私は書店というのが大好きです。・・・以前は帰り道にあったので、週に3回くらいは通っていたのですが、最近はちょっと足が遠のいてしまっていますけれど。
これだけインターネットから情報が引き出せるし、Amazonその他で簡単に目当ての本だって買えるというのに、あの書店という、様々な本に囲まれている空間というのが実に好きなんです。思いもよらなかった新刊のコミックが出ていたり、手に取った雑誌が思いの外面白かったり・・・ネットでは味わえない一覧性の高さと、「店頭で見た」という広告としての役割は意外と大きかったりするのです。
ですので、この署名を集めている人たちの気持ちというのは、なんとなく分かるのですよね。
テキサス州ラレド(CNN) メキシコ国境に近い米テキサス州南部の町から、米書店大手バーンズ・アンド・ノーブルの系列店が撤退した。地元で唯一の「本屋さん」を失った住民たちは、再び書店を誘致しようと署名運動に乗り出している。
国境のリオグランデ川をはさんでメキシコと向き合うラレドは、人口25万人の地方都市。ショッピングセンター内にあった書店が16日に閉店し、「本屋のない町」となった。最寄りの書店へ行こうとすれば、240キロも離れた同州サンアントニオまで足を伸ばさなければならない。
人口25万人の都市に本屋が無い、というのは日本ではちょっと考えられませんよね。私の住んでいる市は10万人もいませんが、本屋は大小合わせて何店舗か存在しているのですから。
確かに、本屋というのは生活において必須ではないかも知れません。日本においても、雑誌と一部のコミックはコンビニで買えたりしますから、本屋でしか買えないのは、それこそ専門書や新書、文芸書といったものになります。現実として、町村レベルだと、本屋が無いのは決して珍しくないですからね。
しかしながら、本屋は安価で手軽な趣味・娯楽を提供してきたのです。必須でもないですが、ムダでもありません。学生に撮って見ると、参考書の手近な供給先が無くなってしまうわけですから非常に困ります。その本屋がもし、半径250キロの範囲で無くなってしまったら、と考えると猛烈にイヤですね。
今後、日本においても電子書籍が一般的になってくるような事態になると、「待ちから本屋が消えた」なんていうことが現実として起こる可能性もゼロとは言えません。個人的には、そんな未来は想像したくもないですけどね。