「ハッキング」から「今晩のおかず」まで・・・と言えば2ちゃんねるですが、それと同じくらい”節操のない”プロジェクトであるWikipedia。その搭載項目の広さと専門性、「百科事典」という形態から、Webで調べ物をするときにもはや欠かせない存在と言えます。
確かに、正確性に信頼を置けるかというと必ずしもそうではないのですが、いわゆる編集が活発な記事ではなく、ほぼ落ち着いた記事ならば「概ね間違っていない」性質と、記事中のリンクからたどれる関連項目の豊富さなどWebならではの付加価値に加え、Googleで検索したときに上位に表示されることが多いという二次的な要因もあって、多くの人に重宝されています。
かく言う私もその一人で、様々な調べ物に活用している次第です。過去の事件や自然科学と言った「堅い」項目なら、かなり参考になりますからね。読み物としても最適ですし。
さて、Wikipediaの魅力は、やはりその「項目数」にあると思うのですが、この度とうとう大台を突破したようですよ。
全「Wikipedia」の記事総数がついに1,000万を突破 INTERNET Watch
Wikimedia Foundationは28日、250の言語で公開されているオンライン百科事典「Wikipedia」に登録されている記事の総数が1,000万に達したと発表した。
この1000万という項目数がどんなものか、いまいちピンと来ないかも知れません。すでに天文学的数字ですから、思ったより多いのか、それとも大して多くないのか、判断に迷うところです。比較対象を上げますと、通常の学習国語時点で3~5万項目、英和辞典で4万~6万項目、広辞苑だと最新版で26万項目くらいだそうですよ?そう考えると、尋常じゃなく多いと言えそうですね。もっとも、Wikipediaは250言語で展開されていますので、1言語平均4万語です。日本語の項目は20万項目以上あるそうですので、言語によってはまだまだ発展途上だと言うことですね。・・・そもそも国語辞典と百科事典の項目数を比べるのが間違いと言えばそうなのですが。
さて、今後もどんどん項目が増え続けて行くであろうWikipedia。悲しいのは、荒らしなどに晒されている記事が少なくないと言うこと。Wikiという性質上避けられないことですけれど、やはり見苦しいものは見苦しいですからね。そのような心ない行為に屈せず、「ブリタニカとも競った」世界最大のオープンナレッジデータベースとして、今後もweb上にあり続けてもらいたいものです。