Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

PCに潜伏:深く静かに「JWORD」

2004-09-30 03:43:47 | PC
 何も言わずに、アドレスバーに「日本語」と入力してください。
 MSNやGoogleが表示されたなら今回の件は問題ありません。
 JWORDが表示されたなら、おめでとうございます。あなたのPCは「JWORD」および「cnsmin.dll」に”感染”しています。

 そもそも「JWORD」とは何でしょうか?
 JWORD
 *注:このページにアクセスすると、JWORDをインストールするように促すダイアログが表示される場合があります。

   アドレスバーから日本語で簡単アクセス!
   JWord(日本語キーワード)は、自然言語ナビゲーションと柔軟な検索機能で、
   日本語ネット環境をより便利にします。


 簡単に言えば、「URLの代わりに日本語で企業等のHPに接続できる」サービス何ですけれど、一体何がまずいのか。
 結論から先に言えば、「使用するにはプラグインのインストールが必要」「使いもしないのに、知らず知らずのうちにインストールされている」点です。最初に「日本語」と入力したときにJWORDが表示されて、「こんなものインストールした憶えはない」と驚かれた方も多いと思います。
 JWORDは様々なページと提携しておりまして、提携ページを見たときに一方的にインストールを促すダイアログが表示される事があります。その際に、よく分からないまま「はい」を選ぶ。そういうケースがほとんどのようです。・・・まるっきりスパイウェアの手口ですね。

 ここまで読んできて「別に日本語でURLを指定できるならいいじゃない?」と思われる方もいると思いますが、本当に使いますか?目的のページを探すときにGoogleやYahooで検索しませんか?
 このあたりは、以下のページが詳しいのですが、
  JWord の利用価値は? - インターネットアドレス関連SEMサーチ
このページによると、

 ところでインターネットユーザーの91%は、任意のWebサイトへのダイレクトアクセスに検索エンジンを利用しているという調査結果があります(American Internet User Survey)。つまりユーザーにとってはある特定のWebサイトに直接アクセスする時には、その企業のブランドや名前を検索ボックスに直接入力してアクセスしている方が使い勝手が良い、ということを示しています。


 要約すると「普通、検索サイトしかつかわない」ということになるでしょうけど、確かにそうです。キャンペーン用のアドレスなど、検索エンジンで出にくいもの以外は、大概「会社名、商品名などを検索」して目的のページアクセスするということが多いようです。
 もしアドレスが明確に分かっているなら、長くなければ直接入力すれば事足りますしね。

 また、

Google は30億以上のインデックスを抱えていますが、JWord は非常に限られたキーワードに対してしか JWordが本来目指すアクセス環境を提供できません。

と書かれるように、JWordを使っても目的のページにアクセスできないことが、Googleなどの検索エンジンに比べ圧倒的に多いという致命的欠陥も抱えており、一般的な見解を言わせて頂くと、

「JWordを使う必要性は皆無である」

と言わざるを得ません。
 使われないなら、
検索エンジンマーケティングという枠組みの中で捉えた時、(アドレスを登録する)企業にとって利用する価値があるかどうか。結論としてはお世辞でもあるとは言えません。
という結論が出るのも自明。アドレスを登録する企業が増えなければ、より検索水準も悪くなるわけで。

 新しいネットビジネスを模索するのもいいですけど、一般ユーザーに迷惑を掛けないようやってもらいたいものです。少なくとも私のHDDには、JWordのために使うスペースは1バイトたりともありません。・・・ああ、このページとかのキャッシュがあるね(w

 最後にJWordおよびインストールされるcnsmin.dllの”駆除”方法を紹介しているサイトを。

  CnsMinの除去方法

 ブラウザでSleipnirを使っている場合、「プラグインをインストールしなくてもJWordを使用できる」という大変迷惑な機能が有効になっている場合があります。以下無効にする方法です。

 ”ツール > Sleipnirオプション > ユーザーインターフェイス > アドレスバー > JWordサービスを有効にする”のチェックボックスを外す

鬱病の被害について

2004-09-28 21:43:19 | Life
 鬱病と言う言葉は割と昔からあるが、最近急速に社会に認知されるようになってきたように思う。

 しかし、鬱病自体は「気分が鬱屈してやる気がなくなる」病気とみられがちです。しかし、実際にはそれだけではなく、いろいろと複雑な病気らしいのです・・・

 なぜ、いきなりそんなことを言い出したかというと、今職場にいてるんです。鬱病の人。

 そのAさんは、先月の半ばあたりから診断書を持って来て仕事を休み始め、9月1日に出てきたものの「病院に行く」と言ってその日は早退、次の日は「仕事をやりたくないので帰ります」と言い残し、結局そのまま一ヶ月の長期休暇に入りました。
 健康な人から見て不可解なのは、見舞いに行った人間から見ると、「家では普通」「良く笑うしはしゃぐ」「飲みに連れて行くと、普通と変わらない」「カラオケでノリノリ」などと、仕事を休まれて迷惑を掛けられている方からすれば「ちょっと待ってろ、いい鈍器があるんだ。一撃だぞ!」級の人生エンジョイぶりなところです。

 実際に、中途半端に残していった"その人しか分からない仕事"と、殺人的に忙しい時期が重なりましたので、残された人たちはてんてこ舞い。その上「仕事をやりたくないので帰ります」では皆さんがブチ切れるのも致し方がないところです。そんなわけで同課に残っていては、もはや職場復帰は(人間関係で)無理かと思われましたが、私どもの職場には「人事異動」というナイスなシステムがあり、ちょうど10月はその時期にかからないこともありません。そのために実際人事異動が救済的に行われるようです。
 今までは対岸の火事でしたので、今度の人事異動で私にとばっちりがかからないか心配です。

 そんな訳で今までは、いわゆる「鬱病患者に振り回された人たち」について書いたわけですが、これからは鬱病そのものについて書くこととしましょう。

 e-治療.comによれば、鬱病とは、
うつ病は何らかの原因で気分が落ち込み、生きるエネルギーが乏しくなって、その結果、身体のあちこちに不調があらわれる病気
らしいです。そして、恐ろしいことに、
日本人の5人に1人が、一生のうちで一度はうつ病を経験するといわれている
ですって!5人に1人・・・確率20%って1シーズンでインフルエンザにかかる確率よりも高いじゃないですか。鬱病ってえらく身近な病気だったのですね。しかし、ほとんど治療する人がいないという側面も持っており、やはり世間的には本来の姿を認知されにくい、鬱病で苦しんでいても、周りには理解されない病気だと言えるでしょう。

 後の細かい症状はサイトを見てもらうとして、「鬱病では無い」人のためのポイントをば。

 家族や同僚など身近な人がうつ病になったら、まわりの人は次のようなことに注意してください。

1.不用意に励まさない。

患者は「期待に応えよう」として、疲労しきった心と体にムチをうち、かえって負担になってしまいます。
頑張って!と励ますよりは、休養をすすめましょう。

2.気晴らしに誘わない。

人と一緒にいることがかえって苦痛に感じてしまうことがあります。
気晴らしに食事や旅行などに誘うとかえって悪化してしまう場合があります。

3.症状がひどいときは受診をすすめる。

心の症状で受診することは今では、特別なことではないことを強調し医師の治療を受けることをすすめてください。

4.本人の言動に注意する。

自殺を考えるほど深刻な状況に陥っている場合、言動にそのサインが現れていることがあります。注意深く見守り、自殺願望が疑われたら早急に医師などに相談してください。


先ほどのAさんの場合の周りの「飲みに誘う」「カラオケに誘う」・・・
2.気晴らしに誘わない。
全然ダメじゃん。

 では最後に鬱病認知尺度と言うサイトを御紹介します。ここは自分が鬱病でないかセルフチェックできるところです。
 ここで”疑いあり”と診断されたら迷わず医師に相談してください。
 ”鬱病は病気です”
 5人に一人が係る病気です。別におかしいわけではありません。

 精神科のドアを叩き、「自分が精神的に病気だ」と診断されるのは空恐ろしいものがありますが・・・

Microsoftの変化~SP2が雑誌についた理由の考察~

2004-09-28 01:50:26 | PC
 ここに来て、Microsoftがユーザー対応を柔軟化した。

 今月号のASCIIにWinXP SP2のディスクが付録として付いてきた時に、最初は何とも思わなかったのだが、しばらくして事の重大さに気づいた。
 実に一年以上ぶりの雑誌添付である。

 何故、この時期になってMicrosoftはSP2の雑誌添付を許したのか。同SP1、Win2000のSP4はかたくなに拒んだ事実を考えても、内部で何かがあったのは間違いないだろう。
 では一体何がそうさせたのか。正確ではないにしろ、おおむね間違っていないと思われる事実を推測するのはあまり難しいことではない。

 もともとWindowsは穴の多いOSだ。もっともそれは少々間違っている。別に「Windowsだから」穴が多いわけではない。「使っている人間が多いから」穴が見つかるのだ。
 事実、Windowsは全世界のOSの94%を占めているという。これだけ使用人口が多いなら、それだけ穴も見つかりやすいし、ハッカーおよびウイルス作者もターゲットをWindowsに選ぼうとするのは自然の流れだろう。

 そして、WinXPにメインストリームが移ってから、相次いでセキュリティホールが報告されている。それはSP2が発表された現在も変わってはいないが、SP2を適用することでその多くをふさぐことができるのは事実だ。
 だが、以前のSP1の時のように、WindowsUpdateおよびCDの注文での対応ではさっぱりと対応するユーザーは増えなかった。これはMicrosoftにとっては誤算であることと同時に歯がゆい事実であることは間違いない。それを裏付けるかのように、企業ユーザーや一般顧客に対して、あらゆる手を使いアップグレードを呼びかけている。

 つまり、Microsoftにとって、「自社のメインストリームOS」をもっとも安全にすることは至上命題なのである。

 今、MicrosoftのOS部門は苦境に立たされている。簡単に言えばWinXPの売り上げが芳しくないのである。
 簡単な事だ。Windowsが全体の94%を占めていると言っても、メインストリームであるWinXPのユーザーは、PROとHomeを併せて50.8%にとどまる。残りは2000、Me、98SEを使い続けているユーザーである。
 彼らの言い分はこうだ。
「9xカーネルはすでに枯れているし、2000は安定したOSだ。なんでアップグレードする必要があるんだ?」
 事実、98SEだろうが2000だろうが、Webやビジネスユースには全く問題ない。それどころか9xカーネルはすでに枯れており、ファイヤーウォールを導入すれば逆にセキュリティには強いという可能性もある。
 別にMicrosoftはLinuxやAppleが怖いわけではない。依然としてユーザーを明け渡そうとしない、自社のOSの方がよほど怖いのだ。

 だが状況はあまり良くはない。

 乗り換えを促進させるべきLongHornは発売が延びに延び、ついに機能を削ってまで2006年に出すことを強行することになった。Microsoftとしては、「これ以上延ばせない」と言う焦りがかいま見える決断である。
 何故そうまでして発売時期を早くする必要があったのか。それはすでにWinXPが”新製品”ではなくなっていることに他ならない。
 「2006年にLongHornを発売する」と言うことは、「2006年までの2年間は新OSのリリースが無い」ことを意味する。つまりMicrosoftとしては、あと2年間はユーザーにとって目新しさのないWinXPでしのぐ必要があるわけだ。しかしユーザーは前述のように冷ややかだ。そこで、Microsoftはカードを切った。

 ネットおよび記事だけでは十分に伝わらないSP2の周知と、それに伴う乗り換えを促進させるような魅力的な機能追加のアピール、そのためにSP2の雑誌添付を許したと考えるのが自然だろう。
 そして、今後IEのアップデートサポートをWinXPのみに限定するという、いささか乱暴とも言える決断である。

 だが、それでもなおユーザーは旧来のOSを使い続けるだろう。いくらMicrosoftが声高にアップデートを迫っても、そう、無料であるWindowsUpdateでさえまともに行われてこなかったのだ。2年前から並んでいる”既製品”に今更アップデートするよりも、「今使えている環境を使い続ける」か、「2年後に控えている”新製品”を購入する」と言う2つの選択肢がより魅力的に映るだろうからだ。

 Microsoftは悲鳴を発している。その悲鳴はユーザーに届くだろうか。Win2000ユーザーの私には、何かサプライズでもない限り多分届きそうにない。

参考記事
Microsoft、SP2のダウンロードを強化へITmediaニュース

「企業ユーザーもWindows XP SP2を適用すべき」――米MSのセキュリティ最高責任者日本経済新聞社 IT Pro

Microsoft:「安全なIEは、XPへの有料アップグレードで」ITmediaニュース

JPEGの脆弱性突いたさらに危険なコードが公開ITmediaニュース


今時「天動説」?

2004-09-26 11:40:35 | Science
 記事を読んだ感想は、「そんなバカな!」だった。
 その記事とは、以下のようなものだ。

今どきの小学生4割が「天動説」

 北海道、長野県、福井県、大阪府の計四校三百四十八人を対象に今年行った調査では、「地球が太陽の周りを回っている」(地動説)を選べた子供は56%にとどまり、42%が天動説を選択。

 中日新聞より。以下イタリックは同記事より抜粋。

 いまや、キリスト教会でさえ1992年に間違いを認めてガリレイに謝罪した「天動説」を、現代の小学生の実に4割が信じているというのです。
 これを喜劇と言わずしてなんと言えばいいのでしょうか。

 その原因として、記事では次のように書いています。

 縣助教授は二十一日から岩手大で開かれる日本天文学会で、「理科の授業で、地球が丸いことや自転、公転していることさえ扱わないのが原因」として、学習指導要領を改善するよう訴える。


 つまり、現在の義務教育では太陽系の仕組みについて、全く教えていないというのです。こんなばかげた話がまかり通っているとは。算数の話など、いい加減常識というものを教えてこなかったツケが散在報じられて、そのあげくにこの現状です。ゆとり教育を考えた人間は、「日本の知的水準を著しく低下させた」としていちど裁判にでも掛けた方がいいのではないか?という考えが沸々と沸いてきます。

 確かに地球は太陽の周りを回っているなんて、大人からしたら常識かも知れません。しかし、その常識も、大人が子供に伝えなければ常識ではないのです。考えてみてください。小学校で習ったとばかり思っている常識を、しかも天文の事について、食卓で話題が出るでしょうか?考えてみてください。家で親が子供に、日常生活の範囲内で、小数点以下2桁の計算を強いることがありますか?

 私は、義務教育を受けていた頃、「こんなものが将来必要なのか?」と日々疑問をもって授業を受けていました。しかし、それは大きな間違いだったと、義務教育のレベル低下を目の当たりにして改めて感じました。皮肉なものです。
 義務教育はやはり必要でした。将来、「そんなことも知らないのか!」とバカにされるのは、何も知らない子供たちなのです・・・

イノセンスを見て揺らいだ”人間”であることの証明

2004-09-26 00:00:01 | Thinkings
 ここ最近はI,ROBOT関連で、いわゆる「ロボットの未来」について書いた原稿が続いた。今回はその延長線上にあると思ってもらってかまわない。

 今日の午後であるが、先日購入した押井守監督の「イノセンス」のDVDを視聴した。
 同監督の特徴である哲学的、比ゆ的言い回しを多用した台詞に、やや違和感を感じたが、言わんとするテーマは大体伝わったように思う。

 しかし、ここで語るべきは映画自体の感想ではない。そこから生まれるある種の疑問だ。
 「人間は、何を持って人間なのか」
そして、
 「生物と無生物の区別は何なのか」
である。

 劇中で、脳の一部を残し、全身を機械化したサイボーグが多数登場する。彼らは人間だ。
 劇中で、人間と区別がつかないようなロボットも多数存在する。彼らは人間ではない。

 どちらも自立行動をし、外見上はまったく区別できない。その区別は脳が残っているか否か、それだけだ。つまり、すでに脳は人形の自立システムのひとつのパーツとしてしか扱われていないのだ。そんな中で、人間と人形を区別する境界は、いったいどこにあるのだろうか。

 生物か、生物でないか?それまで私には揺らいできた。

 脳の一部しか有機物が残っていない人間が、もはや生物と言えるのか。
 逆に、自己完結した個体を持ち、自立行動をする機械は生物とは言えないのか。
 DNAと子孫を残せるかの問題?
 生命をDNAの有る無しのみで語るのは乱暴だ。それをいうなれば、ウイルスにはDNAがないものもいる。確かにウイルスが生物か、そうでないかは議論の分かれるところではあるが。
 子孫を残せるかについては、”人間がそういう機能を持たせるなら”達成できるだろう。逆に、その考えに従うと、先天的に子孫を残せない障害を負っているものについては「生物ではない」という倫理的にもおかしな考え方にさえ発展するだろう。

 イノセンスで描かれていた世界は、ずっと先の未来のことだろう。しかし、生命観や人間、機会に対する考え方は、今考えてもいいことだ。
 人間は有機物で出来たロボットなのか?それとも別の何かなのか。
 私は、非常に残念なことだが、前者だと考える。後者であることを証明するには、「ゴースト*」の存在が立証されるまで待たねばならないだろう。

*ここでいうゴーストとは幽霊のことではない。人間の有する”魂”のようなもののことである。前作のサブタイトルにも使われていた。

オイルショック再び?

2004-09-25 00:11:55 | Weblog
 今日は、本当に、頭がイタイです。
 比喩とかそんなんじゃ無くって、普通に頭が痛いです。どうやら風邪を引いてしまった様子。良かった、私はバカじゃないようです。
 冗談はおいておいて、季節の変わり目なので、体調には注意してくださいね。

 では、今回は、来るべき冬のお話を。

 ところで最近は、本当にガソリンが高いですよね。
 去年の今頃は、確か100円切っていたような気がするのですが・・・
 そんなわけで、よく遠乗りをする人ドライブが趣味な人など、車を日常の足に使っている人にとっては、つらい日々が続いています。かく言う私もその一人ですが、今までは、四千円あればだいたい満タン入っていたのに、今となっては五千円という現実に少々辟易気味です。

 しかし、ガソリンはまだ、車に乗る人だけがダメージを受けること。しかしこちらはそうはいきません。

灯油の国内在庫29%減

 灯油の国内在庫量が低水準に落ち込んでいる。石油連盟が24日発表した週次統計によると、18日時点の石油会社の在庫は339万2000キロリットルとなり、前年の同時期を29.4%下回った。(中略)
 石油各社は「急ピッチで灯油の生産比率を上げており供給不足の懸念は全くない」としている。(中略)海外でも灯油在庫は少なく、輸入は困難な状況。冬場の最需要期を控え、9月末までに400万キロリットルまでの在庫積み増しが必要とされるが、達成できない可能性もある。


 石油会社が「心配は全くない」と言っても、心配なのが人のサガ。
 特に灯油価格が高騰することになれば、一番困るのが北国の方々。暖房に灯油を使っている家庭は多く、使用量が多くなる冬場ともなれば、価格上昇がそのまま家計に跳ね返ってくるのは自明の理。その中でも年金生活をなさっているお年寄りなどにしてみれば、死活問題にもなり得ると言っても、過言ではないでしょう。

 東北、甲信越地方でなくとも、ほとんどの地域で石油ストーブの恩恵にあずかっているでしょうから、そこだけに絞っても、大きな金銭的損害が出るのは間違いないでしょう。なにしろ、「一般家庭」で「日常的」に使われている燃料なんですから。

 ポピュラーな消費物の不足は、もっとも痛手を被るものです。
 まだ確定ではないにしろ、「灯油が高くて、ストーブが使えない」なんて状況に陥ったら笑い話にもなりません。イラク戦争の爪痕を早く癒して、石油が安定供給される日が一日も早く来るのを祈るしか無いんでしょうかね。

ままならない時間

2004-09-24 00:36:26 | Weblog
 私は、公務員などという職業をやっているのだが、他の職業に就いている友人などから、
 「おまえは自分の時間がとれていい」
などと言われることがある。

 誤解にもほどがある。

 確かに夜中まで残業してくるようなことは、あまり無いかも知れない。
 でも、その分、先輩につきあわされたり、別の急な仕事が入ったり、地元の行事に参加させられたりしているのだ。その時は、もちろん自分の時間なんて無い。残業している分には手当がもらえるかも知れない。もらえないにしても「仕事をしている」という大義名分が、うちにも外にも立つだろう。
 しかし、私の場合はそうはいかない。
 ボランティアだのつきあいの飲みだの、親戚の趣味の手伝いなど・・・断れるものなら断りたい「仕事」のほとんどが、世間様からしてみたら、「遊んでいる」の一言で片づけられてしまう。

 本当に会社で仕事をするだけが、時間を食われるのか。仕事が早く終われば自分の時間がとれるのか。

 逆に、残業が多いとかの理由で消防団などの地元の行事等から逃げられる点も考えて頂きたい。

 世間様は、「公務員だから仕事が楽だ」とか、「公務員だから残業もない」とか、「公務員は税金で生活をしている」とかいろいろ誤解をしているようだが、ちょっと待って欲しい。
 ぶっちゃけた話、公務員よりも楽な仕事なんていくらでもあるし、公務員よりも残業がない仕事だっていくらでもあるし、税金で生活をしていると言ったって他の職業と同じように拘束されているのだ。

 本日も、親戚の趣味につきあわされた。
 昔やっていたバンドのCDを作るんだとか。そのおかげで録音やらジャケットデザインやらをやらされるわけだが、あーだこーだで結局夜の12時だ。断ろうにも頼ってくる親戚に対しむげに断るのも薄情というものだ。これも、残業が多かったり、休日出勤が多い職種ならば、「忙しいから」の一言で無理なく断ることもできよう。

 別にこの職業に不満があるだけではない。ただ、このままならない怒りを、何かの形で残しておきたかった、ただそれだけだ。

天才の証明

2004-09-23 02:09:25 | Weblog
イチロー5の5!自己新243本であと14本

 正直に言うと、私はあまり野球に興味がない。
 最近起きた日本野球界初めてのストも、割と静観していたものだ。

 しかし、そんな私にも「数字」は嘘を言わない。数字は真実を伝える。そして、数字は訴えかける。

 何故、ベーブ・ルイスは記録に残るのか?数字を残したからだ。
 何故、王貞治は偉大なのか?数字を残したからだ。
 何故、長嶋茂雄は未だにカリスマであり続けるのか?数字を残したからだ。

 そして、今、アメリカの地で前人未踏の記録に手を届かせようとしている、日本人がいる。
 イチローこと鈴木一郎選手だ。

 確かに、まだ届いてはいない。だが、例え届かなかったとしても、誰も彼の評価を下げたりはしないだろう。彼は間違いなく天才だ。そして、天才という器におぼれず、練習を欠かさない一流のプロでもある。

 「勤勉な天才に、一体どうすれば勝てると言うんだ」

 アイシールド21という漫画で語られた台詞を、今もっともかみしめているのはMLBの選手、そしてその中でも彼と同じ日本人選手である、両松井選手ではないだろうか。
 確かに彼らも天才と呼ばれ、鳴り物入りでMLB入りをした。しかし、その活躍の全ては、イチローの前にかすんでしまっている。数字の前にかすんでしまっている。

 一人の勤勉な天才が、数字という「天才の証明」に、今まさに手を伸ばそうとしている。
 彼のバットは、今や彼のものであり、記録を期待する全ての人のものでもある。それは野球を忌避した男にも、はっきりとした「結果」として、「証明」を突きつけることになるだろう。

Googleが放つ新たな刺客

2004-09-21 23:55:10 | PC
 皆さんは、ブラウザは何を使っていますか?
 MozillaOpera?はたまたNetscape?ええと、Macの方ならsafariかも知れませんね。
 でも多分、ここを見ている、そして大部分のPCユーザーは、IEを。もしくはそのコンポーネントを使った派生ブラウザを使っているはずです。
 かく言う私もその一人で、今はSleipnirを使っています。

 このIE一強時代に、新たなチャレンジャーが現れるようです。
Googleが独自ブラウザを開発?

 まだ正式発表もされていない、憶測の域をでない記事なのですが、あのGoogleがやらかすこと。ちょっと気になります。

 私が大学で初めて、日常的にインターネットを使うようになったときには、まだYahooをメインの検索エンジンにしていました。
 しばらくして、「GooはSn○sの○omに強い」と聞いて、そちらも使い始め、よくgooのアドレスを”co.jp”と間違えて、アダルトサイトに飛んでいって困惑したのもいい思い出です。
 infoseekが参入したときはちょっとした事件でした。ほんとにちょっとしたヤマでしたが。今、本家のHPで使わせてもらってますので、あんまりひどいこと言えないですけどね。

 で、最後に行き着いたのはGoogleでした。以降、私の使うマシンは、常にGoogleがホームページです。

 今や、Googleから閉め出されたサイトは、死刑宣告を受けたも同じ。名実ともに検索エンジンのチャンピオンとなったGoogleが、今度はブラウザで王者MSに立ち向かうチャレンジャーとなる。なかなか燃えるシチュエーションです。

 しかし、ちょっと考えてみてください。
 今までも、Googleは様々なツールを提供してきました。
 GoogleToolBarやニュース、表示設定など、ほとんど全部がトップページから一発でアクセスできるのですが、使ったことのある人はどれくらいいますか?
 表示設定とか、「画面すら見たことがない」という人がほとんどではないでしょうか?
 つまり、Googleは確かに検索エンジンとしては王者ですが、ポータルサイトとしては、あまり成功しているとは言えないようなのです。

 次のバージョンではIEもタブブラウザになると言います。
 すでにタブブラウザはメリットになり得ません。それどころか、IEにはないカスタマイズ製や、多機能製を売りにしたブラウザは、すでにごまんとあるのです。

 Googleはかつて検索で革命を起こしたように、ブラウザでも革命を起こせるのでしょうか。そのためには、かつてのような新たなブレイクスルーが必要不可欠でしょう。それは大変困難なことです。
 しかし、Googleにはそれを可能にしてしまうような魅力があると、私は思います。なんと言っても、あのGoogleのやることなんですから。
 

休日の有意義な過ごし方

2004-09-20 21:28:27 | Dialy
 みなさんは、目が覚めたときに「やらかした!」と思ったことは無いでしょうか。
 例えば、試験勉強をやっていていつの間にか朝だったとか、ちょっと横になるつもりでいつの間にか朝だったとか、ちょっと意識が飛んで、前の車に追突していたりとか。
 いや、最後のはやってませんよ?

 実は、今日がまさにそれ!
 目が覚めて、時計を見てみたら午後四時でした。
 せっかくの休みだというのに、ここまでやってしまった感のある目覚めは久しぶりです。
 私は実家で生活しています。普段なら、親が昼には起こしてくれるのですが、たまたま2人そろって出かけており、祖父母も家にいませんでした。弟は離れにいましたので無視でした。

 私に一人暮らしをさせたらどうなるか、ちょっと片鱗が見えたようで凄くイヤでした。

 前日にいろいろとやることを考えていたのですが、それを全て吹っ飛ばしてしまう「午後4時」の破壊力。はじめは「時計が壊れたのだろう」腹も減っていなかったことから、という一縷の望みを持って下の階に降りていったのですが、入ってくる日の光と、階下の時計も全て同じ時刻だったことで、わずかな望みも途絶えました。・・・つまり、仕事している時と、自由な時間が2時間しか変わらない。(定時帰宅時のみ)
 結局何もせずに時間だけが過ぎるというイヤな休日の過ごし方。まあ、今週は短いから、それもいいかなあなどと一瞬でも思った自分が凄くイヤです。

 ええ、みなさん。休日の有意義な過ごし方をお教えしましょう。
 私の本日の様な過ごし方をしなければいいんです。
 お気をつけください・・・

--* Appendix *--

 私の聞いた話で一番の寝過ごし方は、50時間。
 日曜の朝の6時まで麻雀打って、朝起きる。日曜一日寝過ごした、とおもって学校に行ったら、時間割が合わない。連れからは、「月曜こなかったけどどうした?」
 こうはなりたくないものです。