CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

光る君へ  放たれた矢

2024-05-12 20:58:14 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「光る君へ」
視聴完了しました
新章突入というでもないが、わくわくする終わり方で
それでいて、途中もいい感じで話が進んでとても面白かった
とんとん拍子すぎるけども、まぁそれくらいのご都合があっても
おかしくないと思えてしまうのはひいき目なのか
ともかく、すんなりと、こういう感じでたまにはいいことないとなぁなんて
親戚のおじさんみたいな気持ちで見守ったのである
とりあえず、まひろの家に小さいながらよいことが続いたといえるのが
なかなかよかったが、その終わりでもないけど、
悪い予感として、さんざん大活躍の琵琶の弦が切れるという
わかりやすい予兆が素敵

当初期待していた清少納言との諍いみたいなのが
まったく見当たる隙もないほど仲良しで、
ああいう感じで、全然性向が違うけど友達になるというのは、
男女変わらずあるものだが、とりわけ、女同士にありそうだよなと
偏見のまま書いてしまうわけだが、そのうち政争に巻き込まれる形で
仲が割かれるというか、清少納言が酷い目にあうのかもなぁと思ったりして
そちらも、今回の女官を改めるという話で種がまかれたように感じて
楽しみにしているのである、ないならないでよいのだがね

しかし、それはそうとして、清少納言の強さというのが
遺憾なく発揮されていて、かつ、宮廷の女同士のいじめのわかりやすいのが
いっぱいばらまかれているという状態も興味深く
本当、少女漫画だよなと久しぶりに感じ入ったのである

政治側は、道長がよき帝とという組み合わせに見えるので
見事だなと思うのだけども、その上を行く姉上があれこれ押し込んでくるのが
流れるようですごいなと思いつつ、それによる問題も
そのうち顕在化してくるのか、そっちもなかなか楽しみである

さておいて、久しぶりに復活の花山天皇が
相変わらずの様子だったのが凄い面白いところで
この引き金がはたしてどう転ぶか、楽しみでならんのでありました
来週が待ち遠しい、久しぶりにわくわくしてきたと思う回でありました

将棋ウォーズ2級で一間飛車(2019)をとる

2024-05-11 20:17:54 | 将棋

一間飛車

なんで連番飛んでんだろう、と思ったのだが、その内埋まるのかもしれないのでさておき、
最新譜が後手だったようで、さかさまになっているけど自分から見て右に振る戦法であります
奇襲の一つだと思うのだが、飛車を四段目でうろうろさせて陽動しまくる作戦だと認識している
最近はまったく、そもそもエフェクト取ったことすら覚えていない作戦なんだが
これを書くにあたり戦歴みたら、8局も指してて、さらに7勝してた
これ俺に向いてるのか?
と、まぁ低級あるあるで、奇襲に近い感じだから相手のうっかり発動が多くて
相手が三間飛車とかだと角頭に龍が作れてしまったりする

と、まぁそんなラッキー狙いで勝ちにいけるかと思うのだが
今ちょっと指してみようと思っても、図面から仮に8筋にして向かい飛車にされたら困るし
そもそもどこへ振っても相手の飛車で迎えられるとどうしようもないと思ったので
相手の飛車の可動域が狭まった銀あがりとかの瞬間に
ちらちらと陽動して、相手の形を崩していったら勝てるのかもと思ったりするのであるが
角交換とかになったら、凄い面倒そうだなと思うばかりである

書きながら考えてしまったが、図の通りなら角頭の歩が狙えそうで
防ぐためには角が動いて三間飛車必至な気がするから
案外序盤の作戦立てやすいのかもと思ったのである
リードできるまで序盤研究できてしまうと素敵ではと思うが、やらないのである

【読書】転職ばっかりうまくなる

2024-05-08 20:55:11 | 読書感想文とか読み物レビウー
転職ばっかりうまくなる  著:ひらいめぐみ

小説だと思ったら実話というか、
自身の経験をつづった日記とも異なるが
エッセーというのも違う、かっこよくいえば半生記といった感じでした
発達障害の疑いがある当人が、どうしても就職がうまくいかないで
あれこれと過ごした数年の日々と、その間の就職、働くことに関して
メモのようにつづった本で、ああ、こういう人いるなと
間近で仕事している人にあてはまる部分が多くて
ショックを受けたのであります
そうだとすると、ここに書かれていた嫌な上司的な人は俺になってしまう(確信)

どこがどうと書かれていないものの、文面から察するに、
学歴はしっかりしていて、海外支援に心を砕いているし、
様々な経験をして過ごしているというあたりが、
就職活動という得体のしれないそれのなかで異彩を放つし、
一見、凄いポテンシャルを感じさせるそれなんだろうなと
こればっかりは実際話してみないといけないんだが、
たぶん、本人の気持ちと回りが受け取る印象との、才能面におけるギャップが
凄そうだなと思わされたのである
個人的には、とても気になるというか、いや、別に怠惰な人ではないんだろうけども
マイペースという名の下に、自分ができることとやりたいことしかやらないということを
ずっと続けているという感じで、まぁ、自分もそういうところあるけどなぁと
程度問題とも考えられるけど、こういう人
世の中にいっぱいいるんだろうなと思わされるに余りある内容でありました

だからこそ、こういう文章が世の中に広く当たることもあるし
救われるといっていいか、ある種のスタイルを見つけることを助けることにも繋がるから
いい本なんだろうとも感じたりするのであった、きっと救われる人は多い
付き合う方法としてどうしていくべきか、これは、求める物とのギャップの問題なので
アンマッチであるならば、お互い早く切り出すべきなんだろうなと
思ったりしたのであった

このままではまずそうだと思いつつも、
なんとなくこれまでの感じから、きっと次も就職まではできるという自信が
とても空恐ろしく読めてしまったんだが、
それはある種の僻みみたいなものなんだろうかとも感じたりしつつ
反省というか、こういう人というキャラクタを明確に見て
考えさせられたのでありました

【ドラマ】天使の耳〜交通警察の夜

2024-05-07 21:02:39 | ドラマ映画テレビ感想
NHK土曜ドラマ枠でありました
正直な感想を最初に書いてしまうと、もっと面白くなりそうだったのに
なんか普通に終わってしまった、残念
と、そんな感じなのであるが、多分見ているこっちが悪いなと反省したりである
主演二人が、もう、あからさまにコントやりそうじゃんと思ってたから、
もっとコメディに振ってると思って、期待してしまったのがいけなかった
真面目な警察物としてちゃんと見ていたら、ラストのところとか
凄くいい感じで見られたと思うのである

と、まぁいきなりラストの話を書いてしまうんだが
全体的に、ヤスケンの演技が良すぎて、特に最終話の演技の良さが抜群で
そこだけでOKとすら思うほどでありました
なんかある警察官だろうなと思っていたけど、まさかそういうことだとはと思わせつつも
そこに至るまでと、実際に最終話で見せる顔というか、本性の演技が図抜けて凄くて
迫力と悲壮感が素晴らしかった、凄いかっこよかっただけに
序盤とのギャップが生きるとも思うが、なんか、ギャップはあるのに
落差がなかったといったらいいのか、えっ、と振り返らされるそれではなかったように感じたのである
演出というか展開の問題のような気がするなぁ

さておいて、物語として、3つくらいの事件がちょっとずつ重なっていてという話なんだが
それがなんというか、ちょっとずつ過ぎて、一貫性がないとはいわないが、
なんかしっくりこないで見ていたのも確かであります
多分小説として読んだときには、この法で裁くことと、その限界、
だからこその裏殺しみたいな話に説得力というか、一種の緊張が生まれるんだが
映像作品だと、昨今のコンプライアンス的ないい子ちゃん加減がちらついてしまって
その悪と正義との揺れみたいなのが感じられなかったのが残念でありました
魅せ方でどうにかなるテーマじゃないから、もうこれは仕方ないとしか言いようがないんだが
ちょっと前にやってた夜ドラの亜種で、ユーミンの「リフレイン」をクローズアップした物語なのかと
早合点してしまうような感じが、とってつけたかのようにも見えてしまって
ドラマとしてはもう一つ楽しめなかったのでありました

でも、主演二人が、凄くいい演技で、
よくよく考えると二人芝居のドラマであったのかもとも思ったりして、
見方を変えると見ごたえあるシーンが多かったとも感じたわけだが、

多分、交番というか、箱のセットが、いつだったかにあった、
小芝風花が出てた刑事コントのセットにそっくりだったのが
そもそも演出失敗だったのではないかなどと
思ったりするのであった
NHK見すぎだな

【読書】王の綽名

2024-05-06 21:05:59 | 読書感想文とか読み物レビウー
王の綽名  著:佐藤賢一

ヨーロッパにおける歴代の王侯貴族の綽名を並べた本
そのいわれや、簡単な説明が載っているので教養書というほどではないが、
覚えておいたら、なんか、いい感じになれそうな知識本であるものの
ヨーロッパ史に明るくないと、ちょっと覚えきれないと思うほど
なんとか王やら、なんとか帝やら、なんとか王子がいっぱい出てきて
ちんぷんかんぷんになってしまうのであった

元来、似た名前が多すぎるから綽名がついたと
冒頭で説明されている通りといっていいほど、説明中に同じような名前が
次から次へと、〇世の数字違いがいっぱい出てきて、
誰の話なんだいったいと、さっぱりわからないまま、
とりあえずそういう人がいたんだと、その語源となった、フランス語やイタリア語、英語の綴りを読んだりして
わかったような気分になって読んだのである
実際のところ、ほとんど知らないので、まったく頭に入ってこなかったが
唯一といっていいほどの王に、豪華王がいて、それがロレンツォ・メディチだったので
このくだりだけ、凄く読みやすかったというか知っている話だと
安心して読んだのである
まぁ、その割に、豪華王という名前は初めてきいたんだがな
大メディチとかそういう呼び名じゃなかったのか(多分それはそれ)

有名な獅子心王や、欠地王、赤髭帝とか、なんとなく知っていたところを補完してくれて
よかったと思ったんだが、個人的に一番記憶に残ったのが青歯王で、
その名もブルー・トゥースというのに衝撃を受けてしまった
なにやら、海路をつないだ偉大な功績があるんだそうで、
そこにちなんで、現在のブルートゥースの名前があるとかないとか
本当かわからんが、感心したのでありました
ブルートゥースだとすげぇかっこいいのに、虫歯とか訳されてしまったら酷いな

綽名さておきは、なかなか面白いところであるけども、
とりあえずヨーロッパ貴族あるいは、王族というのはともかく戦争ばっかりするし、
どいつもこいつもろくなことしねぇなと、ヨーロッパ史をちょっとだけ眺められるのが
この本の良いところだなと思ったりしながら、
ほとんど記憶に残らないのが残念だけど、割と何回か読んで
気に入ったものを覚えるという読み方ができそうな本であるなと
感心したのでありました
まだまだ、いくらでもありそうだから、第二弾とか出るんじゃなかろうか

光る君へ  岐路

2024-05-05 23:22:48 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「光る君へ」
視聴完了しておりました
まひろのモノローグが面白すぎるなと思いつつ、
「あの人、人気ないんだ…」という独白で大笑いしてしまった
また、その前後での清少納言の表情が絶妙で素晴らしかったわ
なんだかんだ、あの二人仲がよいという感じがしてんだが、
その内ひどい事になるんだろうか

一瞬でといっても過言ではないくらい、
凄いあっさりと次兄が死に、ついでのようにして、上級公卿が
ことごとく死ぬというのが、リアルだとしても、凄い展開で、
道長というのは、色々と恵まれていたというか、持っている人だったんだなと
改めて思い知るようでありました
それに加えて、伊周の無様というか、酷い有り様が大変見事で、
父親と同じでありながら、より小物で、迫力がないというのがまた
残酷だけど凄くよかったと思うのである
その格の違いみたいなのを同じような展開の女院様と対比させてたのか、
たまたまなのか、くっきりとわかるような展開になってて
大変満足なのでありました

無欲ではないけども、まひろとの約束のためにまじめに生きることが
結果として善政になってるというのが、物語として自然に主人公の正しさに繋がる
という話になってるのがとてもよかったと思うばかりでありました

物語としては、再び花山天皇にスポットがあたる展開になりそうらしく
楽しみが増すばかりであると書いておくのであります

【読書】スピノザの診察室

2024-05-04 21:00:48 | 読書感想文とか読み物レビウー
スピノザの診察室  作:夏川草介

期せずして、また京都のお話だった
京都にある終末医療の病院を舞台にした小説で、
大学病院から、事情があって、この小さい病院にきた
天才的な技術を持ちながらも、哲学的な思考も持ち合わせる
そんな人物を通して、医療とはなんぞと問いかけるような物語で
とても静かで、大きな起伏はないけども
退屈さのかけらもなく、さりとて、ずっとのめりこむほどの強烈さもないが、
ただ、面白く、静かに読める小説でありました

キャラクタの味付けがいいなとも思うのだけど、
多分扱っていることが、死生観でもあり、
医療が救うという根本の部分という、誰にでも身近のようで遠い内容なのが
説教臭くないけども、考えさせられるようになってて
うなるように読んでしまった

悲壮感みたいなのとは無縁とまではいわないけども、
人の死に際するところについて、いや、そもそも医者が死に向き合うというのが
医療の敗北ではないということなのかどうか、
もちろん、そういうわかりやすい教訓をたれるわけでもなく、
さりとて、死に行く人の幸せな時間を医療が補完しているというのは
ひとつの答えでもあるのだと思い知る内容になってて、とてもよかった

読むこちらが説教臭くなってしまいそうなテーマで、
その答えを直接は書かないし、それは一つの事例でしかないと
そういう物語だけど、いい意味で、こういう答えじゃないかと
前向きなものを見せてくれたようでもあって、
読後感がともかく気持ちよかった

起伏がないとか書いたけども
最終的には、物凄い見せ場があって、超絶かっこいい医術を見ることができるのが
また、カタルシスでもないが、静かな物語にとてもいいアクセントになってて
エンタメ的にも、凄い面白くなってるのが素敵で
大変楽しく読み終えたのである

静かだけどとても面白い小説だった

将棋ウォーズ2級で四手角(2017)をとる

2024-05-03 23:31:59 | 将棋

四手角

説明によれば対矢倉戦で最強布陣なんだそうだが、
果たして組んだだけで勝てるか?と思ってしまうのだけども
矢倉に組んでおいて、角を2四に持ってくる戦法であります
矢倉でなくてもよいようで、もしかすると角をその位置に歩の後ろでもってきたら
出るんじゃないかしらと思うところ、下手したら角交換して打っても出そうだ
自身の棋譜を見たら、その後袖飛車模様にして
ぐだぐだになっているのであるが、居飛車で指すもんなのかそもそも
よくわからんなと思いつつも
角がいい感じで敵陣をにらんでいて攻めやすい形なのかもと思うのである

正式に四手で組まなくて三手でも
角が同じ位置にいけば発動するのだそうで
手数はかかるが、出すだけなら出せる戦法だと思う
そこから勝ち切るのにはたしてどう攻めるのが定跡か
学んでおけばよいのだが、わからんまま袖飛車にしていたんだが(意味ない)
最近、3七銀戦法をやるようになってて、
気づいたら右四間に振りなおす展開で似た形になってて
たぶんそれが定跡ではないかと思ったりしている
四筋を無理やりこじあけると、角があら不思議、相手飛車の脇になり込めることが多いと
そこからもちもち殴り合いで、矢倉を武器に飛車切ってとか
強引に押し切っていくのが、低級では通用しやすいと思うのであった

プロの間では廃れたというか、消えたといって過言ではないものだそうで、
こういうのは低級としてしっかり研究しておくと、とても勝ちやすい戦法となるのではと思うのだが
当然そんなの覚えられるわけもなく、なんとなくで指して泥沼の矢倉戦に突入するのであった

【読書】デヴィッド・ストーン・マーティンの素晴らしい世界

2024-05-01 20:56:10 | 読書感想文とか読み物レビウー
デヴィッド・ストーン・マーティンの素晴らしい世界  著:村上春樹

変わった小説かしらと思って読んだら、ちゃんとタイトル通りの読み物だった
DSMと略称で読んでいるが、この人が手掛けたJAZZのジャケットに関して
つらつらと思いのまま書いたと思しき内容であります
まぁ、ジャケットがきっかけであるものの、内容の大半はそのレコードそのものを書いてて、
ある種の音楽評論的な内容でありました
村上春樹って、JAZZ好きなんだな、好きそうだなとは思ってたけども

と、まぁ、そういう感想を抱いてしまうくらい
当たり前の素養かもしれない、村上春樹とJAZZという繋がりが
この本から読み取れるわけだけども、
JAZZでもとりわけ、実際の箱で演奏したものを録音したものだとか、
ちょっと風変わりなレーベルの話なんかもされていて、
知識がないから、ちんぷんかんぷんだったけども、
好きな人が書く文章特有の匂いというか、楽しさというのが文章のそこかしこから漂ってきて
理解はできてないけど、とても楽しそうでよかったと
そんな気分になったのでありました
出てくる演奏者の内、チャーリーパーカーとスタンゲッツしか、名前がわからないくらい
JAZZ知らないというか、多分時代が古いと思しきそれこれで、
ビバップとか、ブギウギとか、様々な単語も出てくるし、
この後の年代として、ビルエバンスとか出てくるそうなので、
古典というか、JAZZの時代としても少し前のそれで、また、そこの味についても語っているのが
非常に楽しそうで何よりでありました
音楽を文章で読むというのは、個人的に好きな道楽なんだけど
村上春樹の筆致によると、それが一層楽し気で
一曲も聞いてないのに、あのジャケットの盤はすごいよかったんだなとか
そういう気分にさせられるのも楽しいといえば楽しい
不思議な本でありました

実際にコレクションとして持っているジャケットが紹介されていて
確かにかっこいいなと思うのだけど、
まったく同じ絵で、色をちょっと変えて出しているとか、
しかも、中身は全然違う曲だったりとか
ジャケ買いしてたら、とんでもない間違いをしでかしそうな
滅茶苦茶ともいえる販売だった当時が偲べて
非常に面白かったのでありました
ともあれ、かっこいいジャケットの数々が見られて、なるほどこれはこれでと
楽しくあった