「簡単な」と言うところがポイント。使える機能は他の凡百のフォトレタッチソフトと対して変わらず、本当にシンプルなもの。「レイヤー」とか「選択ツール」と言ったものを思い浮かべていると、思いっきり肩すかしを食らうことでしょう。はっきり言って、Windows Live フォトギャラリーと変わらないくらいの編集項目です・・・Flashで動いていることを考えれば十分よくやったと言えるのかも知れませんが、それならそれでPhotoShopという名前を使って欲しくありませんでした。

 何にせよ、Adobeが「無料Webアプリ」の分野に進出したことで、様々な波及効果があると思います。競争が激しくなっていく中で、この分野でもPhotoShopはやっぱり強いのか、それとも惨敗して撤退してしまうのか・・・注目ですね。

 あ、それから。
 本来のPhotoShopがどんなものか、実際に使ってみたいと思うならば、PhotoShop Elementsをおすすめします。値段も手頃で機能も申し分ないです。


USBで消去しよう

2008-03-26 20:36:24 | PC

 情報化社会というのも良し悪しでして、以前は紙で保存していた個人情報や機密など、持ち出そうと思ったら一苦労でした。段ボール箱何十個という書類の山を、エレベーター無しで3階まで運んだときはつらかったですなあ・・・

 それに比べて、同じ量のデータでも、電子データにしてしまえばFD数枚・・・USBメモリなら倉庫一杯の書類を持ち運べるかも知れません。ハードディスクなら・・・まあ、比較するものバカバカしいですよね。

 逆に言えば、機密満載のPCを捨てたときに悪意ある他人に拾われてハードディスクの中身をのぞかれてしまったら、企業的にはもとより社会的も大問題になってしまう可能性があります。情報流出のリスクが圧倒的に高まっている訳です・・・そんなことはとっくに分かっているんですけれど、データを消すのは何とも手間です。廃棄するPCからハードディスクを取り出して破壊したり、大量のフロッピーディスクにハサミを入れたり千枚通しを突き刺したり・・・めんどくさいですねえ。

 廃棄でなくて再利用ともなると、まっさらにデータを消す必要がありますけれど、ただファイルを削除したりフォーマットしただけでは痕跡が残ってしまいます。そこで、特殊なソフトウェアが必要になるのですが・・・それを使うのって面倒なことが多いんです。

 そこで、もっと簡単にデータを消去するためにこんなものを用意した会社があります。

アドバンスデザインがUSB接続ハードウエア型のデータ消去ツールを販売 ITpro

データ消去ソフトウエアとLinuxベースの起動OSを,容量128MバイトのUSBメモリーに搭載している。ユーザーは,パソコンにDataSweeper HandyをUSBケーブルで接続して起動し,メニューを操作してハード・ディスクのデータを消去する。

 主な特徴は3つある。最大の特徴は,起動してデータ消去を開始すれば,処理が終了しなくてもDataSweeper Handyを取り外すことが可能である点。これにより,DataSweeper Handyが1台しかなくても,つなぎかえることで,複数台のパソコンのデータ消去作業を同時にできる。

 データを消去する「ソフトウェア」ではなく、「ハードウェア」で用意したところがエポックなところ。フロッピーやCD-ROMと言った媒体で提供となると、読み出すためのドライブが必要になりますが、これならばUSBにつないで再起動するだけで良いわけです。また、内部に時計を持っており、消去ログを独自に取ることで記録作業時間を統一することが出来るのはハードウェアならではですね。

 そして、この商品のおもしろいところが、「あえて大きくした」ところ。

 ご存じの通り、USBメモリは指くらいの大きさですし、今ではさらに小さなカード型のものも珍しくありません。しかし、企業で使うときにそれでは運用しにくいという声に応えて、手のひらサイズの筐体を用意したとのこと。
 備品の管理をしている方はよく分かると思うのですけれど、物品に分類のシールを貼り付けて管理をするときに、あんまり小さいと貼れないんです。実際に使うときも、むしろある程度大きい方が使いやすいです。また、小さいとなくしやすいですから・・・

 データを扱うという性質そのものが、紙の時代からするとがらりと変わってしまった昨今。今後も「データを外に出さない」というセキュリティが重要視されていくと思いますが、こういう製品が世に出ることで、より浸透していくと良いですね。

 

 ・・・ところで、これが世に出た後に、「USBから起動しないんですけれど」というサポートがメーカーにぼちぼち届きそうな予感がしますねえ・・・


チップでインフルエンザ判定

2008-03-25 19:21:47 | Science

 今や、いつも持ち歩いていると言っても過言ではないくらいに点在しているシリコンチップ。PCや携帯、ゲーム機はもちろんのこと、炊飯器やウォッシュレット、カードの中など至る所に利用されていますが、こういう使い方はちょっと思いつきませんでした。

 STMicroelectronics、医療機器メーカーとインフルエンザの型診断機器を開発 ITmedia

 分析は、患者の血液、血清、または口腔咽頭の粘膜を綿棒で擦り取ったものを、親指の爪程度のサイズの使い捨てチップに入れ、分析器にセットするだけ。簡単に行えるだけでなく、2次感染のリスクも低下する。

 ええと、チップの開発元のSTMicroelectronics社は半導体メーカーだそうですから、チップとはシリコンチップのコトでしょう。とうとう、シリコンチップで病原体を判別できるようになったんですねえ。・・・いや、とうとうと言うか、「まさかそんな使い方まで出来るとは思わなかった」というのが正しいですか。

 これが実用化された時を想定してみますと、各学校や個人経営の病院などで分析機を使い、大量のサンプルを中央に上げることで、流行の地域性から全体の流れ、対策すべきワクチンなどのロードマップが迅速に定まることになります。また、変異などの傾向も調べられるようになるかも知れません。

 なんにせよ、今までは予測に頼っていたインフルエンザのワクチン接種が、今後、実測に基づいたものになるかも知れないと言うことは、大きな社会的影響を持つことでしょう。

 ・・・それにしても、シリコンチップってこういう意外な使い方がある!と言うことが分かったことで、別の分野でも様々な使用法の模索が出てくるかも知れませんね。


携帯の電池を賢くする技術

2008-03-24 20:22:57 | Technology

 携帯電話を変更する理由は人によって様々です。ワンセグが見たい、もっと安くしたい、もうちょっと高機能なものが欲しい、もっとシンプルなモデルでかまわない・・・このような能動的な理由も多々ありますが、一番わかりやすく且つ切実な理由として、電池がすぐに切れてしまうというものがあります。

 ただ、このすぐに切れてしまうと言うのにも色々と個人差があり、「一回の通話で目盛りが一つ減る」という末期のものから、「一日は何とか持つけれど・・・」という、比較的軽いものまで色々です。つまり、バッテリーの消耗具合と替え時のタイミングは、機種変更が面倒だと思ってしまうほどはかりにくいものになってしまうわけです。

 では、どの程度までへたってきたら替え時か?と言う目安を教えてくれる機能がついていたら、この状況に一石を投じられるのではないでしょうか?

電池パックの取替時期をサインでお知らせ--NTTドコモとミツミ電機が共同開発 CNET

 今回の共同開発は、リチウムイオン電池の保護回路モジュールにインテリジェント機能を搭載するというもの。具体的には、電池パックの温度異常や電池内部のショートなど、故障と考えられる状態を診断して情報を保持したり、電池の残量を詳細に計測したりできる機能を持たせる。

 簡単に解説するなら、電池の状態を逐一監視が出来るシステムと言うことでしょうか。これによって、電池の詳細なへたり具合に加え、近頃よく起きている「携帯発火」事件なども未然に防ぐことが出来るかも知れません。

 また、この機能をうまく活用できたなら、より正確な電池の残量表示を得られるかも知れません。
 いつも思うのですが、あの3段階の電池ゲージは分かり難いんですよ。いつの間にか1つまで減っていて出先で焦ったり、話している最中、思いがけず残量無しのアラームが鳴ったりとか。マメに確認しようにも、2つになってからの減り具合は何とも早くって・・・
 そんなときに、「待ち受け○○時間、通話は○○分可能」と言うような表示が出来るようになったら、もうちょっとこまめに充電するようになると思うのですが。

 もっとも、ドコモが開発した技術ですので、他社とかノートPCなどに広がるのはいつになることやら。実用性が高い技術だと思いますので、普及が楽しみですね。


小惑星衝突を回避するために

2008-03-23 13:35:13 | Thinkings

 エアロスミスをBGMに、削岩工たちが小粋に小惑星を爆破する。個人的にはアルマゲドンよりもディープインパクトが好きです。
 フィクションの中では何度も小惑星衝突の危機から救われている地球ですが、実際に起きることが分かったとしたら、人類はどんな方策を採ることが出来るだろうか・・・?人間のスケールで考えるとずいぶんと長いスパンでしか起こらないと言われている、壊滅的な小惑星衝突を回避するために一番重要なことは何か、と言うことなんですが、どうやら「外交力」が重要みたいですよ?

 [WSJ] 小惑星との衝突から世界を救うには ITmedia

 元宇宙飛行士のラスティ・シュワイカート氏は、地球に飛来する小惑星(その1つのマルチメガトン級の直撃が恐竜を絶滅させたとされている)の危険から世界を救おうとしている。同氏は、小惑星との衝突を防ぐ唯一の確実な方法は、何よりも外交術を駆使することだと考えている。

 外交力と回避させるための実行力とは全くの別物なんですけれど、彼が言うには、外交力がしっかりしていないと、その実行さえも危ぶまれたり、後々に禍根を残すことになりかねないと言います。彼が想定しているのは、例えばこんなケース。

 「小惑星が衝突する可能性のある地点が、A国からB国を通ってC国に至る線上のどこかだとしよう。小惑星を地球から完全にそらすには、まず小惑星を何らかの方向に、具体的にはAかCの方向に押さなければならない。この場合、衝突回避のために小惑星を押す力が十分に強くないと、AやCの住民はより大きなリスクを負うことになる」

 「当然のことながら、AとCそれぞれの住民とその政治的指導者は、小惑星が相手の国の方向に押され、自国から極力遠ざかるように声高に要求する」

 文中で「小惑星を押す」となっていますけれど、これは、ロケットなりなんなりで小惑星の軌道を変え、地球衝突を回避すると言うこと。どうやら、フィクションの用に核弾頭で「小惑星を爆破する」というのは、余り現実的ではないみたいです。
 と言いますのも、小惑星を爆破したとして、残った無数の残骸を処理する方法が無い為。小さい破片は大気圏で燃え尽きるけれど、ある程度大きな破片は地表に降り注ぎます。映画ディープインパクトでも、大きな残骸が大西洋に落下し、沿岸のNY等を津波がのみこむ描写がされていました。
 その点、軌道を変える方法ならば、地表への被害はゼロに出来る可能性があると言うことです。

 もっとも、その軌道を押す方向や力によって、落下地点がずれたりする可能性があったり、実際に落ちてしまった場合、「実行した国」と「落下地点になった国」との間に大きな禍根が残る可能性があります。余計なことしやがって!と言うことですね。

 このような政治的な問題を抱えないためには、国連などで世界的な統一ルールを作ることが一番の近道です。
 「小惑星が地球に接近したとき、このケースはこういう対応を取る」と言うように明文化しておけば、いざというときに政治的バイアスがかかることなく、速やかに対策に移れると言うことです。
 もう一つ、このような統一ルールを作ることで得られるメリットとして、小惑星衝突を「共通の危機」として国家間で共有できることがあります。誰かがやってくれるではなく、我が国も協力するという意識こそ重要。・・・そうはいっても、実際にコトが起きたとき、どうなるかはわからんですけれどね・・・

 半ば夢物語、別世界の出来事のような小惑星衝突ですが、地球の歴史の中では過去何度も起こっていること。自分が生きている間に「絶対無い」とは言い切れず、いざ起きてしまったら、地震や台風とは比べものにならない大被害が発生する恐ろしいものです。何というか、このように「実際に動いている人がいる」という事実は、これが現実に起こりうることであると言うことを思い出させてくれますね・・・


ソニー VAIOに邪魔なソフトを付けないオプションを用意

2008-03-22 23:59:59 | PC

 私はここ5年くらい、ずっと自作PCを使っています。値段的な優位性はすでにありませんし、組み立てたりメンテしたりする手間も増えますから、正直なところメーカー製のものを買った方が手っ取り早いのですが、そこはそれ。趣味の一環として楽しくやってます。

 そして、私がメーカー製を買わないもう一つの大きな理由として、「プリインストールソフトがうっとうしい」と言うのがあります。

 私が大学に入ったばっかりの時に買った、富士通のFMV-TV307M(覚えているもんだ)も相当な数の再インストールを行いましたが、終了後にまず、いらないソフトを根こそぎアンインストールという無駄な作業が待っていました。もちろん、そんなんではゴミが残りますけれど・・・そのあたりは割り切って。

 今でもNEC、富士通、ソニーあたりのPCには、XPのスタートメニューを開くと画面の半分以上を覆い隠すくらいソフトウェアがインストールされていますけれど・・・断言しますが9割は使いません。画面に常に表示されているメニューにしても、デスクトップを占有されて邪魔なだけです。
 何でそんな無駄なものが大量にインストールされているかと言いますと、ソフトウェア会社からのリベートがあるからですね。わざわざ自社の製品のパフォーマンスを低下させるような真似をさせるだけのメリットは、ハード屋さんには無いですからね。

 本当の初心者なら、とりあえず何が必要か分からないからうれしいかも知れませんが、買い換えとか二台目需要では「金は余分に払うから余計なもの付けるな」と言いたい人も結構いるのではないでしょうか。そんな声に応えて、ソニーアメリカが素敵なオプションを用意しました。

米ソニースタイル、邪魔なプリインストールソフト抜きオプション提供(+50ドル) engadget

米SonyStyleが提供してくれる"Fresh Start"は、アドウェアやトライアルアプリ・ゲーム、一部VAIOソフトウェアなどをインストールしない状態で出荷する先進的なオプション。

 まっさらな状態のVAIOが手にはいるというのは何とも魅力的なオプションですが、おもしろいのが、50ドル追加になるという事。

まあアドウェアのたぐいは別にユーザーのために身銭を切っているわけではなく、ソフトウェア会社から利益を得るためのものではありますが、有料オプションにすることで「製品の価値を下げるうえに簡単に消せない広告が入っています。広告なしは有料50ドル」と率直に認めた正直さ、ユーザーに選択肢を与えたことは評価できるのではないでしょうか。

とまあ、身も蓋もないengadgetらしい解説がされていますけれど、要するにそういうことですよね・・・と言いますか、今はアドウェアも入っているのか。マルウェア入りのPCを売りつけるとはすでにカタギのやる事じゃあないなあ・・・

 さすがに「付けているものを外して値段アップはダメだろう」と言うことを日本本社にダメ出しされたらしく、無料になったらしいですが、実情を鑑みるに、別に値段アップも仕方ないかなあと思いますけれどね。自分が買うなら例え5000円追加してでも選んでしまうと思いますし。

 今のところ日本では提供していないみたいですけれど、SONYだけじゃなくNECや富士通も同じようなオプションを提供してくれないものでしょうかね?そうしたら、ずいぶんと魅力的な選択肢になるんですけど。
 そうして、各社横並びにクリーンインストールPCを売り出していったら・・・今度困るのはソフトウェア会社ですか。「金を出しても買いたい」と思わせるソフトウェアを創るというのは、世界一「かゆいところに手が届く」フリーソフト大国日本では難しいと思いますけれど、そういうところでも徐々に淘汰が始まっていくのかも知れませんね。