Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

人類最後のフロンティアへ

2005-08-27 21:10:52 | Life
「ちょっと宇宙旅行へ行ってくる」
 こんな台詞、今まではSFの中でしかお目にかかることはありませんでしたが、妄しばらくしたら普通に聞けるようになるかもしれません。

 JTBの宇宙旅行

 アンサリXプライズなる民間主導の宇宙旅行コンテストで、スペースシップワンが見事、チャレンジを成功させたのが去年のこと。民間による安価?な宇宙旅行への道が開けた瞬間でした。

 とはいえ、今回ご紹介するのは、ツアーを提供する会社こそ民間ですが、ロシア連邦のロケットを使って行くものです。

 ツアーのコース紹介をのぞいてみますと、一番現実的な高度100kmまの弾道飛行はもちろんですが、他にもぶっ飛んだツアーが用意されていました。

 まず、国際宇宙ステーションへの一週間滞在コース。

ソユーズロケットに乗り宇宙へ、そして国際宇宙ステーション:ISSに一週間滞在するという、まさしく“宇宙旅行”です。2001年4月、アメリカの実業家デニス・チトー氏が世界初の民間人として宇宙飛行。世界中をアッと言わせました。無重力・超音速・宇宙船トレーニングなど、宇宙飛行士と同じような訓練を十分に積んで宇宙へ向けて出発します。

 お値段22億円也。

 そして、とっておきのがなんと月旅行。

この「月旅行」は堅牢確実な宇宙船ソユーズを利用し、ロシアの宇宙飛行士が操縦、地球の低軌道でアッパーステージ・ブースター(月へ行く際に使うロケット)に直接ドッキングを行う方法と、国際宇宙ステーション(ISS)に数日滞在した後に月ロケットへのアッパーステージ・ドッキングを行う方法が検討中です。月までのみちのりは片道約3日間、月の裏側を飛行し地球に帰還します。前者の場合の旅行期間は8~9日間、後者の場合は9~21日間となる予定です。

 お値段はなんと110億円。しかし、110億積めば月までいける・・・とうとう観光目的で、他の天体まで行くことが可能となったのです。とんでもないことですね。
 私もお金さえあれば速攻申し込むんですが、その前提をクリアしたとしてもまだまだ難題が立ちふさがります。

(のべ6ヶ月~8ヶ月のガガーリン宇宙センターでの訓練費用を含みます。)

 ・・・えーと、一週間ちょっとの為に半年以上の訓練ですか。さらに、ロシアで訓練が行われるため、

ロシア語の勉強必須

 旅行云々よりも、そっちの方が厳しいと思うのは私だけでしょうか。

 とにかく、金と努力を惜しまなければ、「誰でも」宇宙にいける時代が来たのです。そりゃ、誰でもって部分は引っかかりますけどね。

 将来的に、宇宙旅行に参入してくる民間企業が多くなれば、必ず値段は下がってくるでしょう。そうすれば、個人でも「海外旅行」にいくくらいの感覚で、弾丸飛行位は体験できるかもしれません。
 そうなる日を待ちわびながら、ニュートンの宇宙の記事でも見ていることにしましょう。

例えばこんな、情報格差

2005-08-27 01:24:48 | Life
 今現在、インターネットが使えないというのは、ある意味大きなデメリットです。
 それはもちろん、使わなくても生活はできますが、手に入る情報量という点では圧倒的とも言える差が開くことになります。

 たとえインターネットが使えるとしても、ダイヤルアップしか使えない状況と、光までの全ての選択肢がある状況では、またずいぶんと変わってきます。当然ブロードバンドまで使える方がいいわけですが・・・世の中はそううまくいくところばかりでは無いようです。

 先日、私は「インターネットを引くにはどれくらいの金額がかかるのか」という相談を受けました。 普通なら、「フレッツADSLとプロバイダの料金で月に5千円弱も見ておけば問題ないす。」とでも言えば済むことです。
 しかしながら、その地区は非常に返答が難しい地区でした。

 なぜなら、途中で基幹回線が光回線に改修されているので、メタル回線でないと使えないADSLは地区丸ごと対象外なのです。そして、光回線になっているのは一部だけなので、光も来る予定がない。それならばケーブル・・・と言いたいところですが、以前に計画はあったものの現在は凍結されているという、何とも選択肢がない場所だったのです。

 こうなると、ダイヤルアップかフレッツISDN、AirH"か@Freedくらいしか思いつきません。私はフレッツISDNを一応薦めておきましたが・・・
 インターネットのためだけに引っ越すことは、家族持ちにはなかなか難しいことです。これからその地区にとって、一番大きい可能性としては行政主導のケーブルテレビでしょうが、このあたりは何とも言えません。

 電子政府、IT、大いに結構ですが、環境が整っている場合とそれ以外で、格差がどんどん開いていくと言うことです。そのメリットが十分に享受できない地域への措置も、考えていく時期になりつつあるのでしょうね。